2024年10月14日月曜日

Lenovo IdeaPad 5x 2-in-1 Gen 9(Snapdragon X Plus X1P-42-100) 生まれて初めてのARM版 Windows11搭載マシンです。簡単にレビュー評価します。


Lenovo IdeaPad 5x 2-in-1 Gen 9
Snapdragon X Plus X1P-42-100
【はじめに】

2024年は、立て続けにノートPCを買いあさってます。自宅用・外出用・仕事用などですが、特に「AI」というキーワードを念頭に置きながら機種を選択して購入しました。

・ASUS Zenbook S 16(CPU:AMD Ryzen AI 9 HX 370)
・ThinkPad T16 Gen 2 AMD(CPU:AMD Ryzen 7 PRO 7840U)
・mouse DAIV Z6(CPU:Core i9-13900H RTX4070)
・mouse DAIV Z4(CPU:Core i7-13700H RTX3050)

ここまでくると、次にどうしても揃えなければならないパソコンがあります。クアルコムの「Snapdragon(スナップドラゴン)」プロセッサーを搭載したノートパソコンです。

さて、Snapdragonは「ARMアーキテクチャ」です。インテルとAMDは「x86/x64アーキテクチャ」と呼ばれておりプロセッサーの基本構造が違い、両者に互換性はありません。なので、見た目はWindows11マシンであっても中身は別物なのです。そういったこともあり、「今まで動作していたソフトウェアが動かない」なども起こるでしょう。そういった事情も踏まえ今回は「興味半分」実験的購入なのです。できるだけお安いマシンを検討です。

しかし「Snapdragon X Elite」価格を見てビックリしました。・・・高い!・・・どのメーカーのノートPCも軽く20万越えです。なので、欲しいのをじっと我慢し、横眼で眺める毎日でした。しかしです、クアルコムさんがやってくれました。Snapdragon X Plusの発表です。価格もぐんと抑えられています。基本機能は X Eliteと同じで、コア数の違いや最大動作クロックの違いでコストを下げたのが「X Plus」との事です。そして、待っていた甲斐がありました!性能的にも非常にバランスのよさそうな、価格も安い商品がレノボから登場しました。「Lenovo IdeaPad 5x 2-in-1 Gen 9(CPU:Snapdragon X Plus X1P-42-100)」です。しかも、ペン入力もしたかったので欲しい機能がてんこ盛りです。

※Armアーキテクチャ
Armアーキテクチャは、特定の命令が実行された際のハードウェアの動作を指示する一連の規則を規定します。つまり、ハードウェアとソフトウェアのやり取りを定義する契約書のような役割を果たします。Armの仕様どおりに書かれたソフトウェアであれば、Armベースのプロセッサーまたはチップセットは、それを同じように実行します。これが移植性と互換性の基本となり、Armのエコシステムの基盤になっています。Armアーキテクチャの一貫性と互換性が、期待どおりの成果をもたらします。(Armホームページから抜粋
(参考:
Red Hatホームページ

※「Snapdragon X Elite」と「Snapdragon X Plus」の違い
ざっくりとですが、「Snapdragon X Elite」は12コア、「Snapdragon X Plus」は10コアで、CPUの最大動作クロックや統合型グラフィックスの演算性能が違います。今回のSnapdragon X Plus X1P-42-100は一番下のクラスでしょうか。
(参考ページ:Qualcomm ホームページ


【購入】

レノボのサイトでストレージを1Tに変更して
Lenovo IdeaPad 5x 2-in-1 Gen 9を購入しました。


次世代のAI対応パフォーマンス

Snapdragon® X Plusプラットフォームは、パワフルなパフォーマンス、画期的なオンデバイスAI、Wi-Fi 7による高速な接続性により、今日の速いペースのライフスタイルの可能性を広げます。軽量で薄型のデザイン、数日間使えるバッテリーライフで、生産性を新たな高みへと押し上げます。

限りなく美しく明るい映像

14.0型 WUXGA OLED (有機ELディスプレイ)を搭載。広々とした画面で、活気に満ちた明快な映像を提供します。学習体験を高める電子書籍に没頭したり、シャープな明るさと広い色域で、タスクの実行やエンターテイメントを楽しむことができます。

スリムで頑丈なデザイン

モビリティイに妥協することなく携帯性と多用途性を体現し、MIL-STD 810Hの頑丈な規格に適合する耐久性のある金属製のボディを搭載しています。また、フル機能のUSB Type-CおよびUSB-Aポート、HDMI、microSDメディアカードリーダーなどのインターフェースを備えており、必要なデバイスを簡単に接続できます。


スペック

・商品名:Lenovo IdeaPad 5x 2-in-1 Gen 9
・製品番号:83GHCTO1WW
・本体カラー:ルナグレー

・プロセッサー:Snapdragon® X Plus X1P-42-100 (3.40 GHz)
・NPU:Qualcomm® Hexagon™ (最大45TOPS)
・メモリー :16GB LPDDR5X-8448MHz (オンボード)
・ストレージ:1TB SSD M.2 2242 PCIe-NVMe Gen4 TLC
・グラフィックカード:Qualcomm® Adreno™ GPU
・ディスプレイ:4.0型 WUXGA OLED
 (有機ELディスプレイ、1920x1200ドット、最大10.74億色、16:10)
 マルチタッチ対応(10点)、光沢あり、HDR500、100%DCI-P3、
 400 nit、60Hz、ガラス

・初期導入OS:Windows 11 Home 64bit ARM版
・導入OS言語:Windows 11 Home 64bit ARM版 - 日本語版

・内蔵カメラ:1080p FHDカメラ、マイク
・ペン:Lenovo デジタル・ペン
・インターフェース:USB-Type-C(3.2 Gen2)、USB-Aポート(3.2 Gen1)、HDMI、
 microSDメディアカードリーダー、マイクロホン/ヘッドホン・コンボ・ジャック
・指紋センサー:指紋センサー
・キーボード:バックライト付、ストームグレー - 日本語
・サウンド:Dolby Audio™搭載スピーカー
・無線LANアダプター:Wi-Fi 7対応 (IEEE 802.11be/ax/ac/a/b/g/n準拠) 2x2
・Bluetooth:5.4(コーデック:SBC、AAC/又は可能性:LEオーディオ、AptX)

・バッテリー:3 セル リチウムイオンポリマーバッテリー 57 Wh
・電源アダプター:65W ACアダプター (3ピン) USB Type-C
・本体寸法 (W×D×H)mm:約 313x227x17.5mm(最薄部)
・本体質量(バッテリー・パックを含む):約 1.5kg
・付属品言語:韓国語/日本語/英語
・標準保証:1 年間 引き取り修理


【開封】

いたってシンプルです。ロゴが主張しないところが良いです。無くてもいい。








PCスタイル

右端のキーレイアウトですがかっこ悪いです
矢印の上下は使いにくいです


映画鑑賞スタイル

ヒンジのギミック構造には既に長い歴史があるので
グラついたり壊れそうになることは全くありません


タブレットスタイル


ペンは充電タイプの
「Lenovo Precision Pen 2」
を別途購入しました。




【使ってみた感想】

■ここが イマイチ
・カメラが顔認証に対応していない
Google DriveがARM版に未対応(Mac arm64には対応しているのになぜ?)
 ※2024/11/20(Googleドライブヘルプ)デスクトップ用ドライブ ARM64 サポート
 「Windows 11 ARM64 デバイスでのDrive for Desktop ベータ版のサポート開始
・AcronisがARM版に未対応、5ライセンスも買っているのに(涙
 メーカーに確認しましたが「予定なしとの事」(Mac arm64には対応)
・ペンタイル配列のOLEDだと思いますが、若干にじんだ感じがします。また、
 解像度の違いもありますがZenbook S 16のLumina OLEDが美し過ぎます。
・キータッチは悪くないですが、ThinkPadの素晴らしいキーを想像してはいけない。
・キーボードもありタブレットタイプにもなるので便利だが少し重い
・回転するヒンジの為でしょうが、画面の下部の余白が多すぎる
・なぜか回復ドライブの作成にビックリするくらい時間が掛かった
・ロゴが好きではないのですが、そんなに目立たないから我慢できる


