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| SHANLING(シャンリン) M6 Ver.21 |
今回は、デジタルで保存されている音楽データのデジタル信号をアナログ信号に変換する機器、 DAC(Digital Analog Converter:D/Aコンバーター)による音の違いに着目してブログを書いています。
現在私は「Fiio M15」「HiBy R8SS」「AP80Pro x4(筐体素材違い)」の6機種持っています。「Fiio M15」と「HiBy R8SS」は旭化成エレクトロニクス製(以降AKMと略)のDACを搭載しています。「AP80Pro x4」はESS Technology社製(以降ESSと略)のDACを搭載しています。
当初は「Fiio M15」「HiBy R8SS」だけの所有で非常に満足していたのですが、「そこそこ良い音で、お出かけ用の軽くて小さなDAPが欲しい!」と思い「AP80Pro(銅)」を買ったのが始まりでした。エージングが住むころにはAKMとは違う音質に惚れ、アッという間にAP80Proは(鉄)(チタン)(アルミ)モデルの計4台に増殖していました(笑
AP80Proが搭載しているのは、ESSのES9218P(アンプ内蔵型)です。AP80Pro4台のエージングが終わるころには、すっかりESS製DACの出す音色の虜になっていました。そして、だんだんと「ESSの上位のDACがどんな音がするのだろうか?聴いてみたい!」と思うようになりました。そこで、今回はESS製のDAC搭載デジタルオーディオプレーヤーに特化して商品を探しました。タイミングよく新発売の「SHANLING(シャンリン) M6 Ver.21」を購入するになりました。やはり、今回もmade in JAPANの選択肢はありませんでした。
と言う事で、オーディオプレーヤーの音質は、オペアンプや色々な要素や条件で変わるのですが、今回はDACを中心に評価しました。
【AKM DACの特徴】「Fiio M15」と「HiBy R8SS」
深く澄んだ音場でクリア、しかも解像度の高いシッカリとした音質です。各パーツの音の伸びや共鳴も美しく、まるで小ホールで演奏をしているようです。楽器やボーカルの位置も良く分かり、音の一粒一粒の繊細な音まで聴こえます。クラシックなどのアコースティックな楽曲が特に美しいと感じました。しかし、イヤホンを多少選ぶようで、相性が悪いとパッとしない音になります。
(Fiio M15 DACチップ:AK4499EQ)
(HiBy R8SS DACチップ:AKM AK4497)
各楽器やボーカルは比較的目の前にあり、まるでスタジオで演奏を聴くようです。アコースティックよりも電子楽器による楽曲が聴きごたえがある感じです。手持ちのどのイヤホンをつないでも、それなりに良い音が出ます。しかし、奥行きや立体感はあまりなく、楽曲によってはフォーカスも甘く繊細さに少し欠ける音質の場合があります。
(AP80Pro DACチップ:ES9218P)
■SHANLING(シャンリン) M6 Ver.21
デザインは至ってシンプル。Fiio M15よりも少し小さめで重さも同じくらい。胸ポケットにも入るし、携帯性は良いです。写真は他社製のケースを付けています。保護シートも他社性を貼りました。しばらくして気が付いたのですが。M6 Ver.21の箱には標準で保護シートが入ってました。
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| 箱は大きすぎず、程よい高級感で好感が持てます。 |
| 右サイドはON/OFFスイッチを兼ねたボリュームのみ。褪せゴールドが渋い。 |
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| 押した時のクリック感も良く、回しても心地よい。 |
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| 左側面にはボタン類とSDのスロットがある |
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| ハイレゾシールがある |
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| 上部には何もない |
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| 端子はすべて下部に集まっている 3.5㎜・2.5㎜・4.4㎜と全部ある |
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| 比較的軽く胸ポケットに入るサイズ感は悪くないです。 |
※SHANLING(シャンリン):1988年に高級ステレオパワーアンプの製造をスタートして以降、30年を越える歴史を持つ中国のオーディオブランド
■最新なのに、ちょっと残念なハードとOS
