2023年6月2日金曜日

AVIOT(アビオット)今更なんですが TE-BD21j-ltdpnk(ピアホン5)を買いました。TE-Z1PNK(ピアホン6)とも比べながら簡単に評価レビューします。

AVIOT TE-BD21j-ltdpnk

【はじめに】
私が初めてAVIOTを知ったのは2021年12月に「Snapdragon Sound ハイレゾサウンドaptX Adaptiveapt」の検証をするために買い求めた、「φ8mmダイナミック型及びバランスドアーマチュア型ドライバーを搭載した(TE-BD21j-ltd)」が始まりでした。
その後、2022年12月に「Φ10mmダイナミック型+バランスドアマチュア型ドライバーを搭載した(TE-J1)」を、2023年4月に「Φ10mmダイナミック型ウーファー+平面磁気駆動型ツイーターを搭載した(TE-Z1PNK)」と続きます。

さて、今回「φ8mmダイナミック型及びバランスドアーマチュア型ドライバーを搭載した(TE-BD21j-ltdpnk)」を買ったのですが、AVIOTに詳しい方はお分かりだと思うのですが、実は(TE-BD21j-ltdpnk)は(TE-BD21j-ltd)と全く一緒のハードウエアなのです。発売時期も同じ2021年の商品です。違いは「ピエール中野氏全面監修の0.1dBオーダーの徹底したチューニング」だけなのです。そして、この「ピエール中野氏」のチューニングモデルの事を「ピアホン」と呼ぶらしいのです。

そして、もっと恥ずかしいのは先日購入した(TE-Z1PNK)を「ピアホン6」と呼ぶ事を今まで知りませんでした。と言う事で、あまりにも「ピアホン6(TE-Z1PNK)」の音が素晴らしいので、どうしても「ピアホン5(TE-BD21j-ltdpnk)」の音を聴きたくなったわけであります。
また、前作の「TE-BD21j-ltd」は素晴らしい音質だったのですが。少し低音が物足りなかったので結局手放しています。当時「TE-BD21j-ltd」は¥17,000-ほどで購入しました。今回の「ピアホン5(TE-BD21j-ltdpnk)」は¥24,000-ほどで購入しました。7,000円アップの価値があるのかどうか?低音アップを期待しての買い戻しです。

※AVIOT(アビオット)は日本の音を知り尽くした日本人オーディオエキスパート達が音質設計に携わる、日本発のオーディオビジュアルブランドです。


【購入】

AVIOT TE-BD21j-ltdpnk ピヤホン5 ワイヤレスイヤホン bluetooth イヤホン 完全ワイヤレスイヤホン Snapdragon Sound ハイレゾ相当 ハイブリッドトリプルドライバー 最大45時間再生 aptX Adaptive aptX Voice 高品位な通話性能 アンビエント 外音取り込み機能 マルチポイント 専用アプリ対応 ジュラルミン素材

仕様
型式:TE-BD21j-ltdpnk(ピアホン5)
カラー:ブラウン

<メーカーページコメントから説明抜粋>
96kHz/24bitのハイレゾ再生をサポートするSnapdragon Soundへの対応や、スタジオモニターにインスパイアされた高密度パルプ振動板素材を採用した振動板など、全てを研ぎ澄まして、ただひたすらに完全ワイヤレスイヤホン最高レベルを目指したAVIOTの新フラグシップモデル「TE-BD21j-ltd」。このモデルをベースに、人並みはずれた聴覚とチューニングスキルを持つピエール中野氏が0.1dBオーダーの徹底したチューニングを実施。また、より厳格な基準で選ばれ、マッチングされたドライバーを使用するなど、ただ原音に忠実なだけでなく、音楽性豊かなサウンドシグネチャーに仕上げました。

<ヘッドホン部>
ドライバー:ハイブリッド・トリプルドライバー
・8mmダイナミック型x1(振動版の軽量化とマグネットの強化)
  (振動板はPETチタンコ ンポジット+高密度パルプデュアルレイヤー)
・バランスドアマチュア型x2(Knowles[ノウルズ]社製ワイドレンジ高品位ユニット)
周波数特性:非公開
※多分20Hz-40,000Hzくらいではないでしょうか?

