2022年5月14日土曜日

Noble Audio(ノーブル オーディオ)FALCON ANC(ファルコン)aptX Adaptive(96kHz/24bit)対応の完全ワイヤレスイヤホン。評価レビューしてみます。

 

Noble audio FALCON ANC
NOB-FALCONANC-B

私は現在3機種のハイレゾ対応の完全ワイヤレスイヤホンを所有しています。

SONY WF-1000XM4 [ LDAC(96kHz/24bit)対応]
AVIOT TE-BD21j-ltd [ aptX Adaptive(96kHz/24bit)対応]
Anker Soundcore Liberty 3 Pro [ LDAC(96kHz/24bit)対応]

じつは、完全ワイヤレスイヤホンを購入するにあたり、一応ポリーシーを持っています。「イヤホンはハイレゾ対応であり再生周波数帯域は最低(20Hz – 40kHz)である事」です。以前からNoble Audio(ノーブル オーディオ)の完全ワイヤレスイヤホン「FoKus PRO」は気になっていたのですが、価格が高い事とaptX Adaptiveの対応が(48kHz/24bit)までと少し古い規格だった事もあり断念していました。(先に「FoKus PRO2」が出たら検討します。)
そして今回「
 aptX Adaptive(96kHz/24bit)」対応で「再生周波数帯域:20Hz – 42kHz」、そして
10mm径「Dual-Layered Titanium Driver」なる何とも興味をそそるドライバーを搭載しています。これはもう速攻ゲットです。

Noble Audio(ノーブル オーディオ)
ジョン・モールトン博士によりカリフォルニア州サンタバーバラに設立された、イン・イヤー・モニタータイプのイヤホンを専門とするオーディオブランドです。ジョン・モールトン博士はオーディオロジスト(聴覚学者・聴覚専門医)であることで知られており、専門家の知見を生かした製品づくりがなされています。


★AmazonNoble audio

製品名FALCON ANC
型番NOB-FALCONANC-B

【主な特長】

・ANCも”いい音”。“Wizard”ジョン・モールトンによる、音質チューニング
・自然かつ強力な、ハイブリッド方式ノイズキャンセルを実現
・豊かな空間表現を生み出す、10mm径「Dual-Layered Titanium Driver」
・SBC、AAC、aptX、aptX adaptive(24/96)、aptX adaptive(Low Latency)
・最新世代のQualcomm製SoC「QCC3056」搭載
・マルチポイント・マルチペアリング対応
・高い接続安定性を実現する「True Wireless Mirroring Technology」
・クリアな会話品質を実現する、aptX Voice対応
・ワークアウトにも最適、2種の脱落防止用イヤーフックを付属
・【初回生産分限定】Spinfit製TWS用イヤーピース「CP360-F」が付属

【スペック】

■チップセット:Qualcomm QCC3056(TrueWireless Mirroring )
■ドライバー:10mm径「Dual-Layered Titanium Driver」
■再生周波数帯域:20Hz – 42kHz
■マイク:指向性(aptX Voice、通話時cVcノイズキャンセリング対応)
■Bluetooth:仕様Version5.2 / Class2 / マルチポイント対応
■Bluetoothプロファイル:A2DP、AVRCP、HSP、HFP
■対応コーデック:SBC、AAC、aptX、aptX adaptive
■電源:本体:DC3.7V 50mAhリチウムポリマー充電池(内蔵式)
 充電ケース:DC3.7V 500mAhリチウムポリマー充電池(内蔵式)
■連続再生時間:(最大)6時間(最大音量時)/ 8.5時間(60%音量時)
■連続通話時間:(最大)4時間(70%音量時)
■充電時間:イヤホン約2時間/ 充電ケース約70分
■使用温度範囲摂氏:マイナス10度~60度(結露なきこと)
■耐水性能:IPX4
■付属品:充電ケース、ポーチ、イヤーピース(ウレタン製:S/M/L)、USBケーブル、クイックスタートガイド

※詳しくはメーカーページをご覧ください。


【開封】
ウーン、正直ケースは良いんですけど、個人的にはイヤホン本体のデザインはあまりカッコいいとは思えません。「デザインよりも中身にお金をかけている」と期待したいと思います。(笑













【イヤーチップを交換】
なんと、初回限定分は、Spinfit製TWS用イヤーピース「CP360-F」が付いていました。でも、他のイヤホンと比較する時の為に何時ものイヤーチップを装着します。「CP360」と「CP100」のどちらでも装着出来ました。今回は「CP100(Lサイズ)」を装着しました。イヤーチップを交換してもケースには問題なく入りました。





【ケース】
ケースの中にリセットボタンがあります。イヤホンをケースに戻した時ケースの残量ランプが点きます。また、ケース内のリセットボタンを軽く押しでも残量ランプが点きます。ワイヤレス充電時や充電時もレベルが点きます。
リセットボタンを軽く二回押すとペアリングモードになります。



【接続】
接続するスマホは、Snapdragon Sound 対応のXiaomi Mi 11 Lite 5Gです。FALCON ANCの説明に「兎に角初めにファームウェアのアップデートをしてください」とあったので作業をします。「アップデートには専用のアプリをスマホに入れてください」とあったのですが、現状まだGoogleに専用アプリの認可が下りていないらしく直接Noble Audioからダウンロードしインストールしました。

無事アプデートも終了しました。もう少し時間が経てば今回のような面倒くさい作業はなくなると思います。また、接続は他のBluetooth完全ワイヤレスイヤホンと全く同じです。



【アプリケーション】
使い勝手も見た目もシンプルで良いです。メニューはカスタマイズできるし使わないカテゴリは消しておけます。

実はこのアプリケーションを触っていて初めて気が付いたことがあります。aptX adaptiveの低遅延モードの切り替えが手動で出来る事です。以前aptxにはapt-LL(低遅延)と言う規格がありました。現在この遅延モードはaptX adaptiveの中に統合されています。低遅延は送信側(スマホ)と受信側(イヤホン)の両方が対応していないと実現しません。今まで「スマホで映画を見たりゲームをする時はどうやって低遅延モードにするのかなぁ~?全自動?」と思っていたのですが、このアプリでは切り替えが出来るようです。また、低遅延モードにするとマルチポイントは使えない問うことも分かりました。aptX adaptive・・マダマダ奥が深いです。
※マルチポイントで接続してみた
①FALCON ANCケースのリセットボタンを10秒以上長押しでリセット
②メインのスマートフォンにアプリを入れる
③マルチポイントモードに設定する
④まず、音楽用の1台目とペアリング(aptX Adaptiveで接続)
⑤1台目のBluetoothをOFF、2台目のスマートフォンをペアリングモード
⑥FALCON ANCのケースのリセットボタンを2回押す
⑦通話用の2台目とペアリング
⑧1台目のBluetoothをON
⑨両方のスマートフォンが接続された状態になる
これで1台目のスマートフォンで音楽を聴いている時に、2台目のスマートフォンに電話が掛かってくるとFALCON ANCでコールが鳴り通話することが出来ます。
勿論2台目のスマホで交互に音楽を聴くことも出来ます。ただし、2台同時に音楽を聴くことはできないようです。同時に流すといずれかのスマホのBluetooth接続が外れました。
 aptX Adaptiveで接続 ⇔ FALCON ANC ⇔ aptXで接続

