Noble Audio FALCON MAX NOB-FALCONMAX-B
【まえがき】
いきなりFALCON MAXの存在を知りました。これは次世代・新世代と言っても良いと思います。今までの規格や仕様の敷居がいきなり上がります。個人的にビックリしたのは「最新のBluetoothチップQCC5171を搭載し、LDAC/aptX Adaptiveへ両対応」という事です。マルチポイントで両方に対応出来るという事だと思いますが問題は帯域制御でしょう。きちんと最高ビットレートで安定するのか?この辺りは楽しみです。
ハイスペックBluetoothオーディオSoC
強力なクアッドコアプロセッサ(Snapdragon Sound対応、LE audio対応)
・SoC:QCC5171(CPU:32 ビット/クロック80MHZ DSP: 2x 240 MHz/RAM 384kB)
・aptX テクノロジー:aptX Audio、aptX Voice、aptX Adaptive、aptX Lossless
・cVc(ECNS):エコー キャンセリングおよびノイズ抑制テクノロジー
・ブルートゥース:Ver5.3/TrueWireless/ データ レート: 3 Mbps/2 Mbps/1 Mbps
・アクティブ ノイズ キャンセリング (ANC) :FeadFoward、FeadBack、Hybrid
・その他:Amazon Voice Services、Googleアシスタント
※LDAC/aptX Adaptiveへ両対応はFiio BTR7「QCC5124」Bluetoothレシーバー では実現できていましたが、完全ワイヤレスイヤホン本体のみでは間違いなく初です。 私の知る限り、この組み合わせは日本初(2023/12現在) ①xMEMS製「Cowell」MEMSドライバー+ダイナミックドライバー
②Qualcomm製SoC「QCC5171」Bluetooth5.3とLE-Audioに対応③LDAC/aptX Adaptiveの両コーデックに対応
TrueWireless Mirroring対応 これは多分便利です
左右で一つのBluetoothアドレスを共有イヤホンの左右を意識する必要はありません。一度ペアリングするだけで左右のどちらでもお使いいただけます。また、左右イヤホンのロールスワッピング機能にも対応し、バッテリーの片減りを防止。
とても気になるxMEMS製「Cowell」MEMSドライバー
とにかく音を出す構造今までのドライバーとは全く違います。現存するドライバーの代表的な物は「ダイナミック型ドライバー、バランスドアーマチュア(BA)型ドライバー、平面駆動ドライバー(※また、これらを組み合わせたものをハイブリッド型と言う)」等ですが、これらは全て「音楽データを電気信号に変え磁石とコイルにより振動素材を”吸い寄せたり離したり”して振るわせ音を出します。」この音を出す方法・考え方は基本的に昔から変わっていないと思います。個人的に思うのは、言ってみればとてもアナログな音の出し方です。ムラがあったりコンディションによっては音が違うかもしれません。ただ、それらも「味」と考えます。
しかし、MEMSドライバーは全く違います。音楽データを電気信号に変えるところまでは同じですが、MEMSドライバーはここから違います。簡単に言うと「電気信号(電圧)を変形するピエゾ素子に流すことにより、シリコン自体が上下にパタパタと震えて音を出す」と言うものです。想像するに「物凄い精密さで正確に振動する」のではと考えます。個人的には、「的確に音を出すけれども、とても機械的で優しさや温もりのない冷たいデジタル的な音質」と考えてしまいます。
なので「アナログ的なダイナミックドライバーの音と、デジタル的なMEMSの音と組み合わせても音質が分離し過ぎて浮いてしまうのでは?」と考えてしまいます。まぁNoble Audioの事ですから、そつなく良い音に仕上げていると思うのですが・・・。それでも、FALCON MAXは結構高額ですから「私の耳に合わなかったらどうしよう。。」と悩みながらも買わずにはいられないのです。それだけ衝撃的な内容なのです。※技術的な説明は個人的に調べて解釈している内容なので、正しくないかもしれません。あくまでも個人的な考えなのでご了承ください。
★Amazon :Noble Audio FALCON MAX NOB-FALCONMAX-B 【日本正規品】ワイヤレス イヤホン Blueooth ブルートゥース MEMSドライバー 防水 アクティブ ノイズキャンセリング LDAC aptX IPX54
主な特徴
全てがNoble Audio初! 最高クラスの性能を誇るドライバー・SoC・コーデックの三位一体設計
