WF-1000XM4 型式:YY2948 ワイヤレスノイズキャンセリングステレオヘッドセット |
Bluetoothのオーディオプロファイル(A2DP)で利用される、LDACコーデックC(サンプリングレート96kHz/24bit、ビットレート 990kbps、再生性能20Hz-40,000Hz)によりハイレゾが飛ぶ完全ワイヤレスイヤホンです!個人的には「LDACでハイレゾが飛ぶまで、SONYの完全ワイヤレスは買わない!」と心を硬く決めていました。なので「WF-1000XM3の音は良い!」と言う悪魔の誘いがあっても頑なに買いませんでした。そして、とうとうWF-1000XM4ハイレゾが飛ぶ完全ワイヤレスイヤホンの登場です!デザインも性能もブラッシュアップしています。本当に待ってよかったです!音質が楽しみです。
(参考)
※「ハイレゾオーディオの定義とは」日本オーディオ協会
【アナログ信号に関わること】
■録音マイクの高域周波数性能: 40kHz以上が可能であること。
■アンプ高域再生性能: 40kHz以上が可能であること。
■スピーカー・ヘッドホン高域再生性能: 40kHz以上が可能であること。
【デジタル信号に関わること】
■録音フォーマット: FLAC or WAVファイル96kHz/24bitが可能であること
■入出力I/F: 96kHz/24bitが可能であること。
■ファイル再生: FLAC/WAVファイル96kHz/24bitに対応可能であること。
(自己録再機は、FLACまたはWAVのどちらかのみで可とする)
■信号処理: 96kHz/24bitの信号処理性能が可能であること。
■デジタル・アナログ変換: 96kHz/24bitが可能であること。
(参考)
Android 8.0以降から対応している
Bluetooth/A2DPのコーデック(エンコーダー)
コーデック サンプリングレート/ビット深度の上限
SBC 44.1kHz/16bit 全ての機器が対応、遅延が発生しやすい
AAC 44.1kHz/16bit 高音質で低遅延、aptXと同格
aptX 44.1kHz/16bit 高音質で低遅延、AACと同格
ptX HD 48kHz/24bit ハイレゾ相当の高音質
LDAC 96kHz/24bit ハイレゾ高音質
位置がズレると全く充電しません。押したり引いたり位置決めが難しいです。ただ、両サイドで一度に2端末充電でるので便利です。
■Pixel 4XLと接続する
接続は簡単なので割愛します。
PixelはデフォルトでHDオーディオがACCになっていました。LDACが使えるようになってなかったので、まずはLDACが使えるようにします。もしお手持ちのスマホのHDオーディオがLDACになってなかったら参考にしてみてください。
「ビルド番号」を7回連打する
■標準のイヤーチップ
標準のイヤーチップはコンプライ(体熱活性化メモリーフォーム)に似た素材で、指で潰して装着し、耳の中で膨らんで密閉されます。(S/M/L)が標準添付です。
私は有線イヤホンのコンプライの場合(M)を装着しますが、SONYのイヤーチップの(M)はコンプライより小さいです。なので(L)サイズが丁度良かったです。多分、完全ワイヤレスイヤホンの場合、充電ケースに入れるためにイヤーチップが小さめに作られているのだと思いました。
■コンプライのイヤーチップに交換
★Amazon:Comply(コンプライ) TWR-200-B
完全ワイヤレス イヤホン向け イヤーピース Lサイズ 3ペア 汗・耳垢ガード付 【高音質/遮音性/フィット感/脱落防止】 HC38-20102-01 互換:Sony (WF-1000XM3、WF-1000XM4対応)JBL AnkerSoundcore Jabra RHA Sennheiser Enacfire他
先日、左耳からWF-1000XM4を外すとイヤーチップがありません(汗。耳の中に残ってました。今まで他のイヤホンでコンプライのイヤーチップが抜けたことは一度も無いので驚きました。もう少し試してみてまだ抜けるようなら純正に戻します。
■評価してみる
・プレイヤーPixel4XL
・イヤーチップは標準(Lサイズ)、後にコンプライ(L)も試す
・オーディオ再生アプリ「Rocket Player プレミアムオーディオ(有料版)」
・音源はFLACデータ
44.1kHz/16bit 約600~1000kbps (主にCDリッピング)
48kHz/24bit 約2300kbps (音源ダウンロード購入)
[ WF-1000XM4の設定 ]
さて、充電も完了したので聴いてみます!