質量 : 約5.7 g x2
充電時間 : 約1.5時間
充電方法 : USB Type-C充電(ケース使用)
電池持続時間:最大9.5時間

<マイク部>
高品位MEMSマイク

<Bluetooth>
通信方式: Bluetooth標準規格 Ver.5.2
マルチポイント機能:同時に2台接続
マルチペアリング対応
対応Bluetoothプロファイル : A2DP, AVRCP, HFP, HSP
対応コーデック : SBC, AAC, aptX, aptX Adaptive
Snapdragon Soundに対応ハイレゾクオリティ(96kHz / 24bit)での音楽再生が可能
Bluetoothオーディオチップ:非公開
※詳しくはホームページをご覧ください


【開封】
箱の外見に大胆にお猿さんがいます。中の箱、ケースなどそこら中がお猿さんだらけです。遊び心に溢れています。「ピアホン6(TE-Z1PNK)」は非常にシンプルでパット見どこにもお猿さんはいませんでした。(笑














余談ですが、気が付いたピアホン6(TE-Z1PNK)の猿
ケースの蓋に猿、ピアホン5とはコメントが違います。
また、ここにピアホン6と書いていることに長らく気が付きませんでした。
あとは、蓋の赤丸の部分
拡大してコントラストを調整すると
いました、隠れお猿さん(笑

多分この2か所だけだと思います。








【SpinFit(スピンフィット)イヤーチップに交換】
もちろん愛用の「医療用シリコンを採用したSpinFit スピンフィット CP100+(L)」に交換しました。耳も痒くならない、低音域も高音域も綺麗に出る優れものです。




ン? ここにもお猿さんがいる!(笑





【接続】
接続するスマホは、Snapdragon Sound 対応のASUS Zenfone9です。マルチポイント対応なのでGoogle Pixel7Pro にも接続させました。コーデックはLDACとなります。
接続はASUS Zenfone9とも、Google Pixel7Proとも安定します。切れ対することもほぼありません。

AVIOT PNK CHANGER」アプリをインストールすると、アニメ「PSYCHO-PASS サイコパス」の常守朱(CV:花澤香菜)、ドミネーター(CV:日髙のり子)のボイスを採用した、ボイスガイダンスが利用できます。
※CHANGERアプリはマルチポイント接続中の場合、2台は接続できないようです。どちらかのスマホで接続してセットアップします。







【操作性】
タップなどの操作は固定しておりカスタマイズはできません。ただ、タップ操作は一般的なので不便は感じません、しかし、専用アプリが無いのでアップデートなどは出来ない気がする。

え?(・□・;)「タップスイッチ」壊れている?
音楽の「停止」「再生」「電話を取る」等の場合(1タップ)とあるのですが、全く反応しません。「ボリュームを上げる(3タップ)」「曲をすすめる(2タップ)」とかは問題なく使えます。なぜか1タップだけ使えないのです。これでは電話に出られません。何度もリセットをしたり、しましたがダメでした。仕方なく症状をサポートにメールしました。
モヤモヤした気分で眠りに着こうとしたその時、一つだけやっていない操作方法がひらめきました。音楽を再生し「タップ部分」に軽く触れてそのまま長押し「ピッ」と言う音と共に音楽再生が停止しました。再度軽く「ピッ」と言うととがするまで長押し、再生が始まりました。これは「1タップ」ではなく「ピッと言う音がするまで軽く長押しタッチ」ではないでしょうか?そんな気がしました。
いずれにしても壊れていなかったの一安心です。サポートにも自己解決した報告をしましt。

※詳しくは説明書をご覧ください





【TE-BD21j-ltdpnkが対応する高音質コーデック】

コーデックとはBLUETOOTHで音声を無線伝送する際に使用する「音声圧縮変換方式」のことです。TE-BD21j-ltdpnkは高音質コーデックにaptX Adaptive(96kHz/24bit)を採用しています。

プレイヤーのZenfone9は下記コーデックに対応しています。音楽再生の接続(A2DP)時にはスマートフォンとワイヤレスイヤホンが同じコーデックに対応している必要があります
また、Google Pixel7Proの場合はaptXの対応コーデックはaptX HDまでとなっています。