「仕事用と個人用のスマホ2台餅の方(共にSIMを搭載)」「メインのスマホとサブの2台のスマホを持っていて通話用のSIMは1台のみ」そんな方にマルチポイントは必須とな気がしました。音質については各スマホの対応コーデックによりますが問題ありません。個人的に現在ではワイヤレスイヤホンの購入条件にマルチポイントは必ず入れています。








【評価に使う楽曲】
評価にはいつものようにYouTubeの「お洒落なミュージック」に掲載しているような楽曲を使います。音源データのサンプリングレートは(44.1kHz)(48kHz)(96kHz)(192kHz)のハイレゾがメインです。ファイル形式はFLACです。

■オーディオプレイヤーは
プレイヤーは「Neutron Music Player」を使用します。操作は難しいですが、機能も多く音質も良いです。










【聴いてみる】
スマホ側の設定でコーデックはaptX Adaptive、(
サンプリングレート/ビット深度)は(48kHz/24bit)と(96kHz/24bit)を切り分けながら使用しています。aptX adaptiveは「Snapdragon Sound ハイレゾ・・」で書いてますので割愛します。


■エージング時間 0時間
エージング0時間だというのにこれは凄い!低音や音圧はもう少しだけども、高音域の抜け感や曇りのないクリアな音質です。全体的に硬質な音で、特にBA型ドライバー並みの高音域が出ているのに金属的ではなく耳に刺さる事もありません。各音のフォーカスはボケてなく、切れとスピード感のある音質です。ドラムスの切れもあります。音の出方の傾向は現状低音~高音域までフラットです。

WF-1000XM4は今でこそ良い音になってますがエージング0時間の時は、音はこもっているし、高音は出ないしちょっと糞でした。でもこのFALCON ANCは最初からこの音です。通常ダイナミック型ドライバーはエージングによって本領を発揮するので30~50時間後の音質が楽しみです。

高音:BA型かと思うくらい美しいです。煌めく高音域です。
中音:もう少しボーカルが前に出ても良いと思いました。
低音:悪くはないですが、10mm径にしては少し物足りません。
音場:非常にクリアで少し広めの音場です。深みはもう一つ。
音圧:悪くはありませんが少し物足りません。
解像度:非常に高いです。全体的に硬質。



■エージング時間 約10時間
エージング0時間の時は全体的に音は硬め傾向でしたがかなり馴染んできました。低音域はアコースティックなベースはまだそれなりですが、電子楽器のベースなどは深くて切れのある低音を出します。高音域は更に繊細になった気がします。特に女性ボーカルは美しいです。中音域もシッカリとして来ました。

高音:余韻と言うか共鳴と言うか、聴きとれます。
中音:少し厚みも出てきました。
低音:低音にシッカリとした輪郭と深みが出てきました。
音場:非常にクリアで抜けが良く少し広めの音場です。
音圧:少しアップしました。振動板が馴染んで来た気もします。
解像度:高いです。硬さも取れ高音域の余韻も聴き取れます。



■エージング時間 約30時間
だいぶ振動板なども馴染んできた感じがします。音の輪郭がしっかししてきて見通しも良くなってきました。音場も横へ少し広くなった気がします。また、少し高音がきつくなった気がします。更にエージングをします。

高音:少し高音が出過ぎの様な気もしてきました。
中音:ドラムスなどの切れも良くなりました。ボーカルも前に。
低音:バスドラやベースの切れがさらに良くなっています。
音場:広くなった気がします。目の前に演奏が展開されます。
音圧:あまりかわりません。
解像度:非常に高いです。



■エージング時間 約40時間
FALCON ANCの特徴である高質感を残しながらも非常に聴きやすくなってきました。女性ボーカルの高音域も刺さりそうで刺さらない感じです。かなり落ち着いてきました。低音域や中音域の切れや深みもしっかししてきました。時折、思わぬ方向から音が聞こえてきたりします。更にエージングも時間をかけると音に変化がありそうな気がします。

高音:高音域のサイドギターの微かな音も聴こえます。
中音:輪郭と切れとスピード感が増しました。
低音:アコースティックベースも打ち込みベースも良い感じです。
音場:広くなった気がします。端っこの方で聴こえる音もあります。
音圧:少し音圧が上がった気がします。
解像度:非常に高いです。



■エージング時間 約50時間越え
更に音場が広くなりました。特に奥行きが出てきました。楽曲によって音空間の表現がちがいますが、その違いを忠実に再現してくれている様に感じます。
ちなみにaptX Adaptive(96kHz/24bit)で対応のハイレゾ音源を聴くと解像度は更に上がり、音場も少し広がります。

例えば楽曲によって
・少し向こうの空間で演奏が展開されボーカルは目の前にいます。
・各楽器は左右手前奥に分かれ、ボーカルは少し奥にいます。
・各楽器もボーカルも目の前にズラーット並んでいます。
・向こうの方でバイオリン、目の前も琴、ベースとギターが左右に
・バスドラが目の前で唸りスネアドラムが奥の方に伸びて行く
・奥トランペット、右奥ストリングス、右・左サイドギター、ベース下
など、PC打ち込みよりも特にアコースティックな楽曲が顕著です。
ハイレゾ対応の有線イヤホンでは当たり前のように聴こえる音場や奥行きにかなり近いです。完全ワイヤレスイヤホンでここまで正確に音場を表現をしようとした商品を今まで知りません。きっと、10㎜ダイナミックドライバー1基とチタンコーティングによる解像度の高さによる。及びNoble Audioのチューニングのなせる業でしょう!