LDACハイレゾ音源+SONYのV1チップはどんな音を奏でてくれるでしょうか!!
評価は(48kHz)(96kHz)(192kHz)のハイレゾ音源を使用
性能比較 | WF-1000XM4 | Google Pixel Buds |
---|---|---|
イヤホン | ||
ドライバ | 6 mm ダイナミック | 12 mm ダイナミック |
Bluetooth | Bluetooth Ver.5.2 | Bluetooth 5.0 |
コーデック | SBC, AAC, LDAC | SBC, AAC |
マルチポイント | あり(LDACでマルチポイント) ※2022冬にアップデートで対応 |
なし |
ホワイトノイズ ・音切れ |
ホワイトノイズは無し、首を振っても、部屋でレンチン中も全く音切れしませんでした。 | ほぼ無し |
ノイズ キャンセリング |
あり(2つのセンサー[マイク]で集音した騒音を打ち消す) | なし(周囲のノイズを検知して、音量を自動調節する) |
周波数特性 | ・20Hz-20,000Hz (44.1kHz sampling) ・ 20Hz-40,000Hz (LDAC 96kHz sampling 990kbps) |
不明 高音域が弱いので、多分15Hz-15,000Hzくらいではないでしょうか? |
DAC・アンプ | 統合プロセッサーV1 | 不明 |
Qiワイヤレス充電 | 対応 | 対応 |
フィット感 | フィット感はあるが長時間装着すると少し耳が痛い | コンパクトで耳の中にスッポリ収まる装着感は良い |
イヤーチップ | 独自開発のポリウレタンフォームの出来栄えが素晴らしい。コンプライのイヤーチップによく似ており、遮音性と音質アップに貢献している。 | ソフトフィットイヤーチップ。普通のシリコンタイプで音も今一つ。現在は他社製に交換。専用のコンプライがあればもう少し音は良いと思われる。 |
防滴仕様 | IPX4 | IPX4 |
重量 |
約7.3 g x2 | 約5.3 g x2 |
メーカー通販価格 あくまでも参考価格 |
¥33,000- | ¥20,800- |
音質比較 | ||
音場 | 左右・上下・奥行ともに広くない。ボーカルは中心に集まる。 |
少し広く感じます。ボーカルは少し遠いです。 |
音圧 | 6㎜のダイナミックなのでドーンとくる音圧はありませんが、軽すぎることも無く十分に聴きごたえのある音圧です。しかも、エージングが進むにつれ6㎜とは思えない音圧になってきました。 | Google Pixel Budsの最大の売りはこの音圧に有ります。12㎜ダイナミックドライバーから出てくる圧は完全ワイヤレスの中でも上位に入るのではないでしょうか。 |
解像度 | 非常に高い。ワイヤレスイヤホンとは思えない。まさしくハイレゾイヤホンの解像度です | 低いです。音数が少なく音の見通しも良くありません。音全体も曇った感じです。 |
高音 | 非常によく出ている | 弱いです。 |
中音 | よく出ている。当初少見通しが悪かったが、エージングが進むにつれ見通しも良くなってきた。 | 中音は良く出ています。 |
低音 | こちらも最初はパッとしませんでしたが、エージングごは中々切れの良い低音になって来ました。 | 迫力はありますが切れがよくありません。 |
打楽器 | エージング後は切れも良く、シッカリとしてきました。ただ、バスドラにもう少しパワーが欲しいです。 | 輪郭は甘く埋もれ気味です。 |
ボーカル | シッカリとしています。女性ボーカルが特に綺麗です。男性ボーカルも悪くありません。 | 少し遠い位置にありますが、シッカリ出ています。 |
