2022年9月24日土曜日

スペックオタである私の呪縛を解いた二つのイヤホンMA910SとAVANT AIR MAX

 

スペック呪縛を解いた二つのイヤホン
MA910SとAVANT AIR MAX

私はハッキリ言ってデジタルオーディオ関連の一部商品に関してはスペックオタクです。DAP(デジタルオーディオプレーヤー)やスマートフォン及びイヤホン(有線・無線)に関しては特に酷いのです。購入の判断には価格とスペックが大きく影響します。

【商品選びの最低マストスペック】
今までは下記の様なスペックを基準に商品選びをしていました。

■DAP本体であれば

・DACのメーカーと型番
・アンプの性能
・4.4㎜バランス出力
・本体の筐体素材
・SoC(クアルコム製である事)
・OS(Androidである事)

■スマートフォン本体であれば

・SoC(クアルコム製である事)
・OS(Androidである事)
・Bluetoothオーディオコーデック
 aptX Adaptive、aptx lossless、LDAC以上対応必須

■イヤホン本体の再生能力及び構造

・再生周波数域:最低20Hz~40kHz(ハイレゾ対応)
・ダイナミック型もしくはハイブリッド型のドライバー
・低音・中音・高音・音圧・音場等、再生能力が良いもの
・どこか特殊な性能など一押しポイントがある事

■イヤホン(有線)であれば

・バランス対応である物
・リケーブルが出来るもの
・リケーブルの素材(銅の軸に銀の被膜がベスト)
※3.5㎜ではない事(シングルエンド接続)

■イヤホン(無線)であれば

・ aptX Adaptive、aptx lossless、LDAC以上対応


しかし、今回偶然「Maestraudio(マエストローディオ)のMA910S」と「ROCK JAW AUDIO(ロックジャウオーディオ)のAVANT AIR MAX」に出合い色々と心改めることになりました。


ROCK JAW AUDIO AVANT AIR MAX
ネットで偶然知りました。「コーデックはaptX Adaptive」「6㎜カーボンナノチューブドライバー」と「再生周波数域:15Hz~65kHz」と言うスペックに1コロでした。しかもファンドで16000円程度でした。
購入後コーデックが「aptX Adaptive」ではなく「aptX」だったことで愕然とします。メーカー曰く「aptX Adaptive」は不要と判断したそうです。
しかし、その音質の良さに、本当に「aptX」で十分と思いました。
ここで一つスペックに捕らわれている自分に気が付きます。


お気に入りのコンパクトプレイヤーの「HIDIZS(ハイディズ)AP80 Pro」筐体の素材違い4種類でも聴いてみました。AP80ProはSS社製DAC「ES9218P」アンプ内蔵を搭載しているのですが、個人的にもう大好きな音なのです。「本体筐体の素材違いで音質が変わるのか?」と言う事を考えていた時に素材違いを4機種揃えました。
AP80ProとAVANT AIR MAXの組み合わせは悪くはないですが、残念ながらスマートフォンとの接続音質を大きく超えるものではありませんでした。





Maestraudio MA910S
パソコン用で使っていた3.5㎜シングルエンド接続のイヤホンの調子が少し悪いので買い替えを検討します。3.5㎜にあまり音質を期待していない私は適当にネットを見ていて「Maestraudio MA910S」が発売とのニュースを見ました。「10㎜ダイナミックx1、9㎜ RSTx1、音響補正デバイス「HDSS」x1)」「再生周波数域:20Hz~40kHz」と知らないスペックの言葉にまたしても1コロ。しかも価格の1万円前後と手ごろ。「まあ、安いし、3.5㎜に期待もしていないし、失敗してもいいかな」と軽い気持ちで購入。
思いのほかスケルトンが可愛い。「10㎜ダイナミック、9㎜ RST、HDSS」いったいどんな音がするのか興味津々です。
しかし、音質の良さにビックリです。その辺の3万円程度のバランスイヤホンよりよっぽど音質が良いです。音場も豊かで音圧もガッツリあります。ちょっと信じられないです。
「3.5㎜シングルエンド接続のイヤホンはバランス接続のイヤホンに比べ音が良くない」ここでまた一つ、スペックに捕らわれている自分に気が付きます。
「Maestraudio MA910S」はパソコンにPCM接続しようが。Bluetoothレシーバー「BTR7」でLDACで接続しようが、ほんとに良い音がでます。スマートフォンへの3.5㎜直結でもそれなりに良い音です。更にハイスペックなアンプに接続すれば音質は別世界です。


