Qualcomm Snapdragon Sound aptX Adaptive(96kHz/24bit) Mi 11 Lite 5 + AVIOT TE-BD21j-ltd |
■2021年は ハイレゾ対応 完全ワイヤレスイヤホン元年
そして2021年末にはaptX Adaptive対応の「完全ワイヤレスイヤホン」が登場してきました。
CPU、メモリ、ビデオ、I/Oなどの機能統合チップのこと
SONYがLDACを発表した2015年頃は、対応機種はSONYのウォークマンやワイヤレススピーカーのみだったのですが「Xperia Z4」に搭載されたあたりから戦略を変更してゆきます。そして、なんとSONYはLDACのエンコード技術をロイヤリティーフリーにしたのです。確かAndroid8.0辺りからはLDACはSoCに組み込まれ行き、以降Androidの標準コーデックとなってゆきました。また、DAPである「AP80Pro(CPU:Ingenic X1000)(OS:HiBy OS 3.0)」などでもLDACは対応しています。LDACはAndroidやSnapdragonに依存せずは幅広く利用されています。
SBC 48kHz/16bit 192kbps 基本、対応が広い、遅延が多い
AAC 48kHz/16bit 非公開 高音質で低遅延、aptXと同格
aptX 48kHz/16bit 384kbps 高音質で低遅延、AACと同格
aptX HD 48kHz/24bit 576kbpsにビットレート固定
aptX Adaptive 48kHz/24bit 280kbps~420kbpsでビットレート可変
aptX Adaptive 96kHz/24bit 260kbps~640kbpsでビットレート可変
LDAC 96kHz/24bit 990kbps/660kbps/330kbpsでビットレート可変
最低下記3つは必要と思われます。
SoCが「Snapdragon 888又は 8 Gen1搭載のスマートフォン」、そして「Snapdragon Sound」対応の完全ワイヤレスイヤホン「AVIOT TE-BD21j-ltd」が必要になると思われます。(2021年12月現在)
しかし、現在メインスマホは持っているし、Snapdragon 8シリーズのスマホはまだ価格も高く発熱も気になります。「今回はパスかなぁ~!あと、半年くらい様子見かなぁ~!」と諦めかけていた時、あるプラットフォームの仕様に目が釘付けになります。
■Xiaomi Mi 11 Lite 5G
★Amazon:シャオミ(Xiaomi) Mi 11 Lite 5G
シャオミ(Xiaomi) SIMフリースマートフォン Mi 11 Lite 5G 6+128GB トリュフブラック 【日本正規代理店品】 docomo/au/SoftBank/Rakuten Mobile 回線対応
型式:M2101K9R
カラー:トリュフブラック
<ディスプレイ>
・6.55インチ FHD+AMOLED ドットディスプレイ
・10 ビット色深度
・2400 x 1080、402 ppi
・コントラスト比:5,000,000:1(typ)
・HDR10+
・リフレッシュレート:60/90 Hz
・Corning® Gorilla Glass 6
<サイズと重量>
・高さ 160.53 x 幅 75.73 x 奥行き 6.81(mm)
・159 g
<バッテリーと充電>
・4250 mAh バッテリー(typ)
・33W 急速充電をサポート
<メモリとストレージ>
・6GB + 128GB搭載 LPDDR4X RAM + UFS 2.2 ストレージ
<プロセッサ>
・Qualcomm Snapdragon™ 780G
・CPU:Qualcomm Kryo 670、オクタコア CPU、最大 2.4 GHz
・GPU:Qualcomm Adreno 642 GPU
<背面カメラ>
・6400万画素 メインカメラ(f/1.79、6P レンズ)
・800万画素 超広角カメラ(119 ° FoV、f/2.2)
・500万画素 テレマクロカメラ(f/2.4、コントラスト AF(3cm~7cm)
<前面カメラ>
・2000万画素(f/2.24)
<センサー>
・近接センサー
・周囲光センサー
・加速度計
・ジャイロスコープ
・電子コンパス
・リニアモーター
・IR ブラスタ
<接続性と位置情報>
・Wi-Fi 4、Wi-Fi 5、Wi-Fi 6、802.11a/b/g/n/ac/ax
WiFi Direct、WiFi Display をサポート
・Bluetooth® v5.2 対応
・NFC(FeliCa / おサイフケータイ対応)
・Google Pay対応
<ネットワーク>
・5G NR(Sub-6):n1/n3/n5/n7/n8/n20/n28/n38/n40/n41/n77/n78/n66
・LTE:(FDD)1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/18/19/20/26/28/32/66(TDD)38/40/41
・W-CDMA:1/2/4/5/6/8/19
・GSM:2/3/5/8
