2022年9月11日日曜日

ROCK JAW AUDIO(ロックジャウオーディオ)AVANT AIR MAX(アバントエアマックス)プレミアムイヤホンを評価レビューする


ROCK JAW AUDIO AVANT AIR MAX

完全ワイヤレスイヤホンの沼に本格的にハマって1年と3カ月。続々と新しい商品が出ていますが、ある商品の説明に目が釘付けになりました。ROCK JAW AUDIO(ロックジャウオーディオ)と言うイギリスメーカーの商品です。

アルミニウムの半分の重量で鋼より20倍強く銅の1000倍の電気伝導度を持つ驚異の新素材単層CNT(カーボンナノチューブ)を振動板に採用し、15Hz~65KHzまでの全音域をクリアに再現すべく開発されたプレミアムイヤホンAVANT AIR MAX(アバントエアマックス)。業界のプロによる厳しいチェックと独自の緻密なチューニングにより、ワイヤレスでありながら有線イヤホンに負けないほどのサウンドクオリティを実現しています。 “音楽の楽しみを世界に伝えたい”と設計され、いつでも、どこでもでもコンサートホールに居るような、素晴らしい音質を楽しんでいただけます。ぜひご期待ください! 

ROCK JAW AUDIOは2012年にミュージシャン、DJ、エンジニア等イギリスの音楽シーンで活躍していたスタッフが集まり、世界の音楽ファンの要望を実現するオーディオ機器のデザインを目的として設立されたイギリスで大人気のイヤホン専門ブランドです。


CNT(カーボンナノチューブ)振動板と言う目新しさに惹かれます。更に再生周波数域は驚異の(15Hz~65kHz)これは凄い!ワクワクです。
今回はクラウドファンディングでオーダーしました。予約に出遅れましたが「¥15,840-」でゲット出来ました。予約当時は仕様情報もあまり無かったので、ある程度見切り発車しました。価格もお安いし「失敗してもしかたない」と言うつもりで注文しました。




【開封】
商品の注文をしたのは実は2022年3月末ですが生産は中国です。ロックダウンの影響で9月にやっと到着しました。実は注文したのをすっかり忘れていました。










CNT(カーボンナノチューブ)素材を使用したダイナミックドライバー、再生周波数域は15Hz~65kHz、いったいどんな音がするのか?興味は尽きません。非常に楽しみです。


製品仕様書(Avant Air Max)

イヤホンタイプ:ワイレス
形式:カナル型
本体操作:タッチ
ドライバー 1:φ6mmカーボンナノチューブ
ドライバー 2:N52 NdFeB マグネット
再生周波数域:15Hz~65kHz
ブルートゥースVer.:5.2(Qualcomm 3040)
コーデック:aptX Adaptive, AAC, SBC
インピーダンス:32Ω
感度:102db@1kHz
ワイアレスレンジ:45m
防水性能:IPX5
最大持続時間(単体):12時間
最大持続時間 (本体):+39時間
重量 (単体):6.5g
重量(本体):52g
生産国:中国

2022年3月頃に保存した画像


Avant Air Maxの仕様画像には「コーデック:aptX Adaptive, AAC, SBC」とあります。aptX Adaptiveには現在、QualcommのBluetoothチップの世代によって対応が2種類あります。Avant Air Maxに搭載されているQCC3040はどちらの対応でしょうか?対応する種類によってサンプリングレートや可変ビットレートの数値が異なります。
aptX Adaptive    48kHz/24bit     280kbps~420kbpsでビットレート可変
aptX Adaptive    96kHz/24bit     260kbps~640kbpsでビットレート可変




【接続】
取りあえずaptX Adaptiveと言う事なので「Xiaomi Mi 11 Lite」に接続します。ケースだから出すと直ぐペアリングになります。接続はいつも通り簡単です。

ん?えぇ~?「aptX Adaptiveで接続しない?!aptX じゃん!
スマートフォンの設定を強制的に「aptX Adaptive」にしても「aptX」でしかつながりません。これは明らかにイヤホン側で「aptX Adaptive」に対応していないという事でしょう。


AVANT AIR MAX以外は全て「aptX Adaptive」接続です。

早々購入先に確認のメールをしました。
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Q)
Avant Air Maxは「aptX Adaptive」に対応していないのでしょうか?もしくはアップデートをすると使えるようになるのでしょうか?

