2022年12月11日日曜日

AVIOT(アビオット)TE-J1 他にはない美しくカッコいいいデザイン!さらに磨きのかかった音質! お得意のハイブリッド型の完全ワイヤレスイヤホンをレビュー評価します。

 

AVIOT TE-J1
【はじめに】
私が初めてAVIOTを知ったのは約一年前、「Snapdragon Sound ハイレゾサウンドaptX Adaptiveapt」の検証をするために買い求めた「TE-BD21j-ltd」でした。デザインも音質も秀逸な商品でした。「TE-BD21j-ltd」はダイナミック型x1(8 mm ネオジウムマグネット)+バランスドアマチュア型x2(Knowles社製ワイドレンジ高品位ユニット)と言う構成でマルチポイントにも対応した今でも十分に通用する内容でした。

今回の「TE-J1」はΦ10mmダイナミック型+バランスドアマチュア型ドライバーとシンプルな構成になっています。前作もそうでしたが「バランスドアマチュア型ドライバー」はノズルの部分にあります。大きな特徴として「TE-J1」はこのノズルが金属なのです。その部分に「バランスドアマチュア型ドライバー」をマウントすることで音質が向上するというものです。安定しキラキラした高音域が出ると予想できます。また、ダイナミックドライバーもφ8㎜からφ10㎜に容量アップ!低音域~中音域もグッと盛り上がっていると思います。前作の「TE-BD21j-ltd」は低音がもう少し欲しいと思っていましたから、楽しみです。

※AVIOT(アビオット)は日本の音を知り尽くした日本人オーディオエキスパート達が音質設計に携わる、日本発のオーディオビジュアルブランドです。


【購入】
AVIOT の製品はお洒落なので絶対に白や黒は買わないことにしています。(笑
以前持っていたAVIOTがネイビーだったので今回はカーキです。

ハイレゾ対応 ワイヤレスイヤホン LDAC対応 BAドライバー搭載 マルチポイント アドバンスド・ハイブリッドドライバー構成 最大28時間 長時間再生 ハイブリッドアクティブノイズキャンセリング IPX4防水 (カーキ)


仕様
カラー:カーキ
ドライバー:Φ10mmダイナミック型及び +
      バランスドアマチュア型ドライバーによるハイブリッドタイプ
通話用内蔵マイク:MEMSマイク
ノイズキャンセリング:ハイブリッドアクティブノイズキャンセリング搭載
バッテリー容量:イヤホン片耳 50mAh、チャージングケース 400mAh
最大通話時間:最大5時間
最大連続再生時間:イヤホン単体 9時間、チャージングケース併用時 28時間
イヤホン本体充電時間:約1.5時間(ケース充電時間:約1.5時間)
           約10分の充電で最大60分再生可能な急速充電対応
充電ポート:USB Type-C
防水性能:IPX4相当
Bluetooth仕様:Bluetooth version5.2
マルチペアリング:8デバイス
マルチポイント:2デバイス
対応コーデック:AAC, SBC, LDAC
対応プロファイル:A2DP, HFP, HSP, AVRCP
※詳しくはホームページをご覧ください


【開封】
箱の外見は透明版です。たいてい中が見える商品は安っぽく見える事が多いのですが、これは違います。本体もケースもカッコいいので自信をもってスケルトンです!(笑








実際、こんなにカッコよくて使いやすいケースは世界初ではないでしょうか?流石ジャパン企画商品です。そして本体もカッコいい!有機的機能美といいますか、他には無いデザインです。





スケルトンボディー内に見えるメカがカッコいい






【金属ノズルの美しさ】
金属ノズルはバランスドアマチュア型ドライバーが入っているため太いです。面白いのはその形状、楕円形をしています。










【SpinFit(スピンフィット)イヤーチップに交換】
もちろん愛用の「医療用シリコンを採用したSpinFit スピンフィット CP360(L)」に交換しました。耳も痒くならない、低音域も高音域も綺麗に出る優れものです。ノズルが太く楕円なので少し苦戦しました。