・Noble Audio初採用となるxMEMS製「Cowell」MEMSドライバー
・10mm径複合素材ダイナミックドライバー「Dual-Layered LCP Driver」
・Qualcomm製SoC「QCC5171」を搭載 Bluetooth5.3とLE-Audioに対応
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・もうオーディオコーデックで悩まない LDAC/aptX Adaptiveに両対応
・QualcommのSnapdragon Sound認証とJASのハイレゾワイヤレス認証に対応
・リアルタイムでNC効果を最適化 第3世代「Adaptive ANC」に対応
・自然な外音取り込み「Full-band ambient mode」搭載
・高い密閉度でノイズをアイソレーション コーティング加工ウレタン製イヤーピース
・抜群の接続安定性を実現 High Precision Connect Technology 4
・左右イヤホンのバッテリー片減りを防止 TrueWireless™ Mirroring対応
・パーソナルユースからビジネスユースまでマルチポイント・マルチペアリングに対応
・音楽はもちろん、通話品質も“いい音” aptX Voiceに対応
・ワークアウト時の汗や水濡れを気にせず使える防塵・防水設計(IP54)
・ワイヤレス充電に対応 4回充電可能なバッテリー搭載充電ケース
・FALCON MAXを自由にカスタマイズ 専用アプリ提供予定
仕様
■ドライバー構成: ハイブリッド型(MEMS+DD)
■ドライバー詳細: xMEMS製 Cowell MEMS Driver 1基
10mm径 Dual-Layered LCP Driver 1基
■再生周波数帯域: 20Hz – 48kHz
■SoC:QCC5171
■Bluetooth仕様: Ver.5.3
■プロファイル: A2DP, AVRCP, HSP, HFP
■マルチポイント: 対応(2台まで同時接続)
■マルチペアリング: 対応(片耳使用 対応)
■対応コーデック: SBC, AAC, aptX,
aptX Adaptive(24/96, Lossless, Low Latency),
LDAC(330kbps, 660kbps, 990kbps, Adaptive),
LC3(LE-Audio時)
■BLE (Bluetooth Low Energy): 対応
■連続再生時間: ANC OFF+音量60%時=約5.5時間
ANC ON+音量60%時=約4.5時間
■充電時間: ケース=約2時間以下(USB充電時)、
約4時間以下(ワイヤレス充電時)
イヤホン本体=約1.5時間
■通話機能: 有(aptX Voice、通話時cVcノイズキャンセリング対応)
■音質調整機能: 有(10BAND EQ) ■アクティブノイズキャンセリング: 有(適応型)
■TrueWireless Mirroring: 有
■外音取り込み機能: 有(適応型)
■自動電源ON/OFF機能: 有
■防水機能(イヤホン本体): 有(IP54)
■無線充電機能(充電ケース): 有
■低遅延(ゲーミング)モード: 有(マルチポイントOFF時)
■バッテリー容量: イヤホン本体 約50mAh
■充電ケース: 約600mAh
■イヤホン本体重量: 約5.5g/個
■充電ケース重量: 約39.5g(イヤホンを含まず)
■付属品: 充電ケース/ポーチ/イヤーピース(メモリーフォーム:S/M/L)/充電用USBケーブル/クイックスタートガイド
【開封】
ケースはコンパクトでシックな色合いです。高級感はありませんが、個人的には外箱にお金を掛けるのはあまり好きでないので、好感がもてます。
ケースから出そうとすると「指が滑る、引っ掛かりが無い、トップの高さが無いので”つかみ所がない”穴に指を入れようにも小さすぎて小指も入りません。綿棒を突っ込んでも出ない、逆さまにしてトントンしても出ない。」「いったい、これってどうやって出せばいいんでしょうか????誰か教えてください!」 (涙 出そうになっても「”ツル”っと滑って”カシャ”ケースに戻る」。これがどういうことかというと、イヤホンが少し浮いた時点で「充電終わり、ペアリング開始」、ケースに戻る「ペアリング切断して、充電」。もうかれこれ「ツルっカシャ」を30回ほど繰り返してます。 どう考えても、バッテリにも電源接点にもスマホのペアリングにも悪影響としか思えません。「あ~萎えるわぁ~」音がどうのこうの以前にこのストレスはアウト でしょう!返品したくなってきます。本当にこれって誰がデザイン開発したんでしょうか?何か対策をしないと、投げ捨ててしまいそうです。とりあえずAmazonに連絡をしよう!