A)
aptX adaptiveですが現状商品は対応しておりません。又、アップデート出来るものでもございません。メーカー側で最終aptXで十分との判断になりました。誠に申し訳ございません。
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と言う事でした。

悪くても「aptX Adaptive(48kHz/24bit)」だろうと思っていたのでショックでした。で、再度ホームページを見たら「aptX Adaptive」の部分が「aptX」に変わっていました(笑

と言う事で上記の製品仕様のコーデックの部分は「コーデック:aptX, AAC, SBC」が正解となります。音質にどこまで影響するでしょうか?




【操作】
比較的使いやすそうです。音声アシスタントも利用でします。ゲームモードは低遅延モードなのでしょうか?ゲームをしないのでよくわかりません。




【評価に使う楽曲】
評価にはいつものようにYouTubeの「お洒落なミュージック」に掲載しているような楽曲を使います。音源データのサンプリングレートは(44.1kHz)(48kHz)(96kHz)(192kHz)のハイレゾがメインです。ファイル形式はFLAC又はAACです。

■オーディオプレイヤーは
プレイヤーは「Neutron Music Player」を使用します。操作は難しいですが、機能も多く音質も良いです。







とりあえず
【聴いて見る】
コーデックは「aptX」なのでハイレゾ相当の音質は望めません。
AVANT AIR MAXは「AAC」コーデックにも対応なので「Android も iPhoneも同じような音が出ます!」的なのが売りなのでしょうか。SONY moraで音源を購入する時にAACも購入しますが大抵「AAC-LC 320kbps」です。なのでaptXであれば音源情報の音質で再生できると思います。
ただ、「再生周波数域:15Hzk~65kHz」と言うのが売りなのにハイレゾ再生できなければ宝の持ち腐れの様な気がしてなりません。

コーデック     サンプリングレート        ビットレート
                        /ビット深度の上限
SBC             48kHz/16bit     192kbps    基本、対応が広い、遅延が多い
AAC             48kHz/16bit     非公開        高音質で低遅延、aptXと同格
aptX             48kHz/16bit     384kbps    高音質で低遅延、AACと同格
aptX HD     48kHz/24bit     576kbpsにビットレート固定
aptX Adaptive    48kHz/24bit     280kbps~420kbpsでビットレート可変
aptX Adaptive    96kHz/24bit     260kbps~640kbpsでビットレート可変
LDAC         96kHz/24bit     
990kbps/660kbps/330kbpsでビットレート可変
※サンプリングレート・ビット深度・ビットレートについてはググってください。


■エージング時間 0時間
取りあえずイヤーチップは交換せずにそのまま聴いてみます。
おぉ~低音も高音もスカスカでダメです。標準イヤーチップが私の耳には全くあっていません。スピンフィットのイヤーチップに交換しますが、音が改善すかどうか不安です。相当イヤーチップの選定には気を使いそうです。



【SpinFit(スピンフィット)イヤーチップに交換】
「CP360」と「CP100+」の(M/L・XLサイズ)を色々付けてみました。私の耳に最もフィットしたのは「CP360」の(Lサイズ)でした。ケースにもキッチリ収まります。

SpinFit スピンフィット CP360 完全ワイヤレスイヤホン向けイヤーピース 医療用シリコンを採用 (XL/Lサイズ各1ペア)

また、装着にも少しコツがありました。まず耳に押し込んで前に向かって回転させ安定させます。棘のような部分が耳に固定すればOKです。耳から浮いてしまうとスカスカな音になります。シッカリハメて初めて低音も高音も効きます。密閉感・遮音性も高く、ノイズキャンセリング機能が無くても「外の音がうるさい」と言う事はありません。
押し込む➡棘が耳にシッカリ引っかかるまで前方へ回す
➡先っぽを押さえながら更に密着させる➡低音がシッカリ出ればOK
スピンフィットの首振りイヤーチップが耳の穴の角度に沿ってフィットします