スポット刺すだけの簡単装着、コンパクトに収まるので首を振っても落ちません





■接続
接続するスマホは、Snapdragon Sound 対応のASUS Zenfone9です。マルチポイント対応なのでGoogle Pixel7Pro にも接続させました。コーデックはLDACとなります。
接続後Androidアプリ「AVIOT SOUND ME」をインストールすると、アップデートやボタンのカスタマイズが出来ます。
日本語音声で「接続しました」とガイドしてくれます。可愛らしい声でホンワカします。





■操作
タッチ、タップ操作感は微妙です。反応がシビアで思った様な操作が出来ないことが多々ありました。慣れが必要です。ツルツルしてるし何処をタップすれば良いのやら・・。





■評価に使う楽曲
評価にはいつものようにYouTubeの「お洒落なミュージック」に掲載しているような楽曲を使います。音源データのサンプリングレートは(44.1kHz)(48kHz)(96kHz)(192kHz)のハイレゾがメインです。ファイル形式はFLAC又はAACです。


プレイヤーは「Neutron Music Player」を使用します。
操作は難しいですが、機能も多く音質も良いです。
※ノーマライゼーション(OFF)・イコライザー(OFF)に設定





■聴いてみます(ノイズキャンセリングOFF)

以前の「TE-BD21j-ltd」の音質ですが、中音域~高音域~超高音域までを2つのBA型ドライバーが中心になって受け持ちダイナミック型ドライバーが低音~中音域をとりまとめます。繊細で美しい高音域と、豊かな低音域が魅力です。兎に角AVIOTのハイブリットのチューニングは素晴らしいです。今回の「TE-J1」はどんな音がするのでしょうか?

(0時間程度エージング済み)

最初はあまり低音が出てなくて「あれっ」って思いましたが、1時間も聴いていると低音が出てきました。流石10㎜と言った迫力の低音です。マダマダ引き締まっていませんがシッカリとした低音が出るので一安心。高音域ですが金属ノズルと言う事で少しキンキンした音かと思ったのですが、全然違います。実に雑味が無く透き通るような高音です。また、今まで聴いたことが無い様な繊細な小さな高音まで聴こえます。また、音場ですがハイブリット型らしく低音域・中音域の上に高音域が乗っかている感覚は有ります。音の段差などを感じることは無く実に自然です。全体的に見通しが良く抜け感も良いです。



(10時間程度エージング済み)

エージングも進み低音域の迫力と切れに磨きが掛かってきました。高音域も更に出始めました。ビックリしたのは高音が「耳に刺さる」事が増えてきました。たぶん、高音域がエージングにより更に出始めたという事だと思います。アコースティックギターのストローク演奏は非常に綺麗な音が出ています。高音域の弦の響きまで良く聴こえます。しかし、ストローク演奏が前面に出る楽曲などでは「ギターの音が聴こえすぎ、耳に痛い、チョットしつこい」と感じる事もありました。今まで”隠し味”で鳴っていた微細な超高音とかが聴こえすぎてもはや”隠し味”になっていない感じです。

また、別の楽曲では、よく聴いていると電子楽器(PC打込)の音で高音域の特定の周波数帯の「カチカチ・パチパチ・カツカツとか言った音や、あえてのノイズ音とか」の音がたまに耳に刺さります。BAドライバーが壊れているのかと思いました。エージングで取れれば良いのですが。



(30時間程度エージング済み)

高音の「耳の刺り」も無くなりました。低音域~高音域まで見通し良く繊細な音が出る様になりました。低音~高音のバランスも良くなり、更に今まで聴いたことのない微細な音が聴こえます。高音域はスーッと伸びて行き、遥か向こうの方で共鳴したように聴こえます。非常に美しいです。ただシンバル、パーカッション、電子音、などの高い音の楽曲によってはボーカルに被って聴こえる事もあります。また、高音域が整いクリアになった分気持ち低音がおとなしくなった気がします。どんな古い楽曲も美しく聴くことが出来ます。ただ、10㎜ダイナミックですから、もう少し出ても良いかなと思います。もっとエージングすれば低音がもう少し出るかもしれません。



(50時間程度エージング済み)