深い低音域~煌めく高音域まで更に聴きやすくなってきました。また、今まで聴こえなかった音が聞こえて来ます。うーん、限りなく有線イヤホンは不要になりますねぇ~これは・・・。

高音:微細なノイズ系の音も聴きとれます。
中音:見通しが良くなりました。ボーカルは更に良くなりました。
低音:更に力強く、切れが良くなりました。
音場:広く奥行きもあります。エコーもハッキリと。
音圧:静かな曲や古い曲もシッカリとした音圧を感じます。
解像度:完全ワイヤレスイヤホンの中ではダントツです。



■エージング時間 約100時間越え
ビットレートが低い時でも良い音ですが、aptX Adaptive(48kHz/24bit)でも(96kHz/24bit)でもビットレートが高い時の音質は素晴らしいです。音場と音質が豹変します。豊かで深く太い低域、見通しの良い中音域、何処までの伸びてゆきそうな美しい高音域、クリアな音、抜けの良さ、深く広い音場、硬質気味だった音も自然な音質になりました。特にレスポンスの良さと、高い音圧がどんな楽曲も生き生きと表現してくれます。
先日、SENNHEISER(ゼンハイザー)MOMENTUM True Wireless 3を購入しました。こちらも本当に素晴らしい音質です。甲乙つけがたいですが、個人的には、こちらのFALCON ANCの方が低音域と高音域の厚みが凄いんで好みです。また、FALCON ANCの方が金額が安すく、コストパフォーマンスが高いです。





【Dual-Layered Titanium Driver】
今回、気になっているのは、10mm径「Dual-Layered Titanium Driver」です。基本的にはダイナミック型ドライバー(一基)の構成です。
イヤホンのダイナミック型振動板(ダイアフラム)の素材には色々あります。よく見かけるのは「ポリウレタン(PU)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ポリエチレンテレフタート(PET)」などの合成樹脂素材、または「カーボンやバイオセルロース」などの繊維素材だと思います。
音造りは各メーカーの腕の見せ所ですが、合成樹脂や繊維素材は全体的に聴きやすい音質になる素材だと思います。SONY WF-1000XM4やAnker Soundcore Liberty 3 Proのダイナミック型振動板は合成樹脂素材や繊維素材、またはこれらの複合素材になっていると思われます。

FALCON ANCはダイナミックの振動板一つでハイレゾに対応するために、たぶん「10㎜のポリウレタン振動板をチタン素材でコーティング」しているのだと思います。10㎜と言うサイズで十分な低音域を出し、チタン素材で42kHzの高音域を出すチューニングと考えています。
「Dual-Layered Titanium Driver」の生み出す特徴的な音の一つは、金属素材であるチタンによる高音域の煌めく共鳴でしょう。スーッと伸びて行く高音域の伸びは中々他のイヤホンでは味わえない感覚です。




【FALCON ANCはどこかで聴いたことのある音】
FALCON ANCの音を聴いていて、ある二つの商品の音を思い出しました。

ステンレススティールハウジングを持つRHA T20
このイヤホンは「DualCoil(デュアルコイル)ドライバー」なる独特な構造を持つダイナミック一発のバランス対応の有線イヤホンなのです。低音域~高音域まで一気にパワーとスピード感を持ち立ち上がるドンシャリ系のイヤホンです。
ダイナミック型振動板(ダイアフラム)の素材は合成樹脂系だと思いますが、ハウジングはステンレススチールで造られており、高音域のスーッと伸びて行く金属的な共鳴がとても美しいのです。アプローチは違いますが、表現される音質の傾向はFALCON ANCとよく似ており、とても好きなイヤホンです

チタン素材の筐体を持つDAP「AP80 Pro Titanium Alloy」
AP80 Pro Titanium Alloy(タイタニウム アロイ) と言うDAPはFALCON ANCと同じくチタン素材をボディーに使用した軽くて硬いオーディオプレイヤーです。そしてその音質は、接続するイヤホンを問わず高音域において金属的なキラキラした美しい共鳴を表現します。その感覚はFALCON ANCとよく似ています。
イヤホンとDAP本体を比べるのは少し無謀ですが「金属素材による音質の傾向」と言う意味でここに書きました。





【ハイブリットイヤホンとは異なる感覚】

・FALCON ANCは
 10mm径 ダイナミク型x1
 ダイナミックの素材:PU素材+チタンコーティング

・Anker Soundcore Liberty 3 Proは
 10.6mm径 ダイナミック型x1 BA型x1(Knowles社製)
 ダイナミックの素材:合成樹脂素材(予想)

・AVIOT TE-BD21j-ltdは
 8mm径 ダイナミック型x1 BA型x1(Knowles社製)
 ダイナミックの素材:合成樹脂素材(予想)

構造は違いますが、いずれもハイレゾ音源対応(再生周波数帯域20Hz-40kHz以上)を実現するための手法を搭載しています。

TE-BD21j-ltdはきめ細やかな美しい音、Soundcore Liberty 3 Proは圧がありスッキリとした音、いずれもハイブリットと言う事を気にせずに聴いていました。今回FALCON ANCを購入したので聴き比べをしてみました。いずれも迫力の低音域、クッキリとしたボーカルや中音域、煌めく高音域を表現します。しかし、鳴り方の違いに気が付きました。

・FALCON ANCは
低音域・中音域・高音域が同一線上で一気に立ち上がり、同じ質感で、切れ間なく流れる様に鳴っています。更にチタンコーティングより、全体の切れとレスポンスが半端ありません。また、音場・奥行きもあり音空間の表現力は素晴らしいです。FALCON独自の世界観がとても美しいです。

・Soundcore Liberty 3 Proは
物理的にダイナミックドライバーの上にBA型が乗っかているレイアウトです。音圧が高く深みのある低音域~中音域の上に中音域~高音域が重なっている感覚を受けます。また、良く聴くと低音域と高音域との質感が違います。音場は程よくあり、各楽器の位置もしっかり分かります。非常に聴きやすく好感の持てるスッキリとした音質です。

・TE-BD21j-ltdは
物理的にダイナミックドライバーの上にBAドライバーが2個(多分中高音用x超高音用)乗っかているレイアウトです。程よい切れの良い低音域の上に繊細で美しい高音域が重なっている感覚を受けます。また、こちらも良く聴くと低音域と高音域との質感が違います。音場は適度にあります。低音も中音もほど良く出ていますが、特に美しい高音が好きな方には好まれると思います。
FALCON ANC も TE-BD21j-ltd も高音域が非常に美しいのですが、FALCON ANCの高音は「硬質な共鳴」、TE-BD21j-ltdの高音は「繊細でキラキラ」、そんな違いに感じます。

ハイブリッド型としては、Soundcore Liberty 3 ProもTE-BD21j-ltdも非常にバランスが良く音質も良いです。高い音圧、迫力の低音・はっきりとした中音域、抜けの良い高音域を望まれる方にはSoundcore Liberty 3 Proの方が良いかもしれません。また、繊細で美しい高音域が好きな方にはTE-BD21j-ltdもお勧めです。

「ハイレゾ音源を最良の音質で表現する」コンセプトは同じなのですが、その音の感覚はかなり違うものでした。広く深い音場、迫力の低音~高音、煌めく共鳴。FALCON ANCのダイナミック型はハイブリット型イヤホンとは異なる感覚でした。




