2020年10月11日日曜日

HIDIZS(ヒディス)AP80Pro Rose Gold.(ローズゴールド) 小さくて安いけど侮れない316Lステンレス鋼ボディーのDAPです。レビュー評価してみました。

AP80Pro Rose Gold.(ローズゴールド)
Rose Gold Stainless Steel Limited Collector's Edition

さて、予想通りAP80Pro CP Limited Edition(世界限定500台:純銅筐体)に続いて、AP80Pro ローズゴールド(世界限定688台:316Lステンレス筐体)が登場しました。「なぜに、CPが500台でローズゴールドが688台なのでしょうか?」それはさておき、早々にゲットしました。通常なら、HIDIZS商品は「飯田ピアノ」や「e-イヤホン」さんで買う所なのですが、9月現在日本国内で購入できる所はありません。ステンレススティールのDAPは比較的すぐ完売するので、のんきに待ってはいられません。と言う事で今回は「HiFiGo」で中国直買いにチャレンジしました。決済はPayPal(ペイパル)が使えたので注文するまでに20分とかかりませんでした。PayPalは2段階認証もシッカリしているのであんしんです。あとは商品がちゃんと届くかどうか祈るのみです。

さて、商品を2020年9月25日(金)に注文しましたが、何日で届くでしょうか?!また、「私のナンバーは688番中何番なのか?」楽しみです。

★AmazonHidizs ストア


■AP80Proの主な特徴
・ESS社製DAC「ES9218P」をデュアルで搭載
・2.5mmバランス出力端子を搭載
・専用システム「HiBy OS」の最新版Hiby 3.0 OSを搭載
・好みのサウンドにカスタマイズできるMage Sound 8-Ball Tuning(MSEB)
・HiBy社製の専用FPGAチップ「HBC3000」搭載
・Bluetooth4.2
・aptX、LDACコーデックに加え、オリジナルのHiByUAT(192kHz、1.2Mbps)を利用可
・「HiBy Link」を使用してスマートホンからAP80Proをリモート操作可
・FMラジオ機能搭載
・2.45インチのタッチスクリーン搭載
・ボリュームには日本のALPS社製ボリュームを採用
・最大11時間の駆動時間(バッテリー容量850mA)
・Micro-SDカードスロットを搭載

■AP80Proの主な仕様
・CPU:Ingenic X1000
・DAC:ES9218Pデュアル
・FPGA:HBC3000
・ハウジング:アルミニウム合金(限定モデルAP80Proローズゴールドは316Lステンレス製
・ディスプレイ:Samsung 社製2.45インチフルタッチスクリーン
・オペレーティングシステム:HiBy OS 3.0
・ボタン:サイドボタン
・ボリューム:日本ALPS社製ボリュームノブ
・Bluetooth:V4.2
・コーデック:aptX、LDAC、HiBy UAT
・インターフェイス:USB TypeC(USB2.0 /データ転送)
・電源アダプター:DC5V 2A
・電池:800mAh 3.7V リチウムポリマーバッテリー
・充電時間:約1時間
・使用可能時間:フォンアウト8~11時間
・出力:3.5mmステレオミニ、2.5mmバランス
・イコライザー:10バンドEQ(±12dB)、8 エフェクト+カスタムエフェクト
・マイクロSDカード最大サイズ:512GB
・ファームウェアのアップグレード:SDカード(FAT32システムのみ)
・質量:68g限定モデルAP80Proローズゴールドは約110g
・ロスレス形式のサポート:DSD64/128/256(".dsf", ".dff")、PCM384kHz/32bit(MAX)、FLAC、APE、WMA、WAV、ALAC
3.5 ステレオ出力 出力電力:70mW+70mW@32Ω
2.5 バランス出力 出力電力:190mW+190mW@32Ω

※詳しい仕様はメーカーホームページをご覧ください。


■商品の到着
商品は「YunExpress」で出荷されたようです。
2020年9月25日(金)に注文し自宅への到着は2020年10月01日(木)でした。注文してから7日で商品が届きました。まあ、こんなもんでしょう!ちゃんと届いたので安心しました。