更に低音~高音の見通しが良くなり音の粒が見えそうです。全体的には高音寄りの音質でその下に別に低音が存在する感覚です。かと言って違和感があるわけではありません。段付きも無くダイナミック型とBA型の両方が上手くミックスしている感じです。中音域は少し高音域よりですが綺麗に出ています。この辺りはAVIOTの経験なのでしょう。もう高音域が耳に刺さるとこも無く、特定の周波数帯での違和感もありません。全体的にはBA型ドライバーが耳に近いこともあり少し金属的な硬質の音質に感じます。
また、楽曲によっては比較的フラットだったり、ドンシャリだったりします。一応エージングのレポートは終わりますが、更に音質が変わったらご報告します。



(100時間程度エージング済み)

以前まで少し感じていた全体的な金属的な音が無くなりました。ダイナミック型ドライバーのエージングが進み、ダイナミック型の低音域・中音域がシッカリ出ているのと、BA型のエージングが進み高音域のエッジが穏やかになってきた感じがします。ハリのあるドッシリトした低音と繊細な煌めく高音域非常に安定しています。高音域に少し柔らかさも出来て耳に刺さる事もありません、どんな曲を聞いても迫力があり美しく心地が良いです。



ワンポイント!
高音:美しく繊細な高音域です。スーっと伸びて行く音も美しいです。
中音:抜けも良く解像度を非常に高く感じます。少し高音寄り。
低音:厚みもあり適度に迫力のある低音域がでます。
ボーカル:女性も男性もとてもハッキリと聴こえます。
音場:適度な広がりです。音が端っこの方で共鳴するように聴こえます。
深さ:あまり音の深さは感じませんが、低音の前に高音がある感覚。
音圧:シッカリとした音圧です。迫力満点。
解像度:今まで聴いたことの無い繊細な音まで聴こえます。







■ノイズキャンセリング
ハイブリッドアクティブノイズキャンセリングと言うのを搭載しています。ノイズに対する効き目は意外とあります。また、ノイズキャンセリング(ON/OFF)の時では音質に違いがあります。
ノイズキャンセリングはOFFがデフォルトの様です。メーカーとしてはノイズキャンセリングOFFを聴いてほしいと言う事だと思いました。ただノイズキャンセリングOFFの状態で高周波の発生する場所に行くと、そのまま高周波がよく聴こえる感じがします。例えば車の中でエアコンを掛けていると、「サー」と言うファンの音が高音質で聴こえます。(笑

OFFの場合:音の抜けが良く音場が広い、上記「聴いてみます」の音質評価
ON の場合:OFFに比べ少し低音が持ち上がり高音域が穏やかに。

どちらの音も良いのですが、個人的には少し低音が持ち上がるONが好きです。ONの場合でも高音域はシッカリとクリアに出ます。もともと、「音質が悪くなる」のであまりノイズキャンセリングに前向きな会社では無かった記憶があります。満を持して対応したノイズキャンセリングはON/OFFで二度楽しめる優れものでした。効き目は普通です。





【総括】
AVIOT(アビオット)は日本ブランドで個人的に応援しているブランドです。
TE-J1ですが「音質良し・デザイン良し・価格良し」と三拍子そろってます。ノイズキャンセリングですが今までにない感覚です。ノイズを消すのと同時に音質そのものも変化させています。悪くなるとかではなく、「別モードの音質」と言った感じです。
TE-J1は見通しの良い美しい高音域を中心に低音・中音でまとめ上げたチューニングに思いました。全体的に少し硬質でスッキリとした音質です。個人的には柔らかく太い低音の出るTE-BD21j-ltdpnk(ピアホン5)の方が好みではあります。メリハリのある美しい音質が好きな方、ドンシャリ系が好きな方にはお勧めです。お近くで見かけてら是非聴いてみてください。




※ウレタン系とシリコン系のイヤーピースの違いだけでも音質はガラリと変わってしまいます。内容はあくまでも個人的な環境下での考えですのでご了承ください。参考程度にお読みいただければ幸いです。

2022年12月2日金曜日

Victor HA-FW1000T 今更ですがウッドドームダイナミックドライバー搭載、aptX Adaptive(96kHz/24bit)対応の完全ワイヤレスイヤホンを買いました。簡単にレビュー評価してみます

 