■ここが とてもいい!
・Affinity 2シリーズ動作 RAM/64ネイティブ対応していた
・Adobe Photoshop CCのみ動作 ネイティブ対応している
・PowerDVDが動作した
・ペンが使えるのでPhotoshopやAffinity Photo2で利用できる
・アプリケーションもスイスイ動きます
・バッテリーが良く持つ
・コストパフォーマンスは非常に高い
・起動・シャットダウンが異常に速い気がする
・ファンの音も、とても静かで、オーディオも良い音がする。
・なんでも動くWindows11に見えて、動かないソフトがある驚きとドキドキ感が良い
・スマホからPCへのBluetooth送受信が凄い早い


・ペイントソフトで全力で描いたペンギンの絵をAIが描きなおしてくれる






【Bluetoothのオーディオコーデックについて】

Snapdragonなのでひょっとしてハイレゾコーデックに対応していると期待をしていましたが、Windows11の対応を見る限りは「SBCとACCがネイティブ対応」でAptxやLC3は不明です。調べ方もよくわかりません。確かWindows10の時はAptxにも対応していたと思うのですが。各メーカーのパソコンハードウェア、チップセットやドライバーソフトの影響もあるのでしょうか?Windowsは特にこのコーデックの部分はグレーで”モヤモヤ”しています。現在「LDAC・aptX・aptX HD」はオープンソース化しているはずなので、せめて「aptX HD」は期待していたのですが・・・。

コーデック サンプリング  ビットレート
SBC 48kHz/16bit        192kbps
AAC 48kHz/16bit        非公開
aptX 48kHz/16bit        384kbps ※可能性
aptX HD 48kHz/24bit     576kbps
aptX Adaptive 48kHz/24bit     280kbps~420kbps可変
aptX Adaptive 96kHz/24bit     260kbps~640kbps可変
LDAC 96kHz/24bit     990kbps/660kbps/330kbps
aptX Lossless 44.1kHz/16bit       最大1200kbpsでビットレート可変
LC3 48kHz/32bit        16kbps – 320kbps ※可能性


aptX Adaptive対応のイヤホンで聴いてみた

CREATIVE Aurvana Ace2 と Noble Audio FALCON MAX は共に上記コーデックに全て対応しており、しかも両者MEMSドライバーを搭載した機種になります。
接続はSBCではないですが、「ACCなのか?Aptxなのか?」はよく分かりません。両者イヤホンの音質は良く、映画やyoutubeを見る分にはまったく問題ありませんが、音楽を本気で聴くにはビットレートが低いので、やはり解像度の低さ・音場の狭さ、音圧の低さなどを感じてしまいます。IdeaPad 5x 2-in-1 Gen 9はせっかくSnapdragonを搭載しているんですからBluetoothコーデックは全対応で、特別感を出してほしかったですね。いつも思うのですが、Bluetoothコーデックに関しては、何か大人の事情があるのでしょうか?







【総括】

最初Googleドライブが使えないのは致命傷だったのですが、どうも2024年後半には対応する事を「Qualcomm IFA 2024」で発言した模様です。MicrosoftのOffice系は今のところほぼ問題なしです。昔に比べると大分RAM/64ネイティブ対応アプリケーションがかなり増えてとはいえ、まだまだだと感じました。今後、もっと増えれば使いやすく進化するでしょう。やはり、どこかの組織が圧力をかけて対応を阻んでいるとしか思えません。(笑
しばらく使っていますが「Googleドライブが使えない大きな問題」「本体がちょっと重い」以外はそんなに気になることは無く快適に使ってます。
色々なスタイルで使えるしペンも使える「Lenovo IdeaPad 5x 2-in-1 Gen 9」は価格も手ごろで非常にコストパフォーマンスが高い商品だと感じました。
また、日常的に使う必須ソフトが動作するのであれば、メインマシンとしても十分に利用できるノートPCだと思いました。

※Qualcomm IFA 2024にて:Microsoft と Qualcomm がアプリ開発者にアプリケーションを Windows on Arm に移植するよう懸命に説得してきたことを受けて、Google は今年後半に Windows 上で Google Drive の Arm64 バージョンをリリースすることを約束しました。」との事・・・。


※2024年11月20日:デスクトップ用ドライブ ARM64 サポート
 「Windows 11 ARM64 デバイスでのDrive for Desktop ベータ版のサポート開始


※内容はあくまでも個人的な環境下での考えですのでご了承ください。参考程度にお読みいただければ幸いです。

2024年10月6日日曜日

LETSHUOER(レットシュオワー) S08(エスゼロエイト)これは正常進化した次世代「平面駆動型ドライバー」搭載イヤホンです!簡単にレビュー評価してみました

LETSHUOER S08
【はじめに】

私が購入した初めて出逢った平面駆動型ドライバーは、2020年、実に約4年前に購入した「RHA CL2 Planar」でした。詳しくはレビューをご覧いただければと思いますが、当時の「平面駆動型ドライバーを搭載したイヤホン」に対する感想としては。

『RHA CL2 Planar は「音のムラ・音の揺らぎ」がダイナミックドライバーに比べると相当少なく全周波数帯域の音がバーンと出る感じです。ダイナミックドライバーに慣れ親しんだ私の耳が初めてこの平面磁気ドライバーを聴いたときの感想は、いい音なんだが「鉄板みたい」「無機質」「冷たい」「抑揚が無い」「面白みに欠ける」「低音がスカスカ」だ!』

と辛口の評価でした。

平面駆動型ドライバーは本当に低音が弱く、ケーブルを銅に変えたり、イヤーチップを色々変えたりした記憶があります。ただ、根本的に低音アップ解決には繋がらず、低音フェチの私としては利用頻度が激減し、今では押し入れの中です。その後、イヤホンの技術も進みダイナミック型ドライバーとBA型ドライバーとのハイブリット型イヤホンなどが多数登場します。そして時代は完全ワイヤレスイヤホンへと、更に技術は進み音質もアップグレードしてゆきます。そして、いつしか私の脳裏から「平面駆動型ドライバー」の存在が消えてしまいました。
しかし、2022年頃からだと思いますが、にわかに平面駆動型ドライバーの小型化が進み、突如としてダイナミック型ドライバーと平面駆動型ドライバーのハイブリットが登場し始めます。

初めて買ったのが「AVIOT(アビオット)TE-Z1PNK」でした。「重低音・低音」はダイナミックドライバーが受け持ち「中音・高音・超高音」は平面駆動型ドライバーが受け持ちます。「深い重低音、見通しの良い中高音、音場の広がり・超高音のスーッと伸びてゆく美しさ」それはもう素晴らしいの一言でした。その時に確信しました「平面駆動型ドライバーはダイナドライバーとの組み合わせがベスト!」だと。その後も「TE-ZX1-PNK」「CMF by Nothing Buds Pro 2」と色々買いますが、どれもハズレ無しです。なんせ低音がガッツリ来て、中音域が素晴らしく美しいのですから火の打ちどころがありません。

