Fiio M15(フィーオ)FIO-M15-B |
理由としてはアルミニュウム筐体のDPAは「柔らかくスピード感のある音。高音域がとても美しい。」など良いところは有るのですが、「全体的に音が軽く、音圧もあまりなく、低音がよくない」と言った印象があり、軽くて持ち運びには良いのですが、結局利用頻度が減って行き、このアルミニウム筐体の3機種は手放してしまいました。
現在は、「音圧もあり豊かな低音と深みや艶のある音を出す銅筐体のNW-WM1Z」と「音圧もありソリッドでクールな低音~高音域まで表現するステンレス筐体のHiby R6 Pro」の2機種のみを利用しています。
それでもやっぱり「柔らかくスピード感のある音。高音域がとても美しい。そして、豊かな低音域とシッカリとした音圧がプラスされたアルミニュウム筐体のDAPが欲しい!」と常日頃思っていました。そして「Fiio M15」の存在を知り少し興奮しました。Amazonに在庫があったので、良い音に期待をしながら速攻注文したのです。デザインもGood!、スペック的にも最新、アルミなのにタップリとした重量、音質は未知数ですが期待が膨らみます!
私の持論ですが、良い音を出すDAPは”素材とバランスが必要”と考えています。また、私の中では”重いほどいい音が出る!”なのです。重いと言うことはそれだけ素材の量、密度が高く音に深みと安定感が生まれます。それが理由に、良い音を出す「NW-WM1Z」も「Hiby R6 Pro」もシッカリと重いのです!重さで言うと、「Hiby R6 Pro」と「Fiio M15」はほぼ同じ重さでした。
DAPは”素材とバランス”で音が決まる! は、ただの私の思い込みなので適当に流してください(笑 |
手放したアルミニウム筐体の3機種はどれも軽石の様に軽かったのです。Fiio M15はタップリとした重さがあるので、アルミニウムが高密度でぎっしり詰まっていると思っています。期待が出来ます。ほとんどが、巨大バッテリーの重さかもしれませんが(笑
ズシッとくる重さは良い、音が出そうな予感! |
■Fiio M15(品番:FIO-M15-B)
主な仕様
■CPU:Samsung Exynos 7872(A73 デュアルコア + A53 クアッドコア)
■OS:Android 7.0ベース
■RAM:3GB RAM + 64GB内蔵ストレージ+(microSD 2TB拡張)
■WiFi:2.4/5G,WiFi transmission supported
■旭化成エレクトロニクス初の電流出力方式フラッグシップDACチップ「AK4499EQ」を2基、左右独立構成で搭載。さらなる低ノイズ・低歪と高出力を両立■WiFi:2.4/5G,WiFi transmission supported
■Bluetooth:V5.0、コーデック(SBC/AAC/aptX LL/aptX HD/LDAC)
■寸法:134x75x18mm
■重量:307g
■USB充電 QC2.0/MTK PE/PD2.0による高速充電に対応
■寸法:134x75x18mm
■重量:307g
■USB充電 QC2.0/MTK PE/PD2.0による高速充電に対応
■デジタルオーディオプレーヤーとして、384kHz/32bit PCMならびにDSD256(11.2MHz DSD)に対応
■XMOS XUF208 USBチップを採用。USB DACとして、768kHz/32bit PCMならびにDSD512(22MHz DSD)に対応
■独立した2系統の日本電波工業製超高精度水晶発振器を搭載し、ジッターを極限まで抑制する新クロックシステム
■2.5mm/3.5mm/4.4mmヘッドホン出力が可能な完全バランス設計のヘッドホンアンプ部
■ヘッドホン出力仕様 (2.5mm/4.4mm バランス出力端子)
[16Ω時]
420mW以上 (イヤホン通常/THD+N:1%未満)
370mW以上 (ヘッドホンモード/THD+N:1%未満)
[32Ω時]
635mW以上 (4.2V)(イヤホン通常/THD+N:1%未満)
800mW以上 (ヘッドホンモード/THD+N:1%未満)
[300Ω時]
120mW以上 (イヤホン通常/THD+N:1%未満)
280mW以上 (ヘッドホンモード/THD+N:1%未満)
■高感度IEMから低能率ヘッドホンまで、アンプ部を最適化する「アクティブ・サーボパワー・テクノロジー」搭載
■フラッグシップ機に相応しい高音質パーツ群を惜しみなく投入
■類を見ない圧倒的物量による入念な電磁波シールド機構により、アナログ段とデジタル段との相互干渉を極限まで排除
■微細な音量調整を可能にするADCボリュームコントロール機能&超低ノイズ・デジタルアッテネーター機構
■BluetoothチップにQualcomm製「CSR8675」を採用。オーディオコーデックへのフル対応とBT送受信機能を実現
■自社開発アプリ「FiiO Music」を搭載するカスタマイズドAndroid OSを搭載
■SoCにSamsung「Exynos 7872」を採用。デジタルオーディオプレーヤー史上最高クラスの高速動作を実現
■消費電力を劇的に改善した第二世代の「DSD変換モード」搭載
■最新の音楽フォーマット「MQA」のフルデコード機能を搭載
■長期に渡るネットワーク接続機能の強化がもたらす、圧倒的利便性
■7490mAhもの大容量を誇るリチウムポリマーバッテリーを搭載。連続再生15時間、待機時間1800時間のロング・ランタイム設計
■Corning製ゴリラガラス(R)を採用したタッチパネル・ディスプレイ