マスクブースト(笑
今日偶然少しシッカリしたゴムのマスクをした時に低音が少しシッカリする事に気が付きました。ゴムで耳を圧迫する事によりイヤーチップの密閉度が高まるようです(笑


Tsx-400コンプライ(M)を試してみる
試しに昔良く使用していたコンプライTsx-400(耳垢フィルター付き)を装着してみた。程よくはまりました。ケースにも入りました。コンプライは高音域は少し抑え気味になるが低音域が素晴らしいイヤーチップです。スピンフィットに比べてどんな音になるでしょうか?


コンプライTsx-400らしく低音が豊かになりました。半面高音域は少しマイルドに、全般的に穏やかな音質になりました。ただ、スピンフィットに比べて劇的に低音が良いかと言われると、そこまで感動的でもありませんでした。コンプライかスピンフィットかこの辺りはウレタン系の音が好きかシリコン系の音が好きか、好みが分かれると思います。個人的には、やはりトータルバランスでスピンフィットが好きです!耳の痒みもないし。





それでは気を取り直して
【聴いて見る】

■エージング時間 0時間
特かく圧があり迫力があります。ただ、インピータンスが大きいので少しボリュームを上げた方が良い感じがしました。低音も高音もシッカリ出ており音場も少し広く感じます。再生周波数域が65kHzと高いので高音域が耳に刺さるかと思いきや全く刺さりません。全体的に音の見通しが良くありません。この辺りはエージングが進むと改善されると思っています。また、やはり解像度は低く「他のイヤホンでは聴こえるのに、これでは聴こえない」と言う音が沢山あります。音の深み・艶・繊細な音の伸びなどもありません。

高音:普通に出ます。これが65kHz?高音域に飛び抜けた感動は無いです。
中音:ボーカルはシッカリしていますが、見通しがあまり良くありません。
低音:6mmなのによく出ます。SONYのWF-1000XM4と同等かな?
音場:横への広がりはあまりない。少し奥行きを感じる。
音圧:はあります。迫力も満点です。
解像度:あまり高くないです。繊細で細やかな音は出ていません。



■エージング時間 10時間
よりダイナミックに抜け感も出てきました。見通しが良くなってきて中音域もクッキリと、低音も出てきました。高音も繊細になって来ました。しかし、少々ボリュームを上げても音割れもせず、高音域が耳に刺さることも全くありません。全体的に非常にレスポンスが良く乾いた抜けの良い自然な音がします。これが、カーボンナノチューブの特徴なのでしょうか?

高音:スーッと伸びは無いですが繊細で綺麗な高音が出てきました。
中音:見通しがかなり良くなりボーカルもクッキリとしてきました。
低音:深く切れのある低音です。SONYのWF-1000XM4より良いかも。
音場:横には広くないですが、スタジオ的な雰囲気を感じます。
音圧:更に安定した感じです。長時間聴いても聴き疲れしません。
解像度:他のハイレゾイヤホンと聴き比べると解像度の差を感じますが、ズットMAXを聴いていると特に不満を感じません。良い音です。



■エージング時間 20時間
各楽器のパートや一音一音がより聴き取りやすくなってきました。各音の見通しが更によくなり解像度が上がったようにも感じます。音場も横方向へ少し広く、楽器によっては端っこの方で聴こえます。サンプルレートやビットレートが低くても届いた音源を全て余すところなくロスなく表現しているような気がします。これが「単層カーボンナノチューブ」の凄さですかね。また、これだけメリハリがあり高音域も素晴らしく出ているのに耳に全く刺さらない。また、音の切れとかスピード感は「N52 NdFeB マグネット」という強力そうな磁石も貢献している気がしました。