コーデック サンプリング  ビットレート
SBC 48kHz/16bit         192kbps
AAC 48kHz/16bit         非公開
aptX 48kHz/16bit         384kbps
aptX HD 48kHz/24bit     576kbps
aptX Adaptive 48kHz/24bit     280kbps~420kbps可変
aptX Adaptive 96kHz/24bit     260kbps~640kbps可変
LDAC         96kHz/24bit     990kbps/660kbps/330kbps
aptX Lossless           44.1kHz/16bit     最大1200kbpsでビットレート可変




■評価に使う楽曲
評価にはいつものようにYouTubeの「お洒落なミュージック」に掲載しているような楽曲を使います。音源データのサンプリングレートは(44.1kHz)(48kHz)(96kHz)(192kHz)のハイレゾがメインです。ファイル形式はFLAC又はAACです。


プレイヤーは「Neutron Music Player」を使用します。
操作は難しいですが、機能も多く音質も良いです。
※ノーマライゼーション(OFF)・イコライザー(OFF)に設定





■聴いてみます

以前の「TE-BD21j-ltd」の音質ですが、中音域~高音域~超高音域までを2つのBA型ドライバーが中心になって受け持ちダイナミック型ドライバーが低音~中音域をとりまとめます。繊細で美しい高音域と、豊かな低音域が魅力です。ただ、個人的には低音がどうしても物足りなく感じていました。

(0時間程度エージング済み)

中音域はまずます、低音はダメ、高音域もイマイチ、見通しも悪くこもった音質です。音場も音圧もパッとしません。「TE-BD21j-ltd」の時もそうでしたが、20時間程度のエージング後くらいから音が変わってきます。


(10時間程度エージング済み)

全体的に音の抜けが良くなり、こもった感じも無くなってきました。「TE-BD21j-ltd」の特徴だった、囁くような柔らかい超高音域も出始めました。音の切れも良くなり、ドラムスなども弾んでいます。低音域も出て来ました。ボーカルもハッキリと、特に女性ボーカルが美しいです。高音域が左右に良く分かれ出しています。ただ、全体的に輪郭がぼやけています。解像度もありますが、まだまだこんなものじゃないはず。


(30時間程度エージング済み)

全体の音の輪郭がクッキリしてきました。細かな音まで良く聴こえます。解像度はかなり上がったと感じます。音場については少し広がりました。特にaptX Adaptive(48kHz/24bit、96kHz/24bit)の楽曲になるとより広くなります。比較的目の前の近い位置に各楽器やボーカルがいて非常に聴きやすいです。低音は更に切れが出てきてズシッときます。ドラムスの切れも更に良くなりました。ボーカルもシッカリ出ています。特筆すべきはやはり高音域でしょう!繊細で柔らかく、キラキラした高音です。低音域に関してもピアホンらしい、深く切れがあります。エージングが進むと少々ボリュームを上げても高音が耳に刺さったりもしません。聴きごたえのある迫力の世界が広がります。しかも、これだけの重低音と超高音が出ているにもかかわらず過度なドンシャリ系にはなっていません。素晴らしいです。






■比較してみます(TE-J1との比較)
当時「TE-BD21j-ltd」を手放すと同時に購入したのが、ダイナミック型+バランスドアマチュア型ドライバーを搭載した「TE-J1」です。ダイナミック型ドライバーもΦ10㎜となり、「低音容量アップを期待!」しながら購入した商品でした。
さて、今回の「TE-BD21j-ltdpnk」はφ8mmダイナミック型ドライバーでがピアホン5で低音のチューニングが施されています。「TE-J1」との違いはどうでしょうか?