■ラウンドコーナーデザインで快適なグリップ性を実現する新デザイン
※詳しい仕様はメーカーホームページをご覧ください。
■開封
外箱はシンプルな箱です。
綺麗な箱です!そろそろ本体とご対面! |
はぁ~、無駄に綺麗な木箱・・・ |
黒い箱まででいいのに・・・。例によってまた、こんな無駄な木箱を・・・。高価なイヤホンやプレイヤーは大抵無駄な綺麗な箱に入ってます。箱はシンプルで良いので、その分安くするとか、もっと素材や機能にお金をかけるとかしてもらいたいものです。こんな木箱があっても押し入れに入れて終わりです。しかも、なんと、肝心の本体を保護するケースが付いていません。M15はサードパーティーから全然ケースが発売されていませんからメーカーとしては付けるべきだと思います。iBassやHiby はチャンと付いてました。
カッコいいです |
サイドは綺麗なRで握りやすいです。ボタン類のタッチが非常に繊細で高級感があります。しかし、逆にボディーを軽く握るだけでスイッチが押されてしまいます。 |
型押しではなく、多分削り出しのアルミニウム筐体とボタンの加工の美しさが凄い |
4.4㎜ 2.5㎜ 3.5㎜ ボリューム ボリュームの部の頭のテカテカが高級感有ります。 |
type-CコネクタとmicroSDスロット、メモリスロットは綺麗な面一で非常に精密です。 |
右サイドはボタン類が何もありません。 |
一番上は誤動作防止のボタンロックです。各ボタンの反応が繊細なのでこのロックボタンは必須です。一番下はマルチファンクションボタンで機能を割り当て出来ます。 |
充電中はボリュームボタンの下が光ります。カッコいい! |
サイズは Fiio M15 > Hiby R6 Pro ≒ NW-WM1Z 重量は Fiio M15 ≒ Hiby R6 Pro < NW-WM1Z |
■ケースが無いので保護フィルムだけでも・・
M15はボディ全体にPET コーティングを施されており、表ガラスはゴリラガラス、裏面はPETメンブレンという丈夫な素材で傷が付きにくいらしいですが、貧乏性の私は保護フィルムだけでもないと外に持ち出せません。(涙
【PET製フィルム 強化ガラス同等の硬度 高硬度9H素材採用 FiiO M15 用 日本製 光沢液晶保護フィルム OverLay Brilliant 9H O9HBFIIOM15/S/12】
例によってサイズは寸足らずです。でも、精神衛生上無いよりましです。しかし、何度貼ってもフィルム貼りが上達しません。
歪みだらけ、ズレだらけ、埃だらけ _| ̄|○
お出かけする時は
お出かけする時は「ペンフィールド」のポーチに入れて持ち歩きます。財布やスマホなどもはいるミニマルサイズです。
[ペンフィールド スポーツウェア インク]
BOA FLEECE MINI SHOULDER 500895801
2020年5月29日とうとう純正ケースが発売されましあた!
ちょっと時間がかかりましたが、純正のケースを手に入れました!
製品型番:SK-M15A
フィーオ DAP専用レザーケースFiiO FIO-SK-M15A
フラッグシップ製品に相応しいデザイン・質感を目指した専用レザーケース
M15の両側面の円柱状デザインを踏襲しつつ、背面に斜め格子状のアリスカットグリルを備えています。 優雅なデザインの格子状グリルと豪華なカウハイドレザーの組み合わせが、M15をさらに引き立たせます。
※ケースの詳細はホームページをご覧ください
本体ケースとおそろいです。シンプルで綺麗です。 |
黒かと思ってましたが濃いブラウンです。 革自体は薄目で非常に軽いです。 |
電源ボタンとPlayボタンの部分だけ黒色になってます。 |
冷却の為のステンレス製のスリット。カッコいいです。 |
上質な革です。 |
指が透けて見えます。 |
本体はケース下部の蓋を開けて入れます。 |
蓋を差し込んで終わり |
非常に造りが良いです。 |
最初シリアルNoかと思ったのですが、違うようです。4499 |
装着完了!カッコいいです。 |
ボリュームのガードバーは磁石で引っ付いているだけです。よく考えられたギミックです。 |
衝撃吸収素材が入っているわけではないので、落とすと本体が壊れる可能性は高いです。基本的には傷防止としいて考えておいた方が良いと思いました。 |
■windowsパソコンとの接続に注意
外部メモリにはシリコンパワーの microSD カード 128GBを購入しました。パソコンでフォーマット(exFAT)しM15のスロットにセットしました。
【128GB class10 UHS-1 U3 対応 最大読込100MB、最大書込80MB/s 4K対応】
音源の転送はMediaGOで行うのですが、最初本体メモリしか認識せずmicroSDが全く認識しませんでした。いきなり初期不良?調べた結果ドライバーソフトのインストールが必要と分かりました。焦りました。ドライバーインストール後は全く問題なく認識、転送もすこぶるスムーズでした。
ドライバー名は「SAMSUNG_USB_Driver_for_Mobile_Phones」です。
多分、最新のCPUだからだと思いますが、Samsung「Exynos 7872」のUSBチップのドライバーをwindows10で見つけられない為と思います。
※後に128GBでは容量不足になり思い切って512GBを追加購入しました。
Gigastone の商品ですが、これがすこぶる速いのです。読み書きは上記のシリコンパワーの物と数値的には同じなのですが体感的には1.5~2倍くらい早いです。しかし、512㎇の価格もかなり安くなってきましたね!
