2026年3月5日木曜日

SONY(ソニー) WF-1000XM6 確実に音質は良くなっている。ドライバー/DAC/アンプ/通信/ノイズキャンセリングまで自社開発の希少な完全ワイヤレスイヤホンです。簡単にレビュー評価してみます。

 

SONY(ソニー) WF-1000XM6 
【はじめに】

2023年9月頃に購入した、「SONY WF-1000XM5」ですが、3年前ほどの商品になります。当時としては低音域~高音域まで繊細で柔らかく非常に美しい音質のイヤホンでした。しかし、時の流れと言うものが残酷です。技術の進化は止まらず、上を行く完全ワイヤレスイヤホンが続々と発売されました。あれほど魅力的だったSONY WF-1000XM5ですが、新しい商品の音質の中で「低音に迫力が無い」「音圧が低い」「インパクトに欠ける」「切れが無い」と感じはじめ、利用頻度は激減。残念ですが現在は手放しています。
※あくまでも個人的な感覚・意見です

現在、3機種の完全ワイヤレスイヤホンが手元に残っています。いずれも個性があり、素晴らしい音質です。毎日ランダムローテーションで使っています。朝の気分に合わせてイヤホンを選ぶのではなく適当に手に取って聴きます。つまり全てがお気に入りで順列を付けるのが不可能なイヤホン達なのです。個人的にこの3機種を「三羽烏(さんばがらす)」と呼んでます。

ドライバーの組合せも全く違う3機種ですが、いずれも「深い低音」「シッカリとした音圧」「高解像度」「美しい中高音」はキッチリ押さえており「音楽で感動」する事が出来ます。

NeoBuds Planar 高い解像度、切れのある低音、美しい高音には空気感も

 (全帯域)φ12mm平面磁界型ドライバーx1

Air5 Pro Plus 切れのある重低音と非常に繊細な高域のバランスが絶妙

 (低域)φ10mmダイナミックドライバー (中域~高域)MEMSドライバー

H3 柔らかく深い包み込むようなズシッとくる重低音と美しい中高音が魅力!

 (低域)φ12mmダイナミックドライバーx1[ 特製PU+ウール複合素材振動板 ]
 (中域)高性能BAドライバー x1 (高域)高性能BAドライバー x1

三羽烏(さんばがらす)

さて、今回のWF-1000XM6 が三羽烏の音質と同等か、又は超える事が出来るのかどうか?。Japanクオリティーが復活するかどうか、興味深い所です。価格は強気の約4万4千円!これは、ほぼ全てを自社開発と言う事もありますので、SONYを日本を応援すると言う事で妥当な価格と考えています。しかし、統合プロセッサーV2チップは多分WF-1000XM5と同じ物です。現在のWF-1000XM5の価格が約3万5千円ですから、ちょっと高いかなとも感じます。


【メーカー情報

https://www.sony.jp/headphone/products/WF-1000XM6/index.html

WF-1000XM6 専用設計ドライバーユニット

ドーム部とエッジ部に異なる素材を組み合わせた振動板構造で、柔らかいエッジが沈み込む低音域を、軽量高剛性のドームが伸びのある高音域を再現します。エッジに特許出願済みの新しいノッチ形状を入れることで、高域共振を制御し、より滑らかな再生を可能にします。

統合プロセッサーV2による「アダプティブNCオプティマイザー」

統合プロセッサーV2により、「アダプティブNCオプティマイザー」を完全ワイヤレスモデルで初搭載。装着者の耳形状の違いや、外部の騒音や装着状況をリアルタイムで分析し、常に最適なノイズキャンセリングを提供します。周囲の状況や個人の耳特性なとが差が生まれやすい高音域まで高精度に適応。あらゆるシチュエーションで周囲の影響を受けず、心地よく音楽に没入できます。

高音質ノイズキャンセリングプロセッサーQN3e

WF-1000XM6から新たに高音質ノイズキャンセリングプロセッサーQN3eを搭載し、前モデルの約3倍の処理速度を実現しました。これにより全てのマイクを正確に制御し、ノイズを打ち消すことが可能になりました。

片耳4個、計8個のマイクを制御する「マルチノイズセンサーテクノロジー」

片側2個のデュアルフィードバックマイクに加え、前モデルでは1個だったフィードフォワードマイクが2個に増加。片耳あたり合計4個、計8個のマイクを搭載することで、周囲のノイズをより正確に捉え、的確に打ち消します。特に中高音域のノイズキャンセリング性能が大幅に向上。電車や飛行機、カフェなど、さまざまな環境に含まれる中高音ノイズを効果的に低減し、これまでにない静寂を実現します。さらに、新搭載のフィードフォワードマイクと高音質ノイズキャンセリングプロセッサーQN3eの組み合わせにより、SN比(信号対雑音比)も改善。静かな環境下でも、より深い静けさを体感できるようになりました。

新しい通気構造による快適な装着感とデザイン

新しい通気構造によりイヤホン本体から耳への通気量が増えたことで、自らの足音や咀嚼音などの体内ノイズが大幅に減少しました。また膨大な耳の形状データを収集・分析。人間工学に基づいたエルゴノミック・サーフェス・デザインにより長時間使用時も快適な装着感を実現しました。WF-1000XM6では音質と快適な装着性を追求したミニマルなデザインを採用しています。

風ノイズを限りなく低減する、角の少ない流線形状

角の少ない流線形の本体形状に加え、マイク部は微細孔加工を施した凹凸のないデザインを施すことで高級感のあるデザインを実現するとともに風ノイズも低減します。また空気の乱れを低減する構造を内部に持つことで、限りなく風ノイズの発生を抑制しています。

圧縮音源を手軽に高音質で楽しめる機能「DSEE Extreme」

ストリーミングなどの圧縮音源を膨大な楽曲データを学習しているAI(人工知能)技術により、リアルタイムに分析。楽曲のジャンルや楽器などの情景に合わせて最適にハイレゾ級の高音質にアップスケーリングします。圧縮により失われた音源本来の周波数特性をより高精度に再現することで、臨場感あふれる高音質をお楽しみいただけます。AI技術の最先端であるディープ・ニューラル・ネットワーク(DNN)技術を駆使して再生している音の解析を行い、ボーカルに対してはボーカル向けのアップスケーリングを、打楽器に対しては打楽器向けのアップスケーリングをリアルタイムに切り換えながら適用できるようにしています。これによりボーカルの声を美しく響かせながら、同時に打楽器の迫力ある立ち上がりを再現します。