■開封
パッケージはAP80Pro CPと全く一緒です。


Noは244番です







■何故にローズゴールドなのか?
(゜_゜)ウーン、正直なぜ316Lステンレス鋼素材ボディーをわざわざローズゴールドに塗装したのでしょうか?316Lステンレスの美しさを前面に出せばいいのに。これではパッと見、AP80Pro CPとの区別がつきません(笑
左)AP80Proローズゴールド  右)AP80Pro CP
裏面を見ると違いは歴残なのですが。側面や前から見た時はよくわかりません。並べてたら間違えて買う人がいるかも??ケースを付けた時は更にわからなくなります。



左)AP80Proローズゴールド ですが、標準で液晶保護フィルムが貼ってあり、保護フィルムの保護フィルムを剥がすだけで良いのですが、なんと全部剥がしてポイしてしまいました。あとで気が付いて慌てて張り付けたのですが、気泡だらけになってしまいました。自分にガッカリです。
※上記で疑問になっていた「316Lステンレス鋼素材ボディー色を何故わざわざローズゴールドに塗装したのか?」の回答が後に分かりました。AP80 Pro Titanium Alloy(タイタニウム アロイ) が美しいシルバーで登場したからです。多分、このチタンモデルも生産計画は以前から分かっていて、316Lステンレス鋼の色と重ならないようにしたのではないでしょうか?




■メモリ
キングストンの microSD カード 128GBを購入しました。パソコンでフォーマット(exFAT)しAP80Proローズゴールドのスロットにセットしました。問題なく使えています。



■ポートのカバー・キャップ
最近はTypeCのコネクタや、一切使用しない3.5㎜のイヤホンジャックにキャップをするのが趣味です。(笑

2セットに適用する FiiO M15S M11S M11 Plus LTD / M15 / M11 Pro / M9 に適用するShanling M8 / M6 / M6 Pro M5S に適用する iRiver に適用する iBasso MP3 DAP ポータブル HiFi プレーヤー ダスト プラグ 4.4MM 3.5MM 2.5MM Type C ジャック(2個入り)





■DAPは素材とバランス!そして、重さが重要!
私は持論ですが「DAPはボディー素材とバランスが重要。また、重いほど良い音を出す。」と考えています。専門家ではないので科学的なことは詳しく分かりませんが、音は金属素材の特性の違いで大きく変わってきます。また、重量は金属の密度とも関係するので音の違いに影響するとおもわれます。
現在重量ヘビー級の「純銅筐体のNW-WM1Z」「アルミニュウム筐体のFiio M15」「316Lステンレス筐体のHiBy R6 Pro」を所有していますが、それぞれに素晴らしい音質は三種三様です。

簡単に書くと
■「銅)NW-WM1Z」・・濃厚で深みや余韻のある音質、音に空気感も感じる。
■「アルミ)Fiio M15」・・クールで全体域で安定した重厚な音質、優等生。
■「ステンレス)HiBy R6 Pro」・・ソリッドな音質、締まった低音、煌めく高音。
さて、AP80Proローズゴールドの重量ですが、重量は約117gのAP80Pro CPと比べてみたところほぼ一緒でした。気持ち「軽いかな?」と言った感じです。重量は110g前後だと思われます。個人的にはAP80Pro CPよりも、もっと重くしてほしかったです。




■操作性
操作性はAP80Pro CPをご覧ください

■音を聴いてみる
【環境】
・AP80Proローズゴールドの音質設定は全てデフォルトです。(AP80Pro CPと同じ)
・音源は全てFLACです。(ここにあるような楽曲をメインで聴きます)
・イヤホンはAKG N5005使用します。
N5005は低音域・中音域・高音域、すべての帯域を繊細に高い解像度でフラットに表現します。私の中ではリファレンスイヤホンとしての位置づけです。
(中高域用)バランスド・アーマチュア・ドライバー×4
(低域用)9.2mm径ダイナミック・ドライバー×1
(再生周波数帯域:10Hz ~ 40kHz)
・バランスケーブル:onso iect_04ケーブル
低音域~高音域まで曇りのないスッキリとした音質です。癖のないバランスの良いケーブルです。材質は(純度99.9999%以上の6N銅と、銀メッキされた銅純度99.99%以上のPCUHD、HiFC、OFCの3種の4N銅)でタッチノイズも皆無。
・バランス変換ケーブル 2.5mm四極(オス)→ 4.4mm五極(メス)
onso04は4.4㎜(5極)ケーブルなので2.2㎜に変換します。
・イヤーチップはコンプライ
遮音性の高さと、豊かな低音を出してくれます。