Victor HA-FW1000T

はじめに
2021年11月頃に登場した「HA-FW1000T」ウッドドームカーボン振動板搭載の完全ワイヤレスイヤホンです。「ウッドドーム搭載」と「aptX Adaptive(96kHz/24bit)対応」は良いんですが、価格も高いし、当時すでに「SONY WF1000XM4(LDAC)」を購入しいたので見送りました。でも、今回2022年11月Amazon様のブラックフライデーでお安くなっていたので衝動買いをしてしまいました。今更ですが簡単にレビュー評価してみたいと思います。

ワイヤレスイヤホン Bluetooth ノイズキャンセリング WOODシリーズ 最大27h再生 外音取り込み 木の振動板採用 マイク付き 防水

■仕様
型名:HA-FW1000T
種類:密閉タイプ
ドライバーユニット:口径11mm
SoC(チップ):Qualcomm QCC5144
Bluetooth:Ver.5.2
対応コーデック:SBC、AAC、Qualcomm® aptX™ audio
        Qualcomm® aptX™ Adaptive audio
対応コンテンツ保護:SCMS-T方式
耐水機能:IPX4
電池持続時間:イヤホン:最大9時間、充電ケース:最大18時間(計:最大27時間)
付属品:スパイラルドットProイヤーピース5サイズ(S/MS/M/ML/L)各2個、充電用USBケーブル、充電ケース
詳しくはメーカーホームページをご覧ください


非常に情報が少ないです。インピータンスも対応周波数も書かれていません。最近のトレンドなのかもしれませんが、近年の完全ワイヤレスイヤホンには書かれていないことが多く、スペックオタクの私には気になって仕方ありません。色々調べていると他のサイトで下記情報が出ていました。満足です(笑

再生周波数帯域 20Hz~48,000Hz
※通信に使用する CODEC(コーデック)やK2の設定によって変化します。
※使用できる CODEC は接続機器によって異なります。
※上記の数字は条件が整った場合の最大スペックとなります。





■開封
非常にコンパクトであっさりとした日本メーカーらしいパッケージです。やたら箱にお金をかけていない所は高評価。





SONY WF1000XM4と比べると、おもったよりもケースが大きいです。シットリとした表面なので滑って落とすことも少ない気がします。WF1000XM4は滑る滑る、買った当日に2回落としました。(笑










■イヤーチップを交換
私の定番のSpinfit製TWS用イヤーピース「CP360(Lサイズ)」がジャストでした。SONY WF1000XM4にも全く同じものを付けています。また、「CP100+(L)」も装着出来ました。




■装着
蓋を開けてこのままの形で指でつまんで、そのまま腕を曲げて耳に持って行くと、不思議とそれでスポッと装着できます。実は今までのイヤホンの中で一番簡単に位置が決まります。





■接続
接続するスマホは、Snapdragon Sound 対応のASUS Zenfone9です。
ペアリングは簡単です。aptX Adaptiveで接続しました。



Zenfone9が対応するコーデック
コーデックとはBLUETOOTHで音声を無線伝送する際に使用する「音声圧縮変換方式」のことです。 Zenfone9は下記コーデックに対応しています。音楽再生の接続(A2DP)時にはスマートフォン及びワイヤレスイヤホン共に同じコーデックに対応している必要があります

コーデック サンプリング  ビットレート
SBC 48kHz/16bit         192kbps
AAC 48kHz/16bit         非公開
aptX 48kHz/16bit         384kbps
aptX HD 48kHz/24bit     576kbps
aptX Adaptive 48kHz/24bit     280kbps~420kbps可変
aptX Adaptive 96kHz/24bit     260kbps~640kbps可変
LDAC         96kHz/24bit     990kbps/660kbps/330kbps
aptX Lossless           44.1kHz/16bit     最大1200kbpsでビットレート可変




■操作
タッチ、タップの反応や操作感は非常に良いです。ミスタッチもなく「ピッ」と音が出て分かりやすいです。ただ、操作全体や機能はけっこう独特で慣れが必要と思ったのですが、すぐ慣れました。意外と便利でした。リセット方法も独特でオリジナル性が非常に高いです。




あと、アプリがありません。どこかに落ちていないかと色々探したのですが、全くありません。と言う事はもちろん操作のカスタマイズも出来ないし、なんといってもファームウェアのアップデートが出来ないんではないでしょうか?まあ、「完成していて修正の必要はない!」と言う考えなのかもしれませんが、一流企業なに、この対応はどうなんでしょうか!
このあたりSONYは流石です。アップデートもあるし、この冬にはアップデートでマルチポイントにも対応します。HA-FW1000T もある日突然アップデートでマルチポイントにならないですかね!切望!



