2022年8月14日日曜日

FiiO(フィーオ) BTR7を購入しました。DACチップ「ES9219C」アンプテクノロジー「THX AAA-28」Bluetoothチップ「QCC5124」を搭載したBluetooth レシーバーです。レビュー評価してみます。

FiiO(フィーオ) BTR7

昨今、良い音の完全ワイヤレスとスマートフォンとの組み合わせで音楽を堪能するスタイルに凝っています。なので随分と見て見ぬふりをして、頑なに避けていたBluetoothレシーバーですが、とうとう動き出す時が来ました。わたしの理想ポイント①~⑤をクリアする商品が発売になったのです。

【理想の5ポイント】
①ESS Technology社製のDACを使っている事
②いいアンプで4.4mmバランス接続が出来る事
③aptX Adaptive及び LDACでスマホと接続出来る事
   aptX Adaptive(最大640kbps/96kHz/24bit)
   LDAC(最大990kbps/96kHz/24bit)
   aptX Lossless(最大1Mbps/44.1kHz/16bit)
 ※最低でもLDACとaptX Adaptive(48kHz/24bit)が必要
④バッテリー内蔵でスマートフォンと一緒に持ち運べる事
⑤パソコンとUSB接続して据え置きのUSBオーディオとして使える事

それは「FiiO(フィーオ) BTR7」と言う商品です。
FiiO BTR7はこの5つのポイントをほぼクリアしています。

★AmazonFiiO BTR7
レシーバー USB DAC 左右独立構成 LDAC 4.4mm 3.5mm bluetooth 5.1

【FiiO BTR7の主な特長】

・革新的なフルバランスアンプ回路「THX AAA-28」をデュアル搭載
・ESS Technology製DACチップ「ES9219C」を2基、左右独立構成で搭載
・PCM384kHz/32bit、DSD256ネイティブ再生を可能とするUSB DAC機能
・Qualcomm製Bluetoothチップ「QCC5124」採用による高品位ワイヤレス性能
・LDAC/aptX Adaptive/aptX HD/aptX/AACといった主要コーデックに対応
・アナログ/デジタルを独立した13基の電源レギュレータを搭載
・3.5mmシングルエンド出力、4.4mmバランス出力を搭載
・接続安定性を向上する、特許取得済みのシームレスメタルアンテナ搭載
・1.3インチカラーIPSディスプレイを搭載した高剛性アルミ筐体
・Qi規格無線充電対応と9時間動作可能な880mAhバッテリー搭載
・ワンボタンで切り替え可能なUSBオーディオアダプターモード
・FiiO Control Appによって、本体に触れずパラメーターを変更可能
・専用設計の保護ケースが標準付属

【FiiO BTR7の主な仕様】
■Bluetoothバージョン: Bluetooth 5.1
■Bluetoothチップ: QCC5124
■対応Bluetoothオーディオコーデック、マルチポイント対応
 SBC, AAC, aptX, aptX LL, aptX HD, aptX Adaptive, LDAC
■USBレシーバーチップ: XMOS XUF208
■DACチップ: ES9219C x2
■USBレシーバーチップ: XMOS XUF208
■ディスプレイ: 1.3インチIPSカラースクリーン
■ゲイン設定:High/Low 2種類を切り替え可能
■ヘッドホン出力端子
 3.5mmシングルエンド + 4.4mmバランス
■出力(32Ω負荷時)
 3.5mmシングルエンド: 160mW
 4.4mmバランス: 320mW
■SN比(A weighted)
 3.5mmシングルエンド: 118dB
 4.4mm バランス: 115dB
■ノイズフロア(A weighted)
 3.5mmシングルエンド: 3μV以下
 4.4mmバランス: 5.5μV以下
■THD+N
 3.5mmシングルエンド: 0.00055%未満
 4.4mmバランス: 0.00048%未満
■セパレーション (1kHz/(32Ω負荷時)
 3.5mmシングルエンド: 75dB
 4.4mmバランス:107dB
■MQA: レンダラー機能搭載
■USBポート: Type C(USB2.0)/データ転送・充電兼用
■インライン・リモコン: CTIA規格に対応
■マイク機能: ハンズフリー通話、音声アシスタント起動
■内蔵バッテリー容量: 880mAh
■連続使用時間
 3.5mmシングルエンド: 約9時間
 4.4mmバランス: 約8時間
■充電時間 有線方式: 1.5時間
■無線方式: 3.0時間
■無線充電方式: Qi規格対応
■外形寸法: 83.6 x 39.6 x 14.6 mm
■重量: 68g
■付属品
 専用保護ケース/保証書/USB TYPE-C to Aケーブル
 USB TYPE-C to Cケーブル / クイックスタートガイド
※詳しくはメーカーページをごらんください。




【開封】
2022年8月12日到着しました。シッカリとした箱です。高級感と存在感があります。本体は見た目重そうですが実際は軽いです。個人的に「本体は重い程良い音がする」と思っているので、音質がどうなるかちょっと心配です。ただ、同じ重さのDAPでコンパクトサイズのAP80Proを所有していますが、音質はかなり良いので期待が持てます。
標準でケースが付いていますがオマケ程度の物です。ケースは上部は穴が開いているだけなので少し不安です。ケースを持って本体下部にある穴にUSB typeCケーブルを刺すと、ニョキニョキとケース上部から本体が押し出されます。なので又押し込みます。(笑













PCやスマホにUSB接続した時
充電するかどうかの切り替え

ワイヤレス充電対応




【電源を入れてセットアップ】
言語は英語と中国語のみでした。チョット残念。英語に設定。その後すぐBluetoothのペアリングが始まりました。少し慌てました。スマホのBluetooth接続の画面をあらかじめ出しておいた方が良いでしょう。ペアリングは簡単に終わりました。その後、GoogleでFIIO Controlアプリをダウンロード、ファームのアップを行いました。
※詳しくはBTR7のサポートをご覧ください。







