密閉型インナーイヤーレシーバー XBA-H3 |
さて、このXBA-H3はソニーのハイブリットイヤホンである。2基 バランスド・アーマチュアと1基のダイナミックで構成されている。実はBAに対してあまり良い印象を持っていない、「音を忠実に再現する能力は高いが、迫力というか心に響くような音を期待できない」と思っている。
現在、ウォークマンZX1(NW-ZX1)を注文しており、ハイレゾを聴くための最適のイヤホンとしてXBA-H3を購入した。BAとダイナミックの両方の良いところを兼ね合わせたXBA-H3、期待に胸踊らせている。
XBA-H3仕様
型式 密閉ハイブリッド
ドライバーユニット ハイブリッド 3ウェイ (16 mm ダイナミック + 2基 バランスド・アーマチュア)
感度 107dB/mW
再生周波数帯域 3Hz-40,000Hz
インピーダンス 40 ohm(1kHz)
最大入力 100mW
コード長 1.2m
コードタイプ 接続コード(1.2m)/スマートフォン対応マイク/リモコン付きオーディオコード(1.2m)
入力プラグ 金メッキL型ステレオミニプラグ/4極金メッキL型ステレオミニプラグ
質量 約10g
詳しくはソニーホームページで
ハイレゾとは「High(高い) Resolution(解像度)」のこと
音楽CDの情報量の約3倍~6.5倍ある。スタジオの原曲に近い高音質で、CDでは再生できない空気感・臨場感まで表現する事ができると言われている。そしてこのハイレゾ音源を再生できるアンプがウォークマンZX1(NW-ZX1)であり、ハイレゾ音源を満喫できるイヤホンがXBA-H3と言うことになります。
詳しくはソニーホームページで
(*´ω`*)おぉ~デカイ |
16mmのダイナミックが収まる |
デザインに美しさはないかなぁ~ |
派手なケーブル、今までにない素材感 ケーブルのタッチノイズはほとんど発生しない・・凄い |
高級感があるL字コネクタ |
オーソドックスな HA-FX700 比べると 独特な装着方法の XBA-H3 |
しかしデカイ XBA-H3 に美しさはない コンパクトで美しい HA-FX700 |
慣れると装着しやすい 耳からかなりはみ出る |
スマホに直挿しで聴いてみた 残念ながらノーマルのスマホのアンプでは このXBA-H3を全く生かせない |
BluetoothステレオレシーバーAT-PHA05BTに接続 さすがパワーアンプ内蔵!サウンドがグッと良くなる |
【現時点での総括】
デザイン的には”デカイだけ”と言う印象しか残らない、もう少しデザインには力を入れて欲しいと思った。
音のトータルバランスは素晴らしい!今まで聞こえてこなかった音が聴こえてきた。高音がスーッと伸びて行き最後の余韻まで聴こえる。ボーカルの微かな息継ぎまで聴こえる。刺激的な美しい高音を鳴らすが、耳に刺さることはない。 中低音もシッカリ出ている。現時点XBA-H3を本気で鳴らすことの出来るアンプがないので何とも言えないが、低音域にもう少し迫力が欲しいと感じる。 トータル的に良い音が出る優等生と言った感じ。 本気で評価するのはウォークマンZX1(NW-ZX1)を手に入れてからとなる。それまでシッカリとエージングをしておこう。
よく使うイヤホンを聴き比べて見た
Ⅰ.XBA-H3 と HA-FX700(ビクター)
HA-FX700は心震わす独特の重低音を出す。耳に刺さらない高音を出すが、表現されていない音が多くある。また、少し音が抜けきれないと言うか、乾いていないと言うか、音全体に一皮膜があるような感じもする(エージング不足の可能性あり)。
XBA-H3はこの一皮を削り取り、重低音部をカットし、高音部をしっかり出し、音の広がりを2倍にした感じである。個人的には重低音が好きなので現時点少し物足りない。しかし、適切なイヤーチップと適切なアンプ、ウォークマンZX1が低音部にも劇的な変化をもたらしてくれると期待している。
Ⅱ.XBA-H3 と ATH-CKM99(オーテク)
ATH-CKM99は低音から高音までこじんまりとではあるが、バランス良く音を出す。最初XBA-H3を聴いたときはATH-CKM99によく似た特性だと感じた。XBA-H3はATH-CKM99の全体の音域を2倍、音質も2倍にした感じ。音場は奥行きを持ち、各パートの位置感も掴める。しかし、この中にBAが入っているとは思えないくらいシッカリとした存在感のある音を出す。
Ⅲ.XBA-H3 と ATH-CK90PROMK2(オーテク)
ATH-CK90PROMK2は初めて買ったBAタイプのイヤホン。高音はよく出るが中低音がスカスカで、BAを嫌いになるキッカケになったイヤホンだ(会話がシッカリと聞き取れるので現在はテレビ用のイヤホンをして使用)!