「CDやストリーミングなどのハイレゾ非対応コーデックによる伝送時においても、ハイレゾ相当まで拡張して原音に近づける高音質化技術「K2テクノロジー」を完全ワイヤレスで初めて搭載。」と言う機能です。ONにするとより繊細に、音場も少し広く感じます。原音が原型を留めないほど音が変わるわけではないので基本的に常時ONにして使いたいと思います。
 ※R(右)のタッチセンサー部を4回タップで、オン/オフ切替え可能。




■ノイズキャンセリング
Qualcomm のアダプティブノイズキャンセルを採用しています。いたって自然な効きです。あまり過度な期待をしない方が良いです。ノイズキャンセリングの効きと言う意味では「SONY WF1000XM4」が一歩抜きに出てます。しかし、個人的には「HA-FW1000T」の程よさも好きです。




■評価に使う楽曲
評価にはいつものようにYouTubeの「お洒落なミュージック」に掲載しているような楽曲を使います。音源データのサンプリングレートは(44.1kHz)(48kHz)(96kHz)(192kHz)のハイレゾがメインです。ファイル形式はFLAC又はAACです。


プレイヤーは「Neutron Music Player」を使用します。
操作は難しいですが、機能も多く音質も良いです。
※ノーマライゼーション(OFF)・イコライザー(OFF)に設定





■聴いてみます

(0時間程度エージング済み)

全体的に見通しが悪く音が籠っています。音に切れも無く”べチャット”っと粒が潰れている感じ。でも心配しないでください!Woodドライバーの場合エージングにかなり時間がかかります。JVC HA-FW1500の場合は馴染むまでに100~200時間くらいはかかりました(今ではビックリするくらい美しい音になっています)。気長に付き合いたいと思います。どんな音になるのか楽しみです。



(10時間程度エージング済み)

中音域の見通しが良くなり、高音域も出てきました。全体的に籠った感じも減ってきました。低音域のボア付きも大分無くなってきました。音場は少し広くなりましたが、音が中央に集まり気味です。解像度は高いようなのですが、音の輪郭がぼやけています。



(30時間程度エージング済み)

切れも良く深く太い低音になってきました。高音は柔らかく繊細で耳に刺さる事のない美しいです。中音域の見通しもかなり良くなりましたが、もう少し曇りが残っている感じです。音の輪郭もかなり出てきました。



(50時間程度エージング済み)

低音が更に引き締まりました。高音域も美しい。中音域の見通し良くなりました。

高音:柔らかく繊細で耳に刺さる事のない美しい高音です。
中音:見通しも良くなり中音域の幅が広くなりました。
低音:切れも良く深く太い低音になってきました。
ボーカル:少し前に出てきました。より聴きとり易くなりました。
音場:音場にさほど変化はありません。
深さ:深みにあまり変化がありません。
音圧:古い楽曲でも十分に音圧があります。
解像度:大分良くなりましたが、まだまだ良くなるはずです。




(100時間程度エージング済み)

全体の抜け感が出てきました。低音~高音まで高い解像度です。
本当に心地よい音質になりました。

ビクターのキャッチフレーズに
-------------------------------------

ヘッドホンも、楽器でありたい
~ 木が奏でる美しい響きと自然な音の広がり ~

楽器のように美しく自然な響きを再現したい。
「原音探究」の思想のもと
自然素材である「木」への長き挑戦がはじまった。

-------------------------------------

とあります。まさにその通りだと感じました。


ワンポイント!
高音:柔らかく繊細で耳に刺さる事のない美しい高音です。
中音:見通しも良く中音域の幅が広くなりました。
低音:切れも良く深く太い低音になってきました。
ボーカル:少し前に出てきました。より聴きとり易くなりました。
音場:適度に横方向への広がりがあります。
深さ:もう少し深さが欲しい。
音圧:古い楽曲でも十分に音圧があります。
解像度:高いです。エージングでまだまだ良くなる気もします。





■比較してみる①
まずは、同年代に発売した同じようなコンセプトの真っ向勝負の2機種です。
Victor HA-FW1000T(2021年11月頃発売)SONY WF1000XM4(2021年6月頃発売)