なので、今回の「LETSHUOER S08(平面駆動型ドライバーx一基)のみで低音も出る」と言う触れ込みには若干の疑いを持っています。ただ「なぜ、今までこの構造にしなかったの?」とも思える「両面へのコイル配置」には驚きました。こういった技術や発想があるのであれば「低音表現にも期待が持てる」とも思いました。
しかし、二つの磁石で両面コイル振動版をはさみ「引っ張りと解放」の力が均等になり、性格さ精密さがUPするのは分かるのですが、逆に振動版が重くなりすぎて「ちゃんと振動するのかな?音がちゃんと出るのかな?」と考えたりします。


【第四世代カスタム13mm平面駆動型ドライバー】
「S08」は、LETSHUOER協同開発をかけたカスタム第四世代13mm平面駆動型ドライバーを搭載しております。精密な製造技術とドライバーの新構造によって、従来の平面駆動ドライバーと大きく違い、「S08」が採用した平面ドライバーは安定性を大幅に増強し、より低い歪みと超高速な過渡応答を実現しました。

仕様
■製品:LETSHUOER S08
■カラー:シルバー
■ドライバー:13mmカスタム平面駆動型ドライバー×1
■インピーダンス: 26Ω
■感度:105dB@1kHz
■周波数応答範囲: 20Hz-40kHz
■本体素材:アルミ合金
■ケーブル:4x30x0.05mm単結晶同銀メッキ線材

■伝統的な平面ドライバーの単層ボイスコイル回路と違い、
 二層ボイスコイル回路という新構造を採用し共振を大幅に減少
■PTR弾性フィルムを素材にするエッジを追加し振動板の延性を増強、
 低域の深さを大幅に向上し、弾力のある低音表現を可能としました。
■振動板はマグネトロンスパッタリング高精度薄膜形成技術で製造、
 振動板の剛性を向上させることにより音の歪みを抑制

■標準2pin 0.78mmピンコネクター
■付属ケーブル:単結晶銅銀メッキケーブル(3.5mm/4.4mm交換可能プラグ)
※詳細はメーカーホームページをご覧ください




【開封】

ケースはシンプルです。少し大きく重そうな本体も実際は非常に軽いです。











【イヤーチップ交換】

ノズルの太さや長さは一般的でしたので「AZLA(アズラ) SednaEarfit MAX」にしましたサイズは(ML)サイズ・(L)サイズ。両方試しましたが、低音にしまりが出たので(ML)サイズとしました。







【TRN T2 Pro ケーブルに交換】
製品には「単結晶銅銀メッキケーブル(3.5mm/4.4mm交換可能プラグ)」が付属していますが、はやりここは「TRN T2 Pro ケーブル」し他のイヤホンとの整合性をとります。銅と銀で構成されており低音も高音も走る癖のない良いケーブルだと思います。




【聴いてみる】

■評価に使う楽曲
評価にはいつものようにYouTubeの「お洒落なミュージック」に掲載しているような楽曲を使います。音源データのサンプリングレートは(44.1kHz)(48kHz)(96kHz)(192kHz)のハイレゾおよび(44.1kHz/16bit)のロスレスFLACファイルがメインです。


プレイヤーは「Neutron Music Player」を使用します。

設定等が複雑ですが、機能が多く音質が良いです。WindowosPC版も存在しており、私の手持ちの全ての端末で統一できます。
※ノーマライゼーション(OFF)・イコライザー(OFF)に設定




■利用プレイヤー① スマートフォン

SONY Xperia 1 VIを使用します

<無線>Bluetooth接続時 対応コーデック

コーデック サンプリング  ビットレート
SBC 48kHz/16bit         192kbps
AAC 48kHz/16bit         非公開
aptX 48kHz/16bit         384kbps
aptX HD 48kHz/24bit     576kbps
aptX Adaptive 48kHz/24bit     280kbps~420kbps可変
aptX Adaptive 96kHz/24bit     260kbps~640kbps可変
LDAC         96kHz/24bit     990kbps/660kbps/330kbps
aptX Lossless           44.1kHz/16bit     最大1200kbpsでビットレート可変
LC3 48kHz/32bit     16kbps – 320kbps
LC3(plus) 96kHz/24bit         16kbps – 320kbps

<有線>3.5㎜ アンバランス接続時
3.5㎜のアンバランス接続ですが、比較的大きなインピータンスのイヤホン・ヘッドフォンでもシッカリ鳴ります。また、ノイズも少なく、音場も比較的広いのです。流石SONY。




それでは聴いてみます



エージング0時間(3.5㎜アンバランス接続、音源ダイレクト)

「見通しが悪く抜けが良くない」「確かに低音は出ているがボアついており、切れがない」「音場は狭い」「奥行きもあまりなし」「音圧はあるがボリュームが取りにくい」「切れも無く解像度も悪い」でした。確かに「RHA CL2 Planar」に比べると迫力や低音の出方は全然違います。むしろダイナミックドライバーに近い音の出方にも感じます。
いずれにしても、平面駆動ドライバーはエージングに時間を要するので、しばらくエージングのみ行います。


エージング100時間越え(3.5㎜アンバランス接続、音源ダイレクト

さて、5日ほどエージングしっぱなしです。途中で聴きたいのをじっと我慢してきました。どんな音質になっているのか楽しみです。

ほぉ~これは・・音場の広がり、中高音域の見通しは素晴らしく、平面駆動ドライバーらしい立ち上がりのよさと、余韻の伸びがあります。また、音の揺も全く感じず、非常に安定したレスポンスを感じます。「的確に・正確に音が出ている」というイメージでしょうか。
また、ビックリしたのは音の柔らかさです。平面駆動ドライバーは比較的固い音質だと思っていたのですが、S08は高音が耳に刺さることもなく全体的に非常に柔らかな音質です。長時間聴いても疲れません。また、全体的に癖を感じません。

高音:美しく、繊細・クリア・共鳴もあります。ただ少し控えめかもしれません。
中音:中音域の解像度は非常に高いです。特に女性ボーカルが特に美しいです。
低音:若干マイルルドで輪郭も少し甘め。ドカンと来る圧はありませんが必要十分。
音場:左右への余韻の伸びはありますが、あまり広くありません。
奥行:比較的前の方に音が集まっています。あまり深さを感じませんが聴きやすいです。
音圧:適度な音圧があります。ドカンとは来ず、ボリュームが少し取りにくいです。
抜け感:中高音域の、明るく曇りのない見通しの良さは素晴らしいです。
解像度:全般的に解像度は高いです。ただ、若干低音域の解像度は甘めです。

低音域は別に低音専用のドライバーが存在しているわけでは無いのに、あたかもハイブリットで低音用のダイナミックドライバーが鳴っているようです。ただ、厳密には「レスポンス・解像度・深み・音圧」など「本物のダイナミックドライバーの低音」とはいかないように感じました。でも十分に満足の出来る低音であるのも事実です。

音量は取りにくいですが、3.5㎜アンバランス接続で、しかもスマートンでも十分な音が出るのにはビックリしました。いつまでも聴いていたくなります。

個人的には低音域の強調はもっと「パッシブ」敵にぼやけた音の出方を想像していたので、普通に低音が出ているので少しビックリしました。構造を説明せずに誰かに聞いてもらったとき、普通のダイナミックドライバーx1、または、ダイナミックドライバーとBA型ドライバーのハイブリットと思う人もいると思います。

【相性評価】 ★★★★☆ 4





■利用プレイヤー② スマートフォン+ポータブルアンプ

SONY Xperia 1 VI(スマートフォン)とiFi Audio xDSD Gryphon(ポータブルアンプ)の組み合わせで利用します。スマートフォンとの間はBluetoothコーデックで接続。

