2023年9月3日日曜日

SONY WF-1000XM5 を評価レビューしました。WF-1000XM4でも満足だったのですが、更に上を行く音質には脱帽です。

 

SONY WF-1000XM5

■はじめに

待ちに待った「ハイレゾが飛ぶ完全ワイヤレスイヤホンWF-1000XM4」を購入したのが2021年6月。以来「完全ワイヤレスイヤホン」の進化は凄まじく、2023に至っては「完全ワイヤレスイヤホンは1万円以下でも音が良いのがあたりまえ」という時代に突入しています。
そんな中「WF-1000XM5」は3万8000~4万円程度で販売されます。これが「高い買い物になるのか?安いと思えるのか?」分かりませんが取りあえず購入しました。

もちろん「WF-1000XM4」は今も現役で使っています。中音域を中心に力強く全体にバランスの良い乾いた音質で低音から高音まで豊かに表現します。若干高音域の伸びやキラキラ感が少ないですが、安心して良い音を聴けるイヤホンの一つです。さて、今回のWF-1000XM5は型番だけを見ればWF-1000XM4の後継機種ですが、ダイナミック型ドライバーの構造が全く違うので「正常進化?」と言えるのかどうかわかりませんが、どんな音楽を聴かせてくれるのか楽しみです。

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新ドライバーユニットによる逆位相の音の再現向上
ソニー独自開発8.4mmの新ドライバーユニット「ダイナミックドライバーX」。
ドーム部とエッジ部に異なる素材を組み合わせた振動板構造で、低音域から高音域まで高い音質再現を可能にしました。広い帯域で逆位相の音波を正確に生成することでノイズキャンセリング性能が向上しました。

ソニー独自開発8.4mmの新ドライバーユニット「ダイナミックドライバーX」
ドーム部とエッジ部に異なる素材を組み合わせた振動板構造で、柔らかいエッジが沈み込む低音域を、軽量高剛性のドームが伸びのある高音域の再生します。
信号処理から再生まで高品位な処理で歪を抑え、再現性の高い圧倒的な高音質を実現します。

統合プロセッサーV2によるリアルタイムノイキャン最適化処理
統合プロセッサーV2により、リアルタイムに環境に合わせたノイキャン性能の最適化が可能になりました。電車の中、飛行機の搭乗時、街の雑踏音など、環境に合わせてノイズキャンセリング性能をコントロールします。
高音質ノイズキャンセリングプロセッサーQN2eによる複数のマイクの正確な制御
高音質ノイズキャンセリングプロセッサーQN2eが搭載されたことで、複数マイクの正確な制御が可能になりました。また、これによりデュアルフィードバックマイクとフィードフォワードマイク、片耳3つずつのノイズキャンセリングマイクを搭載し高いノイズキャンセリング性能を実現しました。

DSEE Extreme
膨大な楽曲データを学習しているAI(人工知能)技術により、リアルタイムに楽曲の情景を分析し、最適にハイレゾ級の高音質にアップスケーリング。圧縮により失われた音源本来の周波数特性をより高精度に再現することで、臨場感あふれる高音質をお楽しみいただけます。



【仕様】
■カラー : ブラック
■型式 : 密閉ダイナミック
■ドライバーユニット : 8.4 mm
■マグネット : 高磁力ネオジウムマグネット
■質量 : 約 5.9 g x 2
■電源 : Li-ion
■充電方法 : USB充電 / ワイヤレス充電 (ケース使用)
■電池持続時間(連続音声再生時間) : 最大8時間(NCオン) / 最大12時間(NCオフ)
■電池持続時間(連続通話時間) : 最大6時間(NCオン) / 最大7時間(NCオフ)

■通信方式  : Bluetooth標準規格 Ver.5.3
■出力 : Bluetooth標準規格 Power Class 1
■最大通信距離 : 10m
■マルチペアリング:8台までペアリング可能
■マルチポイント:2台同時接続可能
■使用周波数帯域 : 2.4GHz帯(2.4000GHz-2.4835GHz)
■対応Bluetoothプロファイル : A2DP, AVRCP, HFP, HSP, TMAP, CSIP, MCP, VCP, CCP
■対応コーデック : SBC, AAC, LDAC, LC3
■対応コンテンツ保護 : SCMS-T
■伝送帯域(A2DP) : 20Hz-20,000Hz(44.1kHz sampling) 20Hz-40,000Hz(LDAC 96kHz sampling 990kbps)
※詳しくはSONYホームページまで(ヘルプ)




