JVCケンウッド ビクター ステレオミニヘッドホン HA-FX700 |
HA-FX700 主な仕様
型式 | ダイナミック型 |
---|---|
再生周波数帯域 | 6 Hz~26,000 Hz |
出力音圧レベル | 104 dB/1 mW |
最大許容入力 | 200 mW(IEC ※規格) |
インピーダンス | 16Ω |
コード | OFC約0.8 m(Y型)、φ3.5 mm 24金メッキステレオミニプラグ付 |
プラグ | 24金メッキステレオミニプラグ |
付属品 | イヤーピースS、M、L各2個、低反発イヤーピースS、M各2個、 0.7 m延長コード(φ 3.5mm 24金メッキステレオミニジャック- 24金メッキL型ステレオミニプラグ)、キャリングケース |
質量(コード含まず) | 9.6 g |
長年愛用してきた「オーディオテクニカ ATH-CKM99」が一線から退くことになり、この度HA-FX700を購入する事となりました。
実は発表当時からこの「ウッドドームユニット&ウッドハウジング」搭載のイヤホンは気になっていたのですが、何せ価格が高くって・・・・発売は2010年で当時は30,000円を切るくらいだったと記憶しています。 2013年8月現在では20,000円を切っています。
さて、実はまだ30分程しか聴いておりません。実際エージングが終了してからのレビューが良いのですが、取り急ぎ現在感じた事をATH-CKM99との比較で簡単に書いておきます。
【低音】
ATH-CKM99: 低音は切れがあり素晴らしく良かった。
HA-FX700: 同じ楽曲を聞くと、低音の伸びが全体を包み込むような広がります。非常にナチュラルな低音です。
ATH-CKM99が「ドーン」ならHA-FX700は「ドドドぉ~ン~~」という余韻が残る感じでしょうか。ウッドベースやバスドラムやティンパニや和太鼓などシビレます。
【中高音】
ATH-CKM99: 中高音の伸びと切れは素晴らしい物があります。
HA-FX700: 中高音は低音が強い分、埋もれている音域が有るように思います。全体に一皮あり音場の広がりや切れが今ひとつです。また、少し中音域のパワー不足を感じました。
【バランス】
ATH-CKM99: 中高音がメインだが低音もよく出ている。大変バランスが良いと感じます。
HA-FX700: 低音重視と感じます。中高音が少し弱い。 個人的には低音が命なので、あとは中低音の切れが良くなれば満足。
(オマケ:「バランスド・アーマチュア型イヤフォンATH-CK90PROMK2」解像度が高く、繊細な音まで再生するが、低音スッカスカ!終了)
【とりあえず総括】
HA-FX700の音を初めて聴いた時、ATH-CKM99にない音の特性を感じた。高音域の管楽器や女性ボーカルの「シ」とか「サ」が耳に刺さらないのである。通常この現象はエージングを済ませると、馴染んで無くなってくるものなのだが、HA-FX700には最初からこの現状がないのである。コレがウッドの特性なのであろうか? 耳に優しいと思う反面、特定の周波数を再生できていない?とも思ってしまいす。
正直、完璧にエージングされたATH-CKM99の素晴らしさを再認識してしまいました。
HA-FX700には、エージング終了後、豊富で引き締まった低音と抜けのある中高音を期待してしまいます。また、HA-FX700のケーブルのタッチノイズの少なさも付け加えておきます。
スピーカーがウッドドームユニットと言うことなので、実際エージングは何時間くらい必要なんでしょうかねぇ~?とりあえずこれから朝まで鳴らしっぱなしです!
外箱の中に化粧箱が、金かかってます。 簡素化して1,000円でも下げてくれれば良いのに。 |
おぉ~出てきた |
うん、木目が美しいです |
密閉ではないのか?この穴から音は漏れないのか? |
イヤーチップは標準Mが付いてました。 また、イヤーチップの長さが少し短い気が・・。 たまにポロッと外れます。(^_^;) |
イヤーチップをLサイズに変更しました。 Mだと音がスカスカになります。(´ε`;)ウーン… イヤーチップ次第で音がかなり変わる様です。 |
外の音も結構聞こえます。 ということは音漏れもありそうです。 低反発ポリウレタン製イヤホンチップは 遮音性があり低音がよく効くが高音が痩せるし、 シリコン製イヤホンチップは低音~高音まで よく出るが、遮音性に欠けるし、 どちらも一長一短だし。 相性の良いイヤーチップを探さなくては。 |
★イヤフォンは音源とアンプが命!