高音:キリットした繊細で綺麗な高音が出ています。
中音:ドラムス・ボーカルなど中音域のパンチが出て、しかも埋もれない。
低音:更に「ズン」と切れ良く深く低音が出ています。1000XM4は「ボワん」。
音場:少し左右上下広がっています。ミニホール的な雰囲気を感じます。
音圧:古いアコースティックな楽曲も力強く聴くことが出来ます。
解像度:音の見通しが良くなるたびに解像度も高く感じます。



■エージング時間 25時間
高音が更に良くなってきました。全域においてスーッと繊細に伸びる高音の余韻が出始めました。これがきっと高音域再生64kHzの威力でしょう。なので低音域が出なくなった感覚にも襲われます。スピンフィットのイヤーチップは高音域も得意なのでより低音域が控えめに聴こえるのかもしれません。低音重視のコンプライに変えてチューニングしてみても良いかもしれません。今度試してみます。
また、余談ですが、独特の抜けの良いシルクの様な音を出す「MOMENTUM True Wireless 3」、そして硬質な低音とクールに伸びてゆく高音域が魅力の「FALCON ANC」、どちらも最近お気に入りの音にパンチの有るイヤホンです。AVANT AIR MAXのエージングが進むにつれ何となくこの二つのイヤホン
「MOMENTUM True Wireless 3」「FALCON ANC」を足して2で割った様な音質に感じる事があります。抜けの良さと高音域の繊細な伸び、良い所取りの感じもしてきました。しかも安い!



■エージング時間 30時間
少し全体的に落ち着きました。低音・中音・高音のバランスも良くなった感じがします。単層CNT(カーボンナノチューブ)の素材は硬そうなので、最低でも30時間くらいエージングすると良いと思いました。



■エージング時間 5
0時間
最近、低音が強く出はじめました。バランス的に低音が太く高音が全体を包むようになります。非常にドライでスピード感と切れに更に磨きがかかった感じです。ただ少し中音域が埋もれ気味な感じもします。まだ、音が変化しているようです。





【他社比較】
早いもので好きな音の完全ワイヤレスイヤホンも全部で6機種になりました。
今回は、aptX対応のダイナミックドライバーである「MOMENTUM True Wireless 3」「FALCON ANC」と比較して聴いてみます。コーデックは全てaptXに揃えて行います。

