2017年6月19日月曜日

aptX HD対応ワイヤレスヘッドホンアンプ「XHA-9000」をレビュー・評価してみる

Astell&Kern for SoftBank SELECTION XHA-9000
aptX HD対応のワイヤレスオーディオレシーバーで、ハイスペックオーディオブランドAstell&KernとSoftBankの共同開発による商品です。更にアンプを搭載!更にバランス&アンバランス接続が可能となっています。現在存在するワイヤレスオーディオレシーバー中で、ガシェット好きにとっては、たまらない仕様となっています。
現在aptX HD対応のスマホやプレイヤーを持っていないのですが、買いました。 :)


[ワイヤレスヘッドホンアンプ XHA-9000]
内蔵電池:リチウムポリマー電池 3.7V 350mAh
BluetoothR規格:Version 4.1
通信距離:約10m(出力:Class 2)※ご使用環境により異なります。
対応プロファイル:A2DP、AVRCP、HFP、HSP
対応コーデック:SBC、aptXR、aptX HD、AAC
登録デバイス数:最大8台(同時接続:2台)
周波数特性:20Hz?20kHz(Condition±3.0dB)
歪 率 (THD+N):バランス接続:0.012%、アンバランス接続 :0.016%
S / N 比:95dB
最大出力レベル:
90mW+90mW(バランス接続、16Ω、THD1%)、
40mW+40mW(アンバランス接続、16Ω、THD0.2%)
対応サンプリング周波数/ビット数:最大48kHz/ 24bit
出 力 端 子:3.5mmステレオミニジャック×1、2.5mmステレオマイクロジャック×1
インターフェース:microUSB(Bタイプ)ポート
連続使用時間:約5時間
連続待受時間:最大300時間
充 電 時 間:約2時間
使用温度範囲:-10℃?45℃
※詳しくはメーカーホームページをご覧ください。

・aptX HDとは
「aptX HD」(aptX HD for Bluetooth)は、48KHz/24bitまでのハイレゾ再生に対応した音声コーデック「aptX」ファミリーのひとつです。英国の半導体メーカーであるCSR社が開発し、現在は米クアルコムがその技術開発やドライバーソフトなどの提供、あるいは製品の認定プログラムの策定・運営まで一手に行っています。「aptX HD」は、オーディオ向けのプロファイル「A2DP(Advanced Audio Distribution Profile)」で使われるコーデックです。Bluetoothで音楽を聴く際、標準的なコーデックよりも高音質で、遅延が目立ちません。

・Astell&Kernとは
2012年にIRIVER社(アイリバー)がローンチングした「ハイファイ・オーディオシステム」のブランドで、原音に近い究極のサウンドを追求しています。


レビューのために用意したもの
「XHA-9000」本製品
標準MMCXバランスケーブル 2.5mm4極プラグ
JVC WOODシリーズ HA-FW01


接続方法はバランス接続一択と考えています。
実は2.5mm4極プラグによるバランス接続は初めてなのでワクワクします。

商品は小さいです。価格の割に見た目はチープです。耐久性も気になります。

マイクロUSBの充電ポート

2.5mmバランス出力用ステレオミニジャック

3.5mmアンバランス出力用ステレオミニジャック

HA-FW01とバランスケーブルを接続しました。このケーブルは細いですねぇ~。コネクタピンも当然ですが細いです。

付属のクリップを付けると、胸ポケットなどに固定できます。


取りあえず聴いてみた

■MediaPad M3と接続
取りあえず聴いてみました。aptX HDに対応したスマホやプレイヤーが手に入るまでは、しばらく我慢です。ただ、スマホのコーデックがaptX HDに対応していなくても、アンプとバランス接続によりビックリするほど良い音で聴くことができました。
CPUがクアルコムではないので,現状「aptX」「aptx HD」コーデックとは無縁ですが、それでも本体へのイヤホン直差よりも良い音で聴くことができました。これで「aptx HD」で接続したらどんな音を聴くことができるのか今からワクワクします。
取りあえず「aptx HD」対応のスマホを探さないと!



aptX HDに対応した、上下のカバーを交換できるデザインSIMフリースマホです!
くわしくは こちら をご覧ください!




Mate 10 ProはCPUがKirin970ですが、aptX/aptX HD/LDACに対応しているのです。
音源は、ハイレゾウォークマンNW-WM1ZNW-ZX300に入っている音源と全く同じFLACです。イヤホンはAKG(アーカーゲー)のN30で、AKG純正の φ2.5mmバランスケーブルを使用しました。

聴いてみました。全体的に輪郭が少しボヤケていますが、迫力のある低音、元気な中音、美しい高音が心地よいです。音の遅延もなくYouTubeや動画ファイルの再生も良い音で視聴できます。無線であることを感じません。流石にウォークマンに比べると音質は落ちますが、スマホ直付けの音質とは雲泥の差で、スマホの快適性は飛躍的にアップします。スマホ+XHA-9000+N30の組み合わせは特におすすめです。






【総括】
アンプもしっかりしており予想以上に良い音がしました。こちら側にアンプを持っているので、イヤホンをスマホへ直差よりも音が良いです。遅延も非常に少なくYouTubeなども十分に楽しめると思います。ただ、見た目がチープなので少し耐久性に不安を覚えました。
現在「aptx HD」コーデック対応のスマホを所有しており、Bluetoothイヤホンで接続を考えている方にはもってこいの商品だと思います。好みのイヤホンを付け替えて楽しむのも良いと思います。気軽にお試ししにくい微妙な価格帯ですが「aptx HD」に魅力を感じたら検討の”余地あり”ではないでしょうか?