【音を聴くための環境】

■使用イヤホン
口径11mm ウッドドームドライバーユニットx1で、深い低音~繊細な高音まで、更に高い音圧で迫力のサウンドを聴かせてくれる「JVC HA-FW1500」を使用します。バランスケーブルには導体に「導体:PCOCC+銀メッキ4N-OFCハイブリッド」を使用したonsoの「05」を使用します。イヤーピースには、SpinFitの「CP100+(L)」を使用。これによ低音~高音に至るまで、雑味なくレスポンスよく持ち上がりま。
HA-FW1500はもともと深い低音と良く伸びる高音域、音の圧の強さなど少し暴れん坊なのですが、BTR7との組み合わせでどんな音になるか楽しみです。








■評価に使う楽曲
評価にはいつものようにYouTubeの「お洒落なミュージック」に掲載しているような楽曲を使います。音源データのサンプリングレートは(44.1kHz)(48kHz)(96kHz)(192kHz)のハイレゾがメインです。ファイル形式はFLACです。




【音を聴いて評価して見る】 エージング0時間
ファーストインプレッションです。まあ、音はこもった感じだし、ボヤっとしてるし、音圧は有りますが「えっ」と思うほど感動も何もない音です。エージングをもう少ししてから再評価をします。(笑




【音を聴いて評価して見る】 エージング20時間


< Bluetoothで接続 >

スマートフォンとBTR7をBluetoothで接続して利用します。
最も利用するメインの接続方法になると思います。

■Bluetoothによるワイヤレス接続
LDAC:最大 ビットレート990kbps、サンプリングレート(96kHz/24bit)
※私の持っている「Xiaomi Mi 11 Lite」でのaptX Adaptiveはビットレートの変動が激しすぎてイライラします。基本コーデックには安定のLDACを使います。
※スマートフォンのボリューム(Bluetooth BTR7)はMAXにしておきBTR7側で調整するのが良い感じでした。

■スマートフォン本体
BTR7自体には音源を記憶させるストレージはありません。あくまでもレシーバーなのでホストプレイヤーが必要です。メインスマホのGoogle Pixel 6 Proを使用します。


■オーディオプレイヤー
プレイヤーは「Neutron Music Player」を使用します。操作は難しいですが、機能も多く音質も良いです。







■聴いてみます
いきなり結論ですが・・・音、良いです。HA-FW1500の特性がシッカリ出ています。
深く心を揺さぶるような低音・中音を土台に良く伸びる高音があり全体的に安定した音質です。音圧もタップリあり、小さな音でも深みのある濃い音が出ます。エージング後、音の輪郭もシッカリしてきて、音の見通しも良いです。暴れん坊HA-FW1500が少し大人になった感じです。

しかし、Bluetooth接続を全く感じさせません。ワイヤレス接続でここまでの音質が出るのは立派だと思います。また、イヤホンを交換したり、ケーブルやイヤーチップ交換こしての音の変化も楽しめます。この辺りは「完全ワイヤレスイヤホン」には決してできない楽しみ方なのです。

「THX AAA-28」の味付けですが、全体的にスッキリとした音で、非常に素直で透明感のある音を出す印象を持ちました。どんなイヤホンもシッカリ鳴らせそうで、アンプ能力に余裕を感じます。また、ほんとにノイズがありません。ホワイトノイズもないし音楽と音楽の間も無音です。表現が難しいのですが「静寂の中にいきなり透明感のある無機質にも思える音が力強く淡々と流れる」感じです。あくまでもイメージですが。




< スマートフォンとUSBオーディオ接続 >
スマートフォンとBTR7をUSB type-cケーブルで接続して利用します。
わたしの性格上、最も利用しない接続方法になると思います。

■USBケーブル
短めのUSB(typeC:typeC)ケーブルを用意

■スマートフォン本体
BTR7自体には音源を記憶させるストレージはありません。あくまでもレシーバーなのでホストプレイヤーが必要です。メインスマホのGoogle Pixel 6 Proを使用します。
※PCM接続時スマートフォンのボリューム(Bluetooth BTR7)は自動的にMAXになっていました。基本はBTR7側で音量を調整するのが良い感じでした。


■オーディオプレイヤー
プレイヤーは「Neutron Music Player」を使用します。操作は難しいですが、機能も多く音質も良いです。


■聴いてみます
Bluetooth接続でも音は良かったおですが、全ての音にクッキリピントが合ったように、更に解像度が上がり、音質は艶やかになります。ただ、アプリの使い勝手が悪いです。正直あまり使いたくありません。個人的には「スマホ+BTR7+ケーブル+イヤホン」合体させた状態で持ち歩くのは、使い勝手が悪いのでありません。





< パソコンとUSBオーディオ接続 >
パソコンとBTR7をUSB type-cケーブルで接続して利用します。

■USBケーブル
USB(typeC:typeC)ケーブルを用意

■パソコン本体
BTR7自体には音源を記憶させるストレージはありません。あくまでもレシーバーなのでホストプレイヤーが必要です。デスクトップやノートパソコンを使用します。
※PCM接続時Windows10側のボリューム(Bluetooth BTR7)は自動的にMAXになっていました。基本はBTR7側で音量を調整するのが良い感じでした。



■オーディオプレイヤー
Windows10が自動的にBTR7をオーディオユニットとして認識、出力デバイスとして「スピーカー(Fiio Q series)」が選択されます。Windows10で動作するプレイヤーであれば何でも鳴ります。MusicBeeやPowerDVD22を使って再生します。