【FALCON ANCの音場表現が素晴らしい】
FALCON ANCの音場はSoundcore Liberty 3 Pro/WF-1000XM4/TE-BD21j-ltdと比べると目の前で深く広く展開します。経験上「解像度(情報量)が上がれば上がるほど、楽曲の録音時の状況を忠実に再現できます。もちろん広い音場や深みも増す傾向にある」と思っています。無線の場合「情報量の多い音源(サンプルレート)、転送量(ビットレートのサイズ)、イヤホンの性能」が高い位置でバランスした時に初めて高い解像度が出ると思っています。そして音場や奥行きもグット増します。そういう意味でFALCON ANCはaptX Adaptiveの環境下であれば「現在持っている完全ワイヤレスイヤホンの中で、最も高い解像度を表現し、深く広い音場を再現できている」そんな気がしました。また、FALCON ANCはチタン素材のダイヤグラムによる共鳴の伸びが広い音場の表現に一役買っているとも感じました。






【ノイズキャンセリング】
FALCON ANCのノイズキャンセリングは(大)(中)(小)と切り替え可能です。FALCON ANCのノイズキャンセリングは「周りの音を消す」のではなく「不快な音をカットする」と言う方向性のようです。
スターバックスで使っていても店内で流れている音楽は聴こえてきます。道を歩いていても車が走る音は聴こえてきます。しかし、色んな音は聴こえるんですが、不快な音はカットされ音楽に没頭できるのです。また、素晴らしいのはノイズキャンセリングの
(大)(中)(小)を切り替えても音質は全く変わらないのです。FALCON ANCのノイズキャンセリングはとても優しいノイズキャンセリングでした。






【ハイレゾ対応の完全ワイヤレスイヤホン3機種を比較します。
性能比較 FALCON ANC Soundcore
 Liberty 3 Pro
WF-1000XM4



イヤホン
取り出し
 出しやすい
 出しやすい
 出しやすい
ドライバ 10 mm ダイナミックx1
(Dual-Layered Titanium Driver)
10.6mmダイナミックx1
バランスドアーマチュアx1(Knowles社)
6 mm ダイナミックx1
独自開発ドライバーユニット
Bluetooth Bluetooth Ver.5.2 Bluetooth Ver.5.2 Bluetooth Ver.5.2
コーデック SBC,AAC,aptX
aptX Adaptive(96kHz/24bit)
SBC, AAC
LDAC(96kHz/24bit)
SBC, AAC
LDAC(96kHz/24bit)
ホワイトノイズ なし なし なし
電波干渉
時の挙動
ビットレートが可変する。音は途切れず音質を落とす。少し干渉を受けやすい。 挙動は1000XM4と同じですが、少し干渉を受ける気がします。 音が「ブッ」っと切れる。後に音質は変動せず再生に戻る。干渉は少ない。
ノイズ
キャンセリング
あり
3段階の設定が可能。ノイキャンをONにしても音質の変化はなく優秀。周りの音が全部消えるわけではありません。
あり
効果はマイルドです。気になるのは首を振ったりしたとき髪の毛が当たる音や、首がポキポキいう音が聞こえて気になる(笑
あり
効果が安定しており音質に影響なくよく効く。流石SONYです。
マルチポイント
2つの端末に同時接続
あり(アプリからのマルチポイントモードと低遅延モードの切り替え可能) あり(使用するとLDACは使えない) あり(LDACでマルチポイントが使える)
※2022冬のファームアップで対応
タッチスイッチ
の操作性
普通
タッチの反応が良過ぎてかっすただけでも反応する場合がある。ダブルタップに失敗する時もある。
普通
上手く操作できない事がある
普通
2タップなどで曲送りなど普通に出来る
周波数特性 20Hz – 42kHz 不明 20Hz-40kHz程度と思われる20Hz-40kHz
DAC・アンプ Qualcomm QCC3056 不明 統合プロセッサーV1
Qiワイヤレス充電 対応 対応 対応
フィット感 イヤーチップがきちんと合えば安定するが、激しく動くと落ちる可能性あり ラバーのガイドで安定させる仕組み。個人的にはあまり会わない。 コンパクトで耳の中に貼り付くように収まる装着感は良い。落下の不安は意外とない
イヤーチップ 医療用シリコンを採用したSpinFit スピンフィット CP100+
個人的にジャストフィット!低音~高音まで良く出る。
医療用シリコンを採用したSpinFit スピンフィット CP360
個人的にジャストフィット!低音~高音まで良く出る。
医療用シリコンを採用したSpinFit スピンフィット CP360
個人的にジャストフィット!低音~高音まで良く出る。
高音質時の
バッテリー
(ノイキャンなし)
最⼤8.5時間 音量60%
 (イヤホン本体のみ)
 約34時間
 (充電ケース使⽤時 約4回分)
最⼤4時間
 (イヤホン本体のみ)
 最⼤16時間
 (充電ケース使⽤時)
最⼤12時間
 (イヤホン本体のみ)
 最⼤36時間
 (充電ケース使⽤時)
防滴仕様 IPX4 IPX4 IPX4
重量
不明 重くはない 約7.5 g x2 約5.3 g x2
メーカー通販価格
あくまでも参考価格
¥22,000- ¥19,800- ¥33,000-
音質比較
音場音場は広く深い。高音域の微かな余韻の広がりも心地よいです。各楽器の位置もしっかり分かります。音空間の表現力はピカイチ。 広くはありませんが特に狭いとも感じません。各楽器の位置も分かりやすい。ボーカルは中央に位置している。 左右・上下・奥行ともに程よい。ボーカルは中心に集まる。
音圧 十分な音圧です。個人的にはもう少しあっても良いと思います! 流石10.6㎜ダイナミック。音圧は3機種中一番いいです。 聴きごたえのある音圧です。6㎜とは思えない音圧です。
解像度 ダントツに高いです。ハイブリッド型なみに繊細な小さな音まで聴こえます。 解像度は高いです。エージングによりかなり繊細に。 非常に高く濃厚。ワイヤレスイヤホンとは思えない。
クリア感 クリア感5
ダイナミック型ドライバーが一基とは思えない繊細で視界はクッキリ!クリアです。
クリア感5
1つのBA型ドライバーが加わり少し硬めのスッキリとした空間。
クリア感3
BA型ドライバー無しと言う事では頑張っているが、比べてしまうと残念。
高音 高音~超高音域用のBA型並みにキラキラした超高音がでます。微かな音まで美しい。 BA型x1で力強くスッキリした高音。繊細と言うより切れのある高音域。 非常によく出ていますが、抜け感がもう少し欲しい。
中音 低音と高音の間に埋もれることもなく存在感のある中音です。男女ボーカルもシッカリと美し声です。 スッキリと押しのある中音域です。ボーカるの言葉もシッカリ聴き取れます。3機種中ピカイチです! よく出ている。男女ボーカル共にシッカリと出ている。見通しも良い。少し低音がきつい。
低音 切れと深みのある濃厚な低音がでます。カッコいいベースに聴き惚れます。 深み・キレ・パンチのある豊かな低音が出ます。 切れの良い低音が出ます。心地よい圧のある低音です。
打楽器 ドラムスやパーカッション、シンバルまで繊細で切れもいいです。 スピード感があり切れ味も素晴らしいです。お腹に響きそうなバスドラが魅力。 切れも良く、ダイナミック型一発のドライバーらしくパワーを感じます。
ボーカル 全体的に美しいボーカルです。もう少し前に出ても良いかも。 男女共にクッキリと良くでています。少し前に出てきており聴きとりやすい。 男女共にシッカリとでています。少し前に出てきており聴きとりやすい。
電波干渉
時の挙動
スマホ側の問題も大きいですが、電波干渉のある場所ではビットレートがダウンし音質がモノラルの様に悪くなります。 電波干渉のある場所では「ブッ」と音が途切れます。そして又良い音に戻ります。LDACは潔く音が切れ、そしてすぐ復旧します。 電波干渉のある場所では「ブッ」と音が途切れます。そして又良い音に戻ります。LDACは潔く音が切れ、そしてすぐ復旧します。
一押しポイント 全域で切れがあり美しい音質!
ダイナミック型イヤホンでここまで低音から高音までキッチリ出るイヤホンをあまり知りません。「再生周波数帯域(20Hz – 42kHz)に偽りなし!」と言った感じです。また、音全体が美しいです。
低音~高音域まで破壊力抜群のパワー
低音と高音の両方を贅沢に味わい方にはお勧めです。また、中音域が優秀なのでボーカルもしっかり出ています。クリアで美しい音質のドンシャリイヤホンです。FALCON ANCに比べると比較的スッキリ系です。
完全ワイヤレスイヤホンのリファレンス
ハードウェア、ソフトウエア共に安定している。一つのドライバーで全体的なクリア感は無いものの濃厚な低音~高音域は見事。完全イヤホンを比較する時のリファレンス。
デメリットと感じる所 声をシッカリ拾うためのデザインなのでしょうが、正直カッコ悪く安っぽく見えます。エクステリアは次に期待です。 バッテリの持ちが悪い。デザインが今一。ちょっと耐久性が気になる。個人的にイヤーウイングがいらない。 価格が高い。見合う技術がシッカリ投入されているのは分かりますが、もう5000円くらいは安い方が良い。
コメント Dual-Layered Titanium Driverは金属素材であるチタンを使用してます。音質はベリリウムを利用したものより硬すぎず絶妙です。低音・中音・高音の全域において音の立ち上がりが素晴らしく切れやレスポンスも良いです。クラシック~ロック・EDMなどジャンルを問わず良い音でリスニングできます。録音の悪い楽曲はそれなりに、録音の良い音源は最高に良い音になります。 ダイナミックx1、BAx1の基本的なハイブリットです。個人的にはこの構成が一番ハイブリットらしさを出せると感じます。ダイナミックとBAのお互いの素材の良いところを出しやすいからです。個人的には迫力のあるドンシャリサウンドで好みです。最初、女性の声で”サ行”やシンバルが耳に刺さる事がありますがエージングで改善されます。 多少マイルドな高音域、低音域も切れ良く圧もあり音の輪郭や見通しも良いです。6㎜のダイナミックドライバでここまで圧のある良い音が出るとはすばらしいです。個人的には完全ワイヤレスイヤホンのハイレゾ・リファレンスと呼ぶにふさわしいと思います。
この先WF-1000XM5にバランスドアーマチュア型ドライバーが追加されたら最強になると思います。
総合評価 ★★★★★5.0 ★★★★★5.0 ★★★★★4.0
比較の結論 それぞれ良い音なのですが、独断と偏見で少し順位を付けてみました。
※ > は本当に微々たる差です。 >> はチョット差があるです。