性能比較 AVANT AIR MAX MOMENTUM True
Wireless 3
FALCON ANC
購入先
アマゾン アマゾン
イヤホン
取り出し
〇 普通
 出しやすい
 出しやすい
ドライバ 6 mm ダイナミックx1
CNT(カーボンナノチューブ)
7 mm ダイナミックx1
(TrueResponseトランスデューサー)
10 mm ダイナミックx1
(Dual-Layered Titanium Driver)
Bluetooth Bluetooth Ver.5.2 Bluetooth Ver.5.2 Bluetooth Ver.5.2
コーデック SBC,AAC,aptX
aptX(48kHz/16bit)
SBC,AAC,aptX
aptX Adaptive(96kHz/24bit)
SBC,AAC,aptX
aptX Adaptive(96kHz/24bit)
ホワイトノイズ なし なし なし
電波干渉
時の挙動
干渉は全くと言っていいほど感じない。 ビットレートが可変する。音は途切れず音質を落とす。FALCONより変化が頻繁。 ビットレートが可変する。音は途切れず音質を落とす。少し干渉を受けやすい。
ノイズ
キャンセリング
なし
イヤホンの形状から、比較的遮音性が高く不便はない。
あり
普通です。車通りの多い場所を歩いても静かな音楽を聴くことが出来ます。嫌な雑音をカットするFALCONの方が心地よいです。
あり
3段階の設定が可能。ノイキャンをONにしても音質の変化はなく優秀。嫌な音だけカット、音が全部消えるわけではありません。
マルチポイント
2つの端末に同時接続
なし あり あり(アプリからのマルチポイントモードと低遅延モードの切り替え可能)
タッチスイッチ
の操作性
良い
慣れると使いやすい
標準でGoogle アシスタントが使えて便利
良い
操作性や反応はピカイチ!ダブルタップの時に、一回目「ピ」二回目「ポ」と分かりやすく、的確に操作できる。
良い
反応は良いけど、頻繁に機能しなくなる
周波数特性 15Hz-65kHz
(ハイレゾ対応)
20Hz – 21kHz
(ハイレゾ非対応)
20Hz – 42kHz
(ハイレゾ対応)
DAC・アンプ Qualcomm QCC3040 Qualcomm QCC5151?(うわさ)
(NC制御+DACの役割専用にもう一基)
Qualcomm QCC3056
Qiワイヤレス充電 対応 対応 対応
フィット感 装着慣れるとかなりフィットする。イヤーチップ選びが重量。落下の危険性は無い。 コンパクトで耳の中に貼り付くように収まる装着感は良い。落下の不安は意外とない イヤーチップで支える構造、イヤーチップがきちんと合えば安定します。
イヤーチップ 医療用シリコンを採用したSpinFit スピンフィット CP360(Lサイズ)
個人的にジャストフィット!低音~高音まで良く出る。
医療用シリコンを採用したSpinFit スピンフィット CP360(Lサイズ)
耳にスポット入る。切れの良い引き締まった低音と繊細で美しい高音域が出る。
医療用シリコンを採用したSpinFit スピンフィット CP100+(Lサイズ)
個人的にジャストフィット!低音~高音まで良く出る。
高音質時の
バッテリー
(ノイキャンなし)
最⼤12時間
 (イヤホン本体のみ)
 最⼤39時間
 (充電ケース使⽤時)
最⼤7時間
 (イヤホン本体のみ)
 約28時間
 (充電ケース使⽤時)
最⼤8.5時間 音量60%
 (イヤホン本体のみ)
 約34時間
 (充電ケース使⽤時 約4回分)
防滴仕様 IPX5 IPX4 IPX4
重量
約6.5 g x2 不明 重くはない 不明 重くはない
メーカー通販価格
あくまでも参考価格
一般販売予定価格
19,800円
¥35,937- ¥22,000-
音質比較
比較評価の為に
コーデックを
aptXに統一
aptXによる変化
音場がグット狭くなり音全体がモサッとします。ビットレートやサンプリングレート低下の影響がよくわかります。あの、シルクの様な美しい音が普通の音に・・・。 音場があ狭くなり全体的に音圧が下がります。全体に少し音がこもった感じになりますが、切れの良い深い低音や高音は健在です。
音場 目の前にこじんまりとあります。ミニライブ会場的でもあります。 目の前あたりにこじんまりとあります。音の抜け感が素晴らしいので正直音場のことはあまり気になりません。 左右にも適度にあります。高音域の微かな余韻の広がりも心地よいです。音空間の表現力はピカイチ。
音圧 6㎜とは思えない音圧です。カーボンナノチューブとN52 NdFeB マグネットの威力でしょう。 シッカリとした満足の音圧です。 ズシッとくる十分な音圧です。
解像度 よく出ていると思います。 マズマズですが繊細な音までは出ていないように感じます。 この中では一番高いです。
質感 乾いた質感です。
全体的にカラっとしており、全ての音にメリハリがあります。
抜けのよい質感です。
開放型オープンエア型のヘットホンを聴いているようです。
硬い質感です。
若干金属的でもありますが、シャッキリとした音質です。
高音 他の2つのイヤホンでは埋もれてしまうような高音域も出ています。 中音域に少し埋もれ気味 高音~超高音域用のBA型並みに繊細な高音がでます。微かな音まで美しい。
中音 低音にも高音にも埋もれることなくシッカリと出ています。 中音域は非常に力強くよく出ています。見通しもよく、切れの良いです。 低音に少し引っ張られ気味の中音です。男女ボーカルもシッカリと美し声です。
低音 切れの良い深い低音が出ます。 キレの良い低音です。全体のバランスを壊さないようにシッカリ出ています。 切れと深みのある濃厚な低音がでます。
打楽器 スピードがありレスポンスもよく繊細なシンバルまで表現します。 レスポンスが良いです。シッカリ出ているのに主張し過ぎないように感じます。 ドラムスやパーカッション、シンバルまで繊細で切れもいいです。
ボーカル 男女共にシッカリとでています。少し前に出てきており聴きとりやすい。 色々な楽器とほぼ同じ位置から安定して聴こえます。男性・女性問わず良いです。 全体的に美しいボーカルです。
電波干渉
時の挙動
aptXは固定ビットレートなので音が不安定になることはありません。また、45mのワイヤレスレンジのおかげか遠くまで行っても切れません。 aptXは固定ビットレートなので音が不安定になることはありません。この辺りはメリットだと感じます。 aptXは固定ビットレートなので音が不安定になることはありません。この辺りはメリットだと感じます。
一押しポイント カーボンナノチューブ
やはり「15Hz~65KHZという幅広い周波数帯を放つ6mmカーボンナノチューブ」の乾いた音質につきるでしょう。
抜けが良くシルキーな音質
切れの良い低音域~素晴らしい高音域を出します。音楽のジャンルは問わず楽しめます。
全域で切れがあり美しい音質!
ダイナミック型イヤホンでここまで低音から高音までキッチリ出るイヤホンです。
デメリットと感じる所 やはり「LDAC」や「aptX Adaptive」のハイレゾコーデックに対応していない事でしょう。 aptXではMOMENTUM True Wireless 3の本当の音の良さを全く体験できません。 aptXではFALCON ANCの本当の音の良さを全く体験できません。