【MAXを取り出す】
現在、購入先に「取り出せない事を真剣に悩んでいる」胸をメールしていますが、回答があるまで待てないので取り出す方法を真剣に考えました。
①手を洗う ハンドクリームの手、パサパサの手、お湯だと直ぐ乾燥するので水又はぬるま湯でシッカリ手を洗う。そして、良く拭く。程よく湿気を残した状態でMAXを取り出す。乾燥する前にユックリ慌てず急いで取り出すのがコツです。外出する時にはノンアルコールのウエットティッシュを常備する必要があります。 あっ!だからMAXは(IP5 4 )の防水対応なのか!濡れた指で触ってもOK!(笑5 :塵埃の侵入を完全に防止できないが電子機器の動作には問題がない4 :あらゆる方向からの水の飛まつによって機器が影響を受けない
程よく指先が湿気た状態で素早く蓋を開ける
素早く優しくつかむ (私の場合、横穴の辺りに人差し指が来るようにしました)
優しく「スッ」と真上に引き上げます
取り出し完了です。「あぁ~気持ちいい」
③指サックを使う よく、お金を数える時に親指と人差し指に付けている「ゴム製の指サック」が良いと思い探したのですがありません。仕方ないのでシリコン系の柔らかいフニャフニャのホースを切って試してみました。
シリコン系は柔らかく表面がサラサラの為、横から押し上げると何とか取れますが、失敗率も高いです。やはりチャンとした摩擦抵抗の高い「指サック」を注文します。
ピンクのは見るから表面はサラサラなので多分取り出すのには不向きでしょう、ただ可愛かったので買ってしまいました。
予想通り全く抵抗が無く、スルスル滑って取り出せません(笑 逆にスマホを使うときには滑りも良くタッチ感覚・反応も良いです。
さて、本命はこちらです
流石「まさつ力2倍」のキャッチは嘘ではありません! 一発で取り出せます!
④購入先のお店から連絡がある 原文「製品を確認いたしましたが、他の製品と比較して取り出しが固いという事は確認できませんでした。取り出し方のコツとしましては、上から引っ張るようにするのではなく、
添付した画像のように、矢印の方向に力を加えると充電ケースから外れるようになっております。改めてお試しいただけますでしょうか。ご参考いただけますと幸いです。 」 By e-イヤホン
添付いただいた写真
写真の様にしてみると、簡単に取り出せるようになりました。私は「片方の親指で押し上げ、もう一方の指でつかむ」感じで取り出します。親指で押す時に力を入れ恐れず「グッ」と押すのがコツです。【MAXを取り出す】の検証はこれにて終了です。e -イヤホン様ありがとうございました。
FALCON MAXはノズルが長いので私の耳には(M)サイズがベストマッチでした。耳の少し奥の方でシッカリと密着し安定しており遮音性も高いと思います。ケースに問題なく収まりますし、出し入れで引っかかる事もありません。
イヤーチップはケースにはジャストフィットです 見た所ピッタリしており、これ以上大きい イヤーチップだと入らない気もします
【聴いてみる】
■評価に使う楽曲
評価にはいつものようにYouTubeの「お洒落なミュージック 」に掲載しているような楽曲を使います。音源データのサンプリングレートは( 44.1kHz
)(48kHz)( 96kHz)(192kHz)のハイレゾがメインです。ファイル形式はFLAC又はAACです。
VIDEO
プレイヤーは「Neutron Music Player 」を使用します。
設定等が複雑ですが、機能が多く音質が良いです。WindowosPC版も存在しており、私の手持ちの全ての端末で統一できます。※ノーマライゼーション(OFF)・イコライザー(OFF)に設定 ■プレイヤー(スマートフォン)について 今回のFALCON MAXは、「aptX Adaptive」「LDAC」「LE Audio」「マルチポイント」に対応という事もあり motorola razr 40 ULTRA と Google Pixel 8 Pro の両方で音質を試してみたいと思います。
■ 聴いてみる プレイヤー①:motorola razr 40 ULTRA 対応コーデック
コーデック サンプリング ビットレート
SBC 48kHz/16bit 192kbps
AAC 48kHz/16bit 非公開
aptX 48kHz/16bit 384kbps
aptX HD 48kHz/24bit 576kbps
aptX Adaptive 48kHz/24bit 280kbps~420kbps可変