■ドンシャリ度
Soundcore Liberty 3 Pro > FALCON ANC > WF-1000XM4

■スッキリとした音質
Soundcore Liberty 3 Pro > FALCON ANC > WF-1000XM4

■レスポンス・スピード感
FALCON ANC > Soundcore Liberty 3 Pro >> WF-1000XM4

■切れの良さ
FALCON ANC > Soundcore Liberty 3 Pro > WF-1000XM4

■クリア感・透明度
Soundcore Liberty 3 Pro > FALCON ANC >> WF-1000XM4

■音圧の高さ
Soundcore Liberty 3 Pro > WF-1000XM4 > FALCON ANC

■音場の奥行
FALCON ANC > Soundcore Liberty 3 Pro > WF-1000XM4

■解像度の高さ
FALCON ANC > Soundcore Liberty 3 Pro = WF-1000XM4

■低音の厚み
WF-1000XM4 = Soundcore Liberty 3 Pro > FALCON ANC

■中音の厚み
Soundcore Liberty 3 Pro > FALCON ANC > WF-1000XM4

■高音の煌めき
FALCON ANC > Soundcore Liberty 3 Pro >> WF-1000XM4

■低・中・高のバランス
FALCON ANC > WF-1000XM4 > Soundcore Liberty 3 Pro

■長時間きいてもあまり疲れない
Soundcore Liberty 3 Pro = WF-1000XM4 = FALCON ANC

■ノイキャンの効果・性能
WF-1000XM4 >> FALCON ANC = Soundcore Liberty 3 Pro

■ぶっちゃけよく使う
FALCON ANC > Soundcore Liberty 3 Pro > WF-1000XM4









【総括】
FALCON ANCはWF-1000XM4やSoundcore Liberty 3 Proに比べると少し独特な音質です。金属であるチタン素材を利用したことにより全体的にキラキラ感がある事と、他の手持ちのイヤホンと比べると「音の立ち上がりが早く収束も早い」そんな感じです。そういった音質が好きな方には、このFALCON ANCはハマると思います。低音フェチの私もこの音にはハマってます(笑
深く切れのある低音域、煌めく高音域、他のイヤホンでは聴こえない微かな楽器の音や女性コーラスの消えそうな声とかも聴き取れます。さらに音場の広さ、濃厚な厚み、スピード感、キラキラ感、余韻、解像度の高さなど非常に優れています。高音域~超高音域はBA型より出ている気がします。しかし、たった一つのドライバーしかないのに、中音や高音が深い低音に埋もれることもなくシッカリと認識できます。ダイナミックドライバーの良い所を余すところなく出していると感じました。

さて、FALCON ANCがここまで素晴らしいといずれ出てくるFoKus PRO2への期待が膨らみます。FoKus PRO系は多分ハイブリッド型ですからFALCON ANCとはコンセプトは変わってくると思います。しかし、Noble audioの音造りには期待せずにはいられません。
※SBC、AAC対応のFoKus H-ANCが発売になりました。ダイナミックドライバーはFALCON ANCの物と同じと思われます。FoKus PRO2が出る日も近いかも!?