【512GB マイクロSDカード, A1 V30 ,最大読込100MB/s:書込80MB/s,マイクロ SDXC UHS-I U3 C10 Class 10 メモリーカード SD 変換アダプタ付(5年保証)】
※下記M15サポートページのFAQ「プレーヤーをコンピュータに接続した後、ストレージ/ SDカードにアクセスするにはどうすればよいですか?」を確認してください。
M15サポートページ(AFQ・ファーム・ドライバー関連)
https://www.fiio.jp/support/m15/
■充電はPDでOK!
M15はQC2.0、MTK PEおよび USB PDによる高速充電にも対応となっていますので。試してみました。
『RAVPower 61W USB-C 急速充電器(世界最小最軽量クラス)【GaN (窒化ガリウム)採用/折畳式/PD対応】iPhone 11/11 Pro/XR/8、GalaxyS10、MacBook Pro、iPad Proその他USB-C機器対応 RP-PC112(ホワイト)』をしようしました。M15本体が熱くなることもなく、全く問題なくグイグイ充電します。
RAVPower 61WはPD対応のモバイルパソコンでも使えるので一つ持っておくと安心です。
■スクリーンショットを撮る!
まず、M15の液晶画面ですが、近年のスマートフォンと何ら変わらない美しい画面です。その画面をキャプチャーしたいのですが。通常Androidスマホの場合「電源ボタン+音量ボタン↓」を同時押しするとスクリーンショットを撮ることができます。しかし、M15にはボリューム↓ボタンがありません。調べると「スリーフィンガー+スワイプ↓」と言う事が分かりました。
キャプチャーしたい画面の上に3本の指を押し付ける |
下に引っ張り、指はそのまま本体の下の外まで抜いていく、これでスクリーンショットが保存されます。 |
ロック画面 |
メインデスクトップ画面 |
■設定や操作性
各種設定やアプリの操作性ですが、あくまでも個人的な意見ですが、正直あまり使い勝手が良くありません。ゴチャゴチャ煩雑で、もっとシンプルにできない物でしょうか?
ただ、画面操作のレスポンスの良さは今までのデジタルオーディオプレーヤーとは一線を画しています。シャットダウンのスピードは特に速いです。WiFiの接続も素早いしYouTubeや動画を再生しても近年のスマホと何ら変わりません。
Fiio Musicアプリ起動画面 |
サムネイル画像があるのは好感が持てます |
Fiio Musicアプリ設定画面 |
各設定をする |
YouTube Music も問題なく使えます |
モード切替 |
Pure Musicモード |
マルチファンクションボタンの設定 |
7種類から割り当て可能 |
■WiFi
ネットワークインフラ環境は「auひかり1G」です。WiFiルーターはASUSのRT-AX3000でWiFi6対応の製品です。M15を5GHzで接続しました。リンクスピードは「150Mbps」とありますので、多分IEEE 802.11nでアンテナ一本で接続されているのではないかと推測しています。
実際のスピードを測定してみました。Googleの「スピードテスト」をりようしました。3度ほど試しベストスピードは(ダウンロード104.3Mbps)(アップロード92.1Mbps)でした。
M15はWiFi環境まで手を抜いておらず、価格に見合ったスペックだと感じました。
■音源とイヤホン
<音源は>
音源は「お洒落なミュージック(YouTube)」に登録している、こんな感じの楽曲がメインで、CDから取り込んだデータおよびハイレゾダウンロードです。ファイル形式は全てFLACです。MediaGOでM15に転送します
<イヤホンは>
AKG N5005(ハイブリッド型)・JVC HA-FW1500(ダイナミック型)・RHA CL2 Planar(平面駆動型)を使用しそれぞれに評価してゆきます。
※3.5㎜シングルエンドでも聴いてみましたが、アンプ出力もバランスの半分程度ですし、どう聴いても感動も呼ばないので評価はバランスのみとします。というかバランスで聴かないのならこのDAPを買う意味は無いと思います。
現在、お気に入りのイヤホン3機種 |
■聴いて見る
★エージング10時間
<AKG N5005(ハイブリッド型)>
(ダイナミック型9.2㎜x1、BA型x4)再生周波数帯域:10Hz ~ 40kHz
ダイナミック型で低音域、BA型4基で中音域~高音域を細分化する。帯域幅はハイレゾに対応するお手本の様な幅です。筐体はセラミック素材で、音場は広く、繊細でどこまでも澄んだ美しいサウンドを聴かせてくれます。ドンシャリタイプではなくカマボコタイプで、モニターとしてもリスニングとしても使えるとてもバランスのいいイヤホンです。
【音場】
もともと音場の広いN5005ですが、今回はあまり広くなく適度です。奥行きの深さはあまり感じません。各楽器の位置もシッカリ分かりますが、全体的な見通しがあまりよくありません。
【音圧】
「SONY NW-ZX300」「iBasso DX160」「Pioneer XDP-30R」の3機種が足元にも及ばないシッカリとした音圧を感じます。他のイヤホン、HA-FW1500やCL2に比べると少し上品にはなります。