XBA-H3はこのBAの汚名をスッパリと拭い去っている。BAの特性をフルに生かし、不足する中低音とパワーを16mmダイナミックで補う。 何処までも高音が伸び、低音もシッカリ出る、まるで高性能のダイナミックイヤホンと思わせるチューニングにSONYの気合いを感じる
お気に入り度 HA-FX700の高音部は苦手だが重低音は病みつきになる XBA-H3、SONYのチューニングは見事!これからが楽しみ |
トータルバランス 16 mm ダイナミック + 2基 バランスド・アーマチュアを 見事に融合させているSONYの本気が伺える ATH-CKM99も安い割にはバランスは良い |
重低音 重低音に関して現時点HA-FX700の右に出るものなし! XBA-H3のダイナミック部をHA-FX700の物に交換したら それは恐ろしいイヤホンになると思う! |
COMPLYイヤホンチップ Tx-200 を装着し
コンパクトアンプHP-A3で音を聴いてみる
HA-700の時から大ファンになったCOMPLY (コンプライ) イヤホンチップ!耳当たりと、遮音性の高さ、シッカリ出る低音域!もう手放せません(*^_^*)今回はMサイズとLサイズを購入しました!
Mサイズ装着時は外部の音がある程度聞こえます。音的には高音から低音までバランスよく出ます。サイズ感は丁度いい感じです。
Lサイズ装着時は外部の音はかなり抑えられます。低音の出が明らかに良くなります。サイズ感やはりLなので耳の穴の中がパンパン、耳の穴が大きくならないかな?でも、低音重視でいくと個人的にはLが好きかな?あと、念のためですが耳の穴が痛くなることはありません。
また、遮音性もグーンとアップ!音漏れも少ないと思われます。
(#^^#)サウンドに身を任せたいときはL、軽く音楽を聴きながら外の音も聞かないといけない状況の時はMと、使い分けたいと思います。
COMPLY (コンプライ) イヤホンチップ Tx-200 (3ペア) |
COMPLY (コンプライ) イヤホンチップの装着方法
COMPLY (コンプライ) イヤホンチップは装着の仕方で音が大きく左右されます。
経験上、そのまま無理やり耳に押し込んでも音は良くなりません。
まず、ゆびで優しく摘み、ひと肌で圧縮します |
圧縮された状態で、元に戻る前に素早く耳に装着 耳の中の良い位置で元の大きさに戻り耳にフィットする ココを上手くやると音が格段に変わる |
個人的なやり方と感想ですが一度お試しあれ!(#^^#)
これこれ!これがないと始らない!(Mサイズ装着) |
何時も買うのは耳垢フィルター付き 耳垢はありませんがイヤホンを守るため |
フィルター付きの場合、多少高音域がマイルドになります |
コンパクトアンプHP-A3 |
ハイレゾ音源とウォークマンZX1(NW-ZX1)の組み合わせに、更なる可能性と期待が膨らみました。※NW-M505でも試してみました。
【後日】
NW-ZX1が到着し聴きまくっています。結論から言うとHP-A3は別物に化けました!!NW-ZX1の性能をシッカリと受け止め、音を表現しているように思いました。豊かな切れのある低音、かすかな余韻まで聞こえる高音、深く広がりのある空間、全ての音がバランス良く聞こえてきます。
面白いのが、時折楽曲によって、それぞれの楽器の音が微妙に上下左右から聞こえるような気がする事があります。これはBAの数とレイアウトによるものなのでしょうか?まあ、これはこれで立体感があって良いのですが。
自分で言うのもなんですが、NW-ZX1とHP-A3の組み合わせは間違っていなかったとニンマリしています。ただ、個人的にはもう少し小さかったら良かったと思います。耳に突き立つデザインは、慣れないせいか少し異様です。
★ハイレゾ対応ウッドドームイヤホン JVC HA-FX850 もご覧ください!こいつはヤバいです!
★XBA-H3の後継上位機種、新開発のHDハイブリッド3ウェイドライバーを搭載した XBA-Z5 を購入しました。