しかし、このFALCON ANCの音を聴いて思うのは、完全ワイヤレスイヤホンは「次のフェーズに入っていく」です。LDACやaptX Adaptiveの圧縮技術の向上とBluetoothによるビットレート転送技術の向上です。
有線の場合96kHz/24bitの音源を転送するのに単純に(ビットレート約2,304kbps x 2ch=4,608kbps)が必要です。LDACの場合最大でも(ビットレート990kbps)なのです。ここ何年も最大ビットレートは990kbpsから進化していません。次のフェーズでは圧縮技術の進化とLDACやaptX Adaptiveのビットレートが限りなく4,608kbpsに近づいて行く、そして真の意味で無線は有線を超えていく、そんな未来を夢見ながらFALCON ANCを聴いています。もちろんそれにはハードウエアの進化が必要です。スマートホンと完全ワイヤレスイヤホンをどんどん買い換えないといけませんが!(笑

※例えば、すぐ目の前まで来ている次の進化としては
Qualcomm aptx losslessでしょう!「44.1kHz、16ビットCDロスレスオーディオ品質をサポートしておりビットレートは1Mbps」です。CDを有線で聴く場合は「
16bit x 44.1kHz x 2ch = 1411.2kbps(1.4M)」が必要です。aptx losslessのビットレートは1Mなので良い線までいってます。
qualcommのページでは「aptX Adaptiveテクノロジーの新機能」「CDロスレスオーディオ44.1kHzと24ビット96kHzロッシーのどちらかを選択」とあります。是非とも、送信側も受信側もソフトウエア・アップデートで対応してもらいたいです。


FALCON ANCはデザインはともかく、音質は素晴らしく、何時までも聴いていたい音です。一つだけ残念なのはLDACに対応していない事でしょう、aptX Adaptiveは音質は良いのですが、ビットレートの可変が頻繁でたまにイライラします。LDACでは、ほぼそう言った事はないので安心して音楽に没頭できます。ソフトウェア・アップデートを期待しています。

FALCON ANCの音を聴いていると「もう、無線イヤホンとスマホでいいかなぁ」と感じてしまいます。完全ワイヤレスイヤホンを検討中の方は候補の一つに挙げてはいかがでしょうか。

最後に
ここ最近、完全ワイヤレスイヤホンを立て続けに購入しており、もう数カ月も完全ワイヤレスイヤホンしか使っていません。完全ワイヤレスイヤホンの音の良さと使い勝手の良さに有線イヤホンの存在を忘れかけていましたが、先日、バッテリの充電とOSのセキュリティアップの為SHANLING M6 Ver.21HiBy R8SSとを使用しました。有線イヤホンにはFiiO FH7RHA T20を使用しました。接続して聴いてみたら、別世界の音がした。(笑

正直久々に有線イヤホンとDAPの音を聴くと、まだまだ完全ワイヤレスイヤホンには進化は必要と感じました。ただ、心配しないでください。有線環境で音楽を聴いた後に再度FALCON ANCで音楽を聴いても「音が悪いなぁ~」と感じる事は一切ありませんでした。やっぱり「これはこれで良い音だ」と思うのです。

※ウレタン系とシリコン系のイヤーピースの違いだけでも音質はガラリと変わってしまいます。内容はあくまでも個人的な環境下での考えですのでご了承ください。参考程度にお読みいただければ幸いです。

2022年4月1日金曜日

SENNHEISER(ゼンハイザー)の「aptX LL対応オーディオトランスミッターBT T100」と「aptX Adaptive対応の完全ワイヤレスイヤホンCX Plus True Wireless」を低遅延でBluetooth接続し、NetflixやYouTubeを良い音で楽しむ!


aptX-LL(Low Latency)+ aptX Adaptive
SENNHEISER BT T100 + CX Plus True Wireless


かれこれ10年ほど前になりますが【大画面テレビ「イヤフォンで聴くと音がショボイ」とお嘆きの方にお勧めのヘッドホンアンプ[FOSTEX HP-A3]と[DENON DA-300USBS]】と題しブログを書いたことがあります。
現在でもヘットホンアンプ[FOSTEX HP-A3]から延長コードで有線イヤホンを伸ばし、夜間などNetflixやYouTubeを楽しんでいます。しかし、時代は「完全ワイヤレスイヤホン!」そろそろアップデートを行いたいと思います。ただし、今の資産も生かしながらコスト控えめで構築したいと思います。


【完全ワイヤレスイヤホンで低遅延の音を楽しむには】

■コーデック
低遅延で音をBluetooth送信するためのコーデック「aptX LL
」又は「aptX Adaptive」に対応した送信機と受信機が必須条件となります。

※「aptX LL」:CD音源と同等の音質を保ちつつ、より低遅延を実現したコーデック。(低遅延は40ms未満を目安)
※「
aptX Adaptive」:aptX Adaptiveは高音質のaptX HDや低遅延のaptX LLなどを統一化したコーデックとして登場。(低遅延は50~80msが目安)
aptX Adaptive」はaptX LL」よりも遅延が少し多いです。しかし、人間の脳は100ms(0.10秒)以下の遅延は感じにくいと言われているので、大きな問題ではないと感じます。


■送信機

低遅延で音をBluetooth送信できるトランスミッター

「ゼンハイザー Bluetoothオーディオトランスミッター BT T100」をチョイスしました。「コーデック(SBC・ aptX・aptX LL)、Bluetooth V4.2」と規格的には少し古いですが、価格が安くゼンハイザーと言う事で安心です。


■受信機
低遅延で音をBluetooth受信できる完全ワイヤレスイヤホン

「ゼンハイザー 完全ワイヤレスイヤホン CX Plus True Wireless」をチョイスしました。「コーデック(SBC・AAC・ aptX・aptX Adapative)、Bluetooth V5.2」と規格的には新しいです。aptX Adapativeのハイレゾ高音質モードが(96kHz/24bit)まで対応するのかは不明ですが、(48kHz/24bit)は間違いありません。aptX Adaptiveは低遅延モード~高音質モードは自動で可変します。