コメント 何としても「LDAC」に対応してほしかったです。「再生周波数域15Hz~65KHz」は本当はどんな音なのか?現段階では闇の中です。 もし、aptXでしか音が聴けない「MOMENTUM True Wireless 3」が存在したらな、とてもコストパフォーマンスが悪いと言わざるを得ません。個人的には購入の選択肢はなく、コストパフォーマンスも良く音も良いAVANT AIR MAXをお勧めします。 こちらも、もし、aptXでしか音が聴けない「FALCON ANC」が存在したらな、無理して選ばないと感じます。やはりコストパフォーマンスも良く音も良いAVANT AIR MAXを選択します。
総合評価 ★★★★★4.5 ★★★☆☆3.0 ★★★☆☆3.5
比較の結論
あくまでも「aptXコーデック」のみでの再生評価です。

■ドンシャリ度
Avant Air Max > FALCON ANC > MOMENTUM True Wireless 3

■抜け感・解放感
Avant Air Max > MOMENTUM True Wireless 3 > FALCON ANC

■クリア感・透明度
Avant Air Max > FALCON ANC > MOMENTUM True Wireless 3

■音圧の高さ
Avant Air Max > FALCON ANC > MOMENTUM True Wireless 3

■音場の奥行
Avant Air Max = FALCON ANC = MOMENTUM True Wireless 3

■解像度の高さ
Avant Air Max > FALCON ANC > MOMENTUM True Wireless 3

■低音の厚み
Avant Air Max > FALCON ANC > MOMENTUM True Wireless 3

■中音の厚み
Avant Air Max > FALCON ANC > MOMENTUM True Wireless 3

■高音の煌めき
FALCON ANC > Avant Air Max > MOMENTUM True Wireless 3

■低・中・高のバランス
Avant Air Max >> FALCON ANC > MOMENTUM True Wireless 3

Avant Air Maxはコーデックである(aptX)や(AAC)で最良の音質が出る様にチューニングされているだけあってこの3機種中ではダントツのバランスです。



【単層CNT(カーボンナノチューブ)】
少し「単層カーボンナノチューブ」について調べてみたのですが、なんと「日本で初めて発見された新素材(1991年に飯島澄男さんが構造を解明)炭素原子同士が蜂の巣状に結合し、チューブ(筒)状になった構造をしています。」と言う事を知りました。