■聴いてみます
解像度が上がり音の密度がグット上が音質がキリッとします。音場や奥行きも出ます。相変わらずノイズが無いので目をつぶると音楽に吸い込まれてゆきます。Bluetooth接続時の音質もとても良く不満も無いんですが、USBオーディオ接続をした時に初めて「Bluetooth接続時の音質は全体的に少しボケていたんだな」と気が付くのです。贅沢な驚きです。




【音を聴いて評価して見る】 エージング50時間
Bluetooth接続のLDACで聴いた時でも、音の抜け・切れ・クリア感・見通しの良さ・音場・奥行などが更に良くなり安定してきました。有線線接続をすると更に音は良いのですが、LDACでも十分に満足の出来る音質です。AP80Proはエージング200時間くらいまでドンドン良い音に変わりましたから。BTR7もまだ変化するかもです。

【音を聴いて評価して見る】 エージング100時間
バッテリーも安定してきて持ちも良くなって気ました。音の輪郭や抜け感も更に出てきました。低音~高音、奥行き音場、音圧全てにおいて良い音で安定した感じです。
しかし、よりイヤホンの相性が目に見えて分かるようになって気ました。BTR7はどちらかと言うと「雑味が無くスッキリとしたクールな音質」です。なので、深い低音~高音まで、ずば抜けて温かみがありアコースティックな音を出す「JVC HA-FW1500」との組み合わせは抜群なのです。方向性の違う2つを足して2で割ってトントンした様な今までにない良い音なのです。逆に「RHA T20 Wireless」との組み合わせはかなり個性的です。もともと、ステンレススティールのハウジングを持つ T20 ですから、音質はキラキラと金属的でキレキレの音が出ます。なのでBTR7との組み合わせにおいて似通った音質の2つを足して2で割っても、お互いの個性が強調されただけの感じもあります。音は良いのですが長時間聴くと少し疲れます。





【マルチポイント接続】
BTR7は最大2台のBluetoothデバイスに同時に接続できる「マルチポイント」に対応しています。Pixel6ProとXiaomi Mi 11 Liteに同時にLDACで接続しました。Mi11を音楽を流し聴いている最中にPixel6proに電話を掛けたら、ちゃんとBTR7がコールを受信し電話に出る事が出来ました。
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1台目の機器とのペアリングに成功したら、マルチファンクションボタン(電源ボタンの下)を約5秒間長押しして、再度ペアリングモードにします。2台目の機器で “BTR7 “を検索し、ペアリングを行います。1台目の機器に戻り、Bluetoothデバイスリストで “FiiO BTR7 “を選択し、再接続します。
もしくは、2台目の機器 とのペアリングに成功した後、BTR7 を再起動することで、BTR7 を 2 台の Bluetooth デバイスと同時に接続することもできます。
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※詳しくはこちらをご覧ください。

ここで一つ気になることがありました。「Pixel6Pro」と「Xiaomi Mi 11 Lite」共に同じLDACに(ベストエフォート)の設定をしているのですが、音が少し違うのです。

Xiaomi Mi 11 Liteの設定

Pixel6Proの設定

「Xiaomi Mi 11 Lite」の方が音が少し明るいのです。
両方を音質重視(990kbps/909kbps)の設定に固定しても、やはり同じように音が少し違うのです。単純に片方が990kbpsで片方は909kbpsになっているのかもしれませんが、何時聴いても同じように違うのです。これは、Socの違いやBluetoothチップの相性があるのでしょうか?

「Pixel6Pro」Bluetooth5.2対応:サムスンのExynos 9845がベースと言われている
「Xiaomi Mi 11 Lite」Bluetooth5.2対応:クアルコム純正チップFastConnect 6900
「BTR7」Bluetooth5.1対応:クアルコム純正チップQCC5124

ただ、「Pixel6Pro」はLDAC接続で室内で切れたりすることはありませんが「Xiaomi Mi 11 Lite」はLDACであっても良く切れます。「Xiaomi Mi 11 Lite」はaptX Adaptive接続時も良く電波干渉を受け音が変動します。ただ単に私の「Xiaomi Mi 11 Lite」本体に問題があるだけなのかもしれません。

後で、Xperia8lightにLDACで接続し、いつもの「Rocket Player プレミアムオーディオ」で音楽を再生してみたら、パッとしない音でした。個人的には同じLDACであろうと、やはりスマートフォン(SoC やBluetoothチップ)自体によって多少なりとも音質は変わるように思われました。



上記の「Google Pixel6Pro」は2022年10月に「Google Pixel7Pro」へ、「Xiaomi Mi 11 Lite」は2022年11月に「ASUS Zenfone9」に昇格しています。それぞれSoCも進化しておりBluetoothバージョンも最新へ。
改めてBTR7を「Google Pixel7Pro」はLDAC接続で、「ASUS Zenfone9」はaptX Adaptive接続で、音楽を聴いてみました。LDACとaptX Adaptiveとの接続での音質はそんなに変わりませんでした。どちらも良い音でした。やはりSoCの違いによりビットレートの安定性など音質に多少なり影響を及ぼしていると思われます。












【携帯性】
小さな胸ポケットにもスッポリ入ります。ケーブルは耳掛けの場合はマスクの脱着時に少し邪魔ですが、耳掛けタイプで無い場合は気になりません。最近は完全ワイヤレスイヤホンに慣れていたので少し心配しましたが、BTR7+有線イヤホンでも携帯性はほぼ問題は無いと思います。