※今回、「aptX LL(低遅延は40ms未満)」と「aptX Adaptive(低遅延は50~80ms未満)」の組み合わせになります。基本的に遅い方にスピードが合うので、今回の組み合わせでは(低遅延は50~80ms未満)と言う事になると思われます。



【「BT T100 ブラック」&「CX Plus True Wireless ホワイト」】

商品が到着しました。価格もまずます安いので仕方ないですが、両製品少しチープに感じます。性能に期待です!ただ、ちょと残念なのは、BT T100の周波数帯域は「20Hz-20kHz」、CX Plus True Wirelessの周波数帯域は「5Hz-21kHz」なので共にハイレゾ対応ではありません。




■Bluetoothオーディオトランスミッター BT T100
インターフェースは右から、「USB-Cの電源」「光デジタル入力」「切り替え」「3.5mmアナログ入力」と言った感じです。フロントにはボタンが一つ、電源のON/OFFやBluetoothのペアリングや解除などに使います。


★AmazonSennheiser BT T100
ゼンハイザー Bluetoothオーディオトランスミッター BT T100 ブラック 508258【国内正規品】


(仕様)
色:black
寸法:93 x 93 x 27 mm (approx.)
Bluetooth バージョン:Version 4.2, class 1
対応プロファイル:A2DP
接続ケーブル:optical cable/analog 3.5mm cable/USB power cable
動作環境:0-40°C (32-104°F)
RF 出力電力:10 mW (max)
チャンネル数:79
入力電圧範囲:5V
周波数帯:ISM 2.4GHz Band
周波数帯域:2.4GHz~2.4835GHz
RF 感度:-80dBm (BR, Max)
転送周波数:2402 to 2480 MHz
ケーブルなしの重量:85g
接続:analog or digital
コーデック:SBC, aptX,aptX LL
音声の周波数特性:20Hz-20kHz
変調方式:GFSK, π/4 DQPSK, 8 DPSK
Maximum number of connected receivers:2
★詳しくはメーカーホームページをご覧ください。(マニュアル



■完全ワイヤレスイヤホン CX Plus True Wireless
ケースは少しチープ。イヤホン本体の質感は悪くありません。ただ、本体を取り出すときに乾燥体質の私の指では滑りやすいです。あと、マイクの  の穴が顔に見えてきて可愛いです(笑

★AmazonSennheiser CX Plus True Wireless



(仕様)
寸法:イヤフォン2個 + ケース: 59 x 33.8 x 42.3 mm (2.3 x 1.3 x 1.6 in)
本体重量:47g(イヤフォン2個 + ケース) 6g(イヤフォン1個) 35g(ケース)
周波数特性(マイク):100 Hz ~ 10 kHz
マイクロホン:2 mic ビームフォーミング・アレイ (合計4 mics)
電源:5 V⎓ 600 mA max
スピーカー形式:7mmダイナミックドライバー
USB規格:USB-C
ノイズキャンセレーション:アクティブノイズキャンセリング
パッケージ寸法:170 × 130 × 47 mm
イヤカップ形状:インイヤー、密閉型
充電時間:1.5時間(フルチャージ)/ 10分(1時間動作)
充電池仕様:ビルトインリチウムイオンバッテリー
Bluetooth:Bluetooth 5.2対応 + Class 1(10mW)
Bass Boost:Smart Control Appでの設定
動作時間:イヤフォン本体:最大8時間 / ケース併用で最大24時間
アプリサポート:Smart Control App ( iOS™ 、Android™)
対応プロファイル:A2DP, AVRCP, HFP
コーデック:SBC, AAC, aptX, aptX Adapative
イコライザー:Smart Control App でのEQプリセット
周波数帯域:5 hz ~ 21,000 Hz
製品保証:2年間
★詳しくはメーカーホームページをご覧ください。(マニュアル







【イヤーチップ SpinFit スピンフィット

イヤーチップには最近の私の定番、「医療用シリコンを採用したSpinFit」を装着します。CP360のLサイズが私の耳にジャストフィットでした。首振りヘッドが耳の穴の形状に合いシッカリと密閉します。イヤーチップのサイズが合えば、低音がアップし高音域も綺麗になります。また、SpinFitは長時間使用しても耳が痒くならないのでありがたいです。

SpinFit スピンフィット CP360 完全ワイヤレスイヤホン向けイヤーピース 医療用シリコンを採用 (XL/Lサイズ各1ペア)








【セッティングする】

さて、それではセッティングします。検討の結果、光入力ではなく3.5mmアナログ入力にします。(ヘットホンアンプ[FOSTEX HP-A3]➡延長コード➡有線イヤホン)の構成を一切変更することが無いからです。延長コードを抜き、両端3.5mmのケーブルで[FOSTEX HP-A3]と[BT T100]を接続します。入力切替スイッチは3.5mm側にスライドさせます。






【ペアリングする】

「CX Plus True Wireless」の両ヘッドをアナウンスが流れるまで同時に長押してペアリングモードに、「BT T100」の電源ボタンを4秒ほど長押してペアリングモードにします。しばらくするとペアリングします。「Power on connect volume Max」というアナウンスが流れます。
※上手くいかなかったときは電源ボタンを10秒以上長押しし、ペアリング機器の全解除をします。再度ペアリングを行ってみます。液晶画面も何もないので本当に手探り接続です(笑。 ちょっと慣れが必要かもしれません。

一度ペアリングすると以降は「BT T100」の電源が入っていれば、
好きな時に「CX Plus True Wireless」をケースから取り出せはすぐに接続されます。
「赤ランプ」ペアリングの待ち受け状態
「青ランプ」ペアリング完了状態

Bluetoothのバージョンですが、BT T100は(Version 4.2)、CX Plus True Wirelessは(Version 5.2)とバージョンの違いに不安もあったのですが、ペアリングのレスポンスなどには問題はないようです。

ただ、トランスミッター BT T100の置き場所によってはノイズが出ます。どこからノイズを拾っているのかは定かではありませんが、3.5mmアナログ接続の為、多少は仕方ないと考えます。




【音を聞いてみる】

ペアリングしてしまうと、出来ることはあまりありません。コーデックの指定も切り替えも一切できません。出来るのはボリュームの調整くらいです。イヤホン側のボリュームは中間位にしておいて、後はアンプのボリュームで調整します。(右を長押しするとボリューム+)(左を長押しすると -)となります。

予想以上に良い音です。全体的にスッキリとした音で、クリアで見通しの良い音質です。トランスミッターの「周波数特性:20Hz-20kHz」、イヤホンの「周波数帯域:5 hz ~ 21,000 Hz」と言う事で、特に中音域が優秀で音声(話し声や歌声)が聞き取りやすくテレビの視聴にはベストマッチしています。
低音域~高音域までフラットに、そして迫力のある美しい音質です。特にギターの音や女性ボーカルが綺麗です。YouTubeでミュージックビデオを本気で楽しめます。
メディアプレーヤーには
Fire TV Stick 4K Maxを利用