「TE-J1」はφ10mmダイナミック型ドライバーらしくよく低音が出ています。中音域も高音域もBA型ドライバーらしく良く出ます。非常にクリアで抜けも良いし切れもあります。どちらかと言うと全体に硬質な音に聴こえます。雑味が無くクリアで迫力がありスッキリとした音が好きな方にはハマります。音場はTE-BD21j-ltdpnkよりも広く全体的にクールな音質です。

「TE-BD21j-ltdpnk」はφ8㎜のダイナミック型ドライバーなのに大健闘!音圧もシッカリあり深く豊かな低音域が出ています。「TE-J1」よりも圧もあり深い低音が出ています。流石ピアホンです。また、ハイブリッド型イヤホンにありがちな、ダイナミックドライバーとBAドライバーの音の間に存在する距離はほとんど感じません。深い低音と宝石の様にキラキラした高音域が魅力です。音場はそう広くないですが、音圧もシッカリあり一体感とバランスが絶妙です。

さて、ここで問題は「 TE-BD21j-ltdpnk と TE-J1  のどちらがより音楽にのめり込む事が出来るか?」と言う事です。「TE-J1」は確かに全域で音も良いし、最近の機能を色々を搭載しています。しかし、答えは迷うことなく「TE-BD21j-ltdpnk」なのです。説明はむつかしいのですが、「TE-BD21j-ltdpnk」には感動や色気みたいなものがあるのです。これは「TE-Z1PNK」にも同じような感覚を感じています。音の余韻の中に、息継ぎの合間に、ボーカルの歌声の感情が伝わってきます。思わず感情移入してしまいます。残念ながら「TE-J1」では不思議とそう言う感覚になりません。

当時「TE-J1」は¥20,000-ほどで購入。今回の「ピアホン5(TE-BD21j-ltdpnk)」は¥24,000-で購入しました。その価格差はたったの4,000円!現在この両者で購入を迷っている方!音質を取るなら迷わず「ピアホン5(TE-BD21j-ltdpnk)」を購入すべきだと思いました。



■比較してみます(TE-Z1PNKとの比較)
ピヤホン第5弾(TE-BD21j-ltdpnk)とピヤホン第6弾(TE-Z1PNK)の比較となります。


ピヤホン5(TE-BD21j-ltdpnk)と ピヤホン6(TE-Z1PNK)のドライバー構造

TE-BD21j-ltdpnk:一般的なダイナミック型とBA型のハイブリッド型イヤホン
「8 mm ダイナミックx1 バランスドアーマチュアx2」
図の様に、BA型ドライバー(中高音)はノズルに仕込まれており耳に近い位置に、ダイナミック型ドライバー(低音)は耳から遠い位置にある。構造上中高音が近くなります。また、2つのドライバー間が離れていますが、低音と高音域の間に距離を感じる事はほぼありません。

TE-Z1PNK:ダイナミック型と平面ドライバーとのハイブリッド型イヤホン
「10mmダイナミック型ウーファーx1 平面磁気駆動型ツイーターx1」
図の様に、2つのドライバーの距離は離れておらず、まるで一つのドライバーの様に音に段差を感じない。また、ノズルから距離がある為、奥行きを感じます。重低音~超高音域まで距離感も感じず一体感を持って一気に立ちあがる。独特の感覚は他では味わえません。

ピヤホン5(TE-BD21j-ltdpnk)  ピヤホン6(TE-Z1PNK)



ピヤホン5(TE-BD21j-ltdpnk)とピヤホン6(TE-Z1PNK)音場と奥行き

TE-BD21j-ltdpnk:一般的なダイナミック型とBA型のハイブリッド型イヤホン
「8 mm ダイナミックx1 バランスドアーマチュアx2」
図の様に、音場は目の前からこじんまりと広がります。音場は狭いわけではありません。小さなライブホールと言った感じです。本機はノズルにBA型ドライバーがあるのでどうしてボーカルは目の前で歌っています。そこから左右と奥に音が伸びて行きます。ボーカルは非常に聴きとり易く柔らかく美しいのです。耳に近いところにBA型ドライバーがあるのに、いくら音楽を聴いても疲れません。低音域はボーカルの後ろ方湧き上がる感じです。非常にトータルバランスが良いと感じます。多分ですが「ダイナミック型ドライブとBA型ドライバーのレイアウトが一直線上にある事、Knowles社製のBA型ドライバーの質が良い事、ダイナミック型の低音のチューニングが素晴らしい事」などの要因がこの音の良さの秘密と考えられます。