アンプの余裕を感じます。古い楽曲でもシッカリと聴くことが出来ます。ゲインのlow・highの切り替えが出来ますが、highを利用することは無いと感じました。
【音質】
ノイズは全く無く、解像度も非常に高いです。重低音・低音・中音・高音と非常にバランス良いです。楽曲への没頭感は半端ないです。まだ、全体的に輪郭がボケている感ですがこの時点で「SONY NW-ZX300」をブッちぎってます。
<JVC HA-FW1500(ダイナミック型)>
(ダイナミック型11㎜x1)再生周波数帯域:6Hz ~ 52kHz
口径11mm ウッドドームドライバーユニットx1で繊細にして迫力のサウンドを聴かせてくれます。周波数帯域は低音域から高音域までダントツの広さです。出しゃばり過ぎない豊かな低音と煌めく高音域をたった一つのドライバーで実現しています。世界に誇れるイヤホンだと思います。筐体は良く締まった硬い木です。背面のマスコットのニッパー犬が可愛いです。
【音場】
もともと音場の狭いHA-FW1500ですが、こじんまりとした音場です。少し目の前に近いですが、聴きやすいです。奥行きの深さはあまり感じません。各楽器の位置が少し分かりにくいです、全体的な見通しがあまりよくありません。
【音圧】
流石ダイナミック一発です。特に低音域でズンと音圧を感じます。振動板から直線的に耳に音が出て来るレイアウトですから、迫力の音圧です。
【音質】
軽い音質の「iBasso DX160」と濃厚な「HA-FW1500」の組み合わせの場合、低音が弱く高音域がシャリシャリ気味で「HA-FW1500」の豊かな音が出せて無かったですが、M15との組み合わせでは「HA-FW1500」が豊かな大人のなり方をします。激しすぎず、でもシッカリと大人の音質です。低音が出過ぎたり高音が出過ぎたりしていません。とても聴きやすく良い音です。古い楽曲を、とても生き生きと聴くことが出来ます。まだ、全体的に輪郭がボケており、切れが悪く深みもイマイチです。
<RHA CL2 Planar(平面駆動型)>
(平面磁気ドライバー10㎜x1)再生周波数帯域:16Hz ~ 45kHz
コンパクトな10mm平面磁気ドライバーが採用されています。低音域の周波数帯域はあまり広くなく、低音よりも高音寄りの帯域です。平面磁気ドライバーですが、もはや構造を想像できない世界です。ハウジングには非常に硬い二酸化ジルコニウムを使用しています。美しくカッコいいです。
【音場】
もともと音が近くに聴こえるRHA CL2 Planarですが、不思議なことにAKG N5005とそう変わらない音場に聴こえます。各楽器の位置もシッカリ認識できます。奥行きも少しあり音への没頭感はAKG N5005に近いものがあります。JVC HA-FW1500とま全く違う音の出方です。どちらもドライバーが一個なのに不思議です。全体的な見通しがあまりよくありません。
【音圧】
JVC HA-FW1500は低音域での音圧が高いですが、CL2は全域で音圧があります。低音域から高音域まで、墨の隅までシッカリと音圧を感じます。相性は良いです。
【音質】
もともとソリッドな音質のRHA CL2 Planarは、これまたソリッドな音を出す「Hiby R6 Pro」とベストマッチだと思っているのですが、このアルミニウム筐体のM15と相性に凄い惹かれています。先のエージングに期待が高まります。低音と高音の輪郭はシッカリとしていますが、全体的な音の見通しが良くないです。中音域は少しボケており、深みもイマイチです。
(エージング10時間での総括)
アルミニウム筐体の特徴である。スピード感、明るく優しく柔らかい音質、高音域のキラキラした軽快感!「SONY NW-ZX300」「iBasso DX160」ではここまでの音質でした。Fiio M15では、それに更に圧倒的な音圧・音の深み・低音域の盛り上がりが加わります。
10時間でこんな状態ですから100時間を超えるとどんな音になるのでしょうか?楽しみです。しかし、この音は「NW-WM1Z」でも「Hiby R6 Pro」でもないです。
私にはDACの良し悪しはよくわかりませんが、全体的なバランスの良さやアンプの良さが際立っている気がします。それが証拠にFiio M15 の解像度の高さは素晴らしいと感じました。また、どのイヤホンにおいてもノイズが全くありません。ホワイトノイズなども皆無です。
私はよく”隠し味的な演奏や音”を探します。密かに流れるメロディーラインとはかけ離れたメロディーとか、聞き逃してしまいそうな小さな音のコーラスとか、ボーカルとかけ合いをするようなベールとか、あまりメインで主張しない音を探すのが好きです。「SONY NW-ZX300」では一生懸命音に集中して探すのですが、Fiio M15 ではいとも簡単に普通に聴こえてきます。しかも、ボリュームを絞っても、低音も高音も隠し味もチャンと聴きとれ、音楽に没頭できます。解像度も凄いですがアンプも凄いと感じます。「SONY NW-ZX300」や「iBasso DX160」ではボリュームを絞ったら音もショボくなって終わりです。
★エージング100時間
<AKG N5005(ハイブリッド型)>
音圧も十分にあり、低音域・中音域・高音域までの全ての音が繊細で一音一音を見通せるような輪郭のある解像度です。N5005の特性であるカマボコタイプの帯域はそのままですが、バラツキのない音の深みと音の伸び(抜け感)は美しいの一言です。