SONY WF1000XM4(2021年6月頃発売)
LDACで接続

Victor HA-FW1000T(2021年11月頃発売)
aptX Adaptiveで接続


プレイヤースマートフォンにはZenfone9を使用します。対応コーデックは現在最も音が良いとされる「HA-FW1000TaptX Adaptive」「WF-1000XM4LDAC」でほぼ互角だと思います。

評価は(44.1kHz)(48kHz)(96kHz)(192kHz)等のハイレゾ音源がメイン
性能比較 HA-FW1000T WF-1000XM4
イヤホン
ドライバ 11mm ダイナミック
ウッドドームカーボン振動板
6 mm ダイナミック
ハイコンプライアンスな振動板
Bluetooth Bluetooth Ver.5.2 Bluetooth Ver.5.2
コーデック SBC, AAC, aptX Adaptive SBC, AAC, LDAC
マルチポイント なし あり(LDACでマルチポイント)
ノイズ・音切れ ない ない
ノイズ
キャンセリング
あり
最新のQualcommアダプティブノイズキャンセル。WF-1000XM4に比べると自然な効き目。
あり
2つのマイクで集音した騒音と、音楽信号をすべてデジタル化。騒音を打ち消す効果のある逆位相の音を高精度に生成
周波数特性 20Hz~48,000Hz
※通信に使用する CODEC(コーデック)やK2の設定によって変化します。上記の数字は条件が整った場合の最大スペック
・20Hz-20,000Hz
(44.1kHz sampling)
20Hz-40,000Hz
(LDAC 96kHz sampling 990kbps)
SoC Qualcomm QCC5144 統合プロセッサーV1
高音質
テクノロジー
ハイレゾ非対応音源をハイレゾ相当まで拡張して原音に近づける高音質化技術「K2テクノロジー」 AIによりあらゆる音源をその楽曲に合った最適なハイレゾ級の臨場感をもたらす「DSEE Extreme」
Qiワイヤレス充電 非対応 対応
フィット感 イヤーチップが合えばフィット感は良いが、激しく動くと落下の可能性もある フィット感はあるが長時間装着すると少し耳が痛い
イヤーチップ Spinfit製TWS用イヤーピース「CP360」がジャスト Spinfit製TWS用イヤーピース「CP360」がジャスト
防滴仕様 IPX4 IPX4
重量
約7.8 g x2 約7.3 g x2
メーカー通販価格
あくまでも参考
¥39,600- ¥33,000-
音質比較
音場 WF-1000XM4に比べると、広がりや奥行きがある。 奥行はあまりないですが、左右は比較的あります。
音圧 流石11㎜のダイナミックドライバーです。体を包み込むようなダイナミックな音圧です。WF-1000XM4に比べると穏やか。 6㎜とは思えない音圧です。切れが良くシッカリとした音圧があります。レスポンスが良くタイトで締りがありスピード感がある。
解像度 非常に高い。ワイヤレスイヤホンとは思えない。まさしくハイレゾイヤホンの解像度です 非常に高い。ワイヤレスイヤホンとは思えない。まさしくハイレゾイヤホンの解像度です
高音 非常によく出ている。柔らかく繊細で煌めきもあり良く伸びる。 繊細で乾いた抜けのいい高音域がきちんと出ている。
中音 少し低音域寄りの中音域に感じます。WF-1000XM4ほど押しは強くありませんが十分な聴きごたえ。 見通しが良く押しの良いボーカルが綺麗に出ています。中音域の押しの強さも魅力。
低音 迫力と穏やかさが同居する他には無い低音です。ただし切れ味はWF-1000XM4に軍配! 深く切れ良い低音が出ます。サイズが6㎜しかないのに、こんな低音が出るのは凄いです。
打楽器 ドラムス・シンバル・木管・金管を問わず打楽器にも味があります。特にバスドラはカッコいい。 全体的に切れも良く、シッカリと出ています。ただ、バスドラにもう少しパワーが欲しいです。
ボーカル 男性女性問わず美しいボーカルが出ています。個人的にはもう少し前に出ても良いかなと思う。 中音域にメリハリとパワーがあります。少し前に出るシッカリとしたボーカルです。
コメント WoodドライバーなのでEDMは苦手!と言う事は全くありません。オールラウンドに良い音を出します。ただ、Woodドライバーが良い分アンプの出力不足を感じます。良いアンプを付ければ多分もっと「艶やかで深い音」が出るはずです。「柔らかさ、優しさ、力強さ、美しさ、メリハリなど」をもし合わせた希少なイヤホンです。 エージングするにつれ音が良くなります。特にこの機種はシッカリとエージングすると綺麗な音になります。低音域・中音域・高音域がバランスよく鳴っている感じです。音の立ち上がりや音の繋がりがよく迫力のある音楽を楽しめます。6㎜のダイナミックドライバでここまで良い音が出るとはすばらしいです。乾いた音質で、ロックやEDMなどには最適です。
総合評価 ★★★★★5.0 ★★★★★5.0