 

【楽曲】
YouTubeの「お洒落なミュージック」に集めているような曲を主に聴いて評価しました。

★エージング200時間
個人的には316Lステンレススティール素材は硬いので、エージングは最低でも200時間は必要と感じています。

【音場】
音場はそう広くは有りませんが上下左右に適度に心地よい広さがあります。高音域はファーっと広がり余韻が残り、とても美しいです。音場の左右の端の方に配置された楽器の音もシッカリと聴き取れます。ボーカルはシッカリと中心に位置しており、各楽器とほぼ同じ位置です。

【音圧】
正直「N5005の性能を100%出せているか?」と言ったら出せていません。せいぜい70%程度でしょう。上位クラスのDAPに比べると音圧は低く音に深みや奥行が足りません。ただし、「この価格帯で」と言う事になると話は別です。「よくもこの価格帯でN5005を鳴らせるな!」です。確かに音の深みやパンり力には少々物足りなさもあるのですが、十分に聴きごたえのある音圧があります。

【音質】
ノイズは無く、解像度は高いです。シッカリとした音の輪郭・力強さ・音の切れ・ソリッド感は素晴らしいです。特にドラムスや弦楽器の切れが良く、全体的に曇りの無い音質で輪郭もスッキリしています。締りのある低音域と、特に高音域が美しく、女性ボーカルの高音域の響きやキラキラ感は心地いいのです。ただ、中音域の見通しがあまり良くなりません。

また、192.0kHz/24bitのハイレゾ音源の再生すると、更に高い解像度とゲインが上がったように音圧も上がり、更に音質がよくなります。小さい癖にシッカリとハイレゾ音源を再生しているなぁ~と感じます。






■バッテリーの持ち
資料では「使用可能時間:フォンアウト8~11時間」とあります。
(バランス接続)(ボリューム55)(イヤホンのインピータンス18Ω)(音源FLAC)で約5時間ぶっ通しで使用したところバッテリーの残り40%程度になっています。画面はほぼ消して、聴きっぱなしで9時間~10時間程度かなと思います。しかし、192.0kHz/24bitあたりのハイレゾ音源のみをぶっ通しで再生すると7時間程度でバッテリが無くなりました。




■市販品の保護フィルムを買う

標準でついていた保護フィルムを剥がしてしまい、慌てて付けたけど気泡だらけで(涙。 市販品を買いました。


Hidizs AP80 Pro 日本製 指紋が目立たない 光沢液晶・背面フィルム OverLay Brilliant OBHIDIZSAP80PRO/S/12





■どうしてもやるべき事
さて、どうしてもやるべき事があります。そうですAP80Pro CPとAP80Proローズゴールドの比較です。少々エージング時間の差があるのですが、比較したいと思います。
AP80Pro CPとAP80Proローズゴールドのスペックは筐体素材の違いだけでその他は全て同じです。
AP80Pro CP VS AP80Proローズゴールド


【評価筐体】

上の方でも書きましたが、なぜ同じような色なんでしょう?
先日もローズゴールドを持ち出して音楽を聴いていたつもりでしたが、よく見たらCPでした。(笑

裏面を見て初めて違いを確信します



AP80Proローズゴールド と AP80Pro CPです
AP80Proローズゴールドの仕上げが雑に感じます。特にボリューム周りの塗装のザラザラはデザインなのか、ムラなのかよくわかりません。正直
AP80Pro CPの方が高級感があります。また、個体差でしょうが、AP80Proローズゴールドのボリュームを回すと少し引っかかった感じで洗練されていません。AP80Pro CPは何の抵抗も無くスーッと回ります。

(上)AP80Pro CP と (下)AP80Proローズゴールド
ローズゴールドには巻き戻しや再生の記号が付いています。

やっぱり、何度見ても(右)AP80Pro CPが綺麗。
AP80Proローズゴールドの塗装は、いつか剥げてきそうな予感。



【 比較に使ったイヤホン AKG N5005 】
BA型×4、9.2mmダイナミック型×1
繊細で低音から高音域までフラット又はカマボコ状に全域で繊細な解像度の高い音を出す。
N5005のケーブルは4.4㎜のバランスケーブルなので2.5㎜に変換して使います。