アンテナと本体構造の最適化

混雑した場所など、通信を遮る障害物が多い環境下でもリスニングが邪魔されないよう、筐体に内蔵されているアンテナサイズを前モデル比で約1.5倍大きくしました。またアンテナをさまざまな耳の形状でも干渉しにくい位置に配置することで、より多くの装着者に途切れにくく安定した接続性能を実現しました。加えて筐体内部もアンテナ特性に影響を与える部品の構造を見直し、最適化を図っています。





【購入】

Amazonソニー(SONY) WF-1000XM6 ブラック ワイヤレスイヤホン Bluetooth ハイレゾ 世界最高クラスノイズキャンセリング 外音取り込み 高性能マイク 通話品質 LDAC IPX4防滴 マルチポイント ロングバッテリー WF-1000XM6 BZ

仕様

製品名:WF-1000XM6
カラー:ブラック
形状:カナル型
ドライバー:Φ8.4 mmダイナミックドライバー
Bluetoothバージョン:5.3
対応プロファイル:A2DP, AVRCP, HFP, HSP, TMAP, CSIP, MCP, VCP, CCP
対応コーデック:SBC, AAC, LDAC, LC3
再生周波数帯域:20Hz〜40KHz(LDAC 96 kHz sampling 990 kbps)
電池持続時間(連続音声再生時間):最大8時間 (NCオン) / 最大12時間 (NCオフ)
電池持続時間(連続通話時間):最大5時間 (NCオン) / 最大5.5時間 (NCオフ)
充電方法:USB充電 / ワイヤレス充電 (ケース使用)
マルチポイント:対応
重量:約6.5g x 2 (イヤーピース(M)含む)
通常価格:44,550円(税込)※ソニーサイトメーカー保証内容3年標準
※詳しくはメーカーホームページをご覧ください


仕様については意外と不明な部分が多いいです。あまり多くのスペックを出さない感じで、同じオーディオメーカーのBose(ボーズ)と同じような感じになってきていると思います。




【開封】

箱はシンプルで良い感じです。本体はサラサラの「艶消しブラック」で渋いです。本体ケースと本体は、シンプルでギラギラ感は皆無。SONYらしい独特の世界感を感じます。ただ、時間が経って塗装が剥げたり、手ぶらが付かないか心配です。






もはやSONY伝統、フィルタ一切なし!



【イヤーチップ交換(AZLA(アズラ) SednaEarfit MAX)】

耳垢フィルターを装備した「医療用シリコン」を利用したイヤーチップです。
SONY標準のウレタンでは耳の穴が痒くなるので交換です。AZLAなら痒くなりません。
サイズは(L)です。装着ごケースにも問題なく入ります。少々粗目ですが無いよりはいいと思います。でも基本は常日頃シッカリと耳の穴掃除をする必要があります。
引き締まった低音と美しい高音が望めます。
ただホコリは良くつきます。
カーペットの上に落としただけで
これだけホコリが付きます。
定期的にウェットティッシュで拭きます。



【取り出し】

前回のWF-1000XM5に比べると格段に取り出しやすいです。丁度人差し指の辺りに窪みがあり、簡単に取り出せ落下の危険性も低くなります。









【聴いてみる】


■評価に使う楽曲
評価にはいつものようにYouTubeの「お洒落なミュージック」に掲載しているような楽曲を使います。音源データのサンプリングレートは(44.1kHz)(48kHz)(96kHz)(192kHz)のハイレゾがメインです。ファイル形式はFLACです。

プレイヤーは、SONY Xperia 1 Ⅶ(セブン)に標準搭載の「ミュージック(Xperia専用と思われます。)」と言うアプリを使用します。設定等も簡単ですしパソコン用のオーディオ管理ツール「ミュージックBee」で作成したプレイリストも転送後問題なく利用できます。また、非常にデータへのアクセスレスポンスも良く、操作もサクサクで、音質も抜群に良いです。

また、再生音質で「オーディオエフェクト」機能も搭載しています。動画再生時に効果がありそうです。ハイレゾでない音源をハイレゾ相当にアップリンクする機能もあります。流石SONYと言ったところです。Xperiaをご利用の方は是非「ミュージック」をお試しください。




■プレイヤー(スマートフォン)について
SONY Xperia 1 Ⅶ(セブン)を使用します。Socは最新のSnapdragon 8 Elite Mobile Platformです。BluetoothはVer 6でこちらも最新バージョン。コーデックもフル対応です。


対応コーデック

コーデック サンプリング  ビットレート
SBC 48kHz/16bit         192kbps
AAC 48kHz/16bit         非公開
aptX 48kHz/16bit         384kbps
aptX HD 48kHz/24bit     576kbps
aptX Adaptive 48kHz/24bit     280kbps~420kbps可変
aptX Adaptive 96kHz/24bit     260kbps~640kbps可変
LDAC           96kHz/24bit     990kbps/660kbps/330kbps
aptX Lossless            44.1kHz/16bit       最大1200kbpsでビットレート可変
LC3 48kHz/32bit     16kbps – 320kbps
LC3(plus) 96kHz/24bit         16kbps – 320kbps



 

ファーストインプレッション
WF-1000XM6とXperia 1 Ⅶとの接続ですが、ソニーのアプリ Sound Connect の設定は「マルチポイント(OFF)」「接続(音質重視)」「DSEE Extreme(ON)」「イコライザー(OFF)」にしています。

WF-1000XM5は美しく繊細で非常に柔らかな美しい音質でした。しかし、正直「グッ」と来る迫力に欠けており「刺激的ではない」というのが正直なところでした。しかし、WF-1000XM6 は違います。まだ、エージング0時間なので「甘い輪郭と解像度、見通しが悪い、振動版が馴染んでいないのか中低音が時折変な挙動・・」と諸々あるのですが、WF-1000XM5の「美しく繊細で非常に柔らかな音質」をベースに低音・中音・高音の全てがバランスよく出ています。音圧もあるし音場も広い。切れもいいしレスポンスも良い、特に沈み込むように切れのある迫力の低音域には驚きます。なのに中高音域もキッチリ出ています。
また、ボリュームの取り方にによって音質が格段に変わります。少しずつボリュームを上げてゆくとある段階で劇的に刺激的になります。この辺りはエージングが進むにつれて変わってくるかもしれません。