※デュアル nano-SIM カードに対応
(SIMスロット1+SIMまたはMicro SDカードの排他スロット)
★詳しくはメーカーホームページをご覧ください
手帳タイプとシンプルな透明ケースを買いました。日常的には手帳ケースが便利ですが、レビューの間は透明ケースを使います。どちらも良い製品です。
色々な設定時やレビュー時にはシンプルケースが良いです。
■Pixel6proと少し比べてみました。
Pixel6Proと比べてしまうと「デザイン、高級感、トータル的な動作、解像度、画面の発色、スピーカーの音、ピュアAndroidの操作感などの良さ」など多く違いを感じます。しかし、この価格で、十分なスペックと実用性を持ち「おサイフケータイ」にも対応した性能は凄いです。正直Mi 11 Lite 5Gだけで過ごしても全く問題はないと思います。
■AVIOT TE-BD21j-ltd
★Amazon:AVIOT TE-BD21j-ltd ワイヤレスイヤホン
型式:TE-BD21j-ltd
カラー:ドーンブルー
ダイナミック型x1(8 mm ネオジウムマグネット)
周波数特性:非公開
※Snapdragon Sound(ハイレゾ対応)をうたっていますので、多分20Hz-40,000Hzくらいではないでしょうか?
<マイク部>
高品位MEMSマイク
Bluetoothオーディオチップ:非公開
※QCC3040以上と思われます。メーカさんに聞いてみたら
「非公開情報なので教えられません」と言われました(笑
※詳しくはAVIOTホームページまで(ヘルプ)
■SpinFit(スピンフィット)イヤーチップに交換
(耳への装着のコツ)
お尻の尖がった方後ろに向けグイっと押し込む
SpinFit スピンフィットの場合シッカリ押し込むと耳の中でシリコンのチップが耳の穴の角度に沿って押し込まれ密閉度を増します。突起が後ろに向いた状態が一番しっくりと来ました。音も引き締まり低音が良く出ます。ただ、人によってベストポジションも多少違うと思います。色々お試しください。
■AVIOT TE-BD21j-ltdを取り出す
実際どう取り出すのが正解なのか分かりませんが、私が近慣れてきた取り出し方です。ご参考までに。
■評価に使う楽曲
オーディオプレイヤーは
プレイヤーは「Neutron Music Player」を使用します。操作は難しいですが、機能も多く音質も良いです。
■さて、まずは aptX(48kHz/16bit)で聴いてみます!
AVIOT TE-BD21j-ltdをPixel6Proに接続します。
「aptX Adaptiveで接続するかも?」という微かな期待をしましたが、「aptX」で接続でした。
■本命の「aptX Adaptive(96kHz/24bit)」が聴けるか確認します。
AVIOT TE-BD21j-ltdをMi 11 Lite 5Gに接続します。
(コーデックの設定を確認)
設定は「開発者向けオプション」で行います。
設定➡追加設定➡開発者向けオプション➡Bluetoothオーディオ設定各種
※「開発者向けオプション」が出ない場合は
①設定を開き「デバイス情報」を押す
②「すべての仕様」を押す
③「MIUIバージョン」を押すこれで「開発者向けオプション」が表示されるようになります。
再度
設定➡追加設定➡開発者向けオプション➡Bluetoothオーディオ設定各種
を行ってください
■再度設定を見直し比べてみます。
サンプルレート(48kHz)を手動で選択します。(48kHz)の状態で色々聴いてみましたが音質は素晴らしくLDACと比べても遜色ないと思います。音切れも全くありません。
①aptX Adaptive(48kHz/24bit)接続時
室内で音質が頻繁に変化(ゆらぎ)、音場が広がったり狭くなったりする。モノラルの様な音になる感じ。外を歩いている時の電波干渉ならわかるのですが、部屋の中で電子レンジもつけず、息を殺して寝転んで静かに聴いていても症状が出ます。
aptX AdaptiveはBluetoothの電波状況や伝送量の変化、ワイヤレス帯域の変動に合わせてビットレートを自動変化させる機能があるので、多分音質の変化(ゆらぎ)はこのビットレート変動によるものではないかと想像しています。
バリバリと音がしたり、しばらく音が途切れたりします。「大きなデータに対して対応出ず、キャッシュがオーバーフローを起こし、音を上手く出せない」そんな感じに思えました。音も良くなく、まったく使えません。
AndroidOSがQualcomm Snapdragon780Gの制御を上手く行えていないのではないかと思います。
Bluetooth経由でデータを出すものを極力カット。不要なパケットを抑え、オーディオ用データのワイヤレスの帯域を確保します。
・マルチポイントを使用しない
※使用する場合は「電話」「連絡先の共有」のみに絞る
・各通知の停止
・SIMを入れていないので電話オーディオは停止
・不要なアプリの停止及び削除
・スマホをいじらない(画面を消してそっとしておく)
・アップデートに期待する
【結果】
①aptX Adaptive(48kHz/24bit)接続時
■室内で頻繁に起きるビットレート変化(ゆらぎ)の原因が判明!