DAC:バーブラウン製、アンプ:1000mW @ 32Ω
対応コーデック:LDAC:96kHz/24biaptX Adaptive:48kHz/24bit
xDSD Gryphonはとにかく官能的な音を出します

それでは聴いてみます

エージング100時間越え(Bluetooth LDAC接続、4.4㎜バランス接続

有線接続に比べると、コーデックによる圧縮解凍・転送ビットレートなどが存在するので音質自体は基本的に悪くなります。ただ、近年、Bluetooth・コーデック・DAC・アンプ等の技術の進化は素晴らしく音質については単純に比較評価できないところまで来ていると感じます。

さて、聴いてみます。スマホ有線直付けから繋ぎなおして最初に感じるのは、若干の解像度の低さでしょうか。ただ、本当に若干であり、そのデメリットを含んでも音質は素晴らしいのです。xDSD Gryphonの出す音質は濃厚で色気が漂い、音場は一回り広がり、低音は自然で深く、中高音域は更に美しく、余韻も漂います。

xDSD Gryphonにすると
高音:より美しく高音域の空間が広がります。中音域が持ち上がった分若干控えめ。
中音:中音域が少し持ち上がった感じがし、ボーカルの厚みが増します。
低音:中音域と共に低音域も少し持ち上がり深くなります。引き締まってもいます。
音場:左右へさらに広がり上下にも少し広がります。
奥行:少し深くなります。ボーカルの位置は変わりません。
音圧:アンプの余裕でしょう。ボリュームを絞っていても十分な音圧です。
抜け感:有線に比べるとやはり少し抜け感は悪くなります。でも十分です。
解像度:有線に比べるとやはり少し解像度は悪くなります。でも十分です。

全体が濃厚になるので、低音に関しても更に聴きごたえのある濃厚な低音となりました。LETSHUOER S08 と xDSD Gryphonの相性は抜群でしょう。ほんとに音に歪みのない、重低音~超高音域まで惜しみなく濃厚で迫力のある音を出す、ダイナミック型ドライバーの様な音質です。無線接続とは思えないです。

【相性評価】 ★★★★☆ 4.5






■利用プレイヤー③ 専用オーディオプレーヤー

SHANLING(シャンリン) M6 Ver.21に4.4㎜コネクタで有線接続します。
DAC:ES9038Q2M x 2、アンプ:OPA2211 x 2

使用するプレイヤーは「
SHANLING(シャンリン) M6 Ver.21」です。濃厚で繊細で乾いた切れの良い美しい音を出します。音圧もあって、解像度も高くて、とても見通しの良い音質は素晴らしいです。


それでは聴いてみます

エージング100時間越え(4.4㎜バランス接続、音源ダイレクト)

高い解像度、突き抜けるような音場の広がり、抜け感、切れ味、スピード感、低音の輪郭もクッキリ、中音域の広がり、高音域の広がり、空気感も感じます。柔らかく、乾いた力強い素晴らしい音質です。ESSのDACとはやっぱりいい音を出します。

SHANLING M6 Ver.21にすると
高音:クッキリ美しく更に高音域の空間が広がります。
中音:中音域は更に解像度が上がりボーカルも更に美しくなります。
低音:xDSD Gryphonよりも若干大人しくなりますが、引き締まった良い低音です。
音場:左右へさらに広がり上下にも少し広がります。
奥行:少し深くなります。ボーカルの位置は変わりません。
音圧:アンプの余裕でしょう。ボリュームを絞っていても十分な音圧です。
抜け感:抜け感は最高です。音の粒が見えそうです。
解像度:最高に高いです。ぼやけ気味の低音の解像度も持ち上がります。

単純に、SONY Xperia 1 VIとの組み合わせの音質を3倍くらい良くした感じです。LETSHUOER S08 と SHANLING M6 Ver.21の相性は抜群でしょう。全ての音がクッキリと聴こえます。「SHANLING M6 Ver.21」は既に4年前のプレイヤーですが、手放せないです。

【相性評価】 ★★★★★ 5






■利用プレイヤー④ スマートフォン+Bluetooth レシーバー( その1)

FiiO(フィーオ) BTR7に4.4㎜コネクタで有線接続します。
DAC:ES9219C、アンプ:THX AAA-28、Bluetoothチップ:QCC5124

・革新的なフルバランスアンプ回路「THX AAA-28」をデュアル搭載
・ESS Technology製DACチップ「ES9219C」を2基、左右独立構成で搭載
・PCM384kHz/32bit、DSD256ネイティブ再生を可能とするUSB DAC機能
・Qualcomm製Bluetoothチップ「QCC5124」採用による高品位ワイヤレス性能
・LDAC/aptX Adaptive/aptX HD/aptX/AACといった主要コーデックに対応
スッキリと透明感のある音を出します。非常にコンパクトなので有線イヤホンとのセットで使用する場合最も取り回しが良くなります。


それでは聴いてみます

エージング100時間越え(Bluetooth LDAC接続、4.4㎜バランス接続)

無線とは思えない綺麗な音を出すTHX AAA-28のアンプは非常に優等生です。クリアでスッキリとしていますが比較的フラットな音の出方をします。全体的に癖のない切れのある音を出します。

FiiO(フィーオ) BTR7にすると
高音:クリアで良く伸びる空間です。無線とは思えない高音域です。
中音:スッキリとした中音域で男性・女性問わずボーカルも聞きやすいです。
低音:あまり深くないあっさりとした低音です。個人的にはもう少し欲しいです。
音場:左右へ適度な広がります。
奥行:あまり深くありません。
音圧:若干ボリュームを上げ気味になります。もう少しアンプにゆとりが欲しいです。
抜け感:LDAC接続であれば、抜け感もシッカリとあり見通しが良いです。
解像度:有線に比べると若干低く感じますが必要十分の解像度です。

評価が難しいですが、SONY Xperia 1 VIへの3.5mm直接接続のほうが音場は少し狭くなりますが、低音の出方とか中高音域のパワー感は上に感じます。コンパクトなので使い勝手は良いのですが、ドンシャリ好きの私はSONY Xperia 1 VI直差しの方が好きです。この辺りは好みの問題です。

【相性評価】 ★★★☆☆ 3.8






■利用プレイヤー⑤ スマートフォン+Bluetooth レシーバー( その2)

FiiO(フィーオ) FIIO BTR15に4.4㎜コネクタで有線接続します。
DAC:ES9219MQ、アンプ:アンプ統合型、Bluetoothチップ:QCC5125

・ESS Technology製DAC+アンプ統合型「ES9219MQ」を2基、左右独立搭載
・バランス出力時の最大パワーは340mW
・統合型DACチップのDAC部とヘッドホンアンプ部に独立した電源供給、低ノイズ
・BluetoothレシーバーにQualcomm製「QCC5125」を採用、高い接続安定性
・AAC/SBC/aptx/aptx LL/aptx Adaptive/aptX HD/LDAC主要コーデックに対応
BTR7よりコンパクト、更に有線イヤホンとのセットで使用する場合に取り回しが良くなります。サウンドはESS Technologyらしい明るく乾いた美しい音質です。

BTR7と比べるとそのコンパクトさに驚きます





それでは聴いてみます

エージング100時間越え(Bluetooth LDAC接続、4.4㎜バランス接続)

この音質を聴いていると、同じアンプ内蔵のESS社製DACチップ「ES9218P」をデュアルで搭載した「HIDIZS(ハイディズ)AP80 Pro」の音に似ています。解像度は高く明るくエッジの聴いた乾いた音質です。スピード感もあり全体的に柔らかい音質で比較的フラットな音の出方をします。音圧もシッカリあり、音場も程よくあります。十分に好みの音なのですが、個人的にはもう少し深みと濃厚さがあれば100点かなと思います。
BTR7のTHX AAA-28のアンプは非常に優等生、癖がなくクリアで抜けいるような音質です。DACはほぼ同じだと思うのですが、アンプの違いで音質は全く異なります。