低音域
少し迫力に欠けるWF-1000XM5の低音を知っている方ならその進化の素晴らしさを体験するでしょう。沈み込むような低音、切れのある低音、唸るような低音、あらゆるジャンル、あらゆる楽曲の低音を表現してくれます。個人的に低音フェチなので個人的には100点満点の十分な低音量です。しかも、非常に押しの強い低音なのに、中音域や高音域を全く邪魔しません。また、長時間聴いても「低音疲れ」しませんでした。

中音域
エージング0時間なので、輪郭の甘さや、見通しの悪さ、解像度の低さを少し感じます。それでも、存在感のあるボーカルは丁度いい中間地点にあり男女問わず美しい声を聴かせてくれます。また、打楽器についても切れが良く繊細なシンバルの音までシッカリと聴こえます。ただ、現状、「他のイヤホンでは聴きとれる楽器の音が、少し聴こえない」とか有ります。この辺りはエージングで改善されることを期待しています。

高音域
WF-1000XM5もそうでしたが、シングルドライバーとは思えないくらい繊細で柔らかく伸びがあり煌めくような超高音まで出ています。しかも耳に刺さりません。楽曲の余韻・共鳴・空気感をしっかりと味わう事が出来ます。素晴らしいです。

音圧
48kHz/24bitや96kHz/24bitのハイレゾ音源の場合、WF-1000XM5では味わえなかった、押しのある存在感のある音圧です。公開していませんが、S/N比、DACやアンプ性能が更に良くなっている気がします。ただ、WF-1000XM5とWF-1000XM6とでは、同じ「統合プロセッサーV2」を使用しているので、はやり新ダイナミックドライバー自体の性能や通気口(ベント)の効果なのでしょうか?

解像度
48kHz/24bitや96kHz/24bitのハイレゾ音源の場合、高い解像度を感じます。また、サンプルレートの低い44.1kHz/16bit  の楽曲も「DSEE Extreme」でアップリンクし自然な解像度に仕上がっていると感じます。古い楽曲も良い音で聴くことができます。「DSEE Extreme」に関しては長く使われているSONYの技術で安心できます。

音場
こちらも48kHz/24bitや96kHz/24bitのハイレゾ音源の場合、空間は有線イヤホンと専用DAPをバランス接続したような、シッカリと左右に各楽器の音が分かれた音場です。空間は広いけれども音が散乱してスカスカになる事も全くありません。どこでどんな楽器の音が鳴っているかもハッキリと分かります。そしてボーカルは常に中心に位置します。
この比較的広い空間も「通気口(ベント?)」効果の様な気がします。抜けが良いというか、振動版が良く動いている様に感じます。

更なるエージングによる音の変化があったらご報告します。



【ここが気になる】

①「マルチポイントはOFF」にし「LDAC音質有線」にしていますが電波干渉による音切れが良く起きます。やはり良い音で過ごしたいのでこの設定は変えたくありません。
三羽烏(さんばがらす)イヤホンは全てクアルコムのaptX Adaptiveを使用している為、電波干渉があった時にビットレートを自動調整し音切れを防いでいます。 しかし、「LDAC音質有線」設定にすると自動調整が効かず音切れになっているのだと思います。最悪、「LDAC接続優先(自動)」にしてブツ切れを防ぐかなぁ~

②車に乗っているときXperia1Ⅶは車のAndroidオートのカープレイヤーとBluetooth接続させています。その状態でWF-1000XM6とXperia1Ⅶを接続します。そしてその状態で車のエンジンを切ると、WF-1000XM6のボリュームが最小になってしまいます。そうなるとボリュームを上げても反応しません。Xperia1Ⅶ本体側のBluetooth自体を再起動すると治ります。
これはWF-1000XM6が悪いのかXperia1Ⅶが悪いのか分かりません。





「三羽烏(さんばがらす)」との戦いは・・・】

さて、冒頭でお知らせした「三羽烏(さんばがらす)」とWF-1000XM6 を比べてどうだったかをお知らせします。

三羽烏(さんばがらす)

WF-1000XM6

結論から言うと、ドライバーの組合せも全く違う4機種ですが、いずれも「深い低音」「シッカリとした音圧」「高解像度」「美しい中高音」はキッチリ押さえており「音楽で感動」する事が出来ます。

■ WF-1000XM6 深い低音、繊細で柔らかい中高音域、十分な音圧と高解像度

 (全帯域)Φ8.4 mmダイナミックドライバーx1

NeoBuds Planar 高い解像度、切れのある低音、美しい高音には空気感も

 (全帯域)φ12mm平面磁界型ドライバーx1

Air5 Pro Plus 切れのある重低音と非常に繊細な高域のバランスが絶妙

 (低域)φ10mmダイナミックドライバーx1 (中~高域)MEMSドライバーx1

H3 柔らかく深い包み込むようなズシッとくる重低音と美しい中高音が魅力!

 (低域)φ12mmダイナミックドライバーx1[ 特製PU+ウール複合素材振動板 ]
 (中域)高性能BAドライバー x1 (高域)高性能BAドライバー x1


まず、通常のダイナミックドライバーの特性を簡単に上げてみます。
一般的にフルレンジのダイナミックドライバーは「低音域が強すぎ中高音を埋もれさせる(解像度の低下)」や「高音域では振動板の重さにより繊細な描写が苦手で、刺さるような音になりやすい」事があげられます。また、この傾向はダイナミックドライバーの直径Φサイズが大きくなればなるほど顕著に出てきます。

ダイナミックドライバーの高音域を補う為にハイブリット型のイヤホンが登場
ハイブリット型イヤホンは、ダイナミックドライバーを低音用にチューニングし、中高音様にBA型ドライバーやMEMSドライバーを使います。そうして安定した低音~高音を実現しています。

ダイナミックドライバーとは似て非なる平面駆動ドライバー
ダイナミックドライバーは構造上円の中心部で高音を出し外に行くほど低音になって行きます。しかし、平面駆動ドライバーは全く構造が違い低音も中音も高音も同じ一枚の板から、位置に関係なく出ます。逆に平面駆動ドライバーは中高音が強く低音が出にくいとも言われています。

