Maestraudio MA910SB Balanced_4.4mm |
★Amazon:Maestraudio MA910SB スモークグレー(4.4mm)
[10mmグラフェンコートダイナミックドライバー搭載イヤホン] パッシブ型セラミックコートツイーターRST&HDSS搭載 日本製 約120cm 4.4mmバランスL字プラグ ハイレゾ リスニング/ゲーム【OTA-MA910SB-GRY】
【開封】
箱を見てびっくり「えっ!またMA910S?注文間違えた?」右上に[Balanced_4.4㎜]とシールが貼ってました。この徹底的なコストダウン!箱のふたを開けた時のフニャフニャのチープさ!好きです。(笑
ただ、Amazon様から段ボールを2枚合わせたような袋タイプの梱包で届きました。少しへちゃげていました。運送中に重たい荷物の下になったら潰れる可能性大です。箱が柔いので梱包には気を配って欲しいものです。
ユニバーサルIEM
新開発のグラフェンコートダイナミックドライバーをシングルで搭載。チューニングにおいては頭部伝達関数に注目し、リスナーが臨場感を感じるために適した周波数特性の最適化を行いました。後述のパッシブ型セラミックコートツイーターを組み合わせることにより、低域から高域まで歪み感を限りなく少なく、ナチュラルに再生することを実現しています。また、同時に高性能音響補正デバイスである「HDSS」を搭載することにより、小型の樹脂筐体では実現が難しかった広いサウンドステージを獲得しました。
MA910SB(仕様)
・色:スモークグレー
・形状:IEM型
・ドライバー構成:ハイブリッド型
10㎜径ダイナミックx1
9㎜径RST(Reactive Sympathetic Tweeter)x1
9㎜径RST(Reactive Sympathetic Tweeter)x1
音響補正デバイス「HDSS」x1
・インピーダンス:16Ω
・音圧感度:102dB
・再生周波数帯域:20Hz~40KHz
・ケーブル仕様:1.2m(4.4mmバランス L字プラグ)
シルバーコートOFCとOFCのハイブリッドケーブル
シルバーコートOFCとOFCのハイブリッドケーブル
・付属品:iSep01イヤーピース(S/MS/M/L)、イヤーフック、本革コードリール、キャリングポーチ
・生産国:日本
※「RTS」「HDSS」など難しいので詳しくはメーカーページをご覧ください
MA910Sとの仕様の違いを確認すると
・音圧感度(MA910S:100dB、MA910SB:102dB)
・ケーブル仕様(MA910S:3.5mmアンバランス、MA910SB:4.4mmバランス)
感度が少し上がってケーブルが変わったくらいで他には何も変わっていませんが、メーカーの説明によると「バランス接続用チューニング」を行っているととの事。本当にMA910Sはお値段以上の音質だったので、今回のバランス化によりどこまで音質が変わるのか?気になるところです。
【イヤーチップを交換】
「CP100+(Lサイズ)」を装着しました。
耳の痒みも抑えられ、密閉度も上がり低音域が深く引き締まり高音域も美しいのです。
耳の痒みも抑えられ、密閉度も上がり低音域が深く引き締まり高音域も美しいのです。
【聴いてみる】①有線接続 (エージング30時間程度)
■プレイヤー「SHANLING(シャンリン) M6 Ver.21」
非常に好きな音を出します。色々なイヤホンの評価マシンとしてよく使います。
(仕様)
・DACチップ: ES9038Q2M x 2
・オペアンプ: OPA2211 x 2
( シングルエンド出力特性値)
・S/N比: 124dB
・出力レベル: 12mW @ 32Ω (Low Gain)
・出力レベル: 48mW @ 32Ω (Medium Gain)
・出力レベル: 190mW @ 32Ω (High Gain)
( バランス出力特性値)
・S/N 比:127dB
・出力レベル: 36mW @ 32Ω (Low Gain)
・出力レベル: 143mW @ 32Ω (Medium Gain)
・出力レベル: 570mW @ 32Ω (High Gain)
■オーディオプレイヤーは
プレイヤーは「Neutron Music Player」を使用します。
操作は難しいですが、機能も多く音質も良いです。最近の定番アプリです。
※ノーマライゼーション(OFF)・イコライザー(OFF)に設定
操作は難しいですが、機能も多く音質も良いです。最近の定番アプリです。
※ノーマライゼーション(OFF)・イコライザー(OFF)に設定
■聴いてみました(MA910Sとの比較をしながら)
SHANLING(シャンリン) M6 Ver.21とMA910Sとの相性はよく非常に素直な音を出します。MA910SBではどんな音が出るのか楽しみです。
SHANLING(シャンリン) M6 Ver.21とMA910Sとの相性はよく非常に素直な音を出します。MA910SBではどんな音が出るのか楽しみです。
MA910Sのポイント
・アンバランスはとは思えない音場の広さ
・非常にクリアな音質、高音域も耳に刺さることはありません。
・引き締まった低音域、見通しの良い中音域、繊細に広がる高音域
・アンバランスにしては比較的高い解像度
・シッカリとした音圧がありボーカルも良く聴こえる・非常にクリアな音質、高音域も耳に刺さることはありません。
・引き締まった低音域、見通しの良い中音域、繊細に広がる高音域
MA910SBになるとどうなる
・音場が上下左右に拡大!予想していたとはいえ広い!深さもある。
・音場が広いのに密度が濃く濃厚!