aptX Adaptive 96kHz/24bit 260kbps~640kbps可変
LDAC 96kHz/24bit 990kbps/660kbps/330kbps
aptX Lossless 44.1kHz/16bit 最大1200kbpsでビットレート可変
LC3 48kHz/32bit 16kbps – 320kbps
LC3(plus) 96kHz/24bit 16kbps – 320kbps
※Socがクアルコムの(Snapdragon 8+ Gen 1)なのでコーデックの対応が流石に幅広いです。「aptX Adaptive」「LDAC」「LE Audio」がどのように接続されるのか非常に興味深いです。
接続する
ん?なんと、「LE Audio」で接続されました。コーデックはLC3です。aptX AdaptiveやLDACを選択できません。これは「motorola razr 40 ULTRA固有の問題なのか」「Snapdragon 8+ Gen 1の問題なのか」「Android13の問題なのか」「FALCON MAX専用アプリが無いことが問題なのか」どうやったら、クラシックAudioに戻してaptX Adaptiveが使えるようになるのか分かりません! でも、あまりビットレートの高くないLC3がどんな音なのか気になります。
※2023年12月3日現在専用アプリがまだ出ていないので細かな設定が出来ません。
第一印象ですが、「おぉ~音が良い!」思わず有線イヤホンかと思いました。インパクトは凄いです。「いきなり全開で押し寄せる良い音!」そんな感じです。
SONY WF-1000XM5 を更にパワフルにした感じです。
中音域 エージング0時間では、若干フォーカスが甘いですが、しっかりと出ています。全体の音のまとまりも良いです。ボーカルもシッカリとしています。特に女性ボーカルは綺麗です。ドラムスのアタック感も強く聴きごたえがあります。ただ、時折ドラムスで「ポコッ」という音、または「圧迫」に感じる事があります。これが「MEMS Driver」の物なのか「ダイナミックドライバー」の出すものなのかは分かりません。
エージング50時間程度から輪郭がクッキリし切れとレスポンスが良くなってきます。中音域の見通しが良くなってきました。当初あった「ポコッ」という感覚も無くなってきました。
低音域 エージング0時間では、比較的マイルドでしっかりとした豊かな低音が出ています。多少ボヤケいてますが、エージング50時間程度から輪郭がクッキリし切れとレスポンスが良くなってきます。ただ、個人的にはもう少しパワーが欲しい所です。 再生周波数帯域の低音側が 20Hz なのでたいしたことは無いと思っていたのですが、シッカリとした深い低音が出ていて安心しました。
高音域 これがまた凄いです。BA型ドライバーの高音域の様で違います。BA型の高音域の場合「シャリシャリ」とした余韻が残るのですが、MEMSドライバーの場合ほぼそういった感覚がありません。ソリッドでも無いし、かと言って柔らかすぎない、無機質な音でもないし、非常い高い解像度で正確に繊細な高音域が全部出ています。ただ、いい意味でも雑味が無いので余韻が無いようにも感じます。余韻はスッと終息する感じです。ただ、そのあたりの空気感はダイナミックドライバーがカバーしているように感じます。 再生周波数帯域の高音側が 48kHz なので耳に刺さらないか心配でしたが全くそんな感じはありませんでした。
音圧
シッカリあります。ダイナミックドライバーが良い仕事をしています。
解像度 エージング0時間では、低音域と中音域の見通しや切れ味が今一つです。MEMSドライバーはエージング不要の様ですが、ダイナミックドライバーがにしてはやはり必要と思われます。エージング50時間程度から低音域~中音域の見通しが良くなり解像度も上がってきます。ダイナミックドライバーがこなれてきています。
音場 バランス接続の有線イヤホン並みに広いです。奥行きも程よくあり非常に聴きやすいです。だだ、多分MEMSドライバーに対する先入観があるためでしょうが、高音域が目の前の少し上の辺りで集中してなっている感じがします。慣れてくるとそうでもないのですが、最初は若干の違和感がありました。エージング50時間程度からダイナミックドライバーが馴染んできており高音域の余韻とかも出て左右に音場が更に広がっている感覚になります。楽曲によっては更に壮大な空間を感じます。