WF-1000XM6はダイナミックドライバーなのになぜ低音も高音も出るのか
さて、それではなぜWF-1000XM6はフルレンジのダイナミックドライバーにも関わらず低音のみならず中高音も良い音なのか? 簡単に言うとWF-1000XM6のドライバーは見た目一つのダイナミックドライバーはなのですが、実は低音用の素材部分と高音用の素材部分を引っ付けています。つまり低音と高音は違う素材部分で、それぞれ音が出ている感じです。このタイプは近年増えて来ています。WF-1000XM5もこのタイプでした。更に今回のWF-1000XM6は「エッジに特許出願済みの新しいノッチ形状」を入れ高音域がより綺麗になるようになっているようです。

「三羽烏(さんばがらす)」とWF-1000XM6 を比べた
さて、この「三羽烏(さんばがらす)」とWF-1000XM6 を比べた時に二つのことを感じました。

一つ目は、全帯域の鳴り方です。WF-1000XM6 はシングルドライバーらしく低音~高音の帯域の段差を感じず、低音~高音域まで音の立ち上がりにムラがありません。どちらかというと一般的なダイナミックドライバーよりも平面駆動ドライバーの鳴り方に近くNeoBuds Planarと感覚が少し似ています。

二つ目は、シッカリとした重低音と耳に刺さらない驚くほど繊細な高音域が「ダイナミック+MEMSドライバー」のAir5 Pro Plusとよく似ている事です。

結論ですが、 (NeoBuds Planar+Air5 Pro Plus)÷2=WF-1000XM6 という方程式になりました。つまりWF-1000XM6は「三羽烏(さんばがらす)」と何ら遜色なくローテーション入りとなります。そして「三羽烏(さんばがらす)」は解散し・・・何時しか「四天王(してんのう)」となりました。(笑

四天王(してんのう)






【総括】

久々に永く楽しめるイヤホンだと思います。デザインもシンプルで高級感があり飽きが来ません。イヤーチップのチューニングで低音の出方は変わってきます。低音を効かす場合は大き目のイヤーチップを入れると良いでしょう。

クアルコムのチップセットを利用しない、全てがSONYオリジナル!しかも、音が良い!それだけでも応援する価値があります。

個人的な意見ですが、現在、WF-1000XM4またはWF-1000XM5をお持ちの方は買い替えで無く買い増しでOKだと思います。私はWF-1000XM5を下取りに出して買いました。まぁまぁ良い金額で買い取ってもらいました。


※ウレタン系とシリコン系のイヤーピースの違いや、イヤーチップのサイズによっても音質はガラリと変わってしまいます。内容はあくまでも個人的な環境下での考えですのでご了承ください。


2026年2月8日日曜日

AFUL (アフー)Performer8S(パフォーマーエイト エス)は、今でも色褪せない音質のPerformer8のスペシャルモデルなのか?それとも後継機種なのか?。レビュー評価してみます。

AFUL Acoustic Performer 8S

 【はじめに】


以前2023年11月に「7BA+1DD搭載のAFUL (アフー)Performer8(パフォーマーエイト)」を購入しました。そして2026年2月に「Performer8の後継機?」とも言われている「Performer8S(パフォーマーエイト エス)」を購入しました。内容的にはPerformer8をベースに更にドライバー変更等のチューニングを行いブラッシュアップをしたような感じです。イヤホン本体(筐体)のサイズ感はほぼ同じです。個人的にはPerformer8の低音には満足していましたが、若干高音域不足が気になっていたのでMicro Planarを追加したPerformer8Sには期待は大です。更にPerformer8Sにはベントがあるようなので低音域の変化も気になります。また、ネーミングをPerformer9ではなく8Sにしたという事はそんな劇的な変化はないのかもしれません。


メーカーホームページの説明


フェイスプレートのインスピレーション  木星の響き

ジュノー探査機が木星の北極上空で捉えた渦巻く嵐と真珠のような雲の帯は、デザイナーの想像力をかき立てた。Performer 8Sは惑星そのものを再現しようとするのではなく、宇宙の壮大さ、大気の秩序ある混沌、そして古代の力の象徴を思わせる輪状のオーラを捉えている。




≪RESInators マイクロ共振技術

従来のマルチドライバーIEMは、ドライバー間の精密な統合を実現できず、各ドライバーの音響的欠点を補うことができないため、多くの人が単純な「ドライバーの積み重ね」とみなす結果を招いている


RESInatorsテクノロジーは、超高精度3Dプリントされたマイクロ共振チャネルを用いて非理想的なドライバー特性を補正し、低域・中域・高域ドライバーの音響特性をマッチング・ブレンドします。これにより深いレベルの整合性が実現され、総合的な音響性能が大幅に向上。マルチドライバー構成に真の意味をもたらします。


≪RLCネットワーク クロスオーバー補正

基本的なRCクロスオーバーが周波数分割のみを調整するのとは異なり、AFULのRLCシステムはドライバー間の統合性を高め、各ドライバーの音響特性を改善します。これにより、マルチドライバー構成においてより高いレベルのリアリズムと一貫性が実現されます。


≪調整可能なパッシブユニット + 圧力バランス調整

パッシブラジエーターには開閉式ベントが搭載されており、ユーザーは好みや音楽スタイルに合わせて音質を調整できます。ベントを閉じると低音はより安定し、力強く、コントロールされた音質になります。ベントを開くと低音の弾力性が増し、より深い低域再生が可能となり、滑らかで柔らかな特性が得られます。


従来のスイッチが低音の量だけを変化させるのとは異なり、このベントシステムは二つの全く異なる低音の質感を創り出す。


≪真のハイファイ・アコースティック・レスポンス正確なフルレンジ再生

AFUL独自の音響工学により、Performer 8Sは極めて洗練された応答性と歪み性能を実現し、全周波数帯域にわたって真に高忠実なサウンド特性を提供します。


≪サウンドシグネチャー 画期的な性能

オリジナルのPerformer 8と比較して、Performer 8sはより豊かで壮大、そしてわずかに温かみのある音質を実現しています。全周波数帯域にわたるバランスの取れたチューニングにより、広大なステージ感と鋭さのない高い解像度を備えた、安定かつ自然なサウンドを提供します。ボーカルはリアルでありながら滑らかで、低音は弾力性があり確かなインパクトを伴い、同クラスの競合製品を上回る性能を発揮します。


≪異なるリスニングスタイルに対応したデュアルベースモード

Performer 8sはダイナミック+パッシブ設計により2種類の低音スタイルを提供します。長い低音チューブがサブベースを強化し、高減衰ベントが質感向上に寄与します。