FiiO(フィーオ) BTR15にすると
高音:クリア感よりも、キラキラ感があります。繊細な高音域です。
中音:若干フラットに感じます。レスポンスはよく特に女性ボーカルが綺麗です。
低音:もう少し欲しいところですが十分でもあります。切れのある低音です。
音場:左右へ適度な広がります。もう少し広がりがあってもいいかなと思います。
奥行:あまり深くありません。若干ですがボーカルが少し下がっています。
音圧:音圧は十分にありますが、もう少しアンプのゆとりが欲しいと感じます。
抜け感:LDAC接続であれば、抜け感もシッカリとあり見通しが良いです。
解像度:BTR7より若干低く感じますが、十分な解像度です。

やはり、SONY Xperia 1 VIへの3.5mm直接接続のほうが音場は少し狭くなりますが、低音の出方とか中高音域のパワー感、解像度は上に感じます。BTR15の武器は超コンパクトと満足の良く音質と使い勝手の良さでしょう。個人的には好きな音質なので満足です。
BTR7は確かに音質が良いんですが、個人的にはBTR7よりも、乾いた柔らかいスピード感のあるBTR15の方が好みの音質です。はやり、アンプの違いかなぁ~

【相性評価】 ★★★★☆ 4.0





■利用プレイヤー⑥ スマートフォン+Astell&Kern AK HC2

Astell&Kern AK HC2に4.4㎜コネクタで有線接続します。
DAC:Cirrus Logic CS43198×2 (Dual-DAC)、アンプ:DACに内蔵
Astell&Kern AK HC2 Midnight Blue [リミテッドカラー 4.4mm5極バランス出力搭載ポータブルUSB-DAC]を使用します。


それでは聴いてみます

エージング100時間越え(4.4㎜バランス接続、音源ダイレクト)

音場は広く目の前に広がるシルキーで繊細な中音~高音域、そして奥の下の方から重低音が湧き出る感じです。音の一つ一つの輪郭がクッキリとわかります。抜け感は素晴らしく空気感が伝わってきます。解像度も素晴らしく高く音圧もシッカリあります。

Astell&Kern AK HC2にすると
高音:エッジの聴いた良く伸びる高音を表現します。
中音:力強く一歩前に出てくるボーカル、ドラムスやギターの切れも素晴らしいです。
低音:深く迫力のある低音です。切れもあり輪郭もシッカリとしています。
音場:左右上下へシッカリと広がります。
奥行:平面駆動ドライバーはあまり奥行きが出ないのですが、少し奥行きが出ます。
音圧:十分な音圧です。低音~高音域までバランスよく音圧を感じます。
抜け感:非常に乾いた音質で、抜け感と切れの良さが更に際立ちます。
解像度:非常に高いです。輪郭のクッキリ感も素晴らしいです。

よくもこんな小さな棒からこんな音が出るものです。Astell&Kern AK HC2は大抵どんなイヤホンとも相性がいいのですが、特にS08との相性が良くてビックリです。本当に平面駆動型ドライバーには思えないです。Cirrus LogicのDACは昔あまり好みの音ではなかったのですが、知らない間に素晴らし音質になってます。ちょっとビックリです。

【相性評価】 ★★★★★ 5



追加
エージング150時間超えあたりから、音場が少し広がり、高音域が更に美しく伸びや広がりも出てきました。女性ボーカルが更に美しくなりました。





【他の低音自慢のイヤホンと比較する】その①

同じくらいの価格帯で、低音と高音が両立している
お気に入り変態イヤホンと比べてNO1を決めます!


今回は、特殊なドライバー構成を持ち、低音自慢の変態ドライバーを搭載した中華イヤホンです。この価格帯でこれらの音質を出すなんて、もう、日本のメーカーには手の届かい状態です。凄いのはその開発サイクルです。メーカーの数も多いいですが、日夜「どうやったらいい音のイヤホンができるだろうか?」ということばっかり考え、研究費・部材費・人件費なんかはきっと湯水のように使っているのでしょう。さて、今回は「低価格帯における変態構造を持つ3種を比較し個人的NO1を決定」します。


■候補①:LETSHUOER(レットシュオワー) S08(エスエイト):変態度100%

(ここがポイント)
低音も高音も目指す! 「平面駆動型ドライバー」の次世代変態構造
今まで「平面駆動型ドライバー」の構造において手をつけられていなかった様な気がしていたのですが水面下では確実に研究が進んでいたのだと感動せずにはいられない「S08」は、カスタム平面駆動型ドライバーです。従来の平面駆動ドライバーと大きく違い、「二層ボイスコイル回路という新構造を採用し共振を大幅に減少」「PTR弾性フィルムを素材にするエッジを追加し弾力のある低音表現と低域の深さを大幅に向上」「マグネトロンスパッタリング高精度薄膜形成技術で振動板の剛性を向上させることにより音の歪みを抑制」により、安定性とより低い歪みと超高速な過渡応答を実現しました。また、今までの「平面駆動型ドライバー」にはない豊かな深い低音も出るのです。

■ドライバー構成
 13mmカスタム平面駆動型ドライバー×1
■周波数特性:20Hz-40kHz
■感度:105dB(at 1KHz/mW)
■インピーダンス:26Ω




■候補②:SHANLING SONO(シャンリン ソーノ):変態度100%


(ここがポイント)
低音も高音も目指す! 「同軸デュアル構造+BA型ドライバー」の変態構造
2種の低中音域用ダイアフラム同軸デュアル構造&高域用BAドライバーという摩訶不思議なドライバー構造のイヤホンです。基本的に低音も中音も高音も繋がりよく繊細で美しくガッツリ出るイヤホンです。解像度は高く音場も広く迫力があるのに繊細で優しく美しい音を出します。引き締まった低音、抜けの良い中音域コストパフォーマンスは非常に高く軽く上位価格帯のイヤホンを喰います。

■ドライバー構成
 同軸デュアルダイナミックドライバー構成 | トリプル磁気回路設計
 バイオセルロースダイアフラム(低域) | 液晶ポリマーダイアフラム(中域)
 専任のエンジニアによるカスタマイズBAドライバー(高域)

見た目は一基のダイナミック型ドライバーx1とBA型ドライバーx1ですが、
実はダイナミック型ドライバーx2とBA型ドライバーx1のド変態ドライバーです。

■周波数特性:16Hz-40kHz
■感度:103 dB@1kHz
■インピーダンス:16 Ω




■候補③:TRN(ティーアールエヌ) VX Pro:変態度60%


(ここがポイント)
低音も高音も目指す! 「ダイナミック型+沢山のBA型ドライバー」の変態構造
押し寄せるシルキーで繊細な美しい高音域、耳に刺さる事もなく音場の広い壮大な美しい世界が広がります。中音域~超高音域は再生帯域による段付きは一切なく、広大な面上でフラットに広がる感じです。コストパフォーマンスはピカイチ!高音域の再生周波数帯域はNo1です。また、多ドライバーですが、実は意外とシンプルな構成だと思います。
どちらかと言うとドンシャリ系のイヤホンです。

■ドライバー構成
 10mm二重磁気ダイナミックドライバー x 1
 30095中音域バランスドアーマチュアドライバー x 4
 50060高音域バランスドアーマチュアドライバー x 4

■周波数特性:7Hz ‒ 40kHz
■感度:106db/mW
■インピーダンス:22Ω


評価スタートです!比べてゆきます!