複数層のものを「多層カーボンナノチューブ」、1層のものを「単層カーボンナノチューブ」と呼んでいます。なかでも単層カーボンナノチューブは、多層カーボンナノチューブに比べて、極めて高い性能を示しており、軽量でありながら、強度は鋼の20倍、熱伝導性は銅の10倍、電気伝導性は銅の1000倍と、極めて優れた素材としての注目を集めています。
また、日本ゼオン株式会社が、単層カーボンナノチューブの量産工場を世界で初めて完成させ、2015年11月11日に稼働を開始。
国立研究開発法人(NEDO)ホームページより引用
「単層カーボンナノチューブ」の歴史を知ると「日本もマダマダ捨てたものじゃない」と思いました。




【スマホだけじゃもったいない!】
aptXと言う少し前のコーデック対応なのにこんなに音が良いとは、でも逆に考えると接続できる対応が広いとも言えます。少し前にAmazon様で「aptX対応のUSBドングル」を見たの思い出しました。これはもうパソコンでも聴いてみるしかないでしょう!早速購入しました。

【最先端Bluetooth5.1技術&超低遅延】Bluetoothアダプタ Bluetooth USB アダプタ 低遅延 小型 ドングル 最大通信距離20m aptX対応 EDR/LE対応(省電力) 

【更なるセキュリティ強化&通信距離】
5.1版のBluetooth ドングルはセキュリティが更に強化されて、接続のたびにセキュリティーキーを自動生成するため外部からの不正アクセスを防ぐこともできます。基本的にBluetooth アダプタの通信距離は20M(使用環境、相手により異なる)使用できて、もっと安定性がります。
【音声伝送対応】
Bluetoothアダプターはオーディオ伝送を対応し、Bluetoothを通じて16ビット/44.1khzの高音質音楽を提供できます。より高品質な音質を楽しめます。

Windows11 ThinkPad X1


DELL XPS
少しでも電波が飛ぶように角にしました(笑


Windows10とWindows11にセットしました。
USBポートにセットするだけでWindowsが認識してくれます。ただ、これだけではBluetooth5.0でデバイスのプロパティを見るとドライバーが無いとエラーになります。添付のCDにドライバーが入っているのでsetup.exeを実行します。「対応していない」とか出ますが、インストールします。再起動するとBluetooth5.1となりaptXで接続できるようになります。ペアリングすると「AIR MAX」が接続されます。


パソコンでは、MusicBeeやWinDVDで音楽や動画を楽しみます。
さて、音質ですが期待以上です。接続もはやり安定しています。音が不安定になることもありません。「WindowsOSによるものか?Bluetoothアダプタの性能か?PCの電源によるものか?」分かりませんが、全体的にスマートフォンとの接続より音質が良いです。特にWinDVDでの音は良いです。また、ネットフリックスやAmazonPrimeビデオで映画なども見てみましたが意外と遅延も気にならず見ることが出来ました。「これはもうパソコン専用にしても良いかな?」と思いました。テレワークをされる方にはこの組み合わせは中々良いかもです。

また、他のaptX Adaptive対応イヤホンも勿論接続可能でした。どれも良い音ですが、FALCON ANCが全てにおいて圧巻!ダントツで素晴らしい音質でした。あと、不思議だったのはMOMENTUM True Wireless 3です。スマホで聴くと良い音なのですが、PCで聴くと、どこか人工的な、作り込まれたような違和感のある独特な音質に聴こえました。

(aptX Adaptive対応イヤホン)※aptX対応
MOMENTUM True Wireless 3FALCON ANCTE-BD21j-ltd
(LDAC対応イヤホン)※aptX対応不可
WF-1000XM4Soundcore Liberty 3 Pro 