・クローズド:重厚で雰囲気があり安定感に優れる。

・オープン:より深い低域拡張と柔らかく弾力性のある特性で、オーケストラ音楽に最適。


≪おすすめの組み合わせと音楽

Performer 8Sはあらゆるジャンルに対応できる十分な技術的性能を備えています。ポップスとの相性は抜群ですが、クラシックやオーケストラ作品のような要求の厳しい音楽も難なくこなします。多様な音源と良好に連携し、様々なシステム構成にもスムーズに適応します。


≪人間工学に基づき、軽量で、快適

AFULは広範な3D耳データを分析し、ほとんどの耳形状に精密にフィットするPerformer 8Sを設計しました。洗練されたオーバーイヤーデザインと軽量構造により、密閉感を低減しながら確実な装着感を実現。高品質樹脂は滑らかで温かみのある肌触りであり、独特の快適さと肌への優しさを提供します。 


≪Easy to Drive High Headroom

先進的な設計により、Performer 8Sは非常に駆動しやすいです。高品質な音源で真価を発揮しますが、ポータブルDACやプロ向け音楽プレーヤーと組み合わせても、印象的なサウンドを実現します。


≪ケーブル

本ケーブルは、銀メッキを施した4N単結晶銅線に加え、単結晶銅線6本撚り392芯構造を採用しています。0.78mmの着脱式設計により優れた柔軟性を実現し、ユーザーは音楽スタイルや個人の好み、使用シーンに合わせてケーブルを簡単に交換できます。




【購入】


Amazon:HiFiGo AFUL Acoustic Performer 8S

HiFiGo AFUL Performer 8S イヤモニ モニターイヤホン 有線 イヤホン1DD +6BA +1Passive Radiator +1Micro Planar HiFi音質 2pin着脱式 (Performer 8S-4.4mm)

https://amzn.to/4adQaUn



仕様

■PERFORMER 8S

■ドライバー構成:1DD + 6BA + 1Passive Radiator + 1Micro Planar
 ・ダイナミックドライバー(DD)×1

 ・バランスド・アーマチュア(BA)×6
 ・パッシブラジエーター×1
 ・マイクロプラナー×1

■調整可能なパッシブラジエーター
(高減衰空気圧バランスシステム)

■高精度3Dプリント音響チューブ構造

■RLCネットワーク周波数分割補正技術

■インピーダンス: 26Ω±20%

■感度:108dB@1kHz

■周波数応答範囲: 10Hz-35kHz

■動作音圧レベル:20~105dB


■ケーブル
 コネクタ:2ピン(0.78mm)、ケーブル長:1.2m、プラグ端子:3.5mm または 4.4mm

※詳細はメーカーホームページをご覧ください






【開封】
若干色褪せ感があり渋いです。
中の箱は黒でシンプルで好感が持てます。Performer8と比べると一回り大きいです。AFUL のフェイスプレートはモデル毎に渋派手で個人的には好きです。












【ケーブルとイヤーチップを交換】
有線イヤホンのチューニングで一番重要なのは「ケーブルとイヤーチップ」だと考えています。後にPerformer8との音の違いも確かめたいのでケーブルとイヤーチップ」はPerformer8と全く同じ定番の構成とします。


イヤーチップを取り付けます
Performer8と同じ引っ掛かりの無いツルツルノズル

ノズルの穴はメッシュのプレートが綺麗です。
Performer8は仕上げが酷く汚かったのでかなりの進化です。

シッカリと押し込みます

ケーブルを取り付けます。
ここもPerformer8と同じ2pinです。
本体側の穴は少しキツイので、ピンを折らないように
ゆっくり、確実に、垂直にグイッと押し込みます。





高減衰ベントついて】
説明には「・・・・ベントを開くと低音の弾力性が増し、より深い低域再生が可能となり、滑らかで柔らかな特性が得られます。・・・」とあり、オープン・クローズが簡単に変更できる画期的な仕組みと思っていました。

さて「どうやるのかな?」と、この真ん中の部分が「押すと開いて、再度オスと閉じる」みたいなスイッチになっていると思っていました。しかし、いくら押しても押せません。で、虫眼鏡でよーく見るとなんと・・・・!

「何やら横にテープ貼ってある、まさかなぁ~・・・」爪をかけて剝がしてみると「あ。。穴が・・」
一瞬固まりました。「ベントの切り替え毎に、剥がしたり貼ったりするの?剥がしたシールはどこに置いておくの?粘着がホコリでダメになりそうだし、貼ったまま使用していると、何時か剥がれてシール無くなるよな?特に夏場なんかダメじゃない?」と心でつぶやきました。・・・こんな価格で、こんなチープな仕組みを平気で<機能の売り>にするとは、ビックリです。心が折れました。
ここが画期的なベント開閉装置部分です。


結論から言うと私は常にシールを取った状態で使う事にします。
理由の一つとして最大のライバルと思われれる「DUNU DN 242」には堂々とベントがあります。中途半端にテープで塞いだりしません。ベント自体がチューニングの重要な一部と考えているからだと思います。なので、以降の諸々の評価はテープ無しのベントオープンとします。
Performer8Sのベント

DUNU DN 242のベント





【聴いてみる】


■評価に使う楽曲
評価にはいつものようにYouTubeの「お洒落なミュージック」に掲載しているような楽曲を使います。音源データのサンプリングレートは(44.1kHz)(48kHz)(96kHz)(192kHz)のハイレゾがメインです。ファイル形式はFLACです。

プレイヤーは、SONY Xperia 1 Ⅶ(セブン)に標準搭載の「ミュージック(Xperia専用と思われます。)」と言うアプリを使用します。設定等も簡単ですしパソコン用のオーディオ管理ツール「ミュージックBee」で作成したプレイリストも転送後問題なく利用できます。また、非常にデータへのアクセスレスポンスも良く、操作もサクサクで、音質も抜群に良いです。

また、再生音質で「オーディオエフェクト」機能も搭載しています。動画再生時に効果がありそうです。ハイレゾでない音源をハイレゾ相当にアップリンクする機能もあります。流石SONYと言ったところです。Xperiaをご利用の方は是非「ミュージック」をお試しください。




■プレイヤー(スマートフォン)について
SONY Xperia 1 Ⅶ(セブン)を使用します。Socは最新のSnapdragon 8 Elite Mobile Platformです。BluetoothはVer 6でこちらも最新バージョン。コーデックもフル対応です。