コメント | エージングするにつれ音が良くなります。この辺はダイナミック型ドライバの特徴です。基本高音域は良く出ていますが、エージングをしていくと低音域も切れ良く圧も出てきました。音の輪郭や見通しも良くなってきます。6㎜のダイナミックドライバでここまで良い音が出るとはすばらしいです。でも、もし「WF-1000XM4に12㎜のドライバが搭載されていたら!?」と思わずにいられません。 | WF-1000XM4に比べると「音楽を聴く」ではなく「音を聞くだけ」という感覚に襲われます。音全体のフォーカスは甘くボヤーッとしている感じで切れがありません。ただ、12㎜のドライバの迫力は良い感じで、高評価です。 今回はWF-1000XM4を基準に評価しているので辛口となってしまいました。ただ、他のワイヤレスイヤホンに比べると迫力があり良い方だと思います。 |
総合評価 | ★★★★★5.0 | ★★★☆☆2.8 |
WF-1000XM4の音は想像以上に素晴らしいです。
以前所有していた「NW-M505」「NW-A25」「WI-1000X」「NW-ZX1」など、一昔前のWalkmanの音を超えていると思います。
恐るべしV1チップ!SONYは省電力で音が良いS-Master HXを作り続けて来ました。その技術がV1に繋がったと思います。多分、世界中探しても同じようなチップを造れるメーカーは中々ないと思います?もし、ライバルになるとしたら、ESSくらいでしょうが、ESSはチップメーカーですから、総合的に全部作れるSONYのような会社はやはり他にはないと思います。
■ノイズキャンセリング
ノイズキャンセリングモードは以前使っていたWI-1000Xに比べると非常に自然で、見事に色々な雑音・騒音・不快な音を消音してくれます。また、ノイズキャンセリング時でも自分の声や外の音に反応して音楽が停止し外音がシッカリ聞こえます。音楽を聴いたり、ニュースを聞いたり、外の音を聞いたり、一日中つけっぱなしでも生活できます。イヤホンを付けたまま、自然に人と会話が出来るのはチョットした快感です。
個人的に気に入っているのはアンビエントサウンド(外音取り込み)モードです。音楽もノイキャン時と変わらずシッカリと聴こえ、外音も自然に融合して聞こえます。また、スッキリと音楽の抜けがよく、まるでオープン型のヘッドホンで音楽を聴いている感覚になります。
ただ、長期間使っていると多少不満な点も出てきました。時々不意に音楽が止まったり、誰かが会話をしても音楽が止まらなかったりします。結局自分で音楽を止めて会話をすることが多くなりました。一度設定をリフレッシュした方が良いのかな?
■タッチセンサー
左右のタッチセンサーで出来ることはそう多くありません。標準設定では(右一回:停止・再開)(右二回:進める)(右三回:戻る)(右長押し:音声アシスタント)(左一回:ノイズキャンセリングとアンビエントサウンドの切り替え)と、こんな感じになっています(設定は左右変更できます)。しかし、本人としてはそんなに不器用では無いと思うのですが、二回タップや三回タップが全くうまくいきません(泣 きっと何かコツがあるんだと思います。まともに上手くいかず「キー」っとなってしまいます。と言う事で最近はもう一回以上タップすることはありません。何故なら私には強い味方のスマートウオッチがあるからです。音楽の操作は基本スマートウオッチで行います。やっぱりこの組み合わせが最強です!
しかし、後日タップを極めました!
失敗の原因
(2回タップ「タン・タン」/3回タップ「タン・タン・タン」)
成功の秘訣
(2回タップ「タ~ン・タ~ン」/3回タップ「タ~ン・タ~ン・タ~ン」)
つまりタップの間隔が短すぎたのです。上手く行く秘訣は焦らず、リズムに乗って「タ~ン・タ~ン」です!
★2022年3月24日
■どうしても試したいこと
同じ音源を飛ばす場合、送信端末を変えると音は変わるのか?