TE-Z1PNK:ダイナミック型と平面ドライバーとのハイブリッド型イヤホン
「10mmダイナミック型ウーファーx1 平面磁気駆動型ツイーターx1」
図の様に、いきなり広い音場が広がります。超低音域~超高音域が目の前から少し向こうの下の方から、一気に立ち上がります。そして広い音場の全体と包み込むように高い解像度で力強い音圧で鳴ります。これはもう本当に「専用DAP+バランスケーブル接続の有線イヤホン」が不要と言う事を意味しています。




性能比較TE-BD21j-ltdpnkTE-Z1PNK
イヤホン

ピヤホン5

ピヤホン6
デザイン
実はAVITOの中では一番好きなデザインです。ただ、気のせいだと思うのですが、以前のTE-BD21j-ltdに比べると、少し仕上げが雑な気もします。
何処かレトロ感があり、シボ塗装で高級感もあります。カッコいいんですが、お洒落なデザインではないかなぁ。
タッチスイッチ
の操作性
良い
タップの間とは狭いですがデザイン上的確に打てます。タップ音はしませんが問題ありません
良い
タップ音がしないので最初不安でしたが、ほぼ失敗しません。とても操作しやすいです。
ドライバ8 mm ダイナミックx1
バランスドアーマチュアx2(Knowles社製ユニット)
10mmダイナミック型ウーファーx1
平面磁気駆動型ツイーターx1
BluetoothBluetooth Ver.5.2Bluetooth Ver.5.2
コーデックSBC,AAC,aptX
aptX Adaptive
SBC,AAC
LDAC(96kHz/24bit)
ホワイトノイズなしなし
ノイズ
キャンセリング
なしあり(効き目:自然)
ON/OFF音質変化:低
ただ、デフォルトはOFFだし、日頃ほぼ使いません
マルチポイント
2つの端末に同時接続
ありあり
周波数特性不明ですが15Hz-42,000Hzくらいはありそうな気がします不明ですが10Hz-45,000Hzくらありそうな気がします
DAC・アンプ不明不明
Qiワイヤレス充電非対応非対応
フィット感コンパクトで軽く装着が決まると非常に安定する。イヤーチップのサイズが合わないと落ちるかも見た目大きさから想像できないほど”スポッ”と入ります。フィット感も良いです。
イヤーチップ医療用シリコンを採用したSpinFitスピンフィットCP100+(Lサイズ)個人的にジャストフィット!低音~高音まで良く出る医療用シリコンを採用したSpinFit スピンフィット CP360(Lサイズ)個人的にジャストフィット!低音~高音まで良く出る
防滴仕様IPX4IPX4
重量
約5.7 g x2不明 軽い
メーカー通販価格
あくまでも参考価格
¥26,950-¥39,600-
音質比較
音場レベル3.8
適度な広さがあります。目の前にまとまった感じで非常に聴きやすいです。シッカリと左右に楽器は配置され中央にボーカルがいます。個人的にはこちらの音場の感覚も大好きです。
レベル5
広い音場は有線イヤホンに匹敵します。目の前から一歩向こうの下あたりから一気に音が立ち上がります。端っこの方で鳴る微かな高音も認識できます。自然な共鳴も素晴らしいです。
音圧レベル4
十分な音圧ですが、TE-Z1PNKがチョット凄すぎます。
レベル5
100㎜のウーファーは伊達じゃない!迫力満点です
解像度レベル5
ハイブリットの中では特に中高音域の解像度が高く感じます。特に高音域の繊細さは素晴らしい
レベル5
平面磁気駆動の特性として「歪みのない高い解像度」を感じます。特に高音域の解像度が素晴らしい
高音レベル5
BA型ドライバーらしく非常にクリア。繊細で囁くような音も聴き取れます。柔らかく耳に刺さらない高音域は絶品!平面磁気駆動とは違った良さがあります。
レベル5
微かに聴こえる超高音まで表現します。そして、耳にも刺さりません。拡散するように広がるシットリとした高音域はBA型とは一味違います。
中音レベル5
非常にクリアです。以前は高音寄りの中音に感じていましたが今回は低音寄りにも感じます。
レベル4.8
重低音にも超高音域にも埋もれることなく出ています。ただ個人的にもう少し欲しい気もします。
低音レベル3.8
TE-Z1PNKの低音が過激なので、大人しく感じますが、非常にパランス良く満足感もあります。上品に深い低音はむしろTE-Z1PNKに比べると自然とも言えます。
レベル5
全体の音を邪魔せず包み込むような低音が出ます。個人的に持っている歴代完全ワイヤレスイヤホンの中で一位・二位を争う重低音が出ています。しかも切れがいい。
打楽器レベル4.5
バスドラからシンバルまで切れもバランスも良い。
レベル4
中高音域の帯域で鳴る打楽器は全体的に少し硬質になります。
ボーカルレベル4.8
全体的に美しいボーカルです。もう少し前に出ても良いかも。
レベル4
男女ボーカルもシッカリと美しいです。少し大人し目です。
クリア感
抜け感
レベル5
最低30時間程度のエージングを推奨。周波数帯域も広く抜け感もあり、素晴らしいです。カラッとした明るい抜け感が魅力です。
レベル5
最低100時間程度のエージングを推奨。周波数帯域も広く抜け感もあり、素晴らしいです。シットリとした抜け感が美しいです。
一押しポイント煌めく高音域はまるで宝石箱、更に低音とのバランスが見事
柔らかく繊細で煌めく超高音域は他のBA型ドライバーでは中々味わえない音です。「Knowles社製ユニットの恩恵もあるのでは?」と思います。そこに深く豊かな低音が加わります。
深い迫力の重低音と繊細な超高音の融合が見事!
平面磁気駆動型の個性を生かしながら独特な癖をあまり表に出さないチューニングは見事です。深く切れのある重低音、とどこまでも伸びてゆきそうな繊細な高音域は美しいの一言です。
総合評価★★★★★5.0★★★★★5.0
比較の結論
TE-Z1PNKは高い解像度・広い音場・深い重低音・立ち上がりの良い中高音・繊細な超高音でどんな楽曲を聴いても興奮します。
TE-BD21j-ltdpnkは高音域の軽快感・抜け感・柔らかさに癒されます。更に、深い低音と相まった心地よい音に興奮します。
TE-BD21j-ltdpnkとTE-Z1PNKでは音の表現が違うのですが「いつまでも聴いていたくなる音」と言うスペックは同じと感じました。