対応コーデック

コーデック サンプリング  ビットレート
SBC 48kHz/16bit         192kbps
AAC 48kHz/16bit         非公開
aptX 48kHz/16bit         384kbps
aptX HD 48kHz/24bit     576kbps
aptX Adaptive 48kHz/24bit     280kbps~420kbps可変
aptX Adaptive 96kHz/24bit     260kbps~640kbps可変
LDAC           96kHz/24bit     990kbps/660kbps/330kbps
aptX Lossless            44.1kHz/16bit       最大1200kbpsでビットレート可変
LC3 48kHz/32bit     16kbps – 320kbps
LC3(plus) 96kHz/24bit         16kbps – 320kbps



■利用Bluetooth レシーバー

FiiO(フィーオ) FIIO BTR17に4.4㎜コネクタで有線接続します。
DAC:ES9069Q×2、アンプ:THX AAA 78+、Bluetoothチップ:QCC5181
・QCC5181搭載による最新鋭のワイヤレス性能でロスレスオーディオにも対応
・詳細な音質調整を可能にする10バンドの高精細ロスレスPEQを搭載
・デュアル「ES9069Q」DACによる高品位な音質再現
・「THX AAA 78+」アンプによる強力な出力と優れた音質
・4.4mmバランス出力:650mW (32Ω、THD+N<1%)
・周波数特性:20Hz~80kHz(<3dB)
・高音質かつクリーンにこだわった精密な電源設計
・業界最新のBluetooth5.4に対応
・主要な高音質コーデックを網羅
 aptX Lossless:1200 kbps
 LDAC:990 kbps
 aptX HD:576 kbps
 aptX Adaptive:420 kbps
 AAC:328 kbps

aptX Lossless対応:CD音源がBluetooth無線において有線接続と遜色ない音質で聴ける
最近ではperformer8や他の有線イヤホンに関してもスマホ+BTR17」の組合せで利用しています。現在ではこの組み合わせが私のスタンダードです。



■聴く前のエージング
個人的にイヤホンのエージングは絶対に必要と思っています。特にダイナミック型ドライバーと平面駆動ドライバーは振動版が馴染んで安定するまでに、最低でも50時間以上、理想は100時間程度だと思っています。エージングには「パソコン+FIIO KA15」を利用します。

パソコンのプレイヤーはMUSIC Bee
DACアンプはFIIO KA15
通常聴く時のボリュームの10%程度の音量で50時間流しっぱなしにします。
50時間エージング完了



ファーストインプレッション
エージング50時間越え(Bluetooth aptX Lossless接続、4.4㎜バランス接続)

Performer8Sの音を初めて音を聴きました。
パット聞いただけでPerformer8の音質と比べて違和感は全くありませんが、表現力が明らかに違います。深く沈んだ低音スーッと抜けるような高音域、音場も広く空気感がある。しかし、全ての音がシッカリと聞き取れます。

商品的に見ても、音質の違いから見ても、前回紹介した「DN 242」と「Da Vinci」の関係性と酷似していると感じました。後継ではなく「姉」「弟」みたいな立ち位置です。「どちらも同じDNAを持ち、趣味や性格はよく似ているのに、声が違う」みたいな。今回のPerformer8とPerformer8Sもそんな感じがしました。

ボディー筐体も全く一緒です。多分内部の構造も全く一緒ではないでしょうか?
Performer8はBA型ドライバーが7基、Performer8SはBA型ドライバーが6基です。何故1基少ないのか。多分BA型ドライバーを1基外し、代わりにMicro-planarを1基入れたのだと思います。Micro-planarには大きく2種類あります。ダイナミックドライバーの様に円形をしたタイプとBA型ドライバーと同じ格好をした小さく四角いタイプです。Performer8Sは後者を搭載していると思われます。なので見た目の違いはベントの有無だけだと思われます。