・低音域が少しアップし迫力が増しています。
・中音域が更に良くなっており、ボーカルが際立っています。
・高音域の伸びや共鳴が綺麗です。
・クリアでスッキリした音質、更に良くなっている。
・解像度に関してはあまりアップしていない感じです。
・音場が広いのに密度が濃く濃厚!
・低音域が少しアップし迫力が増しています。
・中音域が更に良くなっており、ボーカルが際立っています。
・高音域の伸びや共鳴が綺麗です。
・クリアでスッキリした音質、更に良くなっている。
・解像度に関してはあまりアップしていない感じです。
主な音質の変化は、シングルエンド出力時とバランス出力時のアンプ出力レベルの特性の違いとバランスケーブルによるものと思われます。バランス時の音場が広すぎないのも好感が持てます。MA910Sからかなり濃厚でシットリとした音質になっています。また、低中音域がキッチリ出るチューニングに感じます。中音域がシッカリしているので音場は広いのにボーカルは近くシッカリと聴こえます。
ただ「SHANLING M6 Ver.21の性能を100%出せているか?」と聴かれると、やはりMA910SBでは少し役不足の感はあります。
【聴いてみる】②素材による違い (エージング30時間程度)
■「AP80Proシリーズ」
未だに手放せないプレイヤーのHIDIZS AP80Proシリーズです。素材別に音の違いを確認できます。最近はこういう素材違いのプレイヤーを気軽に楽しむのが難しくなっている気がします。
(仕様)HIDIZS AP80Pro 基本スペック
(仕様)HIDIZS AP80Pro 基本スペック
・DAC: ES9218Pデュアル(アンプ内蔵)
・出力: 3.5mmステレオミニ、2.5mmバランス
・3.5 ステレオ出力 出力電力: 70mW+70mW@32Ω
・2.5 バランス出力 出力電力: 190mW+190mW@32Ω
・各素材による音質の傾向(特徴)AP80Proに関してはこのアルミを基準の音質とします。
一台だけ持つとしたらコストパフォーマンスが最も高いです。全体的にクールな音質で、どんな楽曲も、どんなイヤホンも良い音で鳴らします
(特徴)アルミ筐体での音質に、銅らしく深みと落ち着きが加わります。特に低音域や男性ボーカルの迫力がでます。濃厚で音に深みがでます。ジャズやクラシックなどアコースティックな楽曲に高級感が生まれます。
(特徴)アルミ筐体での音質に、より共鳴、キラキラ感が加わります。全体的な迫力や濃厚さはCPの方が上ですが、音の広がり切れ味、余韻の広がり、女性ボーカルの美しさは群を抜きます。
(特徴)アルミ筐体での音質に、深みと適度な煌めきと切れが加わります。CopperとStainless Steelの良い所どりをしている感じです。全体的に見通しが良く、解像度の高さを感じます。全ての音が聴きとれます。
チタン・ステンレススティール・銅・アルミ AP80Proのバランスは2.5mmなので4.4㎜変換が必要 |
(評価)ボリュームは全て38で確認(MA910Sの時は50)
MA910SはAP80 Proの筐体素材の違いによる音をきちんと表現できていました。MA910SBの傾向も同じで、更にMA910Sの音を全てがアップグレードしています。素直な音を出すMA910SBがAP80 Proシリーズの筐体の特性をよりしっかりと表現します。濃厚で深く音に厚みが増し、音の切れや共鳴の伸びが素晴らしいです。MA910SBとAP80Proシリーズとの組み合わせも間違いないです。やはりバランス対応及びアンプパワーの違いは歴然です。
【聴いてみる】③無線接続 (エージング30時間程度)
■「FiiO BTR7」