【バッテリー】
BTR7は携帯も出来るし、PCと接続して据え置きとしても使えます。なので充電に関しては少し気を使いたいと思います。「リチュウムバッテリーの寿命は充電する回数に関係する」と言われています。なのでBluetooth接続で聴く時はバッテリーが無くなるまで充電せず、バッテリーが無くなったら充電するようにしています。また、注意しないといけないのはPCとの接続時です。「充電モードON」のままPCに接続して利用すると「常に充電しながら利用」と言う状態になり、バッテリーには一番よくないと思います。なので、PCに接続する時は「充電モードOFF」にして利用します。細かく気を使うことで少しでも長く利用できると思っています。
「充電モードON」のまま

PCに接続
バッテリーのアイコンの横に充電中のマーク
「充電モードOFF」にする
Charge off のメッセージ
バッテリーアイコンの横から充電中のマークが消える




【Fiio Controlとボリューム操作】
Fiio ControlはBTR7をアップデートしたり、操作ボタンの簡単な設定やイコライザーの設定などをする事が出来る。

私はボリュームボタンに割り当てる、音楽の(曲送り)の操作を2回クリックの設定しています。 ボリューム(+)を1回押すと音量が上がります。 ボリューム(ー)を1回押すと音量が下がります。 ボリューム(+)を2回コンコンと押すと1曲戻ります。 ボリューム(ー)を2回コンコンと押すと1曲進みます。
「(+)なのに戻る、(-)なのに進む」と言う少し不思議な感覚です。何時まで経っても慣れません(笑














【他のES系チップ搭載のプレイヤーと音の違いを比較してみる】
■DACプレイヤー条件
全て「アンプはアルミニウム筐体」「ESS Technology製DACチップ搭載」
■イヤホン
「RHA T20」ケーブル「onso 06」イヤーピース「CP360(XL)」の環境で比較
■音源
DAP本体(BTR7のみ音源Windows11端末、アプリはMusicBee)
性能比較 FiiO BTR7 AP80Pro SHANLING M6 Ver.21
DACチップ
ES9219C x2(アンプ統合)
※ES9218Pの後継チップ
ES9218Px2(アンプ統合)
ES9038Q2Mx2
※ES9218Pの上位チップ
アンプ
THX AAA-28
(統合アンプカット)
内蔵アンプを使用
OPA2211x2
CPU 不明
「QCC5124」が使える環境
Ingenic X1000 Qualcomm Snapdragon 430
ストレージ なし(スマホやPCを使用)
今回はWindows11PCを使用
Micro SD カード (最大 512GB) 本体32GB+Micro SDカード (最大2TB)
本体OS 不明 HiBy OS 3.0 Android 7.1
Bluetooth Qualcomm製「QCC5124」
Bluetooth Ver.5.2
Bluetooth Ver.4.2 Bluetooth Ver.4.2
コーデック SBC, AAC, aptX, aptX LL, aptX HD, aptX Adaptive(48kHz/24bit), LDAC aptX、LDAC、HiBy UAT LDAC / SBC (双方向) / LHDC / aptX HD / aptX (送信のみ)
USBレシーバー PCM384kHz/32bit、DSD256ネイティブ再生(チップXMOS XUF208) なし なし
ディスプレイ 1.3インチIPSカラースクリーン 2.45インチのタッチスクリーン 4.7 inch 1280x720 HDスクリーン
ゲイン設定 High/Low 2種類を切り替え可能 High/Low 切り替え可能 High/Medium/Low 切り替え可能
ヘッドホン出力端子 3.5mmシングル/4.4mmバランス 3.5mmシングル/2.5mmバランス 3.5mm/4.4mm/2.5mm
バランス
出力特性値
周波数特性:不明
THD+N:0.00048%未満
クロストーク:107dB@ 32Ω
S/N 比:115dB
フロアノイズ:5.5μV以下
出力(32Ω負荷時):320mW
MQA レンダラー機能搭載
周波数特性:20Hz - 90kHz?
THD+N:0.0015%
クロストーク:不明
S/N 比:120db
フロアノイズ:不明
出力(32Ω負荷時):190mW+190mW@32Ω
周波数特性:20Hz - 40kHz
THD+N:0.0006%
クロストーク:111dB @ 32Ω
S/N 比:127dB
フロアノイズ:>114dB (1.9uV)
出力(32Ω負荷時):570mW
内蔵バッテリー 880mAh 800mAh 4000mAh
連続使用時間 約8~9時間 約8~11時間 約8~11時間
Qiワイヤレス充電 対応 なし なし
外形寸法(重量) 83.6 x 39.6 x 14.6 mm(68g) 56 x 61 x 13.8 mm(68g) 133.5 x 71 x 17.5 mm(233g)
筐体素材 アルミニウム アルミニウム アルミニウム
発売年月日2022年8月12日頃2020年5月22日頃2021年5月21日頃
メーカー通販価格
あくまでも参考価格
¥34,100- ¥23,100- ¥64,900-
音質比較 イヤホン「RHA T20」ケーブル「onso 06」イヤーピース「CP360(XL)」の環境で比較
イヤホンの接続方法 音源ーBTR7ーケーブル
PCとの接続はUSB Type-C
音源(本体)ーケーブル
音源(本体)ーケーブル
音場 ES系の特徴で音場は適度で、ある程度頭の周りに音が位置します。ボーカル、各楽器の位置や音も分かりやすく、奥行きも適度にあります。 音場は適度にあります。奥行きはあまり感じません。高音域の余韻がしっかりと広がっている感覚がある。 音場は比較的に広がります。広いけれどもばらつくわけではなく各楽器の位置も良く分かります。上下の音場も感じます。
音圧小さな筐体なのに豊かな音圧です。イヤホン「T20」自身もアタック力が強く、この組合せはレスポンスの良い圧です。ドッシリと重いと言う感じではないが、しっかりとした圧があり、不満はない。ベースやドラムスのアタック感もある。濃厚で上品な深い音圧です。ドラムスは「ドン」「ドーン」となります。小さな音であってもグッとくる感じです。
音質 低音~高音まで非常に力強く表現されます。全体的に雑味が無く透明感があります。スピード感があり、硬質な音を出ます。 解像度は非常に高い。全体的にしっとりとした音ではなく、切れの良いアタック感の強い音質 「ESSの明るく繊細で美しい音だな」と言う感じです。アンプの違いもありますが、A80Proの音を更に繊細にそして濃厚にした感じです。
一押しポイント ダントツの圧とスッキリ音質
この小さな筐体からこんなに豊かなスッキリとした音が出るとは思いませんでした。また、YouTubeやインスタ、映画を見るのが楽しくなります。アコースティックよりも電子楽器の方が相性がいいかも。
キラキラ感が美しい!
ダイナミック型イヤホンでここレスポンスが良く、全体的にキラキラ感がある。高音域の伸びも良く低音域の切れもいい。ロックやEDMなどに良く似合います。
深く心に響く感動をくれる
バラードなど心にしみるような楽曲を聴くと鳥肌が立ちます。比較的オールラウンドですが、アコースティックなクラシックやジャズなどの時にはもう少し艶があると完璧だと思った。
デメリットと感じる所 DACチップ「ES9219C」はアンプ統合型です。BTR7は外部アンプのTHX AAA-28を使うので内蔵アンプは切っているようですが、是非切り替えで2つのアンプの音が聴きたかったです。勿体ないです。 よく言うとキラキラ、悪く言うと軽い。とも言える。深く濃厚な音ではない。また、専用OSでオーディオアプリの使い勝手がすこぶる悪い。プレイリストをmusicBeeと共有できない。
インスタも動画も見られない。
Android OSですが、ちょっとチューニングが古いというかピュアでない感じです。今の時代Android OSに身を任せた方が良いと思いました。
インスタ見れますが最新アプリは使えない模様!不満。
コメント A80ProのES8218Pと同じような音だと思っていたのですが少し個性が違います。キラキラと繊細で明るい感じではなく、どちらかと言うとクリアでスッキリとした音です。また、楽曲の間などのホワイトノイズなどがありません。これがTHX AAA-28の個性なのでしょうか?初めて聴いた時は「これ、通電してるの?」と思ったほどです(笑 A80Proは入門機としてはコストパフォーマンスが高い。
アンプ統合型のES9218Pの性能は素晴らしいの一言、音質も好みだし、将来A80Proの性能そのままで、サイズが完全ワイヤレスイヤホンサイズになるのが待ち遠しい。
また、専用OSではなくAndroid OSを利用しmusicBeeとキチンとプレイリストが同期できれば利用度も増えるのですが。
SHANLING M6 Ver.21は中級クラスのDAPですが、音質的には上位クラスを喰っています。A80Proの音質をブラッシュアップして更に濃厚にした感じです。ES9038Q2MとOPA2211の相性の良さを感じる逸品です。
純粋にトータル的に音質はダントツです。イヤホンの性能をフルに出してくれます。BTR7やAP80Proに比べて更に聴こえなかった音も聴こえてきます。
総合評価 ★★★★✩4.8 ★★★★✩4.0 ★★★★★5.0
比較の結論
今回「ESS系のDACチップの違い」と言うよりは
「アンプによる音の違い」を強く感じました。