LC3について LC3による音質ですが、正直普通に良い音です。ビットレートは最大320kbpsなのでACCコーデックと同じ位かなと思います。ただ、はやりビットレートが低い分「濃厚な音を出す、aptX AdaptiveやLDAC」に比べると解像度は低めでエッジの効いたソリッドで軽めの音質です。しかし、ACCよりも音質は良いと感じます。気になった事 あと気になったのが、スタバのミキサーで音がいきなり切れたり、プレイヤーが(■停止)していたりしました。もう一度(再生)ボタンを押す必要もありました。LC3は「自動的にビットレートを可変せず、切れる時は切れる」のかもしれません。この辺りはaptX Adaptiveの方が優秀と感じました。
※しばらくしてコーデックを見ると Qualcomm aptX Adaptive オーディオ になっています。
これは(44.1kHz/16bit)ハイレゾ楽曲がaptX Losslessのコーデックを要求したのでしょうか? 暫くして違う楽曲で確認したらまた、LC3コーデックになっていました。でも、それ以降aptX Adaptiveの姿を見る事はありませんでした。もう、頭がバグってます、何が起こっているのか分かりません。とりあえず専用アプリが出るまでは身を任せるしかありません(笑
44.1kHz/16bit
※専用アプリが登場すれば「コーデックの設定なども細かく出来るのでは?」と期待をしています。その時にaptX Losslessなどの評価がきちんとできればと思っています。
対応コーデック
コーデック サンプリング ビットレート
SBC 48kHz/16bit 192kbps
AAC 48kHz/16bit 非公開
aptX 48kHz/16bit 384kbps
aptX HD 48kHz/24bit 576kbps
aptX Adaptive 48kHz/24bit 280kbps~420kbps可変
aptX Adaptive 96kHz/24bit 260kbps~640kbps可変
LDAC 96kHz/24bit 990kbps/660kbps/330kbps
aptX Lossless 44.1kHz/16bit 最大1200kbpsでビットレート可変
LC3 48kHz/32bit 16kbps – 320kbps
LC3(plus) 96kHz/24bit 16kbps – 320kbps
※Pixel 8 ProもLE Audioには対応の様ですが、現在はまだテスト期間の様です。
接続する
LE Audioは「試験運用・・」となっておりONにするとイヤホンから音が聴こえませんでした。コーデックは「LDAC」となっています。やっぱりSocがクアルコムの「スナップドラゴンではない」ので迷走しているのかな・・・。
音質の傾向は「プレイヤー①:motorola razr 40 ULTRA」でのLC3をベースに考えて頂ければと思います。「Pixel 8 ProのLDAC」で聴く音質は一気に濃厚で繊細でパワフルになります。特に解像度が高くなり音場もスッと広がります。ダイナミックドライバーの濃厚な低音と中音域が中心に鳴り、空気感や共鳴を表現し、そこに正確で繊細なMEMSドライバーの高音域が広がる感じです。特にダイナミックドライバーの低中音がシッカリしているので非常に安定感があり、音場も広く音圧も迫力があります。個人的には低音の出方が半端ないLDACの方が好みです。やっぱりLDACコーデックのサンプリングレート・ビットレートの高さが良い音に繋がっている気がします。
※ プレイヤー①:motorola razr 40 ULTRAにて「クラシックAudio」に切り替えaptX Losslessの音質を確認出来ていませんので何とも言えませんが、今現在ではLDACが最も良い音質だと思います。★エージング200時間越えしました
シルキーで柔らかく、それでしっかりと芯のある、そして存在感のある低音域。けして出しゃばらない中音域、かと言って消極的でもない、男女問わず美しくも存在感のあるボーカル、切れの良い打楽器。段付きも違和感もない繊細でシルキーな高音・超高音域。すべてがバランスして素晴らしいの一言です。音場は広く、かと言って拡散しすぎず、すべての音を拾うことができます。音圧はしっかりあるのに耳の負担にはならず、いくら聴いても疲れません。
※FALCON MAXのアプリについて 2023年12月30日現在提供されていません。 よって、細かな設定は分かりません。取りあえず分かっている操作性は