有線イヤホンを無線化するワイヤレスBluetooth レシーバーは近年手放せないアイテムです。音も良いし、電話にも出る事が出来ます。スマホにはZenfone9やPixel7Proを使用。
(仕様)
・Bluetoothバージョン: Bluetooth 5.1
・Bluetoothチップ: QCC5124
・対応Bluetoothオーディオコーデック、マルチポイント対応
SBC, AAC, aptX, aptX LL, aptX HD, aptX Adaptive, LDAC
・DACチップ: ES9219C x2・フルバランスアンプ回路: THX AAA-28 x2
( シングルエンド出力特性値)
・S/N比: 118dB
・出力レベル: 160mW @ 32Ω( バランス出力特性値)
・S/N比: 115dB
・出力レベル: 320mW @ 32Ω
■オーディオプレイヤーは
プレイヤーは「Neutron Music Player」を使用します。操作は難しいですが、機能も多く音質も良いです。最近の定番アプリです。
個人的にはFiiO BTR7とMA910Sとの相性は抜群で、ビックリするくらい良い音が出ていたので、MA910SBとの組み合わせでどうなるのか楽しみです。
■FiiO BTR7が対応する高音質コーデック
コーデックとはBLUETOOTHで音声を無線伝送する際に使用する「音声圧縮変換方式」のことです。FiiO BTR7は高音質コーデックにaptX Adaptive(48kHz/24bit)及びLDACを採用しています。プレイヤーのZenfone9は下記コーデックに対応しています。音楽再生の接続(A2DP)時にはスマートフォンとワイヤレスイヤホンが同じコーデックに対応している必要があります
コーデック サンプリング ビットレート
SBC 48kHz/16bit 192kbps
AAC 48kHz/16bit 非公開
aptX 48kHz/16bit 384kbps
aptX HD 48kHz/24bit 576kbps
aptX Adaptive 48kHz/24bit 280kbps~420kbps可変
aptX Adaptive 96kHz/24bit 260kbps~640kbps可変
LDAC 96kHz/24bit 990kbps/660kbps/330kbps
aptX Lossless 44.1kHz/16bit 最大1200kbpsでビットレート可変
LDACの方が音が良いので評価にはLDACを利用します。
■聴いてみました(MA910Sとの比較をしながら)
FiiO BTR7は比較的イヤホンを選ぶように感じます。多分「フルバランスアンプ回路(THX AAA-28)」との相性だと思うのですが、他のDAPでは高評価のイヤホンをFiiO BTR7につなぐとパッとしなかったりします。逆もしかりで他でパッとしないイヤホンがFiiO BTR7では良い音に感じる事もあります。個人的にはFiiO BTR7とMA910Sとの相性は抜群で、ビックリするくらい良い音が出ていたので、MA910SBとの組み合わせでどうなるのか楽しみです。
MA910Sのポイント
MA910SBになるとどうなる
・MA910Sで十分と思っていたが、全てがアップグレードする
・音場が上下左右に拡大!密度が濃く濃厚!同じボリュームでも音圧アップ!
・低音域がアップし切れも良くなっている。
・中音域が更に良くなっており、ボーカルが際立っています。
・高音域の伸びや共鳴が綺麗です。ただ楽曲によっては苦手な帯域もありそう。
・全てが力強くドッシリとしている。全体的に真面目な音質。
・何時までも聴いていたくなる音です。
・音場が上下左右に拡大!密度が濃く濃厚!同じボリュームでも音圧アップ!