■比較してみます(個人的ベスト3を比較)
お気に入りイヤホンのベスト3で評価、NO1を決めます!
現在、自然の流れで下記の3機種が大好きなのです。面白いのが、ハードウェアであるドライバー方式が3機種全部違います。また、対応オーディオコーデックも異なります。

AVIOT(アビオット)TE-BD21j-ltdpnk(ピアホン5):ハイブリッド型

・ドライバー:8 mmダイナミックx1 バランスドアーマチュアx2
・コーデック:aptX Adaptive(96kHz/24bit)
・周波数帯域:不明(最低20Hz-40,000Hzと予測)
・ポイント:低音も十分、繊細で柔らかな高音域は最高に心地よい


AVIOT(アビオット)TE-Z1PNK(ピアホン6):ハイブリッド型

・ドライバー:10mmダイナミック型ウーファーx1 平面磁気駆動型ツイーターx1
・コーデック:LDAC(96kHz/24bit)
・周波数帯域:不明(最低20Hz-40,000Hzと予測)
・ポイント:広い音場と重低音、一気に立ち上がる超高音域は濃厚の一言


Nura(ニューラ) NuraTrue Pro:シングルドライバー

・ドライバー:10mmダイナミック型x1(低歪み)
・コーデック:aptX Lossless(44.1kHz/16bit)、aptX Adaptive(96kHz/24bit)
・周波数帯域:20Hz-40,000Hz
・ポイント:何故ダイナミック一基で広い音場と重低音、超高音が出るのかミステリー
 ※個人的には、振動板には金属系を使用、磁石は特に強力な物(またはデュアルコイル)を使用し、音場はソフトウエアによる処理もあるのでは?と思っています。



■抜け感・解放感
TE-BD21j-ltdpnk★★★★★5.0
TE-Z1PNK★★★★☆4.8
NuraTrue Pro★★★★★5.0
TE-Z1PNKは濃厚でシットリトした音が特徴!
なので抜け感や解放感が多少ないように感じます