(右) 長押し: 電源ON・OFF
一回タップ: 停止・再生(受話・切断)
二回タップ: 曲送り
三回タップ: 曲戻し
2秒押し(ポンと言う音がしたら話す): 動作を繰り返すと下記モード変化
「ノイズキャンセリングON→アンビエントモード→ノイズキャンセリングOFF」
(各モードについて) ・ノイズキャンON:スタバです。段々と外音がカットされてる気がします。
・アンビエント:自然な音ではありませんが、外音はシッカリ聴こえます ・ノイズキャンOFF:遮音性は高く個人的にはOFFで問題ないです
※各モードにかかわらず音質の変化はあまりないように感じます。 (左)
長押し: 電源ON・OFF
一回タップ: 停止・再生(受話・切断)
二回タップ: ボリューム(ー)下げる
三回タップ: ボリューム(+)上げる
2秒押し(ポンと言う音がしたら話す): 音声アシスタント
ファームウェアアップデートも同時に来てました
「対応コーデックの設定」を確認するとSBSとLC3は必ず選択されているようです。そして「aptX adaptive」「LDAC」「aptX」「ACC」も選択されています。あくまでもSBSとLC3は音声用のコーデックであり、音楽用のコーデックは裏で「aptX adaptive」や「LDAC」に自動で変わっているのかもしれません。と言う事は、razr 40 ULTRAは「LC3」と言う表現がされていても実際は「aptX adaptive」なのかもしれません。
※また、専用アプリ はPixel8Proでは接続でき、razr 40 ULTRAでは接続できません。しばらく様子を見ます。
【比較する】 Noble Audio FALCON MAX Vs
SONY WF-1000XM5 さて、いずれもエージング200時間は越え、音もかなり落ち着いてきたので、ソロソロ完全ワイヤレスイヤホン頂上決戦をしないといけないでしょう。
※音質比較は使用するスマートフォン(SoCやOS)、イヤーチップ、音源データ、コーデックにより音質が変わってきます。今回はあくまでも私の環境での比較結果です
■Noble Audio FALCON MAX
★Amazon :Noble Audio FALCON MAX NOB-FALCONMAX-B
★Amazon :アズラ(AZLA) AZLA SednaEarfit MAX [イヤーピース Mサイズ2ペア]
オーディオアプリ
(仕様)
■ドライバー構成: ハイブリッド型(MEMS+DD) ■ドライバー詳細: xMEMS製 Cowell MEMS Driver 1基 10mm径 Dual-Layered LCP Driver 1基 ■再生周波数帯域: 20Hz – 48kHz ■SoC:QCC5171 ■Bluetooth仕様: Ver.5.3 ■プロファイル: A2DP, AVRCP, HSP, HFP ■マルチポイント: 対応(2台まで同時接続) ■マルチペアリング: 対応(片耳使用 対応) ■対応コーデック: SBC, AAC, aptX, aptX Adaptive(24/96, Lossless, Low Latency), LDAC(330kbps, 660kbps, 990kbps, Adaptive), LC3(LE-Audio時) ■BLE (Bluetooth Low Energy): 対応
(簡単に点数で比べてみました) 各評価点数は個人的主観で5点満点で評価しました
■音場:有線イヤホン並みに広い、左右にスーッと広がる・・・(5点) ■音圧:文句のつけようがありません。DACやアンプが非常に良いです・・・(5点) ■解像度:全帯域高いです。特に中音域では有線イヤホンより凄いかも・・・(5点)
■抜け感:全体域で抜け感は最高です。特に中音域は良く抜けます・・・(5点) ■低音:TE-Z1PNK 並みに湧き上がるような迫力のある重低音が出ます・・・(5点) ■中音:シッカリと前に出て来ます。ドラムスもボーカルも切れ良く美しく・・(5点) ■高音:ソリッドの様なのに角の立たない繊細な表現も難しい繊細で煌めく高音域。存在感は抜群で押しも強いのに決して耳に刺さることが無い。個人的には未体験ゾーン・・・(5点)