■開封
外箱はWF-1000XM4と同じで好感の持てます。本体に触った時の第一印象は「ケース薄っす!」「本体小っちゃ!」「小さくてツルツル、ケースから出しにく!」でした(笑


うわさ通り本体にフィルターが無い

噂には聞いていましたが、本当に「フィルター」がありません。これはマイクが仕込まれているからでしょうが、思い切った作戦です。確か「純正のフィルター付きのイヤーチップでないとノイズキャンセリングは最大限の効果を出しません」とか書いてました。ゴミが入れば故障の原因にもなりますし、あくまでも純正専用イヤーチップを使わせる作戦です。
私はウレタンでは耳の穴が痒くなるので、医療用シリコンのイヤーチップに交換します。




■イヤーチップ交換(AZLA(アズラ) SednaEarfit MAX
耳垢フィルターを装備した「医療用シリコン」を利用したイヤーチップです。
サイズは(ML)と(L)の両方を試しました。あくびをしたり、首を振ったりしたときの密閉率の変化の少ない(L)をメインにしました。(L)装着でもケースには問題なく入ります。また、SednaEarfit MAXは耳垢フィルターがついてます。少々粗目ですが無いよりはいいと思います。でも基本は常日頃シッカリと耳の穴掃除をする必要があります。







※ここから先はイヤーチップを社外品に交換するので、「イヤーチップを標準搭載したWF-1000XM5」との音質等の評価とは大きく異なる可能性があります。そのあたりはご了承ください。あくまでも参考の一つとしてご覧ください。また、比較評価をする他の完全ワイヤレスイヤホンのイヤーチップも全て「SednaEarfit MAX」に交換しています。





■取り出し方法
写真の様に左のイヤホンは左に、右のイヤホンは右に倒す様に押すと取り出しやすい。





■接続スマートフォン
接続するスマホは、Snapdragon Sound 対応のmotorola razr 40 ULTRA(モトローラ レーザー フォーティー ウルトラ)です。マルチポイント対応なのでGoogle Pixel7Pro にも接続させました。コーデックはLDACとなります。
接続はmotorola razr 40 ULTRAとも、Google Pixel7Proとも安定していますが、首を振ったりフッとした瞬間に音切れすることがたまにありました。WF-1000XM4では基本なかった挙動なので少し気になります。motorola razr 40 ULTRAの問題なのか、WF-1000XM5の問題なのか今はまだわかりません。いずれ深く検証したいと思います。





■対応する高音質コーデック
コーデックとはBLUETOOTHで音声を無線伝送する際に使用する「音声圧縮変換方式」のことです。音楽再生の接続(A2DP)時にはスマートフォンとワイヤレスイヤホンが同じコーデックに対応している必要があります。

WF-1000XM5対応の高音質コーデック
・高音質コーデックにLDAC(96kHz/24bit)を採用、aptxには未対応
・LE Audioに対応(ただしまだよくわからないので使わない)

※LE Audioとは(Bluetoothの次世代音声規格、低消費電力で高音質)
 LE Audioでは「LC3」という高品質・低消費電力の新しいコーデックを採用
 気になるのは、razr 40 ULTRAと Pixel7Proの両スマホにLC3の影が見えます


motorola razr 40 ULTRAとGoogle Pixel7Proの対応コーデック
・motorola razr 40 ULTRAはaptX全般にも対応しています。



・Google Pixel7ProはaptX AdaptiveとaptX Losslessには対応していません。


≪簡単なコーデックとサンプリング・ビットレートの関係≫

コーデック サンプリング  ビットレート
SBC 48kHz/16bit         192kbps
AAC 48kHz/16bit         非公開
aptX 48kHz/16bit         384kbps
aptX HD 48kHz/24bit     576kbps
aptX Adaptive 48kHz/24bit     280kbps~420kbps可変
aptX Adaptive 96kHz/24bit     260kbps~640kbps可変
LDAC         96kHz/24bit     990kbps/660kbps/330kbps
aptX Lossless           44.1kHz/16bit     最大1200kbpsでビットレート可変
LC3 48kHz/32bit         16kbps – 320kbps
LC3(plus) 96kHz/24bit         16kbps – 320kbps