■ドンシャリ度
SHANLING M6 >A80Pro > BTR7
※イヤホンにもよるが意外とフラット

■抜け感・解放感
A80Pro > SHANLING M6 >BTR7
※この辺りは更なるエージングで変わる可能性あり

■透明度・艶っぽさ
SHANLING M6> BTR7 > A80Pro 

■音圧の高さ
SHANLING M6 = BTR7 > A80Pro

■音場の広さ・深み
SHANLING M6 > A80Pro > BTR7

■解像度の高さ
SHANLING M6 > BTR7 > A80Pro

■低音の厚み
SHANLING M6 > BTR7 > A80Pro

■中音の厚み
SHANLING M6 > BTR7 > A80Pro

■高音の煌めき
SHANLING M6 > A80Pro > BTR7

■低・中・高のバランス
SHANLING M6 > BTR7 > A80Pro

■機動性・取り回いのよさ
A80Pro > SHANLING M6 >>>>>>  BTR7

■ノイズの無さ
BTR7 = SHANLING M6 >  A80Pro 

■トータルの満足度
SHANLING M6 = BTR7 >  A80Pro

■アプリを含めた操作性のよさ
BTR7 >=  SHANLING M6 > A80Pro

■単純に好きな音
SHANLING M6 > A80Pro > BTR7
※更なるエージングで変わる可能性あり

■心をくすぐるギミック度
BTR7 > > > > SHANLING M6 = A80Pro
※色々な音の変化を楽しめる。




【手持ちの お気に入りイヤホンでBTR7を聴いて見る】

プレイヤーには「Xiaomi Mi 11 Lite」を使用し、Bluetooth(LDAC)で接続
評価にはYouTubeの「お洒落なミュージック」に掲載しているような楽曲を使います。



AKG N30
N30は私の手持ちのイヤホンの中では一番癖がありません。いい意味で普通です。低音域・中音域・高音域を非常にいいバランスで出してくれます。

(高域用)バランスド・アーマチュア・ドライバー×1
(中低域用)8mm径ダイナミック・ドライバー×1
(再生周波数帯域:20Hz ~ 40kHz) 
(インピータンス:32Ω 感度:86dB/mW) 