しばらく前から、室内で使っているルーターにWi-Fi接続した機器が不安定になる事がしばしばありました。その都度ルーターを再起動して再接続させるのですが、しばらくすると切れます。こういった症状を当たり前に過ごしている最中に今回この「Mi 11 Lite 5G」と「TE-BD21j-ltd」を購入したのを思い出しました。
室内の接続がよく切れる機器を調べたところなんと全ての機器が「2.4GHz」を使用した物でした。Bluetoothも2.4GHzを使うので、これは間違いないと思いルータを調査しました。新しいファームウェアが来ていたのでアップデートし再度「2.4GHz」周りの設定を確認・調整して再起動しました。
まる3日ほど様子を見ていますが、「2.4GHz」を使用した機器が切れることもほぼ無くなりました。また、「Mi 11 Lite 5G」と「TE-BD21j-ltd」の接続においても室内に置いては全くビットレートの変化が起きませんでした。しかし、ルーターとかは一度設定すると滅多に中を見ることが無いので、今回は盲点でした。
■MIUIのアップデート
Xiaomi Mi 11 Lite 5Gは思いのほかAndroidのアップデートに細目に対応してくれます。いつかaptX Adaptive(96kHz/24bit)に対応するのではと期待しています。
●2022.01.18
MIUI 12.5.7.0.RKIJPXM 安定版をインストールしました。
残念ながら手動でaptX Adaptive(96kHz/24bit)に接続した時の「バリっ」と言う音や、再生音が途切れる現象も改善されていません。
MIUI 12.5.9.0.RKIJPXM 安定版をインストールしました。
●2022.03.12
MIUI-V 13.0.1.0.SKIJPXM 安定版をインストールしました。
MIUI12➡13にバージョンが上がります。(AndroidOSバージョンとしては11➡12)私にとっての興味は一点のみ!aptX Adaptive(96kHz/24bit)対応がどうなるかです。期待が膨らみます。
サンプルレートを手動で96kHz/24ビットにします。
それでは aptX Adaptive(96kHz/24bit)接続で音楽を聴いてみます。
サンプルレート96kHz |
(´;ω;`)ウゥゥ 来た来た!きましたよ!