エージングは“ウォークマン”X(NW-X1060)で行っています。
★約15時間エイジング終了
- 【高音】まだ高音域に切れがありません。
- 【中音】まだ低音域に埋もれている感じです。もう少し前に出てくれると良いのですが。
- 【低音】少ししまりが出てきたように感じます。静かなる低音が優しく聞こえます。
★約30時間エイジング終了
- 【高音】少し透き通った感じで伸びと広がりを感じます。アコースティック・ギターの音色も美しいです。女性ボーカルも美しいですが、もう少し前に出て!
- 【中音】まだ埋もれてますね。
- 【低音】古いCDの鬼太鼓座を探してきて「三國幻想曲」 という曲を聴いてみました。ここまで太鼓の音を再現できるインナーイヤーヘッドホンを見たことがありません。スピーカーの前に座っている気がしました。(イメージ的にはBOSSよりJBLスピーカーの雰囲気です)
★約50時間エイジング終了
- 【高音】一皮とれた感じです。全体的に音空間が広がった様な気がします。ATH-CKM99に比べると高音のシャキシャキ感がありませんが、心地よい透き通る高音が出ています。
- 【中音】個人的にもう少しパワーが欲しいと思いましたが、逆に出過ぎると低音とのバランスが壊れるような気もしてきました。こういったチューニングなのかもしれません。
- 【低音】古いアコースティック時代の音源を聞くと感動です。「こんなベース音がしてたんだ!」と新しい発見がありました。特にクラシック、惑星や新世界などを聞きましたが、久々オーケストラの迫力に感動しました。現在は、ジャズ・ソウル・ポップ・ハウス・オルタナティブ・ロック・エレクトロニカ・トランス・Jポップと言った色んなジャンルを聴き直していますが、ベースやドラムなど低音域の迫力にシビレます。
【総括】
アマゾンポイントを含め1万5千円程度で購入しましたが、良い買い物でした。部屋でシットリと音楽に耳を傾ける、そんな使い方もピッタリきそうです。独特の低音域には心さえ癒やされます。また、長時間聴きっぱなしでも、耳や頭が疲れないのも好感がもてます。
個人的にはかなリお勧めのイヤホンです。基本的に「木で出来ている」と言う頭があるので、あまり激しいエレクトリック系は難しいのか?と思いきや難なく再生します。また、楽曲にもよりますがボーカル・楽器・コーラスなど各パートの前後左右の位置や奥行きがしっかり出ており、実に深みのあるサウンドを聴かせてくれます。
これからも色んなジャンルを鳴らして鍛えて行きたいと思います。あと100時間もすると更に音が良くなっていくことは容易に想像できますネ。
また、ATH-CKM99とは特性が違うので、「どちらが良いのか?」の答えは出せません。「使い分ける」が正解でしょう!
トータル的にパンチの効いた音で、高音にシャリシャリ感を求める時はATH-CKM99。
低音を中心に深みと優しさのある音を楽しみたい時はHA-FX700と言った感じに。
(あとがき)
"(-""-)"そう言えば、ビクターとケンウッドって経営統合したんよなぁ〜、生き残り大変ですねぇ~。
イヤーチップを買いに量販店を2箇所回ったのですが、どちらもオーテクとソニーでほぼ棚が埋まっている。あとは少しのBOSEと2種類のビクターのみ、しかもHA-FX700は置いてません。
しかしオーテクは凄い、2000円~18,000円程度の商品がズラーッと並んでいる。しかも、女性が好きそうなキラキライヤホンが沢山ある。こんなの見ていると、ビクターはイヤホンから撤退してもおかしくないと感じてしまう。買っててよかったかも?
あ、そうそう肝心のイヤーチップですが、勿論オーテクとソニー用しかありませんでした。
_| ̄|○
(*´ω`*)幸せになれるイヤホンチップ
低反発ウレタン製のイヤホンチップに変更してみた!