ベントの有無


性能比較 Performer8S Performer 8
デザイン お洒落な色使いと大胆なライン
耳に良くフィットするデザイン。木星のイメージらしい。ステンドグラスみたいで綺麗。
まるで高級重箱の美しさ
耳に良くフィットするデザイン。ハンドペイントの美しいフェイスカバーが魅力です。
ドライバ
(低音用) DDx1
(低音用) Passive Radiatorx1
(中高音用) BAx6
(超高音用) Micro-planarx1
※メーカーでは詳しい情報が公開されていません。私の個人的な考えです。
(低音用)8mm DD×1
(低音用)BA×2
(中音用)BA×2
(高音用)BA×3
インピーダンス 26Ω±20% 30Ω
感度
108dB@1kHz
115 dB/mW
周波数応答範囲
10Hz-35,000Hz
バランスの良い低音~高音域
5Hz-35,000Hz
低音よりのチューニング
本体素材 樹脂?厳密には素材は不明
ノズルは本体一体の樹脂?
樹脂?厳密には素材は不明
ノズルは本体一体の樹脂?
コネクター 標準2pin 標準2pin
フィット感良い 良い
リケーブル ★Amazon【KBEAR 4989】4芯6N単結晶銅ケーブル(パープル) ★Amazon【KBEAR 4989】4芯6N単結晶銅ケーブル(ブルー)
イヤーチップ ★AmazonAZLA Sedna Earfit MAX(L) ★AmazonAZLA Sedna Earfit MAX(L)
メーカー通販価格
あくまでも参考価格
価格62,980円前後
★AmazonPerformer8S
価格56,055円前後
★AmazonPerformer 8
音質比較
音場
★★★★★5.0
ベントとMicro-planarの効果は絶大です。バランスがよく音場が広がります。広いといっても音が拡散して音圧が低くなるわけではありません。スーッと伸びて行く感覚です。この辺りが最もPerformer8との違いでしょう。
★★★★★4.8
適度な音場があります。ボーカルを中心において左右に広がります。上下はそう広くありません。中音域が安定しているので非常に聴きやすく、左右に伸びてゆく高音域の音もしっかしと聴き取れます。
音圧 ★★★★★5.0
音圧はプレイヤーのアンプ性能比左右されますが、ダイナミック型ドライバー1基とは思えない音圧です。また、ベントによる音圧低下は感じません。
★★★★★5.0
音圧はプレイヤーのアンプ性能比左右されますが、Performer 8はダイナミック型ドライバーx1ですが、シッカリとした音圧です。
解像度 ★★★★★5.0
細分化された多ドライバーにより解像度は非常に高いです。特に中高音域の解像度は半端なく繊細です。
★★★★★5.0
細分化された多ドライバーにより解像度は非常に高いです。特に中高音域の解像度は半端なく繊細です。
高音 ★★★★★5.0
個人的にPerformer8に「もう少し高音の煌めきが欲しい」という思いがあったのですが、その部分が見事にアップグレードしています。ただ、繊細化はPerformer8かな。
★★★★☆5.0
若干柔らかく耳当たりのいいスッキリとした高音です。BA型ドライバーの特徴的なシャリシャリ・キラキラ感があまりありません。
中音 ★★★★★5.0
Performer8Sは一つのBA型ドライバーをMicro-planarに変更している関係でしょうか、若干ですが解像度が低いかもしれません。ただ、これはPerformer8とジーっと比べた時に感じるくらいなので実質は問題ない中音域です。
★★★★★5.0
中音域は若干低音寄りです。解像度も高く、ボーカルも濃厚です。ギターやバイオリン、ピアノなど弦楽器の繊細さと美しさが素晴らしいです。
低音 ★★★★★5.0
Performer8に比べると深く太い少し広がりのある低音です。子の辺りはベントが関係しています。グッと引き締まった低音が好きならPerformer8でしょうか。
★★★★★5.0
比較的どんな楽曲においても安定して、深く、広がりのある低音が鳴ります。やはり低音用ドライバー(DDx1、BAx2)は凄いです。
打楽器 ★★★★★5.0
バスドラ、ドラムス、シンバル、木琴、大太鼓色々聞いてみましたが、全部切れも良くスピード感もあります
★★★★★5.0
バスドラ、ドラムス、シンバル、木琴、大太鼓色々聞いてみましたが、全部切れも良くスピード感もあります
ボーカル ★★★★★5.0
男女ボーカルもシッカリと美しいです。特に女性ボーカルが綺麗です。全体的に柔らかで心地の良いボーカルです。何時までも聴いていた。
★★★★★5.0
男女ボーカルもシッカリと美しいです。しかも濃厚、全体的に柔らかで心地の良いボーカルです。何時までも聴いていたい。
相性の良い
楽曲ジャンル
EDM、ロック、ポップス、フュージョン、ジャズ、クラシックなど色々聴けます。しっとりとしたバラードもいいしアップテンポなロック・ポップスもいいしオールラウンドに活躍します。 EDM、ロック、ポップス、フュージョン、ジャズ、クラシック色々聴いてみましたがどれも素晴らしいです。アコースティック~電子楽器までオールラウンドです
一押しポイント 高バランス・比較的ドンシャリ
深く比較的やわらかい低音とスーッと伸びてゆく煌めく高音域、美しい音場に広がるバランスの良い世界観がが魅力!

柔らかめの重低音・低音は優しく中音域辺りまでを包み込み、煌めく高音・超高音域はスーッと伸びてゆきます。すべての楽曲がゴージャスになります。切れのある低音重視が好きな方はPerformer8もいいと感じます。
重低音&低音寄りの中音が魅力
重低音が包み込み中音域が全体をまとめ、更に高音域が彩る。そんな世界観が魅力!

重低音・低音の表現は押し出しが少し強く、逆に高音・超高音域は若干大人しい。多ドライバーなのに一体感が素晴らしく、すべての帯域において、深みがありシットリとした音を出します。「フェイスプレート」は高級感もあり素晴らしい。
デメリットと感じる所 やはり価格の高さと、ベントのあまりにもチープな切り替え構造でしょう。構造とは言えないけど(笑 3Dプリントで作成されたせいか、個体差でしょうが仕上に雑なところがあります。
総合評価 ★★★★★5.0 ★★★★★4.8
比較の結論
ドンシャリで元気なのに全体域のバランスが良い「Performer8S」はとにかく美しく音楽を刺激的に演出してくれます。特にボーカルは煌めきます。
現在「Performer8」をお持ちなら、手放さずに「Performer8S」と両方もっておくのが得策でしょう。ロックやハードロックやパンク系で確かな低音を感じながら、スピード感を持ってダイレクトに感じたい方、そしてコストパフォーマンスを重視するなら、「Performer8」の選択肢もいいと感じます。


「Performer8」と「Performer8S」は音質は似ていますが、味付けが違います。8Sは8に比べるとライブホール的な空間を感じます。ただ、ちょっと金額が高すぎではと思います。




【最大のライバル DUNU DN 242 と比べてみる】

DN 242は、2基のダイナミックドライバー、4基のバランスドアーマチュア、2基のマイクロプラナードライバーを搭載。 8基のドライバー、3種類の構造、5ウェイ周波数分離によって、ユ ニットの境界を超えた音響の探求を実現。 更に超低域から超高域まで、完全独立の5チャンネル構成。 音導+電子クロスオーバーによるデュアルシステムが、各帯域を精密に制御。 優れた位相整合と滑らかな音のつながりを実現します。


DUNU DN 242のシステム構成、音質の考え方など非常にPerformer8Sと似ています。
発売日は「DUNU DN242:2025年11月21日」「AFUL Performer8S:2026年2月15日」となっています。AFUL Performer8Sの方が後発となっています。ただ、時期はそんなに離れていません。また、DN 242はDa Vinciの、Performer8SはPerformer8の筐体とドライバーを利用しつつブラッシュアップした製品だと思われます。 個人的には前モデルのDa VinciとPerformer8が真っ向ライバル関係だったので順当な流れだと感じています。

利用するプレイヤーとDAC&アンプはXperia1ⅦFIIO BTR17です。

性能比較AFUL Performer8SDUNU DN 242
デザインお洒落な色使いと大胆なライン
耳に良くフィットするデザイン。木星のイメージらしい。ステンドグラスみたいで綺麗。
宝石の様な美しいレッド
Da Vinciとはまた違った美しさがあります。完熟トマトと言うかルビーと言うか、Da Vinciがとても地味に見えます。
ドライバ
(低音用) DDx1
(低音用) Passive Radiatorx1
(中高音用) BAx6
(超高音用) Micro-planarx1
※メーカーでは詳しい情報が公開されていません。私の個人的な考えです。
(低音用)10mm DDx1
(低音用) 8mm DDx1
(中音用) カスタムBAx2
(中高音用) カスタムBAx2
(高音用) カスタムPlanarx1
インピーダンス26Ω±20%35Ω
感度
108dB@1kHz
110 dB/mW
周波数応答範囲
10Hz-35,000Hz
5Hz-40,000Hz
ベント
あり
あり
本体素材樹脂?厳密には素材は不明樹脂?厳密には素材は不明
コネクター(0.78mm2pin差し込み式)
★Amazon6N単結晶銅ケーブル
(0.78mm2pin差し込み式)
Amazon6N単結晶銅ケーブル
フィット感良い良い
イヤーチップ★AmazonAZLA SednaEarfit MAX(L)★AmazonAZLA SednaEarfit MAX(L)
メーカー通販価格
あくまでも参考価格
価格62,980円前後
★AmazonPerformer8S
価格53,699円前後
★AmazonDUNU DN 242