■評価に使う楽曲
評価にはいつものようにYouTubeの「お洒落なミュージック」に掲載しているような楽曲を使います。音源データのサンプリングレートは(44.1kHz)(48kHz)(96kHz)(192kHz)のハイレゾがメインです。ファイル形式はFLAC又はAACです。


プレイヤーは「Neutron Music Player」を使用します。
設定等が複雑ですが、機能が多く音質が良いです。
※ノーマライゼーション(OFF)・イコライザー(OFF)に設定




■聴いてみます
まず、前機種の「WF-1000XM4」の音質ですが、中音域を中心とした音質展開となります。6㎜と言うコンパクトなダイナミック型ドライバーにもかかわらず、8㎜サイズのドライバーと比べても何ら遜色のない低音も出します。少し低音寄りの中音はシッカリとしたボーカルを聴かせてくれます。けしてキラキラしていませんが高音域も良く出ています。
そんなWF-1000XM4は現在、他のイヤホンと比べるときのベース・イヤホンとしても活躍しています。さて、WF-1000XM5がどんな音を出すのか聴いてみたいと思います。


ファーストインプレッション
「おっ?あれっ?んっ?えっ?なんだこれ?」・・・「うっそ!マジ?これは凄い!参りました!」となりました。しかもエージング0時間(笑
WF-1000XM4もそうでしたが、SONYのダイナミック型ドライバーは買った時からすぐに音が良いです。


中音域
あくまでも個人的観測ですが、カラーで例えると50%のグレー!低音よりとも高音よりとも判断に迷う実にど真ん中に感じます。たいていの中音は「低音よりか高音よりのどちらか」の傾向がありますが、これはまさに真ん中!なので男性ボーカルであろうが女性ボーカルであろうが原曲の伝えたいボーカルが出ていると感じます。同じ理由で中音域をつかさどる楽器達も、美しくクッキリと表現されます。しかし、中音がシッカリすると音楽はここまで安定するのかと今更ですが感動します。

低音域
LDACではタイトではない豊かな低音が出ます。「音圧・切れ・深み」いずれも申し分なく興奮します。イヤーチップを(L)にしているので本当によく低音が出ます。「ここではズシッと低音が欲しいよな!」と思ったらその通りの低音が出ます。アコースティックでも良い低音が出ます。

高音域
これがまた凄いです。まるで高性能のBA型ドライバーを搭載しているのかと思うほど繊細で柔らかく伸びがあり煌めくような超高音まで出ています。しかも耳に刺さりません。楽曲の余韻・共鳴・空気感をしっかりと味わう事が出来ます。素晴らしいです。

音圧
非常に高いです。古い楽曲もシッカリとここえます。どこにも公開していませんが、S/N比、DACやアンプ性能がかなり良いのではないでしょうか。統合プロセッサV1から相当基本機能が進化している気がします。

解像度
ビックリするほど高いです。手持ちのイヤホンの1位2位を争うくらい高いです。特に中音域と高音域の解像度は凄まじく、「LDACでここまで出るの?」と思ってしまいました。新しい統合プロセッサV2の製造がかなり良いのではないでしょうか?また、サンプルレートの低い楽曲も「DSEE Extreme」でアップリンクし自然な解像度に仕上がっていると感じます。

音場
有線イヤホンと専用DAPをバランス接続したような、シッカリと左右に各楽器の音が分かれた音場です。空間は広いけれども音が散乱してスカスカになる事も全くありません。どこでどんな楽器の音が鳴っているかもハッキリと分かります。そしてボーカルは常に中心に位置します。エージング30時間くらいから更に自然な広がりの音場です。

「重低音・低音・中音・高音・超高音」の全てがバランスよく出ています。音圧もあるし音場も広い。音質も美しく繊細で正直驚きです。特に古い楽曲も美しくそして迫力満点に蘇ります。