高音:キラキラした高音ではありません。シッカリと引き締まった高音です。
中音:中音域の表現力はピカイチです。耳障りな音は一切なく美しいの一言。
低音:少し弱い気もしますが、全体をまとめ上げるように十分な低音です。
重低:重低音を主張する音源の場合はそれなりに出ますが、HA-FW1500ほどは出ません。
音場:比較的音場の広いN5005ですが適度に引き締まった音場です。奥行きも適度です。
音圧:音圧はシッカリあります。少しボリュームを大きめにしても聴き疲れしません。
ボーカル:女性・男性・コーラスどれも美しいです。シッカリと中央少し前に位置します。
N5005とSONY NW-ZX300」や「iBasso DX160」の組み合わせだと高音域はキラキラし低音域がスカスカですが、M15との組み合わせだと全く違う表現です。
<JVC HA-FW1500(ダイナミック型)>
音圧もシッカリあり、音の輪郭もシッカリあります。特に低音域と高音域に特徴のあるイヤホンです。いわゆるドンシャリ系のイヤホンに近いです。しかし、M15との組み合わせにより適度に引き締まった低音域とシャリつかない高音域になります。ただ、N5005やCL2に比べると中音域の見通しが弱く輪郭も少しぼやけます。
高音:シャリシャリした高音ではありません。落ち着きのある高音です。
中音:悪くはないですが低音域の主張が強いので少し埋もれ気味です。
低音:暖かくマイルドでシッカリとした低音域です。
重低:重低音を主張する音源の場合は、心に響きます。上品な重低音です。
音場:比較的音場の狭いFW1500ですが適度には音場です。奥行きは少し浅いです。
音圧:音圧はピカイチです。あまりボリュームを大きめにすると聴き疲れします。
ボーカル:女性が特に美しいです。少し演奏と同位置です。
N5005とSONY NW-ZX300」や「iBasso DX160」の組み合わせだと、低音域は出てますがおとなしく、高音域がシャリシャリします。M15との組み合わせだと、落ち着いた輪郭のあるシッカリした低音域と上品な高音域となります。
<RHA CL2 Planar(平面駆動型)>
N5005やFW1500から変更すると独特な音になります。低音域~高音域までとかくフラットに全域が立ち上がります。音の段付きが全くありません。しかも、音が煩雑になることもなく、すべての音が見通せそうです。キレッキレの打楽器、解像度の高さと輪郭のソリッドさはピカイチ!切れのいい音質が特徴です。これが、数分するとこの音普通になってきます。
高音:一見耳に刺さりそうな鋭い高音ですが、刺さりません。
中音:音の出方に段付きが無いのでどこが中音域なのかも分かりません(笑
低音:FW1500の次に低音域が良く出ます。音源の要求にシッカリと答えます。
重低:音源の要求に応じてこじんまりと、切れのいい重低音がでます。
音場:少し横に広めに存在します。奥行きも適度です。
音圧:全体域で音圧はシッカリあります。
ボーカル:よく出ていて美しいです。少し近くに位置します。
N5005とSONY NW-ZX300」や「iBasso DX160」の組み合わせだと、全体が高音域寄りで低音域がスカスカですが、M15との組み合わせだと全く違う表現です。CL2のソリッドな音とアルミボディーの柔らかさが相乗効果を生み、迫力もあり美しいのです。
(エージング100時間での総括)
「SONY NW-ZX300」「iBasso DX160」で感じていた「スピード感、明るく優しく柔らかい音質、高音域のキラキラした軽快感!音の軽さと、弱い低音域」がアルミニウム筐体の特徴と思っていましたが、これは改めないといけないと感じました。「スピード感、明るく優しい柔らかい音、豊かな低音域、スッキリとした透き通る高音域、しっかりとした音圧と、適度な音場」これが本当のアルミニウム筐体なんだなと感じました。同じアルミニウム筐体でも、ここまで音が違うとはすごいです。
★エージング200時間
<AKG N5005(ハイブリッド型)>
音場の広さ、音圧もあり、低音域・中音域・高音域までの全ての音の美しさに更に磨きが掛かりました。高音域はスーッと伸びて行き音の透明感は半端ないです。ボーカルの吐息も聴こえます。各楽器の一音一音が見えるようです。ボリュームを上げるとジワリと音圧が上がって行きます。長時間聴いても疲れしません。もともとN5005はボリューム音量が取りにくいイヤホンですが、M15で聴く場合、ボリュームを絞っても良い音だし、ボリュームを上げても音圧が上がり音が深くなっていく感じで、いきなり爆音になりません(もちろん上げ過ぎはやめてください)。ただ、明らかに他の2つのイヤホンに比べるとボリュームの値は高いのでバッテリの消耗は高いと思います。N5005で聴いた後にFW1500を刺すと爆音になります。(笑
N5005はM15との組み合わせは最もボリューム音量が取りやすいです。ここでもアンプの良さが光ります。何時までも音楽に没頭でき、色々な楽曲を聴いてみたいと思わせます。私の中ではベストマッチと思われます。
<JVC HA-FW1500(ダイナミック型)>