■価格(2024年10月現在 Amazon価格)
LETSHUOER S08¥17,450 税込
SHANLING SONO¥13,860 税込
TRN VX Pro ¥8,350 税込
・リケーブル :「TRN T2 Pro リケーブル」に統一
・イヤーチップ:「アズラ(AZLA) SednaEarfit MAX(M)(ML)」に統一
コストパフォーマンスは「TRN VX Pro」がダントツに高いです。
この3機種はいずれも価格以上の満足感です。

■抜け感・空気感
LETSHUOER S08★★★★★5.0
SHANLING SONO★★★★★4.0
TRN VX Pro★★★★★4.0
やはりLETSHUOER S08の「平面駆動型ドライバー」の抜け感・空気感が独特に広く美しいです。SHANLING SONOはしっかりとエージングを行うと抜け感・空気感が出てきます。はTRN VX Proは「アルミニウム筐体」をうまく利用したような抜け感・空気感を感じます。いずれも感覚は異なり、いずれも好みです。

■自然な透明度
LETSHUOER S08★★★★☆4.5
SHANLING SONO ★★★★☆4.5
TRN VX Pro★★★★☆4.0
やはりLETSHUOER S08の「平面駆動型ドライバー」は個性的であり、ダイナミック型+BA型ドライバーとは透明度が異なります。この辺りは好みです。私は全部好きです

■音圧の高さ
LETSHUOER S08★★★★☆4.0
SHANLING SONO★★★★★5.0
TRN VX Pro★★★★☆4.8
SHANLING SONOは中音域も強く兎に角ドンと来ます。LETSHUOER S08はボリュームの取り方が難しいのですが、決まると十分な音圧が出ます。TRN VX ProはTRN VX Proは「ダイナミックドライバーと筐体の空間を利用」したような圧の高さも感じます。

■音場の広さ
LETSHUOER S08★★★★★5.
SHANLING SONO★★★★★5.0
TRN VX Pro★★★★★5.0
音場の広さの雰囲気も三種三様です。それぞれ個性的な広がりを見せますがどれも好きです。SHANLING SONOが最も馴染みのある広がりです。

■音場の奥行
LETSHUOER S08★★★☆☆3.
SHANLING SONO★★★★★5.0
TRN VX Pro★★★★★5.0
ドライバの位置や構造によっても変わってきます。音場の左右の広さと合わせ奥行きがあると、ホール感やライブ感をより感じる事が出来ると思います。これも音場と一緒で「奥行きがあればいい」という事でもないと思っています。LETSHUOER S08の「平面駆動型ドライバー」に関しては「横はあっても奥は浅い」といった感じです。

■ホール感・ライブ感
LETSHUOER S08★★★★☆4.0
SHANLING SONO★★★★☆4.0
TRN VX Pro★★★★★5.0
上記の音場と奥行きと密接に関連しますが、ホール・ライブ感についてはTRN VX Proが文句なしです。LETSHUOER S08はミニライブ、SHANLING SONOはスタジオ空間みたいな感じでしょうか。

■解像度の高さ
LETSHUOER S08★★★★☆4.5
SHANLING SONO★★★★★5.0
TRN VX Pro★★★★☆4.5
LETSHUOER S08、SHANLING SONO、TRN VX Pro全て解像度は高いです。ただ、LETSHUOER S08はドライバーx1でこの解像度です。凄いと感じます。

■レスポンス・軽快感
LETSHUOER S08★★★★★5.
SHANLING SONO★★★★★5.0
TRN VX Pro★★★★★5.0
これは何れも文句なしです。LETSHUOER S08は低音域が少しマイルド、TRN VX Proも若干低音域がマイルド、ただ、LETSHUOER S08とTRN VX Proではマイルドの質が少し違います。

■低音の深み
LETSHUOER S08★★★★☆4.5
SHANLING SONO★★★★★5.0
TRN VX Pro★★★★☆4.0
SHANLING SONOKは若干暴力的と思えるダイナミックらしい切れのある力強さで低音が鳴ります。LETSHUOER S08は「平面駆動型ドライバーx1」としイヤホンとしてはダントツでしょう。TRN VX Proは重低音寄りの低音でドーンと来ますが若干輪郭が甘いです。

■重低音
LETSHUOER S08★★★☆☆3.5
SHANLING SONO★★★★☆4.0
TRN VX Pro★★★★★5.0
LETSHUOER S08は低音域に関しても若干甘目、重低音までは少し厳しいです。SHANLING SONOも周波数特性的にも中低音が得意です。TRN VX Proに関しては「10mmダイナミックドライバーなのになんでこんなに深い重低音が出るんだと?」と感心します。

■中音の厚み
LETSHUOER S08★★★★★5.
SHANLING SONO★★★★★5.0
TRN VX Pro★★★★☆4.0
あくまでもイメージですがLETSHUOER S08は横に厚く、SHANLING SONOは奥に厚い、みたいな感じです。これは十多分「平面駆動型ドライバー」と「ダイナミック型ドライバー」の特性の違いでしょう。TRN VX Proは比較的高音域よりの中音域です。

■高音の煌めき
LETSHUOER S08★★★★☆4.5
SHANLING SONO★★★★☆4.0
TRN VX Pro★★★★★5.0
LETSHUOER S08は「平面駆動型ドライバー」らしい端の方までスーッと伸びて行く高音です。やはりきらめきという意味ではBA型ドライバーでしょう。特に。TRN VX Pro(高音域バランスドアーマチュアドライバーx4)でしょう。効果は絶大です。

■高音の共鳴・伸び
LETSHUOER S08★★★★★5.
SHANLING SONO★★★★☆4.5
TRN VX Pro★★★★★5.0
高音域の伸びと共鳴という意味ではTRN VX Proでしょう。BA型の高音域ドライバーとアルミ筐体の共鳴は美しいです。共鳴と伸び方は違いますがLETSHUOER S08の「平面駆動型ドライバー」も独特で素晴らしいです。

■音質の柔らかさ
LETSHUOER S08★★★★★5.0
SHANLING SONO★★★★☆4.0
TRN VX Pro★★★★☆4.0
この中ではLETSHUOER S08の「平面駆動型ドライバー」一番柔らかいと感じます。今まで「平面駆動型ドライバー」の音は固いイメージがあったのですが、不思議です。

■音質の濃厚度
LETSHUOER S08★★★★☆4.5
SHANLING SONO★★★★★5.0
TRN VX Pro★★★★☆4.0
これは甲乙丙つけがたいですが全体的にSHANLING SONOが最も濃厚に感じます、この辺りは好みです。個人的にはいずれも好きです。

■音質のトータルバランス
LETSHUOER S08★★★★★5.0
SHANLING SONO★★★★★5.0
TRN VX Pro★★★★★4.5
全て音を出す方式が違います。LETSHUOER S08は比較的フラット、SHANLING SONOはかまぼこ、TRN VX Proは逆かまぼこ、な特性を持っています。どの方式に軸を置くかでバランスは変わってきます。ここも好みでしょうか、全部好きです。

■長時間音楽を聴くと疲れる
LETSHUOER S08★★★☆☆3.
SHANLING SONO★★★★☆4.0
TRN VX Pro★★★☆☆3.0
はやり圧の一番強いSHANLING SONOが疲れます。TRN VX Proもドンシャリ具合が強いので少し疲れます。

■音楽に没頭できるか
LETSHUOER S08★★★★★50
SHANLING SONO★★★★★5.0
TRN VX Pro★★★★★5.0
これは全て没頭できます。

■耳への負担が大きい
LETSHUOER S08★★☆☆☆2.
SHANLING SONO★★☆☆☆2.0
TRN VX Pro★★☆☆☆2.0
いずれもイヤーチップが合えば耳への負担は少ないです。

■コストパフォーマンス
LETSHUOER S08★★★★★5.
SHANLING SONO★★★★★5.0
TRN VX Pro★★★★★5.0
いずれもバッチリです。

■装着感
LETSHUOER S08★★★★★5.
SHANLING SONO★★★★★5.0
TRN VX Pro★★★★★5.0
いずれもバッチリです。

■省エネ具合
LETSHUOER S08★★★☆☆4.
SHANLING SONO★★★★★5.0
TRN VX Pro★★★★★4.0
ドライバーの構造、数、インピータンスによって変わります。

■総合評価
LETSHUOER S08★★★★★5.0
SHANLING SONO★★★★★4.8
TRN VX Pro★★★★★4.5


No1を決定します!