エージング100時間越え
更に「重低音・低音・中音・高音・超高音」豊かになり、抜けの良い繊細で柔らかくウォーム感あふれる音質になりました。WF-1000XM4はどちらかというと硬めで抜け感があまりありません。やはり方向性の全く違う音質です。WF-1000XM5が「シャリィ~ン~~~」となるところが、WF-1000XM4では「シャリ!」と言った感じです。



■ちょっと音がどことなく違う
接続するスマートフォンは「motorola razr 40 ULTRA」と「Google Pixel7Pro」です。両者ともコーデックはLDACを使用していますが、気のせいかもしれないのですが、音質が若干違うように感じます。
「motorola razr 40 ULTRA」はクッキリスッキリ切れもあります。「Google Pixel7Pro」は若干マイルドに感じます。筐体の質量はSocの違いも関係するのでしょか?
・motorola razr 40 ULTRA:(SoC)Snapdragon 8+ Gen 1 (Bluetooth)5.3
・Google Pixel7Pro:(SoC)Google Tensor G2 (Bluetooth)5.2







■気になったところ
音楽を聴いている時に結構な頻度で電波干渉が起こります。外を歩いている時が特に多く、スーパーのレジの近くにいると時にもよく起こります。自宅の部屋の中でも時々、車の中ではおきません。首を振るだけで、左右の接続が交互に切れそうになったり、片方のみ切れたりします。
WF-1000XM4の時には全く起らなかった現象です。Bluetoothのバージョンの関係かマルチポイント関係か現在はよくわかりません。部屋で聴いている時には起こりません。外での電波干渉に弱いのでしょうか?首を左右に振ったり、上下に振ったりしても音が途切れる時もあります。これが、マイクによる外音の集音時におけるノイズキャンセリングの問題なのか、電波干渉による音の変化なのかは分かりません。

対策
マルチポイント接続のPixel7Proですが、よく見ると「開発者向けオプション」でBluetooth LEオーディオをずっとオンにしてました。ひょっとしたらこれが悪さをしていたのかもしれません。今思えばPixel7ProとWF-1000XM5をペアリングする時に一瞬「LEオーディオ」みたいな文字が出た気がします。取りあえずOFFにしてしばらく様子を見ます。
あと、Pixel7Proに接続しているGoogle Pixel Watchの通話機能がONになっていたので念のためにOFFにしました。

しばらく様子を見ましたが、結局改善しないのでPixel7Proの「LEオーディオの有効化解除」を再度確認後、WF-1000XM5 を工場出荷状態に戻し再度ペアリングを行いました。マルチポイントの接続も行いました。電波干渉はゼロでは無いですが、以前の様に頻繁に切断が起こる事はなくなりました。問題のないレベルまで改善しました。何かあったらまずリセットですね!





■ノイズキャンセリング


イヤーチップ「SednaEarfit MAX(ML)」で試す

現在スターバックスの店内で音楽を止め、ノイズキャンセリングの効果を試しています。
無音を期待したのですが、正直言チョット期待外れでした。店内の「音楽」「製氷機から氷を出す音」「ミキサーの音」「椅子が動いた音」「人の話し声」などすすべて聴こえます。ただ、嫌な高音域やノイズは全てカットされており色々な音の中でも集中はできます。
WF-1000XM4で聴いてみると同じような感じで、若干WF-1000XM5の方が全体的に小さく聴こえます。多分、密閉度が足りないのでしょう!

イヤーチップ「SednaEarfit MAX(L)」で試す

イヤーチップ(ML)を(L)に変え、同じくスターバックスの店内で音楽を止め、ノイズキャンセリングの効果を試しています。(M)で聴こえていた数々の音が無音では無いですが、ほぼ気にならないくらいに消音されました。SONY Headphonesで密閉度を調べたら完璧でした。音質もノイズキャンセリングもぐっと良くなりました。基本は(L)ですね!