相変わらず音場はあまり広くありません。しかし、各楽器の位置はキッチリと左右に分かれよく聴き取れます。深くて、時にマイルドで、時に切れの良い低音域が音楽全体をどっしりとまとめ上げ、高音域の楽器の美しい音色が音楽を華やかにします。ただ、不用意にボリュームを上げるとビックリするくらいの音量になるのでボリューム調整は慎重に(笑 ボリュームを上げ過ぎると聴き疲れします。それくらい音圧があります。
また、HA-FW1500の個人的ボトルネックと感じている「中音域の見通しの悪さ」が無くなりました。耳が慣れたのか?ひょっとしたらHA-FW1500の特徴である、切れ良く深い低音とスピード感と煌めく高音域のエージングが進んだのかもしれません。中音域の「少しモヤッとした音」が消えました。
<RHA CL2 Planar(平面駆動型)>
相変わらず、低音域~高音域まで広帯域がフラットに全域が立ち上がります。音場の広さは変わりません。こじんまりと必要十分の低音と、ソリッドな高音は少しマイルドに美しくなりました。CL2の個性的な「少し鉄板音」が感じなくなってきました。打楽器の美しさに更に磨きが掛かりました。200時間越えで解像度と輪郭が更に良くなり、音の見通しが良くなりました。また、ボリュームを上げる時、FW1500程ではないですが、音圧がグット上がります。
(エージング200時間での総括)
Fiiio M15は非常高い原音再生出力能力を持っていると感じました。イヤホン・ヘットホンを選ばず、洗練された解像度で、古い楽曲も、アコースティックでもエレクトリックな楽曲でもジャンルを選ばず、癖のない深みのある良い音が出ています。黙ていれば据え置きのプリメインアンプで鳴っていると思えるかもしれません。それくらい安定した良い音が出ています。
そう言った安定した素直な音を受けて、N5005やFW1500はイヤホンメーカーの考える音作りが素直に再生されている気がします。CL2の場合、音は個性的ですが振動板に音の歪みが少ないので、意外とFiiio M15の出したい音を再生をしているような気がしました。
エージング報告は200時間で終了です。
おまけ
<AKG N40(ハイブリッド型)でも聴いてみた>
(ダイナミック型8mmx1、BA型x1)再生周波数帯域:10Hz ~ 40kHz
ダイナミック型で低音域、BA型1基で中音域~高音域を受け持つ。AKG N40はN5005と似てはいますが、よりダイナミックな音が出ます。解像度も高く音圧もシッカリあり、どちらかと言うとドンシャリタイプで楽曲によってはN5005よりも興奮します。音場の広さや音の広がり方はN5005とよく似ています。力強い低音と煌めく高音域がとてもスッキリした音を出します。また、FW1500よりも抜けの良い、クリアなサウンドです。価格帯としては一番安いですが、AKGのチューニングは素晴らしくM15のパワーに受けて立ちます。とても相性がいいです。何時までも聴いていたくなります。
<Fiio M15 x Fiio FH7>
(ダイナミック型13.6mmx1、BA型x4)再生周波数帯域:5Hz ~ 40kHz
ベリリウムコーティング・ダイナミックドライバー型で低音域、Knowles製BA型4基で中音域~高音域を受け持つ。FiiO FH7 ハイブリッド型イヤホン FIO-FH7-BでM15を聴いてみました。エージング終了後どうも最強の組み合わせかもしれません。
→こちらへどうぞ!
<ヘッドホンで聴いてみた>
私が持っている唯一のヘッドホンFOSTEX(フォステクス)TH610で聴いてみました。
TH610は低インピータンスなので大抵のDAPで鳴ります。M15でも問題なく鳴ります。落ち着きのある深い音です。落ち着いた高音域と豊かな低音、目の周り全体に広がる音場、やっぱりヘッドホンで音楽を聴くと音に包まれた感が強いです。
さて、ここからが本当のM15のポイントです。設定でヘッドホンモードにします。
音の深みと音圧がグット上がります。良いです。多分どんなヘッドホンでも鳴るんじゃないかなぁ~。バッテリーの消耗は激しそうですけど、その分幸せになれます。
【総括】
エージング10時間~200時間を比べた時、解像度や音の輪郭には明確な変化があったのですが、音圧や音場にはあまり変化がなかったことには少し驚きました。今後、私のアルミニウム筐体の音の特徴のデフォルトはM15と言う事になります。「SONY NW-ZX300」「iBasso DX160」はけして悪い音ではないのですが、M15を聴いてしますと残念ながら「安物買いの銭失い」と感じてしまうのです。「SONY NW-ZX300」「iBasso DX160」には悪いのですが、いい相場の時に、早めに手放したのは正解でした。
M15は、アルミニウム筐体の質・DACとアンプの性能・これらのバランスがとても良いと感じました。そして、M15は使用するイヤホンを選びません、AKG N5005(ハイブリッド型)・JVC HA-FW1500(ダイナミック型)・RHA CL2 Planar(平面駆動型)の特徴と性能をフルに引き出してくれている様です。どのイヤホンを使っても、今までになく美しい音を出してくれます。ありがたいことです。今後、新しいイヤホンを購入した時はM15が評価DAPの標準機となります。高価ですが、この満足感からするとコストパフォーマンスは非常に高いと思いました。
中音:音の出方に段付きが無いのでどこが中音域なのかも分かりません(笑
低音:FW1500の次に低音域が良く出ます。音源の要求にシッカリと答えます。