【お気に入りのプレイヤー
AP80Proシリーズで聴いて見る】
個人的に最も大好きな音質を出すアンプ内蔵型のESS社製DAC「ES9218P」をデュアルで搭載しています。低音から高音域まで非常に美しい煌めく良い音質のDAPなのです。実はお気に入りで今現在も全く手放す気の無いプレイヤーなのです。また、本体の筐体の素材違いを実験的に4種類所有しています。過去にここまでリーズナブルに色々な素材違いを発売したメーカーは無いのではないのでしょうか?
AP80ProシリーズはBluetooth4.2です。
aptXでの接続には少し時間がかかりました。

ペアリング完了です。
Bluetooth4.2なので音質に影響がなければ良いのですが。



AP80Proプレイヤー
Aluminum(アルミ筐体)
(特徴)AP80Proに関してはこのアルミを基準の音質とします。
一台だけ持つとしたらコストパフォーマンスが最も高いです。全体的にクールな音質で、どんな楽曲も、どんなイヤホンも良い音で鳴らします


CP Limited Edition(純銅筐体)
(特徴)アルミ筐体での音質に、銅らしく深みと落ち着きが加わります。特に低音域や男性ボーカルの迫力がでます。濃厚で音に深みがでます。ジャズやクラシックなどアコースティックな楽曲に高級感が生まれます。


Rose Gold Stainless Steel Limited Collector's Edition(316Lステンレス筐体)
(特徴)アルミ筐体での音質に、より共鳴、キラキラ感が加わります。全体的な迫力や濃厚さはCPの方が上ですが、音の広がり切れ味、余韻の広がり、女性ボーカルの美しさは群を抜きます。


Titanium Alloy Limited Edition(チタン合金筐体)
(特徴)アルミ筐体での音質に、深みと適度な煌めきと切れが加わります。CopperとStainless Steelの良い所どりをしている感じです。全体的に見通しが良く、解像度の高さを感じます。全ての音が聴きとれます。

AP80 Proの筐体素材の違いによる音の変化をチェックしてみましたが、あまり音質の違いがわかりませんでした。全体的に繊細な良い音なのですが、Bluetooth4.2と言う事もあるのか音圧とか切れ味とかがもう一つと言った感じです。音は悪くないですが、トータルバランスで行くとスマートフォンと接続した方が上です。どうしてもAP80 ProとAVANT AIR MAXとの組み合わせが必要とも思えませんでした。








【総括】
メーカに「aptX Adaptiveの対応確認」のメールを出した時に「メーカー側で最終aptXで十分との判断になりました。」と回答がきました。その時は「どんだけ自信過剰なんですか!?」と少し思ったのですが、音の良さに正直脱帽です。確かに解像度は足りないとも思うのですが、そんなことを全く感じさせない良い音なのです。

Avant Air Maxは多少粗削りですが、しっかりとエージングすることで、力強く抜けのいい乾いた音質で、一音一音がハッキリと聴き取れます。しかし、このキレッキレのサウンドは素晴らしいです。恐るべしMAX「単層カーボンナノチューブ」

Avant Air Maxで色んな楽曲を聴いていますが、アコースティックな演奏からエレクトロニクスな演奏までジャンルを選びません。古い楽曲も生き生きするし、特にロックやEDMを聴くと、その自然で乾いたダイナミックな音に包まれます。まさに「迫力のライブ感」を味わえます。個人的には静かな繊細な曲よりノリのいい楽曲の方が得意と感じました。クラシックやジャズには向かないかもです。

SENNHEISER(ゼンハイザー)MOMENTUM True Wireless 3は再生周波数帯域が(20Hz – 21kHz)しかなく、ハイレゾ対応イヤホンとは言えません。なのにビックリするくらい良い音がでます。Avant Air Maxも同じでaptXと言う少し古いコーデックでも素晴らしく良い音がします。「見た目のスペックに捕らわれてはいけないな!」そんな思いを強く感じる商品でした。
ただ、商品の当たりが悪かったのか、満充電でしばらく放置しているとバッテリーが空っぽになります。
残念 _| ̄|○



※内容はあくまでも個人的な考えですのでご了承ください。
 参考程度にお読みいただければ幸いです。