■音の硬さ:[低音:柔らかい][中音:中ぐらい][高音:硬めなの?]・・・(5点) ■音の傾向:全体的に抜群の切れ味と迫力がある。クリアな空間なのに決して冷たくも硬くもない音質、更に全てにおいて繊細で美しく濃厚、抜け感も解像度が非常に高く空気感も感じる。見楽曲に応じた美しい伸びや共鳴はあるが、それ以上の無駄な共鳴はないように感じる。ハイブリットにありがちな音全域の段差など皆無・・・(5点)
■ケースからの出しやすさ:出しにくい・・・(2点) ■ノイキャン:比較的自然な効き目です、音質の変化はありません・・・(3点) ■装着感:ノズルは長め、イヤーチップが合えば問題なく良いです・・・(5点) ■タッチ操作:一般的な操作性ですが、たまにタッチを外す・・・(4点) ■マルチポイント:AptX・LC3・aptX Adaptive・LDACと組み合わせても音質の低下は見られません。「SoC:QCC5171」の威力でしょうか?・・・(3点) ■電波干渉:LDACなのに今まで一回もありません。「抜群の接続安定性を実現 High Precision Connect Technology 4」のおかげでしょうか?・・・(4点)Noble Audio FALCON MAX・・・(総合:5点)
■SONY WF-1000XM5
★Amazon :SONY WF-1000XM5 ワイヤレスノイズキャンセリングイヤホン
★Amazon :アズラ(AZLA) AZLA SednaEarfit MAX [イヤーピース Lサイズ2ペア]
オーディオアプリ
(仕様)
■ドライバー構成: 密閉ダイナミック ■ドライバー詳細: 8.4 mmダイナミックドライバーX ■再生周波数帯域: 20Hz – 40kHz ■SoC:統合プロセッサーV2 ■Bluetooth仕様: Ver.5.3 ■プロファイル: A2DP, AVRCP, HFP, HSP, TMAP, CSIP, MCP, VCP, CCP ■マルチポイント: 2台まで同時接続 ■マルチペアリング: 8台までペアリング可能 ■対応コーデック: SBC, AAC, LDAC, (LC3)
(簡単に点数で比べてみました) 各評価点数は個人的主観で5点満点で評価しました
■音場:有線イヤホン並みに広い、左右にファーっと広がる・・・(5点) ■音圧:文句のつけようがありません。V2プロセッサーが良い仕事してます・・・(5点) ■解像度:凄い高いです。ハイブリットでは聴こえない音に気が付きます・・・(5点) ■抜け感:高音域もスーッと伸びて行きます。全域で抜け感は最高です・・・(5点) ■低音:非常に心地よく存在感のある重低音が出ます・・・(5点) ■中音:非常に安定した中音域です。男女問わずボーカルもクッキリ美しい・・(5点) ■高音:耳に決して刺さることの無い、繊細で美しく煌めく・・・(5点)
■音の硬さ:[低音:柔らかい][中音:柔らかい][高音:柔らかい]・・・(5点) ■音の傾向:全体的にシルクの様に柔らかく繊細で濃厚、抜け感も良くすべての音の粒が見通せるよう。しかも迫力もある。音全域の繋がりも抜群・・・(5点)
■ケースからの出しやすさ:出しやすい・・・(5点) ■ノイキャン:自然でよく効きます、音質の変化はありません・・・(4点) ■装着感:ノズルは短め、イヤーチップが合えば問題なく良いです・・・(5点)
■タッチ操作:独特な設定だが反応はピカイチ・・・(5点) ■マルチポイント:基本シングル接続の方が音質が良い・・・(3点) ■電波干渉:流石SONYです。LDACなのにほぼ無い。・・・(4点)
SONY WF-1000XM5 ・・・(総合:5点)
(結論)優勝は Noble Audio FALCON MAX です。 実は初めて「FALCON MAX」の音を聴いた時、音質が「WF-1000XM5」と似ていると感じました。「FALCON MAX」の音質は全域において「WF-1000XM5」をブラッシュアップしたような感覚に捕らわれます。 音場・音圧・解像度・柔らかさ・クリア感・メリハリ・スピード感・見通し・繊細・低音・中音・高音・音楽への没頭感・感動、等全てがWF-1000XM5の上位にあります。「もし、WF-1000XM6が存在するならきっとこんな音質かな?」と思ってしまいました。勿論「WF-1000XM5」の音が決して悪い訳ではありません。聴くと「やっぱり良い音だわ~落ち着く」となるのです。たた、「FALCON MAX」の音圧・メリハリ・繊細さ・明るさなどが凄すぎて「WF-1000XM5」の音が若干くすんで感じたのには驚きましました。 操作性については「FALCON MAX」は取り出しに若干の難しさがありマイナスポイントですが、音質だけを純粋に突き詰めると「FALCON MAX」は「WF-1000XM5」よりもかなり新しい音質と感じます。