■比較してみる②
HA-FW1000Tには少し可哀想ですが、無謀とも思える同族対決です。しかも有線。

Victor HA-FW1000T 完全ワイヤレス(2021年11月頃発売)
         VS
JVC HA-FW1500 有線バランス対応 (2019年11月頃発売)

JVC HA-FW1500はバランス対応の有線イヤホンで、実にHA-FW1000Tが発売される2年前に登場しています。今回比べようと思ったのはHA-FW1500の技術がHA-FW1000Tに惜しみなく投入されていると感じたからです。もっとも気になるのがWoodドライバーです。素人目に見ても同じ「ウッドドームカーボン振動板」を使用していると思います。

(上)HA-FW1000T(下)HA-FW1500
HA-FW1500はハウジング部もWoodになっています



JVC HA-FW1500の口径11mm
ウッドドームカーボン振動板


※JVC HA-FW1500の詳しい仕様はメーカーホームページをご覧ください。




Victor HA-FW1000Tの口径11mm
ウッドドームカーボン振動板

「(ワイヤレス接続)HA-FW1000T」と「(有線ケーブル接続)HA-FW1500」との評価の不公平感を少しでも無くす為、「HA-FW1500」をFiiO BTR7」と接続しワイヤレス化させます。
※Fiio BTR7の対応Bluetoothオーディオコーデック
SBC, AAC, aptX, aptX LL, aptX HD, aptX Adaptive(48kHz/24bit), LDAC


「HA-FW1500--<有線接続>--BTR7--<無線接続>--Zenfone9」の流れで接続
★BTR7とZenfone9は「aptX Adaptive(48kHz/24bit)」コーデックで接続