【音場】
音場は左右への広がりが少し狭く音が前面にまとまります。ボーカルはシッカリと中心に位置しており、各楽器もほぼ同じ位置です。

【音圧】
しっかりとした音圧を感じます。

【音質】
N30は中音域が得意なイヤホンです。なのでボーカルは際立ちます。音が中央に集まり気味ですがボーカルが埋もれる事はありません。ただ、BTR7との組み合わせだとチョット音が集まり過ぎの気がします。力強さはあるのですが、意外と聴き疲れします。あまり相性が良くないように感じます。

【相性評価】 ★★☆☆☆ 2





ダイナミック型で低音域、BA型1基で中音域~高音域を受け持ちます。N30は低音・中音が気持ちいいですが、N40は中音域が少ない分、深い低音と煌めく高音域が特徴です。

(高域用)バランスド・アーマチュア・ドライバー×1
(中低域用)8mm径ダイナミック・ドライバー×1
(再生周波数帯域:10Hz ~ 40kHz) 
(インピータンス:20Ω 感度:109dB/mW) 

 【音場】
広くはありませんが、左右にシッカリ楽器が位置しています。

【音圧】
インピータンスが少し大きいのでボリューム少し多めに開けるのがポイントです。しかし、BTR7との組み合わせにおいてはそんなにボリュームを上げなくてもしっかり音圧があります。

【音質】
豊かな低音と、煌めく高音が特徴的なイヤホンで普通中音域が少し弱く感じるのですが、BTR7との組み合わせの場合以外にも中音域の弱さが気になりません。低音域と高音域が上手くバランスしていて音域全体が表現されています。これはBluetooth(LDAC)によるビットレート問題なのか、「THX AAA-28」アンプの特栽なのか分かりませんが、いい意味でN40のドンシャリが消えてます。でも嫌いじゃないです。

【相性評価】 ★★★★☆ 4





ダイナミック型で低音域、BA型4基で中音域~高音域を細分化します。多ドライバーですが非常にバランスの良い音を出します。帯域幅はハイレゾに対応するお手本の様な幅です。筐体はセラミック素材で、音場は広く、繊細でどこまでも澄んだ美しいサウンドを聴かせてくれます。ドンシャリタイプではなくカマボコタイプで、モニターとしてもリスニングとしても使えるとてもバランスのいいイヤホンです。

(中高域用)バランスド・アーマチュア・ドライバー×4
(中低域用)9.2mm径ダイナミック・ドライバー×1
(再生周波数帯域:10Hz ~ 40kHz) 
(インピータンス:18Ω 感度:99dB/mW) 

【音場】
左右に程よく広く奥行きもあります。全体的に一歩下がった感じです

【音圧】
程よい音圧です。ただ、ボリュームを+2位は上げたくなります。

【音質】
上品で濃厚な音質です。深い低音、シッカリ聞こえる中音域、煌めく高音域、余韻もスーッと伸びて行きます。ボーカルも良く聴こえます。解像度がN30やN40の倍くらいに感じます。BTR7との相性は相当いいです。「繊細・上品・美しい」がピッタリの表現です。

【相性評価】 ★★★★★ 5.0





口径11mm ウッドドームドライバーユニットx1で繊細にして迫力のサウンドを聴かせてくれます。周波数帯域は低音域から高音域までダントツの広さ。豊かな重低音と煌めく高音が魅力の心を揺さぶるリスニングイヤホンです。

(全域)11mm径ダイナミック・ドライバー×1
(再生周波数帯域:6Hz ~ 52kHz) 
(インピータンス:16Ω 感度:103dB/mW) 

【音場】
音場や奥行きは広くありません。左右耳の側から目の前にドッシリと音が広がります。ボーカルと各楽器の位置はほぼ同じで、ボーカルはシッカリと中心に位置しています。

【音圧】
ドンとあります。もともとインピータンスも低く、感度が良いので音圧は凄いです。

【音質】
ウオーム感の強いFW1500とクリアなBTR7との組み合わせは意外に良いです。FW1500は本来、低音が太く深く高音域は少し尖がっています。しかし、BTR7との組み合わせで出て来る音質は面白いです。低音域は厚みは有るけど暴力的では無く尖がっていた高音域は非常にクリアになっています。こちらもFW1500 の暴れ牛の様な個性が上手く制御されている感です。非常に聴きごたえもあり疲れない良い相性です。

【相性評価】 ★★★★★ 5.0




コンパクトな10mm平面磁気ドライバーが採用されています。低音域の周波数帯域はあまり広くなく、低音よりも高音寄りの帯域です。平面磁気ドライバーですが、もはや構造を想像できない世界です。ハウジングには非常に硬い二酸化ジルコニウムを使用しています。

(全域)10mm径平面磁気ドライバー×1
(再生周波数帯域:16Hz ~ 45kHz) 
(インピータンス:15Ω 感度:89dB/mW) 

【音場】
音場に上下の高さはあまりないのですが、左右は少し広めで、奥行きも程よくあります。演奏は左右に適度に広がりボーカルは中心にあります。全ての音が同じ土俵で一気になっている感じです。しかし、ボーカルもコーラスも各楽器の音は細部にわたるまでキッチリと聞き分けられます。

【音圧】
繊細でシッカリとした音圧があります。

【音質】
平面駆動は全ての音域が同じ土俵上から”ドン”と立ち上がる感覚があり、本来多少鉄板から音が出ている感じがあります。しかし、BTR7との組み合わせ置いてはそのあたりの間隔が全く感じません。普通に美しく全域において歪が無く繊細な音まで表現されています。相性はすこぶるいいです。

【相性評価】 ★★★★★ 4.8



DualCoil(デュアルコイル)と言う特殊な技術を使っています。ドライバーの材質やサイズは不明です。しかし、一つのドライバーで「高解像度」「硬質・ソリッド感」「スピード感」「クリア感」「重低音」「超高音」を実現しています。ハウジングはステンレススティールで高音域が兎に角美しい。