あくまでも個人の好みによる結果です。ご了承ください。
【総括】 音質ですが、まるで「
FiiO BTR7 と
Kiwi Ears Quintet 」を組み合わせた様な良い音で、「これは本当に完全ワイヤレスイヤホンなの?」と思ってしまいます。「広い空間・繊細・音圧・柔らかくそしてくすみのない低音から超高音域」を聴いていると、本当にもう「有線と専用PDAは要らないな!」と思ってしまいます。また、勝手に妄想して心配していた「アナログ的な音とデジタル的な音のアンバランス」ですが、まったくそんな事はありませんでした。古い楽曲も・新しい楽曲も・アコースティックな楽曲も・デジタルな楽曲も一様に素晴らしい音質です。特に古い楽曲は、薄いぼやけた膜をサッと取り除いたようにクリアで明るい繊細な音質に変わります。また、録音の古い楽曲はゲインも低く音圧もあまり感じないのですが、MAXでは音圧もシッカリしており、素晴らしい聴きごたえとなります。
ただ、個人的には気にならないのですが「アコースティックな演奏と、シンセサイザーやPC打ち込みによる演奏」が混在する場合、少し違和感を感じるかもしれません。MEMSはデジタル音、特にパーカッションやシンバルの打楽器やノイズ系の音の場合、本当に小さな音まで正確にクッキリ・ハッキリ・キッチリ音を出します。なので多少ラフな演奏が味のアコースティック音との間に違和感を感じる人もいるかもしれません。そのあたりも踏まえFALCON MAXの魅力とも言えます。ただ、エージングも200時間を超えた辺りから更にダイナミックドライバーがこなれた良い音になります。全体を包み込む深く乾いた低音、広い音場を支える安定した中音、そうなるとMEMSの過剰とも思える繊細な的確サウンドも素晴らしくマッチしてきます。
MEMS Driverに対して要らぬ先入観を持たなければ、まるでダイナミック型ドライバー1基の様に思える音の繋がりの良さです。また、現在「SONY WF-1000XM5」を所有されている方は是非とも「FALCON MAX」の音を聴いていただきたいと思います。さらに上を行っています。きっと好きになります。「FALCON MAX」は価格に見合うだけのポテンシャルと持っています。検討の価値はあると思いました。!
今回のMAXは「dynamic Driverx1+MEMS Driverx1」の構成ですが、これが最もバランスしており、二つのドライバーの存在感や良いところを見事に自然で分かりやすく聴かせてくれます。Nobleのチューニング力の高さを感じます。また、例えばMAXにさらにBAドライバーや平面磁気駆動型ドライバーをプラスしたりしたら、この美しい世界感が台無しになってきまいそうな気がします。先のことはありませんが、このMAXは完全ワイヤレスイヤホンの時代に一石を投じた製品には間違いないと感じました。このMAXの音質を聞いて正直思うのは「絶対に手放せない音質」です。長く付き合える商品です。
価格は¥44,000ー前後だと思いますが、非常に高価です。ただこの音質を味わうと、けして高いとも思わないのです。私にとっては、そうとう長く付き合えるイヤホンです。また、このMAXの後に購入した「
AVIOT(アビオット)TE-ZX1-PNK(ピヤホン7) 」の音も素晴らしく、MAXとともに2024年のベスト完全ワイヤレスイヤホンとも言えます。本当にすごい時代になったものです。
(最後に) 2023年は、ハイレゾ音源コーデックとしてLDACやaptX Adaptiveが全盛でした。2024年は、クアルコムSoC:QCC5171クラスの普及によりaptX LosslessやLE audioが当たり前になると感じました。MEMS Driverも増えて来るでしょう。まあ、間違いなく「ダイナミックドライバー+BAドライバー+MEMS Driverのハイブリット」なんかも出て来るでしょう!・・・また、新しい完全ワイヤレスイヤホン購入スパイラルに落ちて行きそうです。多分当面高価な商品ばかりでしょうから、今から貯金をしなくては・・・。
※ウレタン系とシリコン系のイヤーピースの違いだけでも音質はガラリと変わってしまいます。内容はあくまでも個人的な環境下での考えですのでご了承ください。 参考程度にお読みいただければ幸いです。