完全ワイヤレスイヤホンの場合、音を出すためには!必ずイヤホン側に「DAC(D/A変換回路)」と「ヘッドホンアンプ」が必要となります。「送信機からBluetoothで送られてきた音楽デジタルデータをアナログに変換してアンプで増幅して音を出します。」と言う事は、音の良し悪しはイヤホン側の(DACとアンプ)で決まるはずです。
WF-1000XM4には統合プロセッサーV1が搭載されています。V1には「DAC(D/A変換回路)」及び「ヘッドホンアンプ」が組み込まれています。 WF-1000XM4の音質はこのV1プロセッサに大きく左右されているはずです。個人的にハイレゾ音源をLDACで送信できればデジタルオーディオプレーヤー(送信機側)は何でもいいと思っています。
と言う事で、今回下記の3機種からそれぞれLDACで音楽を送信し、音質に違いがあるか比較してみたいと思います。
WF-1000XM4を下記プレイヤーで聴いて見る LDAC対応の下記送信端末で音が違うのかどうか比較してみます。①DACやアンプ、端末筐体の素材などで音が変わるのか? ②DAP(デジタルオーディオプレーヤー)と完全ワイヤレスイヤホンを繋いで音楽を聴く意味があるのか? |
|||
DAP本体 | |||
型番 | Pixel 4 XL | AP8 Pro | M6 Ver.21 |
素材 | アルミニウム Aluminium |
チタン合金 Titanium |
アルミニウム Aluminium |
DAC アンプ |
内蔵 内蔵 | ES9218P x 2 DACに内蔵 |
ES9038Q2M x 2 OPA2211 x 2 |
Bluetooth | Bluetooth 5.0 | Bluetooth 4.2 | Bluetooth 4.2 |
オーディオ再生アプリ | Rocket Player | 専用 | Rocket Player |
評価項目 | |||
音圧(迫力) | ★★☆☆☆2.5 | ★★☆☆☆2.5 | ★★★★☆4.0 |
音場(左右) | ★★☆☆☆2.5 | ★★☆☆☆2.5 | ★★★★☆4.0 |
音場(奥行) | ★★☆☆☆2.0 | ★★☆☆☆2.0 | ★★★☆☆3.5 |
音場(共鳴) | ★★☆☆☆2.8 | ★★★★☆4.0 | ★★★★☆4.0 |
音の質感 | ★★★☆☆3.0 | ★★★☆☆3.5 | ★★★★☆4.0 |
低音 | ★★★☆☆3.0 | ★★★☆☆3.5 | ★★★☆☆4.5 |
中音 | ★★★☆☆3.0 | ★★☆☆☆4.0 | ★★★★☆4.4 |
高音 | ★★★☆☆3.0 | ★★★★☆4.0 | ★★★★☆4.0 |
弦楽器 | ★★★☆☆2.5 | ★★★☆☆3.5 | ★★★★☆4.5 |
打楽器 | ★★★☆☆3.0 | ★★★☆☆3.0 | ★★★★☆4.5 |
男性ボーカル | ★★★☆☆3.0 | ★★★★☆4.0 | ★★★★★5.0 |
女性ボーカル | ★★★☆☆3.0 | ★★★★☆4.0 | ★★★★★5.0 |
アコースティック | ★★☆☆☆3.0 | ★★★★☆4.0 | ★★★★★5.0 |
EDM | ★★★☆☆3.0 | ★★★★☆4.0 | ★★★★★5.0 |
解像度 | ★★★☆☆3.0 | ★★★★☆4.0 | ★★★★★5.0 |
総合評価 | ★★★☆☆3.0 | ★★★☆☆3.2 | ★★★★★4.5 |
コメント | Pixel4を評価を基準とします。 | Pixel4と比べると劇的ではありませんが、高音域が綺麗です。 | Pixel4の音が更に繊細で濃厚になった感じの音質です。 |
総括 | ①DACやアンプ、端末筐体の素材などで音が変わるのか? 残念ながら音質が変わります。気のせいではないと思います。ただ、全てのプレイヤーで音質が良くなるとも限らないと思いました。ESS製のDACを使った「AP8 Pro」と「M6 Ver.21」は良い音質でした。しかし、後に旭化成エレクトロニクス製のDACを使った「HiBy R8SS」と「Fiio M15」にも接続してみましたが、この2機種は思ったほど音が良いと感じませんでした。音場が広がるのですが、音が小さく、音圧が低く、音もこもった感じもします。ひょっとしてDACとの相性も関連するのでしょうか? ②DAP(デジタルオーディオプレーヤー)と完全ワイヤレスイヤホンを繋いで音楽を聴く意味があるのか? 