■ケースを買いました

気軽にポンとバックやポケットに入れたいのでケースを買いました。基本的に今まであまり魅力のあるケース外観の商品にあまりであったことが無いので見た目は気にしません。傷が付かなければいい!実用性第一です。

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2023年モデル 装着充電可能 耐衝撃 薄型 軽量 Sony WF-1000XM5 カバー カラビナ付き 紛失防止 TPU素材 ワイヤレス イヤーホン wf-1000xm5用 保護カバー (クリア)







■お気に入りのハイブリッド型イヤホンと比べてみました

個人的に、ダイナミック型ドライバー1つでは【重低音・中音・超高音】の全ての帯域を完璧に出すのは中々難しいと思っています。例えば低音を出そうとすると大きなドライバーを用意すれば良いのですが、そうすると高音が出ない。金属系の振動板を使えば高音域も響きますが、音質が硬くキンキンになります。振動板の形状によっては音にムラが出る事もあります。1つのドライバーで低音・高音を両立させるのはシンプルがゆえに難しいと思います。
そういう意味で世の中に【重低音・低音・中音・高音・超高音】のそれぞれの音(帯域)を担当させた多ドライバー方式のハイブリッド型が生まれてきたと思っています。

AVIOT TE-BD21j-ltdpnk

「低音用ダイナミックx1、超高音用BA型x1 ハイブリット型」
低音用にチューニングした、ダイナミック型ドライバーと高音用のBA型ドライバーの組み合わせです。小さな筐体から生み出される豊かな低音と宝石の様な高音域は素晴らしく「完全ワイヤレスイヤホンでもこんなに良い音が出るんだ」と思わせてくれました。特に中音域・高音域の音の抜け感と繊細なキラキラした高音域はWF-1000XM5とよく似ています。


AVIOT TE-Z1PNK
「ダイナミック型ウーファーx1、平面磁気駆動型ツイーターx1 ハイブリット型」
ダイナミック型ドライバーは重低音~中音用に割り切ってチューニング、平面磁気駆動型は中音~超高音に割り切ってチューニング。マニア心をくすぐる構成は期待を裏切りません。図太い低音と突き抜ける様な高音、まったくハイブリットを感じさせないチューニングは見事の一言。また、奏でる音楽はどこかWF-1000XM5と同じ世界観を持っています。



簡単に点数で比べてみました
※評価は5点満点とします。あくまでも個人の好みによる点数です。

SONY WF-1000XM5・・・(総合:5点)

■音場:LDACであれば左右にグッと広がる・・・(5点)
■奥行き:ファーっと広がる・・・(4点)
■解像度:凄い高いです。ハイブリットでは聴こえない音に気が付きます・・・(5点)
■抜け感:高音域もスーッと伸びて行きます。全域で抜け感は最高です・・・(5点)
■低音:イヤーチップ(L)の場合Z1PNKに匹敵する様な重低音が出ます・・・(5点)
■中音:非常に安定した中音域です。男女問わずボーカルもクッキリ美しい・・(5点)
■高音:耳に決して刺さることの無い、柔らかく美しく煌めく・・・(5点)
■音の傾向:シルクの様に繊細濃厚、抜け感も良くすべての音の粒が見通せるよう。しかも迫力もある。音全域の繋がりも抜群・・・(5点)


AVIOT TE-BD21j-ltdpnk・・・(総合:4点)

■音場:少しタイト・・・(3点)
■奥行き:程よくある・・・(3点)
■解像度:高いです。色んな音が聴こえます。・・・(4.5点)
■抜け感:高音域の抜け感が良いです・・・(4.5点)
■低音:深く豊かでズシッと来るがもう少し欲しい・・・(4点)
■中音:若干低音寄り、ボーカルもシッカリ聞こえる・・・(4.5点)
■高音:耳に決して刺さることの無い、柔らかく美しく煌めく・・・(5点)
■音の傾向:低音域の上に高音域が存在するが段付きも無く違和感は全くない。適度な深い低音と透き通るような煌めきのある高音域は素晴らしい。・・・(3点)


AVIOT TE-Z1PNK・・・(総合:5点)