■クリア感・透明度
TE-BD21j-ltdpnk★★★★☆4.8
TE-Z1PNK★★★★☆5.0
NuraTrue Pro★★★★★5.0
TE-BD21j-ltdpnkは柔らかな高音域が持ち味!
なのでクリア感や透明度が低く感じます


■音圧の高さ
TE-BD21j-ltdpnk★★★★★5.0
TE-Z1PNK★★★★★5.0
NuraTrue Pro★★★★★5.0
これは3機種文句ないです

■音場の広さ
TE-BD21j-ltdpnk★★★★☆4.0
TE-Z1PNK★★★★★5.0
NuraTrue Pro★★★★☆4.5
TE-Z1PNKが抜きに出てます

■音場の奥行
TE-BD21j-ltdpnk★★★★☆4.0
TE-Z1PNK★★★★★5.0
NuraTrue Pro★★★★☆4.5
TE-Z1PNKが抜きに出てます

■ホール感・ライブ感
TE-BD21j-ltdpnk★★★★☆4.0
TE-Z1PNK★★★★★5.0
NuraTrue Pro★★★★★5.0
TE-BD21j-ltdpnkはライブハウス的
TE-Z1PNKは小ホールでのライブ感が
NuraTrue Proはスタジオライプ感


■解像度の高さ
TE-BD21j-ltdpnk★★★★★5.0
TE-Z1PNK★★★★★5.0
NuraTrue Pro★★★★★5.0
3機種問題なく高い解像度です

■レスポンス・スピード感
TE-BD21j-ltdpnk★★★★★5.0
TE-Z1PNK★★★★★5.0
NuraTrue Pro★★★★★5.0
3機種レスポンスもスピード感もあります

■低音の深み
TE-BD21j-ltdpnk★★★★☆4.5
TE-Z1PNK★★★★★5.0
NuraTrue Pro★★★★☆4.8
TE-Z1PNKがダントツの深みを持ちます
乱れた心が落ち着くような深みです


■重低音
TE-BD21j-ltdpnk★★★☆☆ 4
TE-Z1PNK★★★★★5.0
NuraTrue Pro★★★★★5.0
TE-Z1PNKがダントツの重低音を出します
濃厚でカッコいいベースやバスドラを聴く
ことが出来る希少なイヤホンだと思います

■中音の厚み
TE-BD21j-ltdpnk★★★★★4.8
TE-Z1PNK★★★★☆4.5
NuraTrue Pro★★★★★5.0
中音域およびボーカルはNuraTrue Pro
がダントツで出ています。


■高音の煌めき
TE-BD21j-ltdpnk★★★★★5.0
TE-Z1PNK★★★★★5.0
NuraTrue Pro★★★★★5.0
全て高音はシッカリ出ますが「煌めき」と言う
表現ならTE-BD21j-ltdpnkが一番です


■高音の共鳴・伸び
TE-BD21j-ltdpnk★★★★☆4.5
TE-Z1PNK★★★★★5.0
NuraTrue Pro★★★★★5.0
高音域がスーッと伸びて行く共鳴はTE-Z1PNK
とNuraTrue Proが互角です


■高音の柔らかさ
TE-BD21j-ltdpnk★★★★★5.0
TE-Z1PNK★★★★☆4.5
NuraTrue Pro★★★★☆4.0
高音の柔らかさはTE-BD21j-ltdpnkがダントツ
他の2機種は少し硬質です


■音質の濃厚度
TE-BD21j-ltdpnk★★★★☆4.5
TE-Z1PNK★★★★★5.0
NuraTrue Pro★★★★☆4.8
濃厚と言う意味ではTE-Z1PNKがダントツ
重低音が方向な分厚みがでて濃厚


■音質の軽快感
TE-BD21j-ltdpnk★★★★★5.0
TE-Z1PNK★★★★☆4.8
NuraTrue Pro★★★★★5.0
TE-BD21j-ltdpnkは中高音が特に軽快
NuraTrue Proは全ての領域で軽快です


■音質のトータルバランス
TE-BD21j-ltdpnk★★★★☆4.5
TE-Z1PNK★★★★★5.0
NuraTrue Pro★★★★★5.0
音場も含めたバランスとなるとTE-Z1PNKと
NuraTrue Proに軍配が上がります