さて、3種三様でいずれも素晴らしい音を聴かせてくれますが、今回は「音を出す方式がすべて違う」事を考えると甲乙丙つけがたいのです。しかし、どうしても順位をつけるとしたら、「平面駆動型ドライバーの癖のある音を改善し、まるでダイナミック型ドライバーの様な迫力で鳴る、次世代の平面駆動型ドライバーの発明」ということで、No1はLETSHUOER S08にしたいと思います。ご参考になればと思います。







【他の低音自慢の完全ワイヤレスイヤホンと比較する】その②

完全ワイヤレスイヤホンで、低音と高音が両立している
お気に入り変態イヤホンと無線環境で比べてNO1を決めます!

今回は、ダイナミック型ドライバー+平面駆動型ドライバーを搭載したハイブリット完全ワイヤレスイヤホンと音質を比べてみます。S08に関してはスマートフォンと有線接続では不公平となりますので、Bluetoothレシーバー FiiO(フィーオ) FIIO BTR15 に4.4㎜コネクタで接続し無線化した状態で比較します。DACやアンプの性能は違いますが、コーデックは全てLDACとなりますのでビットレートに関しては同条件となります。
余談ですが、BTR15に専用ケースを買いました。本体に合わせたブルーです。「ポケットに入れてよし!首にぶら下げてよし!」です。


■候補①:LETSHUOER S08+FiiO(フィーオ) FIIO BTR15



(ここがポイント)
低音も高音も目指す! 「平面駆動型ドライバー」の次世代変態構造
今まで「平面駆動型ドライバー」の構造において手をつけられていなかった様な気がしていたのですが水面下では確実に研究が進んでいたのだと感動せずにはいられない「S08」は、カスタム平面駆動型ドライバーです。従来の平面駆動ドライバーと大きく違い、「二層ボイスコイル回路という新構造を採用し共振を大幅に減少」「PTR弾性フィルムを素材にするエッジを追加し弾力のある低音表現と低域の深さを大幅に向上」「マグネトロンスパッタリング高精度薄膜形成技術で振動板の剛性を向上させることにより音の歪みを抑制」により、安定性とより低い歪みと超高速な過渡応答を実現しました。また、今までの「平面駆動型ドライバー」にはない豊かな深い低音も出るのです。

(イヤホン)
■ドライバー構成
 13mmカスタム平面駆動型ドライバー×1
■周波数特性:20Hz-40kHz
■感度:105dB(at 1KHz/mW)
■インピーダンス:26Ω

(Bluetoothレシーバー)
■ESS Technology製DAC+アンプ統合型「ES9219MQ」を2基、左右独立搭載
■バランス出力時の最大パワーは340mW
■統合型DACチップのDAC部とヘッドホンアンプ部に独立した電源供給、低ノイズ
■BluetoothレシーバーにQualcomm製「QCC5125」を採用、高い接続安定性



■候補②:AVIOT(アビオット)TE-Z1PNK


(ここがポイント)
「ウーファー+ツイーター」と重低音+超高音をはっきり明言した勇者
ツイーターとなるこの平面磁気駆動型ドライバーに加え、ウーファーとしてダイナミック型ドライバーを同軸上に配置。超薄型ドライバーの利点を生かし、振動面の差を2mmで配置、ドライバー間の位相差を極限まで低減しました。この“コアキシャル2wayドライバー構成”により、低音から高音までスムースにつながり、低歪で位相乱れの少ないレスポンスを実現。

■ドライバー構成
 ドライバー:コアキシャル2wayドライバー構成
 (10mmダイナミック型ウーファー+平面磁気駆動型ツイーター)

■周波数特性:不明
■感度:不明
■インピーダンス:不明




■候補③:CMF by Nothing Buds Pro 2



(ここがポイント)
安い!デザイン良し!だけじゃない「ダイナミック+平面ドライバー」の音にビックリ
デュアルドライバーの音響効果で、サウンドのあらゆるディテールを逃さず堪能できます。チタンコーティングを施した 11 mm ドライバーが重低音を支え、超薄型 25μm の平面コーン型 6 mm ツイーターが高音部を明瞭に響かせます。スピーカーには迫力ある出力を支える強力な N52 磁石と銅ボイスコイルを搭載、20 Hz ~ 40 kHz のハイファイサウンドを余すところなく明確、かつ精緻に出力します。

■ドライバー構成
 ・ドライバー:11mmバスドライバー x1
  PU (ポリウレタン) + PET (ポリエチレンナフタレート) チタニウムコーティング
 ・ドライバー:6mmマイクロプラナーツイーターx1
  PET (ポリエチレンナフタレート) +PET チタニウムコーティング

■周波数特性:20 Hz ~ 40 kHz
■感度:不明
■インピーダンス:不明


評価スタートです!比べてゆきます!

■価格(2024年10月現在 Amazon価格)
LETSHUOER S08¥17,450 税込
TE-Z1PNK¥24,948税込
Buds Pro 2 ¥9,350 税込
・イヤーチップ:「アズラ(AZLA) SednaEarfit MAX」に統一

■抜け感・空気感
LETSHUOER S08★★★★☆4.5
TE-Z1PNK★★★★★5.0
Buds Pro 2★★★★☆4.0
はS08は柔らかい音質で「抜け感」はありますが「空気感」は若干低いです。TE-Z1PNKは繊細で素晴らしいです。Buds Pro 2が若干雑で抜け・空気感はあまりありません。

■自然な透明度
LETSHUOER S08★★★★☆4.5
TE-Z1PNK ★★★★★5.0
Buds Pro 2★★★☆☆3.8
TE-Z1PNKの透明感は素晴らしいです。LETSHUOER S08は柔らかく乾いた音質なので若干透明度は劣ります

■音圧の高さ
LETSHUOER S08★★★★☆4.5
TE-Z1PNK★★★★☆4.5
Buds Pro 2★★★★★5.0
いずれも音圧はシッカリあるのですが、特にBuds Pro 2の音圧は凄いです。

■音場の広さ
LETSHUOER S08★★★★★5.0
TE-Z1PNK★★★★★5.0
Buds Pro 2★★★★☆4.0
TE-Z1PNKとS08は横への音の伸びがあるので、音場も余計広く感じます。

■音場の奥行
LETSHUOER S08★★★☆☆3.
TE-Z1PNK★★★★★5.0
Buds Pro 2★★★☆☆4.0
構造上TE-Z1PNKとBuds Pro 2は平面駆動型ドライバの後ろにダイナミック型ドライバーがレイアウトされているので必然的に奥行きを感じます。ただいずれも音のズレなどを感じることは在りません。S08ですが、もともと平面駆動型ドライバーは立体感の無い音質が特徴なのでやはり奥行きは少ないです。

■ホール感・ライブ感
LETSHUOER S08★★★★★5.0
TE-Z1PNK★★★★☆4.0
Buds Pro 2★★★☆☆3.0
S08とBuds Pro 2はライブ感が強く、TE-Z1PNKはホール感が強いです。