★HA-FW1000TとZenfone9は「aptX Adaptive(96kHz/24bit)」コーデックで接続




評価は(44.1kHz)(48kHz)(96kHz)(192kHz)等のハイレゾ音源がメイン
性能比較 HA-FW1000T JVC HA-FW1500+BTR7
イヤホン
ドライバ 11mm ダイナミック
ウッドドームカーボン振動板
11mm ダイナミック
ウッドドームカーボン振動板
Bluetooth Bluetooth Ver.5.2 Bluetooth Ver.5.1
コーデック aptX Adaptive
(96kHz/24bit)
aptX Adaptive
(48kHz/24bit)
マルチポイント なし あり
ノイズ・音切れ ない ない
ノイズ
キャンセリング
あり
2つのマイクを採用したハイブリッドアクティブノイズキャンセリングと、最新のQualcommアダプティブノイズキャンセル
なし
周波数特性 20Hz~48,000Hz
※通信に使用する CODEC(コーデック)やK2の設定によって変化します。上記の数字は条件が整った場合の最大スペック
6Hz ~ 52,000Hz
(4.4mmバランス接続時)
凄まじい帯域の広さです。
※通信に使用する CODEC(コーデック)によって変化します。
SoC Qualcomm QCC5144 フルバランスアンプ回路「THX AAA-28」をデュアル搭載
QualcommQCC5124
高音質
テクノロジー
ハイレゾ非対応音源をハイレゾ相当まで拡張して原音に近づける高音質化技術「K2テクノロジー」 ESS Technology製DACチップ「ES9219C」を2基、左右独立構成で搭載
Qiワイヤレス充電 非対応 対応
フィット感 イヤーチップが合えばフィット感は良いが、激しく動くと落下の可能性もある イヤーチップが合わないとケーブルの重みで落ちやすい。
イヤーチップ Spinfit製TWS用イヤーピース「CP360」がジャスト Spinfit製イヤーピース
「CP100+」がジャスト
防滴仕様 IPX4 なし
重量
約7.8 g x2 (HA‐FW1500)約15.0g
(BTR7)約68g
メーカー通販価格
あくまでも参考
¥39,600- (HA‐FW1500)¥65,780-
(BTR7)¥34,100-
音質比較
音場 完全ワイヤレスイヤホンにしては左右・上下・奥行ともに適度。全体的に音は近くにあります。
HA-FW1000Tに比べるとかなり広くなります。奥行きもシッカリありミニホールのようです。
音圧 流石11㎜のダイナミックドライバーです。体を包み込むようなダイナミックな音圧です。 音場が広いにもかかわらず体を包み込むような音圧です。HA-FW1000Tに比べると深みが違います。
解像度 非常に高い。ワイヤレスイヤホンとは思えない。まさしくハイレゾイヤホンの解像度です 繊細なあらゆる音が聴こえそうです。低音から高音まで段差無く色々な音が聞こえます。
高音 非常によく出ている。煌めきもあり良く伸びる。 HA-FW1000Tを更に美しくした高音です。スーッと美しく伸びる。
中音 少し低音域寄りの中音域に感じます。十分な聴きごたえ。 HA-FW1000Tより更に広い帯域が表現されており、シッカリとした中音域です。
低音 迫力と穏やかさが同居する他には無い低音です。 迫力・切れ・深い・艶やかを兼ね備えた低音。この辺りもアンプと筐体の違いを感じます。
打楽器ドラムス・シンバル・木管・金管を問わず打楽器にも味があります。特にバスドラはカッコいい。 繊細で、そして迫力と切れのある打楽器です。
ボーカル 男性女性問わず美しいボーカルが出ています。個人的にはもう少し前に出ても良いかなと思う。 兎に角美しいの一言、男性女性問わず繊細で吸いこまれてゆきそうです。
コメント 「HA-FW1500+BTR7」に比べてしまうと全体的に解像度不足と音圧の軽さを感じてしまいます。ただ、ほとんどがバッテリーの完全ワイヤレスイヤホンでここまで良い音質は大健闘だと感じました。正直「HA-FW1000T 」だけでも十分に満足です。
ただ、もう少し良いアンプを付ければもっと「艶やかで深い音」が出るはずです。
音質の方向性はHA-FW1000Tとほぼ一緒です。やはり「Woodドライバーは同じ」だと思います。
「HA-FW1500+BTR7」は筐体とアンプが素晴らしく音楽が完成しています。ただ、そう考えるとWoodドライバーに限られた空間しかない筐体と汎用的なアンプでここまで良い音を出す「Victor HA-FW1000T 」は素晴らしいと思いました。
総合評価 ★★★★☆4.0 ★★★★★5.0



【総括】

「一年も前の機種だし、価格も高いし、最新のマルチポイントにも対応していないし」最初は正直買うのをためらったのですが、今では買ってよかったと思っています。最近の完全ワイヤレスイヤホンには無い世界観があります。JVCのWoodドライバーはハッキリ言って本来の音を出すためには結構エージングが必要です。エージングをしているとある時「スーッと音の抜けが良くなり、乾いた音質に感じる」ポイントがあります。「切れがあるのに柔らかい」「迫力があるのに穏やか」そんな言葉が似あう「勇逸無二」のWoodドライバーシリーズだと感じました。

「音楽に没頭したい時」「仕事に疲れた時」「家庭に疲れた時(笑」「穏やかな気持ちになりたい時」「疲れた耳をリセットする」などにはVictor HA-FW1000Tは良い相棒になります。「ギンギンの切れ味、ソリッド感、ドンシャリ、スピード感」を好む方には向かないかもしれませんが、「優しく、柔らかく、美しい」音が好きな方にはハマるかもしれません。



※ウレタン系とシリコン系のイヤーピースの違いだけでも音質はガラリと変わってしまいます。内容はあくまでも個人的な環境下での考えですのでご了承ください。参考程度にお読みいただければ幸いです。