お気に入りのコンパクトプレイヤーの「HIDIZS(ハイディズ)AP80 Pro」筐体の素材違い4種類でも聴いてみました。AP80ProはSS社製DAC「ES9218P」アンプ内蔵を搭載しているのですが、個人的にもう大好きな音なのです。「本体筐体の素材違いで音質が変わるのか?」と言う事を考えていた時に素材違いを4機種揃えました。
AP80ProとMA910Sの組み合わせは想像以上に良い音で、シッカリと素材の違いによる音質を確認できました。どれも、何時までも聴いていたくなる音でした。




【パソコンとの組み合わせに最適】
MA910SとAVANT AIR MAXですが、パソコンで音楽を聴きながら、YouTubeを見ながら、色々するのに最適です。共に音質が良く迫力も満点なので、PCとの組み合わせが一番多くなりそうです。特にパソコンで高音質の完全ワイヤレスイヤホンが使える選択肢が増えたのは非常に喜ばしい事です。しかし、パソコンと接続したイヤホン達、スマートフォンと接続するより音が良いなぁ・・・。

Bluetoothアダプタで
MA910SとAVANT AIR MAXを聴く
色々な完全ワイヤレスイヤホンを接続

AVANT AIR MAXとデスクトップPCを接続
中々の優れものBluetoothアダプタです

AVANT AIR MAXとノートPCを接続

FiiO(フィーオ) BTR7
BluetoothレシーバーとMA910Sを接続

FiiO BTR7 とデスクトップPCをaptXで接続


USBオーディオでMA910Sを聴く
デスクトップPCに接続
ノートPCに接続

パソコンで聴く音質の凄さ
実は色々な完全ワイヤレスイヤホンをパソコンで聴くことが出来る様になりましたが、aptXにもかかわらずどれも素晴らしい音質なのです。
スマートフォンとaptX Adaptiveで聴くよりも迫力もあり音も良く感じます。プレイヤーにはMusicBeeやPowerDVD22を使っていますが、特にPowerDVDは動画の発色がブラウザーに比べ格段に良くなりますし、音質も凄いのです。FLAC音源であろうがYouTubeであるが、音質が格上げになった感じです。これはBluetoothアダプタが良いのか、オーディオアプリケーションが良いのか分かりまでんが、兎に角音が良いです。



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MA910S クリアーミント
MA910Sガーラルブルー
FiiO BTR7 Bluetooth レシーバー










【総評】
「高スペック=高音質、高額=高音質」ではない。必要なのはスペックや価格ではなく「自分が良い音だと感じる事」MA910SとAVANT AIR MAXはそんな事を思わせてくれた商品でした。これからはスペックのみに気を取られないようにしてゆきたいと思います。




・・・・しかし、実は、今、新しいコーデックであるQualcommの「aptx lossless」を聴ける環境を検討中です。最新のスペックを搭載したマシンが必要になって来ます。(笑

まず、現在の所「Qualcomm Snapdragon 8+ Gen 1」以上のSoCを搭載し、無線通信機能「Qualcomm FastConnect 6900」搭載のスマートフォンが必要です。そして、「QCC5171」のSoCを搭載しaptx losslessに対応した完全ワイヤレスイヤホンが必要です。



※Qualcomm aptX Lossless(ロスレス・オーディオ)
・44.1kHz、16ビットのCDロスレス音質をサポート
・ビットレート:最大1.2Mbps(LDACは990kbpsです)


※ウレタン系とシリコン系のイヤーピースの違いだけでも音質はガラリと変わってしまいます。内容はあくまでも個人的な環境下での考えですのでご了承ください。参考程度にお読みいただければ幸いです。