正直、有線接続で音楽を聴くことを目的としたDAPにわざわざ完全ワイヤレスイヤホンのWF-1000XM4を接続する意味はないと思いました。現実的にはWF-1000XM4はPixelとセットが最も効率的で相性が良いと思います。 WF-1000XM4と接続するプレイヤーを色々変えて見ましたが、結果的にそれぞれのプレイヤーで多少音質が変わることが分かりました。しかし、(有線)(無線)音の出るまでの流れは下の様な感じだと思うので、なぜ音が変わるのか不思議です。 (有線オーディオ再生のイメージ) 音楽デジタルデータ➡再生アプリ➡DAC(デジタル/アナログ変換)➡オペアンプ(増幅)➡バランスケーブル➡イヤホン (無線オーディオ再生のイメージ) 音楽デジタルデータ➡再生アプリ➡LDAC(圧縮:エンコード)➡送信(Bluetooth)~~~~~~→受信(Bluetooth)➡LDAC(解凍:デコード)➡ V1チップ [DAC(デジタル/アナログ変換)➡アンプ(増幅)]➡イヤホン ★私が思いつく「音が変わる可能性」素人考えです。 ①Bluetoothバージョンの違いによる音質の違い 送受信のBluetoothの相性により音(音の圧縮)が変化している可能性。Bluetoothでのエンコード時に一番低いビットレートになってしまう。又はでデコード時にビットレートが低くなってしまう。 受信側 WF-1000XM4:Bluetooth5.2 送信側 pixel4:Bluetooth 5.0 送信側 AP8 Pro:Bluetooth 4.2 送信側 M6 Ver.21:Bluetooth 4.2 送信側 R8 SS:Bluetooth 5.0 送信側 M15:Bluetooth 5.0 ②LDACのビットレートの違いによる音質の違い LDACのビットレートは3段階です。( 330kbps | 660kbps | 990kbps )数字が小さいと音も悪くなります。 プレイヤー側にビットレートの指定は出来ないようなので、最高の990kbpsになっているかどうか不明です。LDACの転送時にCPUの非力なプレイヤーによっては330kbpsとかになっている可能性。 ※WF-1000XM4側はLDACを音声優先接続990kbpsに設定してあります。 ※ビットレート:Bluetooth 伝送するときに、1秒あたりどのくらいデータ量を処理するかのレート ③DAC(アナログデジタル変換)による音質の違い ESS製のDACを搭載したプレイヤーと、化成エレクトロニクス製のDACを搭載したプレイヤーで明らかな音の違いを感じました。メーカー毎のDACの違いにより音質が違う可能性。ただ、Bluetooth接続の場合プレイヤー側のDACとアンプは経由しないはず?なのでこの説はイマイチかもしれません。特に旭化成エレクトロニクスDACを搭載した「HiBy R8SS」と「Fiio M15」に関しては期待以下の音の悪さでした。凄いお高いDAPなのに音が悪い(笑 ④プレイヤーの性能による音質の違い 色々なプレイヤーから「同じ音源」「同じLDAC」で音楽データを送信しますが、プレイヤー性能が違う場合音質が変わる可能性。 現在AndroidOS上で使えるLDACは全てソフトウエアで実現しています。なのでAndroidOSのバージョンの違いやCPUのスピードの違によりLDAC処理にバラツキが発生し音質に影響を与えているかもしれません。 ※AP80Pro 以外はAndroidOSでオーディオ再生アプリは全て同じ条件で同じ楽曲で評価しています。 |
■SpinFit(スピンフィット)イヤーチップに交換
- 医療安全性規格ISO10993を取得したシリコンを採用しており、アレルギーが出にくいです。異物感がまったくない、非常に柔らかいシリコンで耳の穴に合わせてくれます。
■スマートフォンをGoogle Pixel 6 Proにアップデート
【総括】
「ワイヤレスイヤホンもとうとうここまで来たか!」
正直キュンです。完全ワイヤレスなのに本当にハイレゾサウンドです。また、純正のイヤーチップの出来栄えが秀逸で、低音域~高音域まで高いクオリティーを出すことに貢献しています。新開発の6mmサイズのドライバは中々の低音を聴かせてくれますし、中音域は見通しが良く、透き通るような高音までシッカリ出ています。音圧はもう少し欲しい所ですが、解像度の高さと繊細な音質には脱帽です。もし仮に、知り合いの人に目隠しをしてもらい、何も伝えずにWF-1000XM4の音を聴かせたら、多分この音が完全ワイヤレスイヤホンから出ているとは思わないのではないでしょうか?