重低:音源の要求に応じてこじんまりと、切れのいい重低音がでます。
音場:少し横に広めに存在します。奥行きも適度です。
音圧:全体域で音圧はシッカリあります。
ボーカル:よく出ていて美しいです。少し近くに位置します。
N5005とSONY NW-ZX300」や「iBasso DX160」の組み合わせだと、全体が高音域寄りで低音域がスカスカですが、M15との組み合わせだと全く違う表現です。CL2のソリッドな音とアルミボディーの柔らかさが相乗効果を生み、迫力もあり美しいのです。
(エージング100時間での総括)
「SONY NW-ZX300」「iBasso DX160」で感じていた「スピード感、明るく優しく柔らかい音質、高音域のキラキラした軽快感!音の軽さと、弱い低音域」がアルミニウム筐体の特徴と思っていましたが、これは改めないといけないと感じました。「スピード感、明るく優しい柔らかい音、豊かな低音域、スッキリとした透き通る高音域、しっかりとした音圧と、適度な音場」これが本当のアルミニウム筐体なんだなと感じました。同じアルミニウム筐体でも、ここまで音が違うとはすごいです。
★エージング200時間
<AKG N5005(ハイブリッド型)>
音場の広さ、音圧もあり、低音域・中音域・高音域までの全ての音の美しさに更に磨きが掛かりました。高音域はスーッと伸びて行き音の透明感は半端ないです。ボーカルの吐息も聴こえます。各楽器の一音一音が見えるようです。ボリュームを上げるとジワリと音圧が上がって行きます。長時間聴いても疲れしません。もともとN5005はボリューム音量が取りにくいイヤホンですが、M15で聴く場合、ボリュームを絞っても良い音だし、ボリュームを上げても音圧が上がり音が深くなっていく感じで、いきなり爆音になりません(もちろん上げ過ぎはやめてください)。ただ、明らかに他の2つのイヤホンに比べるとボリュームの値は高いのでバッテリの消耗は高いと思います。N5005で聴いた後にFW1500を刺すと爆音になります。(笑
N5005はM15との組み合わせは最もボリューム音量が取りやすいです。ここでもアンプの良さが光ります。何時までも音楽に没頭でき、色々な楽曲を聴いてみたいと思わせます。私の中ではベストマッチと思われます。
<JVC HA-FW1500(ダイナミック型)>
相変わらず音場はあまり広くありません。しかし、各楽器の位置はキッチリと左右に分かれよく聴き取れます。深くて、時にマイルドで、時に切れの良い低音域が音楽全体をどっしりとまとめ上げ、高音域の楽器の美しい音色が音楽を華やかにします。ただ、不用意にボリュームを上げるとビックリするくらいの音量になるのでボリューム調整は慎重に(笑 ボリュームを上げ過ぎると聴き疲れします。それくらい音圧があります。
また、HA-FW1500の個人的ボトルネックと感じている「中音域の見通しの悪さ」が無くなりました。耳が慣れたのか?ひょっとしたらHA-FW1500の特徴である、切れ良く深い低音とスピード感と煌めく高音域のエージングが進んだのかもしれません。中音域の「少しモヤッとした音」が消えました。
<RHA CL2 Planar(平面駆動型)>
相変わらず、低音域~高音域まで広帯域がフラットに全域が立ち上がります。音場の広さは変わりません。こじんまりと必要十分の低音と、ソリッドな高音は少しマイルドに美しくなりました。CL2の個性的な「少し鉄板音」が感じなくなってきました。打楽器の美しさに更に磨きが掛かりました。200時間越えで解像度と輪郭が更に良くなり、音の見通しが良くなりました。また、ボリュームを上げる時、FW1500程ではないですが、音圧がグット上がります。
(エージング200時間での総括)
Fiiio M15は非常高い原音再生出力能力を持っていると感じました。イヤホン・ヘットホンを選ばず、洗練された解像度で、古い楽曲も、アコースティックでもエレクトリックな楽曲でもジャンルを選ばず、癖のない深みのある良い音が出ています。黙ていれば据え置きのプリメインアンプで鳴っていると思えるかもしれません。それくらい安定した良い音が出ています。
そう言った安定した素直な音を受けて、N5005やFW1500はイヤホンメーカーの考える音作りが素直に再生されている気がします。CL2の場合、音は個性的ですが振動板に音の歪みが少ないので、意外とFiiio M15の出したい音を再生をしているような気がしました。
エージング報告は200時間で終了です。
おまけ
<AKG N40(ハイブリッド型)でも聴いてみた>
(ダイナミック型8mmx1、BA型x1)再生周波数帯域:10Hz ~ 40kHz
ダイナミック型で低音域、BA型1基で中音域~高音域を受け持つ。AKG N40はN5005と似てはいますが、よりダイナミックな音が出ます。解像度も高く音圧もシッカリあり、どちらかと言うとドンシャリタイプで楽曲によってはN5005よりも興奮します。音場の広さや音の広がり方はN5005とよく似ています。力強い低音と煌めく高音域がとてもスッキリした音を出します。また、FW1500よりも抜けの良い、クリアなサウンドです。価格帯としては一番安いですが、AKGのチューニングは素晴らしくM15のパワーに受けて立ちます。とても相性がいいです。何時までも聴いていたくなります。