※実はSHANLING M6には2019年12月頃にVer.1が存在しており、その時のDACチップはAKMのAK4495SEQでした。しかし、2020年10月20日旭化成エレクトロニクスの半導体製造工場が火災、そしてチップの供給が出来なくなりSHANLING M6 Ver.1は廃止となったようです。なので、Ver.21のハードウエアやソフトウェアの設計が古いのは仕方ないと思います。また、AKMの火災が無ければこのESSのDACチップを積んだVer.21は生まれなかったかもしれません。ちょっと複雑な気分です。
後日、何度もAPKPureアプリでアップデートを行っているとGoogle Playが使えるようになりました。使えないアプリもあるみたいですが、アプリのダウンロードや更新作業がかなり楽になりました。また、YouTubeも問題なく良い音で再生できます。画質は普通です。
■ケース
クリアブラックにして正解でした。ギラギラ悪目立ちせずシンプルです。また、ケースはピッチリとはまります。少し出し入れが大変ですが全体をガードしてくれます。純正の革を買わなくて良かった。
■外部メモリ
★Amazon:Gigastone 512GB マイクロSDカード
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■リモコン
★Amazon:マルチメディアリモコン メディアボタン
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| 問題なし |
■ポートのカバー・キャップ
■パソコン側の音源管理と転送
(参考:ダウンロード・情報・使い方)
■DAPのオーディオアプリケーション
ここ最近は、「Fiio M15」「HiBy R8SS」「Pixel4」すべてRocket Playerアプリケーションを統一しています。もともとAndroidオート対応と言う事で、スマホに入れていました。操作性も良く、音も良いので今では全端末(AP80Pro以外)の定番アプリです。
・ロケットプレイヤー(無料版)
・Rocket Player プレミアムオーディオ(有料版)
※SHANLING購入記念と言う事で今回大奮発して有料版に変えました。
しかし、SHANLINGでは
後日、GooglePlayが使えるようになり無事有料版もダウンロードし使えるようになりました。
■熱問題
では「SHANLING M6 Ver.21(ES9038Q2M)」はどうでしょうか?AP80Proほどではありませんが、やはり、あまり熱を出しません。机の上において10時間ほどぶっ通しで鳴らしても「ほんのり暖かいかも?」ズボンのポケットに数時間入れていても「おっ!暖かいな!」程度です。この熱量の少なさには驚きです。M6 Ver.21はDACもアンプもあまり熱を出さないようです。「音が良い=熱い」の概念は間違いでした。
(超熱い)Fiio M15>HiBy R8SS>>>>>>M6 Ver.21>>AP80Pro(熱くない)
■評価する
30時間ほど放置エージングを行ったので、ソロソロ実際に音を聴いて評価してみます。同じESS Technology製DACチップを積むAP80Pro(ES9218P)と似たような音だとは思うのですが、どんな音がするのか楽しみです。
・ M6 Ver.21本体設定
・音源はFLACデータ
44.1kHz/16bit 約600~1000kbps (主にCDリッピング)
48kHz/24bit 約2300kbps (音源ダウンロード購入)
★エージング時のポリシー
エージングに当たり、ずっと守っていることがあります。
一定の方法で短時間で一気にエージングを終わらせる事です。
①イヤホンはエージングが終わるまで絶対変えない。
※変化のタイミングを聴き逃すので同じイヤホンを使う
※イヤホンは自分の中で一番ニュートラルなものを使う
②エージングは約200時間をめどに行います。
③基本、休憩を挟んで一気にエージングします。
※評価レビューの為に適度な間隔で本気で聴きます。
④夜寝る時鳴らしっぱなしにします。
※音量は最低に(通電しデータが流れればOK)
⑤以降④を約200時間までキッチリ繰り返します。
⑥200時間以降は普通に聴きながら自然エージング。
★再生に使う楽曲
YouTubeの「お洒落なミュージック」にあるような曲を主に
■エージング30時間
(ボリューム47)
じっと我慢の30時間が経ちました。では聴いてみます。
大体予想通りの音です。まず基本的に「AP80Pro DACチップ:ES9218P」と音の傾向は似ています。解像度は更に高く繊細な音までシッカリ出ています。音場は広がり過ぎず適度で、奥行きも出ています。各楽器のパートの位置も良く分かります。切れも良くスピード感があります。音圧もシッカリあります。重低音から超高音域まではっきりと出ています。音は一切耳に刺さることはありません。また、特にノイズのなさには驚きました。
(ボリューム45)
コンデンサーや電源周りが安定してきたのか、音圧もシッカリしてきました。ボリュームを少し下げても聴きごたえがあります。各楽器の音もかなり良くなってきました。特に、ギターの音が良くなって来ました。弦の微妙な揺れやスキール音までもキッチリ聴こえます。ただ、打楽器系はそれほどの主張がありません。