解像度が高くキメの細かい聴き疲れのしない音質は素晴らしく「一日中ずっとWF-1000XM4だけで過ごしたい!」と思わせてくれます。散歩していても、電車に乗っていてもケーブルは気にならないし、駅のアナウンスや周りの音も聞こえる、イヤホンをしたまま会話が出来る、家で洗濯をしながら、トイレにいても、ストレッチしながら音楽を聴く、電話も取れる、Amazonから荷物がきて「ピンポン~」も聴こえる。便利です。
WF-1000XM4は有線を超えたか?
WF-1000XM4の音質は確かに素晴らしです。しかし、現段階で「有線(ハイレゾ音源+専用プレイヤー+有線ケーブル+ハイレゾ対応イヤホン)の域に到達しているか?」と言われたら「答えはNoです」。正直、私の手持ちの入門機の組み合わせである「AP80Pro+AKG N30」と比べても、解像度の高さ、音場の広さ、奥行き、クリア感、高音域などの音質に対してWF-1000XM4は勝てません。
そもそも原理的に無線接続は有線接続とは違います。無線の場合、音源を圧縮して限られたビットレート内で転送します。有線の場合は音源を圧縮する必要もなくそのまま流します。有線の場合の音の良し悪しは、DAC・アンプ・筐体素材・ケーブル素材・イヤホン性能、などでダイレクトに決まります。有線の場合は音源情報を的確に圧倒的に再現します。無線の場合は、まず何かしら音源を圧縮している時点で音質は悪くなります。
乗り越えないといけない壁を妄想
【ボディー筐体素材】
引き締まってより深みのある音、艶や空気感を出すためには、筐体にチタン合金やアルミ合金などシッカリとした金属素材が必要と思います。また、筐体のみならずシッカリとしたシャーシにドライバー・アンプを固定することが音質アップにつながります。しかし、ワイヤレスイヤホンは軽さが命ですから「素材と軽さのバランスをどうするか?」「金属のコストはどうするか?」を検討する必要がありあす。
音の性能を上げるには、アンプやDACの性能を上げる必要があります。しかし、パワーを上げるとバッテリを消費します。SONYはV1チップのブラッシュアップとバージョンアップを繰り返し、更に高出力で省電力版のVシリーズ開発する必要があります。そう言えば、AKM 旭化成エレクトロニクス(株)から、アンプ内蔵の完全ワイヤレスイヤホン向けのDAC「AK4332」が発表されています。いずれは搭載完全ワイヤレスイヤホンも登場するでしょう。どんな音を出すのか今から気になります。
2022年3月24日にWF-1000XM4のアップデートがありました。音質が良くなっているような気がします。あくまでも想像ですが、ソフトウエアアップデートでV1チップのDAC又はアンプのチューニングが変わったのでしょうか?
【LDACの規格・性能を上げる】
FLAC(96kHz/24bit)ハイレゾ音源データを余すところなくLDACで伝えるには、ビットレート 990kbps を 3000kbps~5000kbps 位までアップする必要があると思います。音源の無圧縮(ロスレス)転送が可能になりアナログ有線接続と同じくらい良い音になるのではないでしょうか?