Performer8S+FIIO BTR17 バランス接続の音質評価
重低音~超高音まで高バランスしており、深く押しのある低音とスーッと伸びてゆく煌めく高音域、比較的硬質で切れが良い味付け、美しい音場に広がるバランスの良い世界観がが魅力です!

高音:繊細で美しいです。「煌めき・クリア・共鳴・余韻」全てが素晴らしい。
中音:男女問わずボーカルの安定感が半端ないです。打楽器・弦楽器も素晴らしい。
低音:厚みがあり、濃厚で深い低音が出ます。暴力的ではない切れの良い低音です。
音場:音の広がりは、まるで小宇宙の様です。しかも、ギュッと全ての音が濃厚。
音圧:余裕の音圧です。ボリュームを絞っていてもシッカリと存在感があります。
解像度:DAPへの有線バランス接続時の解像度と比べても遜色ありません。


DN 242+FIIO BTR17 バランス接続の音質評価
圧倒的な解像度の高さ、濃厚な太い重低音、どこまでも抜けてゆく高音域、ボーカルの吐息や空気管まで感じます。比較的柔らかいシルキーな味付け、存在感のある中音域、音の厚み・深み、洗練された音質です。

高音:超高音の最後の端まで聴こえます。かといって耳に刺さることもありません。
   「煌めき・クリア・共鳴・余韻・空気感」全てが素晴らしく美しく繊細です。
中音:男女問わずボーカルに安定感がある美しい。シンバルの繊細な響きも凄い。
低音:厚みがあり、濃厚で深い低音が出ます。暴力的ではない切れの良い低音です。
音場:音の広がりは、まるで小宇宙の様です。しかも、ギュッと全ての音が濃厚。
音圧:余裕の音圧です。ボリュームを絞っていてもシッカリと存在感があります。
解像度:DAPへの有線バランス接続時の解像度と比べても遜色ありません。

まとめ:DN 242はPerformer8Sに比べると各帯域の押し出しが比較的フラットです。しかし、低中高まで全体域しっかりと存在感があります。どちらが良いか、好みになるので非常にむつかしいです。
多少ドンシャリ気味で全体的に切れと圧があり、低音が厚めで押しが強くスッと広がる高音域が好きなら「Performer8S」。比較的フラットで全体域において美しく繊細、そしてシッカリと存在感のある低音と優しく繊細に煌めき空気感も感じる高音域が好きな方は「DN242」でしょう。私はどちらも好きなのであしからず(笑。




最強イヤホンを決めるべきか否か
自慢ではありませんが、意外と有線イヤホンを買います。買い替えが多く、買い増しはあまりしません。しかし、新しいイヤホンを買うときにどうしても手放せない有線イヤホンがあります。

■現在、手元にある手放せない有線イヤホン
① AFUL :Performer8S(1DD + 6BA +1Micro Planar+Vent
② AFUL:Performer8(1DD+7BA)
③ AFUL:Performer7(2DD+4BA+1 MicroPlanar)
④ DUNU:DN 242(2DD+4BA+2Planar+Vent
⑤ DUNU:Da Vinci(2DD+4BA)
⑥ FIIO:FP3 Rosewood(14.5mm in-ear planar driver)

そして、今回手持ちのイヤホンの中から「NO1最!強イヤホンを決めるべきか否か」悩んでいます。③はいい意味で低音寄りで「バランス」と言う意味では他に道を譲ります。⑥は平面駆動型ドライバ(1基)と言う事で今回の論争から外します。残るは①②④⑤になります。ここまでは絞れますが・・・この先が難しいです。この4機種は音質は確かに音質は違うのですが、大きくかけ離れていることもありません。4機種を順番に聴きまわしても、どれを聴いても「これ、ええわぁ~」となるのです。分類するとすれば①④は「ベントとPlanar」効果により広い空間と音の抜け間のバランスが絶妙で音楽に引き込まれてゆきます。逆に②⑤は「ベントとPlanar」を持ちません。程よい空間と引き締まった切れと圧の中で音楽に引き込まれてゆきます。

残念ながらこの①②④⑤4機種は、絶妙に違う味付けで、全てが人を感動させる音質に違いないのです。よって「NO1最!強イヤホンを決めるべきではない」と言う結論に達しました。全部良い!悪しからず(笑

ただ、①②④⑤の中からフェイプレートのNo1は決められます。
やはりダントツは⑤のDUNU Da Vinciでしょう。
※DUNU Da Vinciのフェイスプレートは何通りの組み合わせがあるのか分かりませんが、商品が届くまでプレートの色柄が分かりません。私に届いたプレートは完璧に私のハートを射抜きました。世界一綺麗な柄で美しい色でしょう!(親バカ)


フェイプレートNo1

1位
2位
3位
4位
※順位はあくまでも好みの問題です。





【総括】
やはり「Performer8S」は「Performer8の後継機」ではなく、ブラッシュアップ追加バージョンでしょう。トータル的な音質の完成度は高いです。ただ、現在「Performer8」をお持ちの方は手放さずに、買い増しをして音の聞き比べをして楽しむことを事をお勧めします。
ただ、「Performer8S」は上記にも書きましたが金額が高いので、安くなるまで待ってもいいと思います。もう少し価格が安くて良い音を望まれるのなら「Performer8」という選択肢もあると思います。あと、音が良いのでチープなベントのテープは許しましょう。(笑

※ケーブル交換、ウレタン系とシリコン系のイヤーピースの違いだけでも音質はガラリと変わってしまいます。内容はあくまでも個人的な環境下での考えですのでご了承ください。参考程度にお読みいただければ幸いです。