■音場:かなり広い・・・(5点)
■奥行き:深いです・・・(4.5点)
■解像度:高いです。色んな音が聴こえます。・・・(5点)
■抜け感:高音域は非常にクリア、上質な抜け感です・・・(5点)
■低音:深く濃厚で包み込むような色気のある重低音・・・(5点)
■中音:低音寄り、ボーカルもシッカリ聞こえるが若干弱い・・・(3.8点)
■高音:耳に決して刺さることの無い、クリアで繊細・・・(5点)
■音の傾向:濃厚で重厚な重低音、どこまでも伸びて行きそうな超高音、そこから生み出される中音域も美しい。シットリとクールな世界に飲み込まれそうになります。また、ハイブリットなのにまるでダイナミック型ドライバーの様な繋がりの良さ・・・(5点)


今回「SONY WF-1000XM5」の音を聴いてびっくりしました。
【重低音・低音・中音・高音・超高音】のバランスが見事で、ハイブリッド型でないと出せないような世界観を軽々と実現しています。更にダイナミック型ドライバー1基ならではの全域の音の繋がりは見事です。完璧に有線イヤホンの領域を喰っています。

聴き比べて最後に思ったことは「WF-1000XM5の音を聴いていると一般的なハイブリットはもういらないな!」でした。SONYさん!これはもう大発明ですね!





【総括】
ここまで解像度が高く安定した中音域をベースに低音域と高音域をキッチリ出すダイナミック型ドライバーを私は知りません。間違いなく私の手持ちの「完全ワイヤレスイヤホン」歴代NO1でしょう!


この音質は「8.4mmのダイナミックドライバーX」と新しい「統合プロセッサーV2」や「DSEE Extreme」による所が大きいと思います。統合プロセッサはV1からDAC・デジタルアンプなど相当に進化しているように感じます。音場も広く抜けも良くすべてが美しく迫力があり、繊細です。

今までのSONYは音質に関してはどこかに(?マーク)が付くことが多かったのですが、今回ばかりは音質に関しては死角が見当たりません。本当にSONYの新しい第一歩と感じます。正直WF-1000XM4にはもう戻れませんし、使う頻度も「ほぼ無い」と感じます。SONYで初めて本当に凄いイヤホンだと思いました。

完全ワイヤレスイヤホンはケーブルが無い分イヤーチップの「合う合わない」が音質に大きく影響をします。「イヤーチップ交換」の所で書きましたがあくまでも今回のレビューは、純正イヤーチップではなく「医療用シリコンを採用したAZLA(アズラ) SednaEarfit MAX(L)サイズ」での音なのです。完全ワイヤレスイヤホンは本当に奥の深い世界です。

最後に、WF-1000XM5は価格が高いです。ただ、その音を聴いた時に「この音なら安い」と多くの方が思うのではないでしょうか?「当面この音質に追いつく商品は無いのでは?」とさえ思ってしまいます。 私は正直今回の買い物は 「とても安い買い物だった」と思っています。



【あとがき】
今回は「motorola razr 40 ULTRA」と「Google Pixel7Pro」をマルチポイントで接続した環境下でのレビューでした。その後色々テストをしたのですが、やはりmotorola razr 40 ULTRAとの接続に関しては「音の不安定」が多少なり起こりました。Google Pixel7Proでは音の不安定は無いものの音質がパッとしない。

LDACの設定は「motorola razr 40 ULTRA」と「Google Pixel7Pro」共にベストエフォートになっており、結論から言うとマルチポイント接続をした場合、「motorola razr 40 ULTRA」に対しては帯域が狭くなり、そこが「頻繁に起こる帯域の変動=音の不安定」に繋がっていると推察しました。マルチポイントを止め、それぞれに単独で接続した所「motorola razr 40 ULTRA」と「Google Pixel7Pro」共に音質は爆上げし、音揺れや不安定になる事はなくなりました。ベストエフォートの変動はなくLDACのビットレートもMAXとなっていると思われます。音質を重視し接続の安定性を思うなら、LDACに関してはマルチポイント接続は不要と判断しましました。

現在は音声SIMを搭載したPixel8Proのみへの接続としています。
安定性・音質ともに抜群です。





※ウレタン系とシリコン系のイヤーピースの違いだけでも音質はガラリと変わってしまいます。内容はあくまでも個人的な環境下での考えですのでご了承ください。参考程度にお読みいただければ幸いです。