(全域)1DualCoilダイナミック×1
(再生周波数帯域:16Hz ~ 40kHz) 
(インピータンス:16Ω 感度:90dB/mW) 

【音場】
音場と奥行きは程よくあります。演奏とボーカルの位置も適度で、とても良い感じです。左右の広さと奥行きはCL2 Planarに軍配が上がります。

【音圧】
ズシッとくる音圧です。

【音質】
ズシッと来る迫力と硬質なスピード感に溢れる低音域~クリアで澄んだ高音が特徴のT20ですが、BTR7との組み合わせにおいてほんの少し大人しくなります。しかし、低音域~高音域まで歪みが無く全域において美しく繊細で切れと迫力のある音を出ます。T20は少しクリアで真面目過ぎるBTR7に活を入れてくれます。相性は良いです。

【相性評価】 ★★★★☆ 4.9



チタンに比べて、音伝導性や硬さが約2.5倍、比重も軽いという特性のベリリウムコーティング・ダイナミックドライバーをx1,しかも13.6㎜と言う巨大なサイズ、そして更にBA型ドライバーを4基搭載しています。大きなダイナミックドライバーが全体の音をまとめ上げ多BAドライバーが彩ります。それはもう美しい爆音です。

(中高域用)バランスド・アーマチュア・ドライバー×4
(低域用)13.6mm径ダイナミック・ドライバー×1
(再生周波数帯域:5Hz ~ 40kHz) 
(インピータンス:16Ω 感度:99dB/mW) 
 
【音場】
音場は全体的に一歩分広がります。ボーカルは中央でシッカリと聴きとれます。ハイブリッド型らしく各楽器パートも左右で鳴ったり、少し奥で鳴ったりと立体感があります。

【音圧】
うわぁ~。ハートにドーンと来ます。うかつボリュームを上げると大変なことに!ボリュームは小さめから上げて調整してください!(笑

【音質】
おなじFiioのイヤホンです。無線だろうが有線だろうが、兎に角全域において凄い解像度を出します。もう‼むちゃくちゃなイヤホンです(笑 「低音・中音・高音・繊細・迫力・美しさ等」全てがここにあります。もともとFH7の性能が凄すぎてパワーを持て余し気味なのですが、このBTR7との組み合わせは非常に良い位置でバランスしている感じがします。

【相性評価】 ★★★★★ 5.0


組み合わせ大好き大賞
最後に取りあえずBTR7+イヤホンの個人的な「組み合わせ大好き大賞」を決めなくてはなりません。重低音が大好きで綺麗な高音域が好きな私としては「AKG N5005」「FiiO FH7」「JVC HA-FW1500」の3機種で順位を迷うところです。

結果発表
(1位)JVC HA-FW1500(11mmウッドドーム×1)
(2位)FiiO FH7(13.6mmダイナミック×1、BAx4)
(3位)AKG N5005(9.6mmダイナミック×1、BAx4)
(4位)RHA T20 Wireless(DualCoilダイナミック×1)
(5位)RHA CL2 Planar(平面駆動型x1)
(6位)AKG N40(8mmダイナミック×1、BAx1)
(7位)AKG N30(8mmダイナミック×1、BAx1)

BTR7との組み合わせにおいて群を抜いているのはやはりFiiO FH7なのです。しかし、今回は繊細でクリアな音を出すBTR7と、深く温かみのある音を出すHA-FW1500の組み合わせを一位にしました。相乗効果で心に響く音が出ました。やはり再生周波数帯域が低く大きな口径のダイナミックドライバーが音圧と低音には有利です。個人的には最低でも10㎜は欲しい所です。また、BTR7は意外とイヤホンのと相性があるようです。




【手持ちの お気に入りイヤホンでBTR7を聴いて見る】番外編

黒胡桃無垢削り出し材を採用したハウジング、磁束密度1テスラの50mm バイオダイナ振動板ドライバー・ユニット、艶やかで自然な響きを紡ぎ出すハイクオリティモデルです。

(全域)50mmネオジムマグネット/バイオダイナ振動板×1
(磁気回路)磁束密度1T(テスラ)
(再生周波数帯域:5Hz ~ 45kHz) 
(インピータンス:25Ω 感度:98dB/mW) 

【音場】
左右上下に程よい自然な音場が広がります。はやり耳全体を包み込むヘッドホンですからインナー型イヤホンとは音場の感覚が違います。YouTubeの「Enigma - The Rivers Of Belief」を聴いても音の回りも方も深く広くなります。

【音圧】
やはり大きなドライーバーなので少しボリュームを上げないと迫力は出ません

【音質】
TH610は全体的に自然な音を出すヘッドホンです。味のある深い低音、耳に刺さることの無い自然な高音、ハウジングの黒胡桃も5年ほどたち良く乾いた音になっています。BTR7はそんなTH610を難なく鳴らしてくれます。面白いのはLDACでもPCMでもあまり音質に変化を感じませんでした。確かに密度の変化はありますが、さほど音質の変化を感じません。この辺りもBTR7の性能の良さなのでしょう。ただ、TH610は良いDAPに接続するともっといい音がします。

【相性評価】 ★★★★☆ 4.0




グラフェンコートダイナミックドライバー&パッシブ型セラミックコートツイーターRST搭載。3.5㎜シングル、アンバランス接続、低価格でこの音質は驚異的。

(全域)10㎜径ダイナミックx1+9mm径RST(Reactive Sympathetic Tweeter)x1
(音響補正デバイス)「HDSS」x1
(再生周波数帯域:20Hz~40KHz) 
(インピータンス:16Ω 感度:100dB/mW) 