(高音)クリアで非常に抜けが良いです。耳にも刺さりません。
(中音)中音域の表現力はすばらしく、声が非常に聞き取りやすいです。
(低音)十分に迫力があります。
(音場)意外とあります。隅の方で人が話している感じも良く出ています。
(深さ)奥行きもあります。
(音圧)かなりあります。有線イヤホンよりむしろあります。
(解像度)解像度は高く、音源が良ければそれなりによく聴こえます。

(遅延)
日本語の喋りを見ると、気持ち遅れている気もしますが、気になりません。吹替映画なら全く感じません。ほぼ無いと言っていいと思います。

(ノイズ)
トランスミッター BT T100の置き場所によってはノイズが発生しました
。場所の位置を色々変えるとノイズの出方もかなり変わりました。ただ、ノイズが徐々に気になりだしたので後日ノイズ対策を色々検討してみようと思います

(電波干渉)
電子レンジにたまに反応します。あとは両耳を手でふさぐとバッサリ切れます。BT T100とCX Plus True Wirelessの組み合わせは、特に人間の水分に弱いようです。なるべく自分の体を電波の壁にしない方が良いです。

※3.5mmアナログ接続における評価です。光接続の場合には内容は少し変わると思います。また光接続をする機会があったら追記します。




【CX Plus True Wirelessをスマートフォンとペアリング】

Xiaomi Mi 11 Lite 5Gスマートフォンとペアリングして音楽を聴いてみました。aptX Adaptive(48kHz/24bit)で接続された音質は全体的に抜けが良く軽快で解像度も高く細部にわたるまで高精度な表現をします。周波数帯域が5Hz ~ 21,000 Hzなので低音域寄りの音かと思ったのですが、どちらかと言うと中音域がしっかりしている印象を受けました。もちろんノイズは皆無です。

ハイレゾ対応ドンシャリ・リスニング系の「SONY WF-1000XM4」「AVIOT TE-BD21j-ltd」「Anker Soundcore Liberty 3 Pro」と比べるとCX Plus True Wirelessはフラットで精度の高いモニターライクのイヤホンに思えてきます。
個人的にはドンシャリ系が好きなのでCX Plus True Wirelessは少し物足りなく感じます。ただ、映画やドラマを楽しむときにはベストマッチするのです。




【ノイズ対策

「オーディオトランシーバー:BT T100」と「ヘットホンアンプ:FOSTEX HP-A3」とのアナログ接続周りに目を向け、3.5㎜オーディオケーブルとUSB-Cの電源ケーブルに対策をします。3.5㎜ケーブルは「HiFiケーブル」に交換、USB-Cの電源ケーブルには「ノイズフィルター」を装着します。

★AmazonMAVEEK フェライトコア ノイズフィルター
ノイズフィルター、MAVEEK フェライトコア パッチンコア ヒンジ式 シールド効果 電源線 高周波 ノイズ除去 ブラック 内径Φ5mm 12個セット

★AmazonUGREEN オーディオケーブル 3.5mm オスオス
UGREEN オーディオケーブル ステレオミニプラグコード 3.5mm AUXケーブル オス-オス ステレオプロフェッショナル HiFiケーブル ナイロン編組み 金メッキコネクタ 1m

■装着
ノイズ対策品を購入し接続してみました。「若干のノイズがあるかも?」と言う程度までノイズが無くなりました。主にUSB-Cの電源ケーブルからのノイズが酷かったようです。また、3.5㎜オーディオケーブル交換による効果もありました。よりクリアに音質が少しアップしました。これなら憂鬱なノイズを気にせず音楽や映画に没頭できます。


強いシールド機能で音質損失を最小限になり、干渉信号を効果的に防止出来ます。

フェライトコアの高周波吸収特性が効いて高周波ノイズが除去されます

フェライトコアをUSB-Cのケーブルに3個付けました
 「オーディオトランシーバー:BT T100」と
「ヘットホンアンプ:FOSTEX HP-A3」接続








【総括】

個人的には、FOSTEXアンプに3.5㎜アナログ接続したのも大正解だったと感じています。CX Plus True Wireless自体のボリュームだけではすぐ上限が来てしまいますが、
FOSTEXのアンプを利用すると質感がUPし余裕をもってゲインを可変的に変更できるイメージです。ボリュームを少々上げても音が割れたりすることもありません。BT T100との相性もあると思いますが、もし、TV用にアンプをお持ちの方は3.5㎜アナログ接続も試してみて頂ければと思います。
また、トランスミッターとレシーバーイヤホンを全てゼンハイザーに統一したのも無線環境の安定と低遅延音質に一役買っている気がしています。コストパフォーマンスも良く大満足の結果になりました。NetflixやYouTubeで映画やドラマやミュージックビデオを部屋のどこにいても迫力の高音質で鑑賞出来るようになりました。

最後に、オーディオトランスミッター「BT T100」の対応周波数特性は20Hz-20kHzでハイレゾ音源を飛ばせるわけではありません。なのでワイヤレスイヤホンは「aptX LL又はaptX Adaptive対応」でハイレゾ音源対応以外の製品を探せばよいことになり、金額もピンキリで選択の範囲は広がると思います。ただ、それでも後悔をしない為に良い音のワイヤレスイヤホンをお勧めします。


とても残念なお知らせ
トランスミッターBT T100が壊れました。突然赤ランプが点滅し始め音が途切れ途切れになり出しました。リセットして再ペアリングを何回も行いましたが、症状は改善しません。無線ルーターの干渉も疑い近くのルーターの電源を切っても同じでした。しかたなくZENNHEIZERのサポートに色々確認したら、「故障だと思われます。Amazonで購入され30日以内であれば返品してください」との事でした。30日まであと4日あったので、イヤホンと共に返品しました。非常に残念な結果でした。
ただ、この組み合わせで「テレビを遅延のない無線環境で、良い音で楽しむ」のコンセプトには間違いはありませんので、しばらく様子をみて、aptX Adaptive対応の最新トランスミッターが出るのを待つことにしました。

とは言え寂しいので、何かないかと押し入れをゴソゴソしていたら、以前購入していたBluetoothトランスミッターが出てきました。当時はまともなワイヤレスイヤホンを持っていなかったので相性も悪く遅延が酷くて一瞬で使わなくなった商品でした。説明書を見てみてら、なんと、AptX-LL対応でした(笑


※内容はあくまでも個人的な考えですのでご了承ください。
 参考程度にお読みいただければ幸いです。