【aptX Adaptive規格にも対応する】
V1チップをパワーアップした後は、マルチドライバ化をします。ダイナミックドライバは8㎜~10㎜にアップし高音のバランスド・アーマチェア(BA型)x2ドライバを搭載します。
※SONYがモタモタしているうちに他社からハイブリッド型出ました。
【ダイナミックの素材変更とDD(デュアルコイルドライバー)化】
【仮想有線素材モード】
夢は広がります!SWF-1000XMシリーズは近い将来必ず「有線の世界を超える」そんな気がしてなりません。今後、各社からWF-1000XM4と同じようなハイレゾ対応の完全ワイヤレスイヤホンが登場してくるでしょう!ワイヤレスイヤホンの新しい時代の幕開けです。
WF-1000Xシリーズの今後
ここからは私の想像ですが、WF-1000XM4は「諸刃の剣」です。エントリークラスのウォークマンの音を完全に喰っており、WF-1000XM4が売れると専用機のウォークマンは売れなくなるのではないでしょうか?。SONYはきっとその辺りは承知で、多分ローエンドモデル・ミドルレンジモデルのウォークマンを徐々に殺しWF-1000XMシリーズ+Xperiaスマホに移行するつもりだと思います。何故なら「本格的にストリーミングでハイレゾ音楽を聴く時代」だからです。LDAC対応のスマホであれば、いつでも、どこでも良い音で音楽を聴けるからです。もし、日本中のLDAC対応スマホ使いがWF-1000XM4を買ったなら、それはもう凄い台数になります。ウォークマンの売り上げ台数なんか比ではないはずです。更に、iPhoneがLDAC対応になったりしたら更に大変なことになります。
SONYはいずれウォークマンを「WF-1000XMシリーズとハイエンドウォークマンの2ライン」にしてしまうのではないでしょうか?そのためにSONYはもっとお金と技術を完全ワイヤレスイヤホンに集中させて行くと思います。
最後に
ハイレゾが聴ける良い音の完全ワイヤレスイヤホンが欲しい方、現状WF-1000XM4は最も良い選択肢だと思います。今回のSONYは凄いです!間違いないです!
ここから
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と言う内容でした。まぁ、今まで私がやった対応とほぼ同じだったのですが、再度何度か処理を行いました。しかし、結果としてまったく改善はされませんでした。下記キャプチャーを添えてSONYさんに報告しました。
SONYさんから「修理させてほしい」との事、宅配集荷の段取りも直ぐ行ってくれました。念のために「左右の音質のバランスが壊れるので、片方だけの交換にはしないでください。両方変えてください。」と伝えました。
ググると同じような症状の方が多くいるようでした。ひょっとしたら「バッテリのロット不良?」又は「どこかのファームウェアに以上があり、ソフトウエアの問題で(L)側が異常に劣化する」事になったのかもしれません。
本体の交換品が届きました
また、現在Pixel7ProとZenfone9とで聴いていますが、やっぱり以前より音質が良いです。解像度は高く低音は深く太く、中音・高音も以前より乾いた音質で抜けも良く引き締まっています。特に高音が良いです。もちろんイヤーピースは以前と同じ「SpinFit スピンフィット CP360」を使用しています。想像するに、
①スマートフォンのBluetoothバージョンが上がりSoCも最新
(ビットレートがキッチリ出ている?)
②イヤホンの筐体素材の変更で音が締まっている
③初期ロットよりソフトウエアチューニングが少し変わった
でしょうか?あくまでも妄想ですが。(笑
でも本当に不思議なことに音質が良くなっていて、最近の完全ワイヤレスイヤホンに全然負けてません。惚れ直しました。
以上、ご参考までに。
同じような症状の方が沢山いたのでしょう、
※2022年12月5日にSONYから文書が出ています。
※2022年12月5日アップデート1.6.1が出ています。
※ウレタン系とシリコン系のイヤーピースの違いだけでも音質はガラリと変わってしまいます。内容はあくまでも個人的な環境下での考えですのでご了承ください。参考程度にお読みいただければ幸いです。