■解像度の高さ
LETSHUOER S08★★★★★5.0
TE-Z1PNK★★★★★5.0
Buds Pro 2★★★★☆4.5
S08は平面駆動型ドライバーならではの解像度の高さを感じます。TE-Z1PNKの解像度の高さも素晴らしいです。

■レスポンス・軽快感
LETSHUOER S08★★★★★5.0
TE-Z1PNK★★★☆☆4.0
Buds Pro 2★★★★★5.0
ドンシャリ命のBuds Pro 2のレスポンスが素晴らしいです。元気のですイヤホンです。S08も平面駆動型ドライバーならではの立ち上がりの良いレスポンスの良さと軽快感を感じます

■低音の深み
LETSHUOER S08★★★★☆4.0
TE-Z1PNK★★★★★5.0
Buds Pro 2★★★★☆4.0
TE-Z1PNKの低音に振り切ったチューニングは素晴らしく低音の深みは素晴らしいです。引き込まれます。Buds Pro 2は深みというより攻めてくる感じです。S08も十分な低音ですが、この2機種と比べてしまうと見劣りします。

■重低音
LETSHUOER S08★★★☆☆3.5
TE-Z1PNK★★★★★5.0
Buds Pro 2★★★★☆4.5
TE-Z1PNKの低音に振り切ったチューニングは素晴らしく重低音の領域まで感じます。Buds Pro 2はそこまで出ません。S08は得意の中音・高音域を中心に低音域をプラスしたチューニングなので、重低音となると厳しいです

■中音の厚み
LETSHUOER S08★★★★★5.
TE-Z1PNK★★★☆☆3.8
Buds Pro 2★★★★☆4.0
S08の厚みは素晴らしく、どんな中音楽器も表現します、特に女性ボーカルは美しいです。Buds Pro 2はダイナミックがシッカリと中音域を出しています。TE-Z1PNKは低音と高音に重きを置いているので若干中音域の厚みが少ないです。

■高音の煌めき
LETSHUOER S08★★★★★5.0
TE-Z1PNK★★★★☆4.0
Buds Pro 2★★★★★5.0
LETSHUOER S08は「平面駆動型ドライバー」らしい端の方までキラキラがスッと短く伸びて行く高音です。TE-Z1PNKは更にクリアにスーッと伸びてゆきます。Buds Pro 2は小ぶりながら煌めきが心地よいです。

■高音の共鳴・伸び
LETSHUOER S08★★★★☆4.5
TE-Z1PNK★★★★★5.0
Buds Pro 2★★★★☆4.5
全て「平面駆動型ドライバー」らしい共鳴と伸びがあります。中でもTE-Z1PNKの共鳴と伸びがダントツ美しいです。S08は若干控えめに感じます。Buds Pro 2はやはり小ぶりです。

■音質の柔らかさ
LETSHUOER S08★★★★★5.0
TE-Z1PNK★★★☆☆3.8
Buds Pro 2★★★★☆4.0
この中ではLETSHUOER S08の「平面駆動型ドライバー」一番柔らかいと感じます。心地よい柔らかさです。TE-Z1PNKは比較的硬質です。

■音質の濃厚度
LETSHUOER S08★★★★★5.0
TE-Z1PNK★★★★★5.0
Buds Pro 2★★★★☆4.0
これは甲乙丙つけがたいですが、TE-Z1PNKは低音中心に濃厚、S08は中高音を中心に濃厚と感じます。

■音質のトータルバランス
LETSHUOER S08★★★★★5.0
TE-Z1PNK★★★★★5.0
Buds Pro 2★★★★☆4.5
全てチューニングが違いますが、それぞれが個性的にまとまっており、トータルバランスはどれも良いです。何かが足りないということはどれもありません。

■長時間音楽を聴くと疲れる
LETSHUOER S08★★★☆☆3.
TE-Z1PNK★★★☆☆3.0
Buds Pro 2★★★☆☆3.0
いずれも疲れません。

■音楽に没頭できるか
LETSHUOER S08★★★★★50
TE-Z1PNK★★★★★5.0
Buds Pro 2★★★★★5.0
これは全て没頭できます。

■LDAC時に電波仕様を受けやすい
LETSHUOER S08★★★☆☆2.
TE-Z1PNK★★★★☆4.0
Buds Pro 2★★☆☆☆2.0
世代的に少し古く、多分Bluetoothチップも古いと思われます。比較的干渉を受けやすくビットレートの変化、揺れを感じることが多いいです。

■コストパフォーマンス
LETSHUOER S08★★★☆☆5.
TE-Z1PNK★★☆☆☆3.0
Buds Pro 2★★★★★5.0
コストパフォーマンスではBuds Pro 2です。しかし、TE-Z1PNKもS08も価格以上の満足度があるのでパフォーマンスは悪くないとも思います。


■総合評価
LETSHUOER S08★★★★★5.0
TE-Z1PNK★★★★★5.0
Buds Pro 2★★★★☆4.5


No1を決定します!

音質においては、完全ワイヤレスイヤホンという枠の中で開発をされている「TE-Z1PNK」がダントツのNo1と感じます。コストパフォーマンスの部門では「Buds Pro 2」がNo1となります。「(平面駆動型ドライバーx1)の音質でここまで良い音を聴いたことが無い」と言う意味では「S08」がNo1となります。
さて、3種三様でいずれも素晴らしい音を聴かせてくれますが、
今回のNo1は・・・「LETSHUOER S08」にしたいと思います。基本柔らかく帯域が広く美しい音質のS08ですが、今回利用したBTR15により、更に柔らかさと煌めきと濃厚な世界が広がりました。「これは本当にワイヤレスで、しかも平面駆動型ドライバーなのか?」と改めて感じました。
※有線イヤホンの面白みは、「良い音質」ということもあるのですが、接続するプレイヤー(DAP・スマートフォン・Bluetoothレシーバー・DAC・アンプ)により色々な音で楽しめるところにあります。完全ワイヤレスイヤホンでは残念ながら音の変化を楽しむことは出来ません。





【総評】

正直、昔の「鉄板を叩いた様な音」「無機質」「冷たい」「抑揚が無い」「面白みに欠ける」「低音がスカスカ」という平面駆動型ドライバーの悪いイメージは全くありません。

「二層ボイスコイル回路という新構造を採用し共振を大幅に減少」「PTR弾性フィルムを素材にするエッジを追加し弾力のある低音表現と低域の深さを大幅に向上」「マグネトロンスパッタリング高精度薄膜形成技術で振動板の剛性を向上させることにより音の歪みを抑制」
の効果は絶大だと感じました。
全周波数帯域の音が一気に立ち上がる感覚は平面駆動型ドライバーの鳴り方ですが、ダイナミックドライバー派、ダイナミックドライバーベースのハイブリット派の方にも十分納得いただける商品だと感じました。

正直、以前聴いていた平面駆動型ドライバー搭載のイヤホンがどんな音だったか思い出せないほどS80の音は素晴らしいもです。少し大げさですが「シングルにおける平面駆動型ドライバーのイメージを180度変えてしまった革命的な商品」だと思います。価格も手ごろですし、私のように、昔の平面駆動イヤホンにあまり良いイメージを持っていない方にも是非聴いていただければと感じました。これは、マジで次世代の平面駆動ドライバーイヤホンでしょう。ただ、今後耐久性がどうか気になる所です。


※ケーブル交換、ウレタン系とシリコン系のイヤーピースの違いだけでも音質はガラリと変わってしまいます。内容はあくまでも個人的な環境下での考えですのでご了承ください。参考程度にお読みいただければ幸いです。