・低音域がアップし切れも良くなっている。
・中音域が更に良くなっており、ボーカルが際立っています。
・高音域の伸びや共鳴が綺麗です。ただ楽曲によっては苦手な帯域もありそう。
・全てが力強くドッシリとしている。全体的に真面目な音質。
・何時までも聴いていたくなる音です。
有線接続に比べると無線接続は圧縮ー転送ー解凍による音質の劣化が多少あります。しかし、DACチップ(ES9219C)とフルバランスアンプ回路(THX AAA-28)との相性が良いのか非常に音が良く全く気になりません。SHANLING M6 Ver.21では「濃厚シットリ」と言った感じですが、FiiO BTR7との組み合わせでは「力強く雑味のない音」と言った感じです。有線接続に劣るとは感じません。ただ、もう少し「抜け感」「キラキラ感」「シッカリした輪郭」があると良いと感じました。
【聴いてみる】④USB-DAC (エージング30時間程度)
■「Astell&Kern AK HC2 Midnight Blue」
スマートフォンのType-Cコネクタと直接接続をするUSB-DACで聴いてみます。普段はノートパソコン用として利用しています。スマホにはZenfone9やPixel7Proを使用します。Astell&Kern AK HC2はイヤホンコネクタを4.4㎜バランスのみと割り切った設計です。比較的細い接続ケーブルは直付けですが強度はありそうです。音質は低音域~高音域まで非常に素直でスッキリとし迫力があります。色々なイヤホンの個性を生かした音を出すと思います。電源はスマホやパソコンからもらいますが、良い音の割には省電力だと思います。
(仕様)
・DACチップ: Cirrus Logic CS43198×2 (Dual-DAC)
・4.4mm5極バランス出力搭載
・USB-DAC(384KHz/32bit・DSD256対応)
・S/N 比: 122dB
・周波数特性: ±0.145dB (20Hz~70kHz) バランス
■Astell&Kern AK HC2の注意事項!
①等外部DACの注意事項
①等外部DACの注意事項
プレイヤーであるパソコンおよびスマートフォンにUSB-DACを接続するとプレイヤーのボリュームはMAXになります。これは多分「音量の調整については外部のDACで行いなさい」と言うお約束があるのだと思います。なので、初めてUSB-DACをスマートフォンなどに接続するとボリュームMAXになっています。そのまま再生すると危険です。必ずボリュームの確認・調整をお勧めします。スマートフォンの場合は専用のボリュームコントロールアプリ「AK HC」を入れておくと微調整が出来ます。
②外部USB-DACを接続した時に自動再生しないようにしておく
②外部USB-DACを接続した時に自動再生しないようにしておく
Androidスマートフォンのオーディオプレイヤーには「Neutron Music Player」を使用していますが、標準設定では「外部機器が接続されたた自動再生する」になっている可能性があります。もし自動で再生した時「①の爆音状態」になっているとイヤホンが壊れたり耳に悪影響が出るかもしれません。「自動起動しない」に設定しておくことをお勧めします。※Neutron Music Playerの場合デフォルトで「ライン出力」デジタル「SPDIF,HDMI」「USB」「UPnP/DLNA Chromcast」はONになっている可能性があります。
■オーディオプレイヤーは
■聴いてみました
Cirrus Logic社のDACチップCS43198を使用したAK HC2です。アンプはDACに内蔵されているタイプです。アンプの出力については情報がありませんが、全く音圧不足を感じる事はありません。色々なバランスイヤホンを鳴らしていますが、全て問題なく良い音で鳴ります。MA910SBはFiiO BTR7との相性も良いですが、やはり無線ではなく有線接続の解像度の高さは素晴らしいです。高い密度、繊細でクッキリとした輪郭、音圧、音場の広さ等が非常に良いバランスです。低音・中音・高音は比較的フラットです。ボーカルは各楽器と同じ位置に聴こえますが、埋もれる事もなくシッカリと聴こえます。特に高音域が美しく女性ボーカル&コーラスが際立ちます。【総括】
現在MA910Sをお持ちで、バランス対応のプレイヤーをお持ちの方は買って損はないと思います。音場の広がりと音圧のアップと濃厚な音質が約束されます。それだけでも買う価値はあると感じました。
また、私は以前は、よくリケーブル可能バランスイヤホンの為に4.4㎜ケーブルを購入していました。ケーブルのみでも8,000円~15,000円とかざらにあります。それを考えると「シルバーコートOFCとOFCのハイブリッドケーブル」を搭載したMA910SBは破格に思えて仕方ありません。もし断線してもケーブルを買う感覚で買えますから。
バランス接続の入門用として買っても、きっと末永く聴くことが出来ると思います。また、色々なプレイヤーの持つ個性を邪魔せず表現も出来ていると思います。初めてMA910Sの音を聴いた時には感動しましたが、MA910SBでは比較的想像通りの音でした。全てがアップグレードしたコストパフォーマンスが高い満足の逸品です。
※ウレタン系とシリコン系のイヤーピースの違いだけでも音質はガラリと変わってしまいます。内容はあくまでも個人的な環境下での考えですのでご了承ください。参考程度にお読みいただければ幸いです。