■長時間音楽を聴くと疲れる
TE-BD21j-ltdpnk★☆☆☆☆1.0
TE-Z1PNK★☆☆☆☆1.0
NuraTrue Pro★★★★☆4.0
NuraTrue Proは他の二つに比べると
少し硬質で金属的な音質です。
個人的には長時間の利用で少し疲れます。

■音楽に没頭できるか
TE-BD21j-ltdpnk★★★★★5.0
TE-Z1PNK★★★★★5.0
NuraTrue Pro★★★★★5.0
全て音楽に没頭できます

■耳への負担
TE-BD21j-ltdpnk★★★★★5.0
TE-Z1PNK★★★★★5.0
NuraTrue Pro★★★★☆4.0
NuraTrue Proは全域で歪みかなく
常に全開で音が鳴っている感じです。
ただ、長時間聴くと少し疲れます


■コストパフォーマンス
TE-BD21j-ltdpnk★★★★★4.0
TE-Z1PNK★★★☆☆3.0
NuraTrue Pro★★★☆☆3.0
コスパはTE-BD21j-ltdpnkでしょう
低音も高音も楽しめてこの価格は満足


■装着感
TE-BD21j-ltdpnk★★★★★5.0
TE-Z1PNK★★★★★5.0
NuraTrue Pro★★★★☆4.0
NuraTrue Proはあまり良くないです
唯一歩いている時に落ちないか不安、
首を強く触れないです


■総合評価
TE-BD21j-ltdpnk★★★★★5.0
TE-Z1PNK★★★★★5.0
NuraTrue Pro★★★★★5.0

★ No1を決定します!
太い重低音、繊細で透き通る超高音、広い音場、深い奥行き、スピード感、美しい共鳴、どんな古い楽曲であっても濃厚でリッチなサウンドで聴かせてくれます。96kHz/24bitの音源であれば更に素晴らしいのです。エージング100時間を超えたあたりから更に音も良くなって楽曲によっては「NuraTrue Pro」を超えた気がします。

No1をどうするか?随分と悩んだのですが、重低音が特に凄い「TE-Z1PNK」と、高音域・超高音域が美しい「TE-BD21j-ltdpnk」の両方をNo1とさせていただきます。
ただ、今回のイヤホンは3種3様「ドライバー構造の違い」「コーデックの違い」があります。ドライバーのカテゴリー別ならすべてがNo1となります。いずれも抜群の音質です。良い音に国境はないと感じました。





【総括】
AVIOT(アビオット)は日本ブランドで個人的に応援しているブランドです。
現在(TE-BD21j-ltd)をお持ちの方、(TE-J1)をお持ちの方、(TE-Z1PNK)をお持ちの方が、今更(TE-BD21j-ltdpnk)を購入するのは勇気がいると思います。正直私も勇気がいりました。しかし、ご安心ください。低音と高音の両方が欲しい方には満足の逸品でした。
TE-BD21j-ltdpnkを購入して思ったのは「 TE-BD21j-ltdpnkがあったからTE-Z1PNKが生まれた 」とそう感じました。TE-Z1PNKとTE-BD21j-ltdpnkとはマルチドライバの構造が全く違い音のテイストも違います。でも「低音と高音の両方を追いかけるチューニングが非常によく似ている」と感じます。と言う事で今回TE-Z1PNK(ピヤホン6)から逆行しTE-BD21j-ltdpnk(ピアホン5)を購入した事を全く後悔していません。
TE-Z1PNK(ピヤホン6)はTE-BD21j-ltdpnk(ピアホン5)の後継機でもなければ上位バージョンでもないと感じます。いずれも重低音と超高音が魅力的です。AVIOTファンの方は正直2台購入しても損はないと感じました。いえ、両方持っているともっと幸せになれます。お店などで実機があれば是非聴き比べてほしいと思います。


※ウレタン系とシリコン系のイヤーピースの違いだけでも音質はガラリと変わってしまいます。内容はあくまでも個人的な環境下での考えですのでご了承ください。参考程度にお読みいただければ幸いです。