・1時間ほど連続して色々聴いていますが、音切れ全くなし
・バリバリと言ったノイズも全くなし
・高い解像度で安定した高音質、音場も少し広がる
手動でaptX Adaptive(96kHz/24bit)の設定を行い、全く問題なく良い音が出ており「②aptX Adaptive(96kHz/24bit)接続時」の問題点は完全に解消されたと思われます。室内でのBluetoothの干渉による音の(ゆらぎ)もありません。
Android12が完全にQualcomm Snapdragon 780Gに対応したと感じました。これで「Mi 11 Lite 5Gは正式にSnapdragon Soundに対応した」と言っていいのではないでしょうか!?また、余談ですがバッテリーの持ちがかなり良くなっている気がします。
■aptX Adaptive(48kHz/24bit)Vs(96kHz/24bit)
実際にaptX Adaptiveの48kHzと96kHzでは音が変わるのでしょうか?試してみました。音源はサンプルレート96kH以上の物を色々チョイスして聴いてみました。
サンプルレート 192kHz |
サンプルレート 96kHz |
①aptX Adaptive(48kHz/24bit)で再生
適度な音場と音圧で、低音域から高音域まで高い解像度で表現してくれます。これで十分に美しく満足のいく音質です。
②aptX Adaptive(96kHz/24bit)で再生
音場が半歩ほど広がります。奥行きも少し出て更に解像度が上がります。角のない繊細で少し濃厚な音質になります。そんなに大きくはないですが、サンプルレート・ビットレートのアップによる音の変化を感じます。
ただし、aptX Adaptiveはビットレートが可変するので、音源や環境に応じて48kHzも96kHzも音質にあまり変化を感じない時もありました。日常的にはデフォルトの48kHz/24bitでも十分に良い音質とも感じました。
●2022.05.8
MIUI-V 13.0.3.0.SKIJPXM 安定版にアップデートしました。
aptX Adaptive(96kHz/24bit)も問題なく再生しています。気のせいかもしれませんが、96kHz/24bit以上の音源を再生するとMIUI-V13.0.1.0の時よりも音質が良くなっている感じがします。また、以前はaptX Adaptive(96kHz/24bit)の設定をしても勝手にaptX Adaptive(48kHz/24bit)に戻っていましたが、今回は意外としぶとく変わらない感じです。Bluetoothトの接続も更に安定している感じがしました。どんどん良くなっています。
■マルチポイントの便利さ!
AVIOT TE-BD21j-ltdをMi 11 Lite 5GとPixel6Proに同時に接続します。Mi 11 Lite 5Gで音楽を再生中にPixel6Proに掛かってきた電話をピックアップできます。Mi 11 Lite 5Gを音楽再生専用端末にしている私には理想の機能です。TE-BD21j-ltdは私のツボをシッカリ押してくれる商品です。ただ、若干Mi 11 Lite 5Gで聴くaptX Adaptive音質が悪くなります。
■さて、比べなくてはならないでしょう!(エージング30時間越え)
※バランスドアーマチュアに関してはあまりエージングはしなくても良いようですが、ダイナミック型ドライバーはシッカリとエージングする方が良いと思います。20時間あたりから低音域の出が変わってきます。
WF-1000XM4 LDACで接続 |
TE-BD21j-ltd aptX Adaptiveで接続 |
評価は(48kHz)(96kHz)(192kHz)のハイレゾ音源を使用
性能比較 | TE-BD21j-ltd | WF-1000XM4 |
---|---|---|
イヤホン | ||
取り出し | 〇 出しやすい |
|
タッチスイッチ の操作性 |
良い 2タップなどで曲送りなど普通に出来る |
普通 2タップなどで曲送りなど普通に出来る |
ドライバ | 8 mm ダイナミックx1 バランスドアーマチュアx2(Knowles社製ユニット) |
6 mm ダイナミックx1 |
Bluetooth | Bluetooth Ver.5.2 | Bluetooth Ver.5.2 |
コーデック | SBC,AAC,aptX aptX Adaptive |
SBC, AAC LDAC |
ホワイトノイズ ・音切れ |
ホワイトノイズは無し、首を振っても、部屋でレンチン中も音切れしませんでした。 | ホワイトノイズは無し、首を振っても、部屋でレンチン中も音切れしませんでした。 |
ノイズ キャンセリング |
なし | あり(2つのセンサー[マイク]で集音した騒音を打ち消す) |
マルチポイント | あり(2つの端末に同時に接続できます) | あり(LDACでマルチポイントが使える) ※2022年冬に対応 |