HA-FX700には標準で低反発ウレタン製のチップが付いている。試しに変更してみたところ耳には優しくフィットし良好!外部音もかなり遮断される。音漏れも軽減されそう! しかし、肝心の音に関しては少し残念。低音はしっかり出るのだが、中高音が痩せてしまい伸びがない。ウレタンが高音域を吸収しているのだろうか?個人的には好みではなかった。
しかし、ウレタンの遮音性やフィット感は良好なので少しアマゾンで調べて見た。「COMPLY (コンプライ) イヤホンチップ Tx-400」と言うのが評判が良かったので、少し高いが購入してみた。パッケージを開けてみると、チップが少し「ネチャ」っとしている・・・大丈夫だろうか?さわり心地はマシュマロのよう!密度は細かそうです。
(結論)
高音も綺麗に再生、中音域も少しアップしたような!低音に締まりが出た。純正品のポリウレタンチップとこんなに違うとは!
もちろん、遮音性も上がり耳にも優しくフィット! 値段は高かったけども価値ありの逸品です!イヤホンチップで更に音が良くなるとは感動です。HA-FX700との相性は良かったようです。あとは耐久性が少し心配かな(*^_^*)
低反発ウレタン製のイヤホンチップに変更してみた!
HA-FX700には標準で低反発ウレタン製のチップが付いている。試しに変更してみたところ耳には優しくフィットし良好!外部音もかなり遮断される。音漏れも軽減されそう! しかし、肝心の音に関しては少し残念。低音はしっかり出るのだが、中高音が痩せてしまい伸びがない。ウレタンが高音域を吸収しているのだろうか?個人的には好みではなかった。
しかし、ウレタンの遮音性やフィット感は良好なので少しアマゾンで調べて見た。「COMPLY (コンプライ) イヤホンチップ Tx-400」と言うのが評判が良かったので、少し高いが購入してみた。パッケージを開けてみると、チップが少し「ネチャ」っとしている・・・大丈夫だろうか?さわり心地はマシュマロのよう!密度は細かそうです。
(結論)
高音も綺麗に再生、中音域も少しアップしたような!低音に締まりが出た。純正品のポリウレタンチップとこんなに違うとは!
もちろん、遮音性も上がり耳にも優しくフィット! 値段は高かったけども価値ありの逸品です!イヤホンチップで更に音が良くなるとは感動です。HA-FX700との相性は良かったようです。あとは耐久性が少し心配かな(*^_^*)
COMPLY (コンプライ) イヤホンチップ Tx-400 3セット入っている。1セット700円とはぁ~((+_+)) |
シリコン製チップLをポリウレタン製チップに交換
しかし、チップ次第で音がこんなに変わるなんて!暑い夏のせいか、チップが少しネチャっとします。 触っているとサラッとしましたが、大丈夫かしら? インナーイヤホンは奥が深いです。 |
購入後3か月目、乾いた低音が出るようになり更に良い音になりました。中音域の抜け感、高音域の女性ボーカルの美しさも際立ってきたように思います。最近ではHA-FX700以外のイヤホンでは物足りなくなってしまいました。
;つД`) もう昔に戻れない・・・
2013年12月ハイレゾ対応 ウォークマンZX1〈walkman NW-ZX1〉を購入しました。HA-FX700で聴いていますが、凄いです。低音はギュッとしまり、今まで聴こえなかった高音が聞こえ、楽器やボーカルの最後の余韻まで聴こえます。全体的に音が2皮ほど剥けて、音場に奥行きが出た感じです。
同時にハイレゾ対応のXBA-H3も購入しました。交互にどちらも良く聴きますが、個人的にはHA-FX700が好みです。
XBA-H3は高音・高音・中音・低音の全体のバランスや音の広がり、抜け感が素晴らしく、NW-ZX1の性能を高い次元で引き出していると思います。ただ、むやみにデカイく、耳に突き刺さったモノリスの様に見える事を除けば、かなり高い評価です。※XBA-H3を付けて歩いていると、たまに二度見されます(笑
HA-FX700は中高音はマイルドで、高音域には多少不満も残る所ですが、HA-FX700は何故か音楽が心に沁みます。「ウッドドームユニット&ウッドハウジング」のなせる技でしょうか?!
余談ですが、XBA-H3のケーブルノイズの無さにはビックリします。これを味わってしまうと、HA-FX700のケーブルノイズが少し気になってしまいます。XBA-H3はどうしてこんなにケーブルノイズが無いのか?仕組みが気になります。
2014年2月にハイレゾ対応の「HA-FX850」が発売されるようです、HA-FX700の後継上位機種と思われます。間違いなくHA-FX700の中・高音域などの不足が改善され、素晴らしい音楽を聴かせてくれる事と期待しています!もちろん購入しました!
★HA-FX850レビュー
↓最強の組み合わせです