【 比較に使った曲 その① 】
お洒落なミュージック」に集めているような曲の中から聴き比べしました。

Ariana Grande ft. The Weeknd - Love Me Harder
アリアナ・グランデはアメリカ出身のポップス・R&Bシンガー
こちらはアリアナ・グランデの作品にザ・ウィークエンドが参加した曲です。個人的にアリアナ・グランデの楽曲の中では最も好きな歌です。二人とも歌唱力が凄いので何度聴いてもカッコいいです。終盤にアリアナがハイトーンでハモリ、一か所アリアナが「イェイ」叫ぶところがあるのですが、この辺りがカッコよく聴きとれるかどうかがポイントです。
 


Fourplay - WISH YOU WERE HERE
フォープレイは、ピアニストのボブ・ジェームス、ギタリストのリー・リトナー、ベーシスト兼ボーカルのネイザン・イースト、ドラマーのハービー・メイソンの4人により1990年に結成された、スムーズジャズ、フュージョンのグループ。
何時聴いても時代を感じさせない美しいサウンド。各パートの楽器の囁くような音まで聴きとれるかどうかがポイント。



London Grammar - Non Believer
ロンドン・グラマーはイギリスのインディーポップバンド
9小節目あたりから重低音のベースが走る。切れの良いドラムスと重低音のベースがきちんと聴こえるかがポイント。ボーカルは良い声をしている。



Paul Schwaltz - Magnificat
アメリカの音楽プロデューサーであるポール・シュワルツの作品
ヒーリング・ニューエイジ・クラシッククロスオーバー等のジャンルであり、毎回、様々なアーティスト参加しています。このMagnificatは原曲はよく知らないのですがとても美しい楽曲です。コーラスのどこまでも響き渡る音や、ベースのカッコよさがポイント。





聴き比べ
製品名 AP80Pro CP AP80Proローズゴールド
材質 純銅筐体 ステンレス筐体
音場
上下左右の音場はあまり広くなく少し奥行きを感じる。 上下左右に適度な広さ、各楽器は左右にシッカリと分離していますが、奥行きは有りません
音圧
スマホよりははるかに高いですが、上位の機種に比べるとありません。ただ、必要十分の音圧です。 必要十分の音圧です。筐体の素材による音の違いによるものだと思いますが、CPに比べると少し低い気がします。
高音 乾いた高音ではなく、少し抑え気味のシットリトした高音で、共鳴はあまりない。 ボーカルやコーラスのエコーが効いている時の高音域の伸びが美しいです。
中音 見通しあまりよくありません 見通しあまりよくありません
低音ズッシリとした低音です。軽めですが切れの良い低音です。
ボーカル シットリトし力強く表現されます。女性ボーカルやコーラスも深みのある伸びの良い声です。
特にハイトーンの女性ボーカルや女性コーラスがキラキラして美しいです。
ポイント スピード感はあまりなくシットリトした深い音、アコースティック楽器が特に美しい。 スピード感のある乾いた音質でエレクトロニクスサウンドとの相性が良い。
評価
コメント エレクトロニクスサウンド系はスピード感とメリハリのあるAP80Proローズゴールドの方が心地よく感じます。アコースティック楽器中心の楽曲はAP80Pro CPの方がドッシリとした音で心地よいのです。

純銅の生み出す「シットリとした深みと芯のある音」が良いのか?、316Lステンレスの生み出す「ソリッドな共鳴と広がりのある音」が良いのか?これは個人的にも非常に難しい問題です。しかし、現実的にCPで楽曲を聴いた後、同じ曲をローズゴールドで聴くと「音が一皮むけた澄んだ音、力強い低音と高音域の美しい共鳴」と感じます。結論を言うと、クラシックやジャズならCPでしょうが、エレクトロニクスサウンド系、女性ボーカル系が多い私にはAP80Proローズゴールドが良いと思いました。

ただ、AP80Pro CP と AP80Proローズゴールドの両方とも中音域も得意とするN5005の性能を完全に発揮できていません。また、全体的な音の深みは長時間のエージングでもあまり期待できません。この辺りはDACやアンプの性能によるものと思われます。しかし、エントリー機種としては十分過ぎる良い音です。