周波数特性 | 不明 aptX Adaptive接続時は多分20Hz-40,000Hzくらいではないでしょうか? |
・20Hz-20,000Hz (44.1kHz sampling) ・ 20Hz-40,000Hz (LDAC 96kHz sampling 990kbps) |
DAC・アンプ | 不明 | 統合プロセッサーV1 |
Qiワイヤレス充電 | 未対応 | 対応 |
フィット感 | コンパクトで軽く装着が決まると非常に安定する。ただ、1000XM4よりも落下が不安 |
コンパクトで耳の中に貼り付くように収まる装着感は良い。落下の不安は意外とない |
イヤーチップ | 医療用シリコンを採用したSpinFit スピンフィット CP100+ 個人的にジャストフィット!低音~高音まで良く出る。 |
医療用シリコンを採用したSpinFit スピンフィット CP360 個人的にジャストフィット!低音~高音まで良く出る。 |
防滴仕様 | IPX4 | IPX4 |
重量 |
約5.7 g x2 | 約5.3 g x2 |
メーカー通販価格 あくまでも参考価格 |
¥17,820- | ¥33,800- |
音質比較 | ||
音場 | シッカリと左右に楽器は配置、中央にボーカルがいます。奥行きはあまりない。aptX Adaptive(96kHz/24bit)接続時は音場は少し広がります。 | 左右・上下・奥行ともに程よい。ボーカルは中心に集まる。 |
音圧 | 十分な音圧です。個人的にはもう少しあっても良い! | 聴きごたえのある音圧です。6㎜とは思えない音圧です。 |
解像度 | 非常に高いです。繊細な小さな音まで聴こえます。 | 非常に高く濃厚。ワイヤレスイヤホンとは思えない。 |
高音 | BA型ドライバーらしく非常にクリア。見通しの良い美しい高音域です。 | よく出ていますが、BA型に比べるとマイルドです。この辺りは好みです。 |
中音 | 高音域寄りの中音。非常にクリア。見通しの良い。ボーカルがもう少し強くても良い! | よく出ている。男女ボーカル共にシッカリと出ている。見通しも良い。 |
低音 | 多少マイルドですがドッシリとした低音が出ています。 | 切れの良い低音が出ます。心地よい圧のある低音です。 |
打楽器 | バスドラからシンバルまで非常にバランスよく切れの良い音を出します。 | 切れも良く、ダイナミック型一発のドライバーらしくパワーを感じます。 |
ボーカル | 全体的に美しいボーカルです。もう少し前に出ても良いかも。 | 男女共にシッカリとでています。少し前に出てきており聴きとりやすい。 |
電波干渉 時の挙動 |
電波干渉のある場所ではビットレートがダウンし音質がモノラルの様に悪くなります。10秒から30秒くらいで元に戻ります。 | 電波干渉のある場所では「ブッ」と音が途切れます。そして又良い音に戻ります。LDACは潔く音が切れ、そしてすぐ復旧します。 |
コメント | トリプルドライーバーのハイブリッド型ですが、非常にバランスよくチューニングされています。聴き疲れもせず何時までも音楽に耳を傾けたくなります。世界に通用するイヤホンと感じました。 エージングが進むと低音域が出始めるのでいい意味で少しドンシャリ系になってきます。 |
多少マイルドな高音域、低音域も切れ良く圧もあり音の輪郭や見通しも良いです。6㎜のダイナミックドライバでここまで圧のある良い音が出るとはすばらしいです。 更にWF-1000XM4にバランスドアーマチュア型ドライバーが追加されたら最強になると思います。 |
総合評価 | ★★★★★5.0 | ★★★★★5.0 |
比較の結論 | 最初は「どちらが良い音か!」勝敗を決めようかと思ったのですが、どちらも良い音なので無理そうです。「ハイブリッド型」と「ダイナミック型」それぞれ個性があり音の傾向が違うからです。 個人的には、今回はそれぞれ「ハイブリッド型でNo1」「ダイナミック型でNo1」という事になります。 ・「TE-BD21j-ltd」低音域~中音域~高音域にかけて繊細でクリアな美しい音をシッカリとした音圧で表現し気分を上げてくれる。 ・「WF-1000XM4」高い解像度と豊かな音圧、特に中音~低音が魅力で音楽に没頭してゆきます。ダイナミック型ドライバーらしく非常にボーカルがよい。 また、どちらのイヤホンもオールラウンドですが、しいて言いうならEDMやポップス系を聴く時には「TE-BD21j-ltd」、ダウンテンポやトランス、クラシックやジャズを聴く時には「WF-1000XM4」が気持ちいい気がしました。 共に国産のハイレゾ完全ワイヤレスイヤホンです。世界に通用する良いイヤホンだと思いました。この二つのイヤホンを見ていると「技術のSONY!」「職人のAVIOT!」そんな言葉が当てはまる気がしました。それぞれの次の一手が楽しみです。SONYもAVIOTも頑張って欲しいです! あと、SONYは「統合プロセッサーV1」が「統合プロセッサーV2」になる時にサラリとaptX Adaptiveにも対応すれば良いと思いました。 |