<Fiio M15 x Fiio FH7>
(ダイナミック型13.6mmx1、BA型x4)再生周波数帯域:5Hz ~ 40kHz
ベリリウムコーティング・ダイナミックドライバー型で低音域、Knowles製BA型4基で中音域~高音域を受け持つ。FiiO FH7 ハイブリッド型イヤホン FIO-FH7-BでM15を聴いてみました。エージング終了後どうも最強の組み合わせかもしれません。
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<ヘッドホンで聴いてみた>
私が持っている唯一のヘッドホンFOSTEX(フォステクス)TH610で聴いてみました。
TH610は低インピータンスなので大抵のDAPで鳴ります。M15でも問題なく鳴ります。落ち着きのある深い音です。落ち着いた高音域と豊かな低音、目の周り全体に広がる音場、やっぱりヘッドホンで音楽を聴くと音に包まれた感が強いです。
さて、ここからが本当のM15のポイントです。設定でヘッドホンモードにします。
音の深みと音圧がグット上がります。良いです。多分どんなヘッドホンでも鳴るんじゃないかなぁ~。バッテリーの消耗は激しそうですけど、その分幸せになれます。
【総括】
エージング10時間~200時間を比べた時、解像度や音の輪郭には明確な変化があったのですが、音圧や音場にはあまり変化がなかったことには少し驚きました。今後、私のアルミニウム筐体の音の特徴のデフォルトはM15と言う事になります。「SONY NW-ZX300」「iBasso DX160」はけして悪い音ではないのですが、M15を聴いてしますと残念ながら「安物買いの銭失い」と感じてしまうのです。「SONY NW-ZX300」「iBasso DX160」には悪いのですが、いい相場の時に、早めに手放したのは正解でした。
M15は、アルミニウム筐体の質・DACとアンプの性能・これらのバランスがとても良いと感じました。そして、M15は使用するイヤホンを選びません、AKG N5005(ハイブリッド型)・JVC HA-FW1500(ダイナミック型)・RHA CL2 Planar(平面駆動型)の特徴と性能をフルに引き出してくれている様です。どのイヤホンを使っても、今までになく美しい音を出してくれます。ありがたいことです。今後、新しいイヤホンを購入した時はM15が評価DAPの標準機となります。高価ですが、この満足感からするとコストパフォーマンスは非常に高いと思いました。
さて、初めてアルミニウム筐体のDAPに惚れ込んだわけですが、一つ気になるところもありました。熱伝導率※の高いアルミニウム筐体はとても熱くなります。貼るカイロの倍は暖かいです。冬場は役に立ちます。(笑 この、熱がケースを作らなかった理由かもしれませんね!ケースを付けると熱暴走しかねないと思います。良い音を出すアンプやDACはしっかり電力を喰いますからバッテリーが発熱するのも納得です。
最後に「銅筐体:NW-WM1Z」と「ステンレス筐体:Hiby R6 Pro」と比べ優越を付けようと思ったのですが、やめました。素材による音の違いはあくまでも個性の違いで、人の好き好きだからです。個人的には「銅筐体:NW-WM1Z」の音も「ステンレス筐体:Hiby R6 Pro」の音も特徴的で大好きなので順位はつけられません。ただ、この2機種は多少楽曲との相性もありますし、使用するイヤホンを選びます。イヤホンの素材や機構や性能による相性がかなり露骨に出ます。しかし、アルミニウム筐体のM15は、比較的色々なジャンルの楽曲との相性も良く、イヤホンも選びません。イヤホンそれぞれの個性を生かした、最良の音を出してくれます。非常にニュートラルな位置づけとも言えると思います。
もし、「SONY NW-ZX300」「iBasso DX160」などの比較的低価格なスタンダードDAPをお使いの方で、あまり音に感動しなかった方は是非一度お店でM15を聴いてほしいと思います。アルミニウム筐体の出す音の評価が大きく変わると思います。もちろん、いつも使っているお気に入りのイヤホンを持って行ってください。
最後に【勝手にレーダーチャート】を作ってみました。あくまでも私の感じる所であり、イヤホン・ケーブル・イヤーチップ等の違いで感じ方も変わってきますので、平均的数値とお考え下さい。数値の上下が音の良し悪しではなく「個性の違い」と言う角度から作成しました。で、思ったのは「やっぱりFiio M15はバランスが良い」と言うことです。ご参考になれば幸いです。
最後に【勝手にレーダーチャート】を作ってみました。あくまでも私の感じる所であり、イヤホン・ケーブル・イヤーチップ等の違いで感じ方も変わってきますので、平均的数値とお考え下さい。数値の上下が音の良し悪しではなく「個性の違い」と言う角度から作成しました。で、思ったのは「やっぱりFiio M15はバランスが良い」と言うことです。ご参考になれば幸いです。
(^^♪ このチャートを追加している時には、エージングもすでに300時間を超えていますが、音質は更に良くなっていることを報告しておきます。なんか、この先マダマダ良くなる気がします。素敵です。 |
※熱伝導率(分子や原子の熱運動がまわりの分子や原子に伝わって熱が移動する現象)
銅(アルミの1.7倍)> アルミ(鉄の2.8倍) >鉄(1倍)と言われています。