【 比較に使った曲 その② 】
先日購入した「井上陽水」の192.0kHz/24bitのハイレゾ音源で比較してみます

聴き比べ
製品名 AP80Pro CP AP80Proローズゴールド
材質 純銅筐体 ステンレス筐体
音場
解像度が上がり繊細になった分、楽曲によっては奥行きも出てきます。 解像度が上がり繊細になった分、楽曲によっては少し広がりが出ます。
音圧
音圧はかなり上がった気がします。音質も濃厚。 音のキレは更に繊細に、ローズゴールドは音が広がる傾向にあるので音圧はCPに比べ少し低く感じます。
高音 ローズゴールドまでとは行きませんが、高音域のキラキラ感も出ています。高音の伸びも良い。 キラキラ感は更にアップします。今まで聴こえなかった高音域も聴こえます。
中音 見通しの良い中音域が出ています。 見通しの良い中音域が出ています。
低音深く濃厚な低音が出ています。少し軽い切れの良い低音です。
ボーカル 前期のアルバムでは透き通る陽水の声が更に洗練されます。言葉の最後までシッカリと聴こえます。
高音域が更に出ていますが、シットリさはあまりありません。少し陽水の声が淡白に聴こえます。
ポイント 濃厚で奥行きのある音質です。低音域も高音域もワンランクアップします。曇りの無い音になります。 ソリッドで全体的に乾いた音になります。アップテンポな楽曲には良いですが、陽水の深く思い世界観の楽曲には少し軽いかも
評価
コメント アコースティックギターやアコースティック楽器の多い井上陽水の楽曲においては深く透き通る洗練された音を出すAP80Pro CPの方が心地よく感じました。ただ、後期のアップテンポでエレクトロニクス楽器が多用してくると、AP80Proローズゴールドも良いのです。

こと、ハイレゾ音源の「井上陽水」に関しては純銅のAP80Pro CPの方が合うと感じました。楽曲のジャンル・ボーカルの声の性質・アコースティック楽器かエレクトロニクス楽器か?、そう言った違いで両機種を使い分けると良いと感じました。

ただ、楽曲によっては音の違いに気が付かない事もありました。AP80Pro CPもAP80Proローズゴールドも基本的に音が良いので、特にハイレゾ音源の場合はどちらでも良いとも思います。両機ともハイレゾ音源であれば、N5005の中音域の見通しが良くなりました。


【聴き比べの総括】
最近本当に高い頻度でこの2機種を使っています。コンパクトで取り回しも良いし音も良いし、音楽に没頭できます。更に色々なイヤホンを鳴らしていますが、どんなイヤホンでもキッチリと、そのイヤホン特性を表現してくれます。AP80Pro CPとAP80Proローズゴールドを聴いていると「高価なDAPは必要ないかも!」と思ってしまいます。また、正直な所「日本のDAPの出番はもう無いのかも?」と思ってします。そうそう近いうちに「AP80 Pro Titanium Alloy」が発売されるようです。私は人生の中で一度もチタン合金の音を聴いたことがありません。チタン合金はとても高価でハイエンドDAPに採用すると数十万はするでしょう!しかし、AP80Proなら4万円~5万円です。どんな音になるのでしょうか?楽しみです。 えっ?ハハ、もちろんポチリました(笑









■追加で確認するべき事①
AP80Proローズゴールド x RHA CL2 Planar平面磁気ドライバーイヤホン
AP80Proローズゴールドは316Lステンレス鋼筐体によりソリッドで煌めく高音域の音質が特徴です。RHA CL2 Planarは平面駆動(平面磁気ドライバー)により、歪みの無いソリッドな音が一気に立ち上がる独特な音質です。個人的には、( ソリッド x ソリッド )がどんな音質になるのか気になるところです。


周波数特性:16 - 45,000Hz(有線接続時)
ドライバー:平面駆動(10mm平面磁気ドライバー)
インピーダンス:15Ω
感度:89dB

帯域幅が非常に広く、重低音から超高音域まで、一気に立ち上がります。一般的なダイナミックドライバーの音の出方とは雰囲気がかなり違います。どちらかと言うとBA型ドライバーの音の出方に迫力と広帯域を与えた感じに近いかもしれません。