【音場】
(音響補正デバイス)「HDSS」が良く効いておりとてもアンバランス接続とは思えない音場の広さです。

【音圧】
シッカリとした音圧があります。

【音質】
高音域が細やかでスーッと消えていくような空気感も表現できています。ボーカルやドラムス、中音域もシッカリと出ています。低音域もシッカリ出ます。解像度も高く感じます。アンバランスとは思えない解像度です。MA910Sは非常にコストパフォーマンス高くBTR7との相性は良いです。

【相性評価】 ★★★★★ 4.0





SONOは低中域を担う2種のダイアフラムを同軸デュアルダイアフラム構造にて設計し、同軸構造・スペシャルクロスオーバーにて巧みにマッチングすることで、各ダイアフラムの周波数帯のつながりをスムーズにし、一体感のあるサウンドを実現。さらにカスタマイズされた高域用BAドライバーを搭載。

■同軸デュアルダイナミックドライバー構成 | トリプル磁気回路設計
(低域:バイオセルロースダイアフラム)
(中域:液晶ポリマーダイアフラム)
(高域:専任のエンジニアによるカスタマイズBAドライバー)
(再生周波数帯域:16Hz~40,000Hz) 
(インピータンス:不明Ω 感度:不明dB/mW) 
■プレイヤーにはmotorola razr 40 ULTRAを使用(コーデックAptX advance)

【音場】
左右に程よく広がります。奥行きはそう深くありません。

【音圧】
音圧は素晴らしいです。「これぞダイナミックドライバーの神髄」

【音質】
ドッシリトした深い低音域が魅力です。少し低音寄りの中音域は存在感のあるボーカルやドラムスなどを生み出します。高音域はクリアで繊細です。スーッと伸びてゆきます。全体的に見通しがよく、解像度は非常に高いです。相性は良いです。

【相性評価】 ★★★★★ 5.0






「低音域用:10mmの二重磁気ダイナミックドライバーx1」+「中音域用(30095)BA型ドライバーx4」+「高音域用(50060)BA型ドライバー」で、合計9ドライバー構造。繊細でシルキーな中高音と豊かな低音が高バランスします。多ドライバーとは思えない音の繋がりの良さにはビックリです。

■同軸デュアルダイナミックドライバー構成 | トリプル磁気回路設計
(低域:10mm二重磁気ダイナミックドライバー x 1)
(中域:30095中音域バランスドアーマチュアドライバー x 4)
(高域:50060高音域バランスドアーマチュアドライバー x 4)
(再生周波数帯域:7Hz~40,000Hz) 
(インピータンス:22Ω 感度:106dB/mW) 
■プレイヤーにはmotorola razr 40 ULTRAを使用(コーデックAptX advance)

【音場】
自然な音場は非常に広いです。かと言って音が拡散することもありません。

【音圧】
適度な音圧で聴きごたえがあります。中高域は耳に刺さることも無く比較的フラットです。低音域の音圧はシッカリとあります。

【音質】
シルキーで自然な広がりを見せる中高音域が聴きどころの一つです。いつまでも聴いていたくなる音です。美しい高音域は自然に共鳴してゆきます。更に存在感のある深く豊かな低音が全体をまとめます。多ドライバーとは思えないバランスの良い音質です。

【相性評価】 ★★★★★ 5.0








【ケースを買う】
気分転換にケースを購入しました。首からぶら下げるタイプです。サイズもジャストフィットで一度入れたら抜け落ちることはありません。造りもシッカリしており丁寧な仕上げで高級感もあります。また、このままワイヤレス充電もOKです。ただ、再度の各種ボタンの部分ですが、ほぼ凹凸が無いので指さわりだけで操作するのは難しかったです。

最初首からぶら下げるのは少し抵抗があったのですが、すこぶる便利でした。私の手持ちのイヤホンケーブルはストレートタイプのコネクタが多く、多いので首から下げると、コネクタやケーブルに付加も少ないのです。

ネックレスコード付き手作りイタリア人工皮革カバー Case Cover for BTR7 (Black)













【総括】
スマートフォンに邪魔くさい色んなものをぶら下げずに、そして、スマートフォンですべての集中管理ができる。音楽もYouTubeもインスタも良い音で聴くことが出来る。お気に入りのイヤホンを色々変えることが出来る。イヤホンのケーブは少し邪魔だけどBTR7が小さく軽いのでそんなに気にはなりません。完全ワイヤレスほど解放感は無いけれども、そこは音の良さとトレードオフと言う事で割り切れます。なので、日常的には「スマートフォン→Bluetooth(LDAC)→BTR7+イヤホン」と言う使い方になると思います。

あと、BTR7はaptX Adaptiveが(48kHz/24bit)までです。後継のBTR8で
ptX Adaptive(96kHz/24bit )、aptX Lossless(44.1kHz/16bit)
LC3(48kHz/32bit)、LC3plus(96kHz/24bit )
までの対応になって頂ければ完璧です。

もう一つ、PC又はスマートフォンと直接接続をする「USBオーディオ」の機能です。音源のデータを送り出すための圧縮や転送の「ビットレート990kbps」とかいうBluetooth接続の制約はありません。解像度は爆上げとなり、音質は別世界です。いつかBTR7のバッテリーも死ぬでしょう。でも、その時は「USBオーディオ」専用機として生き残ることが出来るのです。


いままで、Bluetoothレシーバーを買うのを待っていてよかったです。厳密にBluetooth接続の音質を考えると100点満点とは言えないですが、所有感・満足度は100点満点です。また、USBオーディオであればエントリーDAPの領域を喰ってしまいそうな音質だと思います。Bluetoothレシーバーを探されている方は、少し高いかもしれませんがBTR7を検討されてはいかがでしょうか。


※内容はあくまでも個人的な考えですのでご了承ください。
 参考程度にお読みいただければ幸いです。