■2022.5
FALCON ANCを購入しました。「Snapdragon Sound」aptX Adaptive(96kHz/24bit)対応です。こちらもXiaomi Mi 11 Lite 5Gとセットで使っています。もしよかったらご覧ください。
■2022.5
SENNHEISER MOMENTUM True Wireless 3を購入しました。「Snapdragon Sound」aptX Adaptive(96kHz/24bit)対応です。こちらもXiaomi Mi 11 Lite 5Gとセットで使っています。もしよかったらご覧ください。
【総括】
Snapdragon Soundを「Xiaomi Mi 11 Lite 5Gスマートフォン」と「完全ワイヤレスイヤホンAVIOT TE-BD21j-ltd」で体験してみましたが、コストパフォーマンスもよく満足です。両機とも予想以上に良い商品でした。私のように実験的入門セットを検討されている方にはおすすめの2商品でした。もちろんメインで使用しても問題ないと思いました。
2022年は「WF-1000XM5はハイブリッド型になる?」という情報もチラホラ。更に沢山のハイレゾ対応の完全ワイヤレスイヤホンが登場してくるでしょう!楽しみです。ハイレゾに対応した「スマホ+完全ワイヤレスイヤホン」の流れはどんどん加速していくと思います。
ミドルレンジ有線イヤホンの憂鬱
今後ミドルレンジの「専用DAP+有線イヤホン」の組み合わせは受難の時代を迎えると思いました。何故なら、私のミドルレンジのお気に入りの組み合わせの音質と肉薄しているからです。その組み合わせとは下記の2つです。
有線接続の場合、ワイヤレスのように音の情報を圧縮して送る必要が無いため(96kHz/24bit、ビットレート約2,304kbps x 2ch =4,608kbps)の音の情報を基本劣化なしにイヤホンに送ることが出来ます。また、ワイヤレスの場合は現状転送できる情報量がLDACで圧縮し最大でもビットレート990kbpsなのです。この数値の違いだけを見ても「現状ワイヤレスイヤホンは有線イヤホンには追いつけない」と言われています。また「Bluetoothの特性上、接続の変動による音質の変化」などは現状ついて回ります。
「AP80Pro+N30」の組み合わせの方が「解像度の高さ・音場の広さ・濃厚な音質」など確かに良いのですが、TE-BD21j-ltdの音を聴いてしまうと不思議に「この音でも良い!満足できるし、ワイヤーは要らないんじゃない?」と思ってしまいます。また、TE-BD21j-ltdの内蔵のDACやアンプの仕様は分かりませんがとても良く出来ていると感じました。
AVIOT完全ワイヤレスイヤホンについて
AVIOTって日本のブランドなんですよね!イヤー凄いです。拍手です。流行のノイズキャンセリング機能を排除し、独自の制御ソフトウェアも無く、純粋に音質のチューニングに絞ったこの商品はコストダウンにもつながっています。「良い音を出す為に、肝心な所にはコストをかけるが、音質に悪影響を及ぼす機能はカットする。」そんな職人の意気込みを感じる商品でした。また、「マルチポイント機能」は外さないユーザー目線の気配りも素晴らしく感じました。最後にサンプルレートやビットレートの数値を物ともしない音の良さを実感しました。本当に良いイヤホンです。
※AVIOT:Audio(オーディオ)Visual(ビジュアル)Internet of Things(インターネット オブ シングス)の頭文字を取ってAVIOTなんです。カッコいいですね!
Xiaomi Mi 11 Lite 5GのSnapdragon Sound対応について
と言ったaptX Adaptive対応完全否定の内容でした。
今となってはですが
このブログの「Xiaomi Mi 11 Lite 5G」と「AVIOT TE-BD21j-ltd」の組み合わせにおける色々な問題は個体差もあると思います。あくまでも、わたしの持っているマシンのみで起こった事柄です。あらかじめご了承ください。
Snapdragon Sound ハイレゾサウンドの第二弾!
「Snapdragon Sound(スナップドラゴン サウンド) CDロスレス音質 aptX Lossless を Zenfone9スマートフォンと完全ワイヤレスイヤホン NuraTure Pro で聴いて見る」を公開しています。Xiaomi Mi 11 Lite 5Gでの不満が全て解消されており、aptX Adaptiveに完全対応してます。もしよかったらご覧ください。
※内容はあくまでも個人的な考えですのでご了承ください。
参考程度にお読みいただければ幸いです。