★バランスケーブル:NICEHCK BLOCC銀メッキ単結晶銅 UPOCC 5N(純度99.999%)
★イヤーチップ:コンプライTSX-400

【音場】
音場はそう広くありませんが両サイドに配置された各楽器の音はクッキリと聴こえます。また、高音域がキラキラ伸びて行く感覚は心地いいです。

【音圧】
インピータンスも低めで非常に扱いやすいイヤホンです。音圧もシッカリありボリュームを絞ってもズシッとくる良い音圧です。

【音質】
さて、ソリッドxソリッドがどうなったでしょうか?
想像では「更にソリッドになって聴き疲れするかも?」と思っていたのですが・・・結果、いい意味で「普通(笑」でした。
確かに切れが更に良くなっており音も曇りやオブラートは一切削ぎ落され、全ての音源は非常にクリアになりました。確かに全体的に高音寄りではありますが、低音も十分に出ています。不思議なことに平面駆動(平面磁気ドライバー)の独特な音質がかなり、軽減されとても聴きやすくなった気がします。更に女性ボーカルが美しいです。

結論 ソリッドxソリッド=普通 でした。





■追加で確認するべき事②
AP80Proローズゴールド x JVC HA-FW1500(ウッドドームドライバーイヤホン)
AP80Proローズゴールドは316Lステンレス鋼筐体によりソリッドで煌めく高音域の音質が特徴です。JVC HA-FW1500はダイナミック型のWoodドームドライバーとWood筐体を持つイヤホンです。豊かな深い重低音と抜けるような優しい高音域が特徴で、ウオーム感にあふれる音質を出します。個人的には、( ソリッド x ウオーム感 )がどんな音質になるのか気になるところです。


周波数特性:6Hz ~ 52,000Hz(有線接続時)
ドライバー:ダイナミック型(11mmウッドドームドライバー)
インピーダンス:16Ω
感度:103dB

とてつもなく深い重低音が出ます。あまり長くこの重低音を味わっていると、他のイヤホンに変えた時に低音がとてもチープに思えます。ただ、デメリットもあり中音域が低音域に埋もれ気味になります。また、凄いのはこれだけ低音域が強いのに高音域もキッチリ鳴ります。個人的にはHA-FW1500はJVCの名器だと思います。


★バランスケーブル:HiF4834 7N単結晶銅16芯 4.4mmコネクタ
★イヤーチップ:コンプライTSX-400
★変換ケーブル:2.5mm四極(オス)→ 4.4mm五極(メス)

【音場】
音場はそう広くありません。上下左右に適度な広さです。

【音圧】
11mmのWoodダイナミック型ドライバーから繰り出される音圧は凄いです。

【音質】
さて、ソリッドxウオーム感がどうなったでしょうか?
目の前を中心にソリッドな共鳴に包まれた重低音が広がります。HA-FW1500の持ち味であるウオーム感は控えめになります。高音域もかなりソリッドになります。優しく温和な音質にソリッド感を加えるのは決して悪くはないのですが、少々もったいない気がします。

試しに純銅ボディーのAP80Pro CPでHA-FW1500を聴いてみると、目の前より下部、左右前後に豊かな重低音が広がって行きます。高音域はスーッと伸びて行き、深みのある音質とHA-FW1500のウオーム感がよくマッチしていると思いました。結論から言うと、HA-FW1500はAP80ProローズゴールドよりもAP80Pro CPとの相性が良いと感じました。

結論 ソリッド x ウオーム感 = ウオーム感を削ぎ落す でした。


AP80 Proベースモデル/CP/Rose Gold/Titanium Alloy Limited Editionの比較も掲載しています。是非ご覧ください。




【総括】
同じ316Lステンレス筐体を持つ、HiBy R6 Pro の更に深くソリッドな美しい音には及びませんが、AP80Proローズゴールドもかなりいい線を行っています。価格も安いし、コンパクトで取り回しも良く音質も価格以上!コストパフォーマンスはとても高いのです。
ステンレス筐体はソリッドで切れがあり高音域に広がりのある音質になります。特に古い楽曲などでは、「音が明るく洗練されて聴こえる」など大きな魅力を持っています。ステンレス筐体のDAPに興味のある方は、是非入門機として検討の一つにしてはいかがでしょうか?ただ、AP80Proローズゴールドは限定ですので、見つけたらすぐゲットすべきです。


※内容はあくまでも個人的な考えですのでご了承ください。
 参考程度にお読みいただければ幸いです。