ボーカルは中央で目の前から一歩下がったあたりの位置に。各楽器の位置にも変化が出てきました。耳のすぐ横で鳴る物、耳のすぐ横少し離れたあたりで鳴る物、ボーカルよりも更に後ろで鳴る物、あまり深すぎない、広すぎない音場で立体感が出てきました。全体の音の見通しはかなり良くなってきましたが、低音域と中音域の輪郭がまだ甘いです。
(ボリューム43)
ボリュームを絞っても音圧があり素晴らしく良い音です。音場の広がりに変化はありませんが、ささやくような、今までにに聴いたことのないような音や、フェードアウトしている途中で今まで気が付かなかったコーラスが入っていたり、解像度が更に高くなった感じです。一粒一粒の音に濃密で煌めく透明感を感じます。今まで少しぼやけていた音の粒がクッキリ見える感じです。目の前に繊細にそしてドッシリとした音を聴かせてくれます。音の方向性はこれで決まりでしょう。
予想通り同メーカーのDACチップ(ES9218P)積んだAP80Proと音の傾向がそっくりです。しかし、その音質は軽く5倍は良いと感じます。
(ボリューム43)
AKG N5005から今まで聴いたことの無いような切れのいい重低音が出だしました。適度に締りがあり、他の音を邪魔しない深い重低音です。ここに見通しの良い中音域とキラキラした高音域が乗り、スーッと短めに伸びます。今まで少し埋もれ気味だった打楽器が、繊細で切れの良い音に変わりました。ピアノ・ギター・ストリングスなどの音も更にクッキリと美しく、今まで聴こえなかったボーカルやコーラスの小さな声も美しく聴こえます。AKG N5005がこんなにパンチがあって更に繊細で美しく聴こえるのは初めてかもしれません。M6 Ver.21はアンプの性能も良く、ESSのDACとの組み合わせに関しても予想以上に良いと思います。
(ボリューム40)
ボリューム40でも十分満足できるようになりました。もっと心を揺さぶりたければ45くらいまで上げてもOKです。音場は左右に少しと奥行きが少し出ました。各楽器の位置も立体的になりました。重低音~中音域の見通しも更に良くなりました。ボーカルやコーラスも更に美しく、そして凄いのが高音~超高音域です。余韻が美しく空気の間を伸びて行くようです。エージング250時間あたりから急に良くなってきた気がします。この辺はコンデンサーやアンプのエージングがシッカリ出来たからだと思いました。まだまだ音が変わってくる気配もあります。特に山下達郎楽曲が見違えるようにカッコよくなり感動です。迫力もクリア感もあり重低音~高音域までキッチリ出ています。山下達郎は未だハイレゾ音源を出していませんが、CD音源でも十分感動的です。AKG N5005とM6 Ver.21の相性は相当良いです!
【音質】 ★★★★★ 5.0
【音場】 ★★★☆☆ 3.0(普通)
【音圧】 ★★★★★ 5.0
【価格】 ★★★★★ 5.0
【操作性】 ★★★★★ 5.0
【スペック】 ★★★★★ 4.0
【総合評価】 ★★★★★ 5.0
■いろいろなイヤホンで聴いてみる
手元に残っているイヤホンでM6を聴いてみます。
【イヤホン:AKG N5005】
【相性評価】 ★★★☆☆ 3.5
【イヤホン:AKG N40】
手持ちのイヤホンの中では最もウオーム感が強く、悪く言うと”モワット”した感のあるFW1500ですが、M6 Ver.21との組み合わせにかなりスッキリとした音になります。しかし、この包み込まれるような暖かい音、そして重低音とバスドラの迫力はたまりません!
実は、このRHA CL2 Planarは最近あまり出番がありませんでした。それでも、かれこれ500時間以上は利用しています。今回M6の評価にあたり長時間利用していますが、どうも、音が少しづつ変わっている気がします。
【イヤホン:FiiO FH7】
【ヘッドホン:AKG K371-Y3】
【ヘッドホン:FOSTEX TH610】
【総括】
ESSのDACチップ(SHANLING M6 Ver.21:ES9038Q2M)+オペアンプは、濃厚で繊細で乾いた切れの良い美しい音を出します。音圧もあって、解像度も高くて、とても見通しの良い音質は素晴らしいです。わたしの手持ちの全てのイヤホンはM6によって本領を発揮していると思いました。イヤホンにもよりますが、特に重重低音と超高音域の表現が素晴らしいです。そして、各楽器の細やかな演奏やクッキリとしたボーカルにはいつまでも耳を傾けていたくなります。音の粒が見えるようで「繊細なのに濃厚」そんな美しい音質に大満足です!
ESSのDACチップ(AP80Pro:ES9218P[アンプ内蔵型])はESSの入門マシンとして、エントリーマシンにもなりえる素晴らしい音質を持ちます。SHANLING M6 Ver.21はその音質を更に「繊細に、解像度を高く、見通しを良く、音場と奥行きを広げ、重低音~超高音域をアップグレード」したと思って頂ければいいです。また、SHANLING M6 Ver.21を聞いた後すぐにAP80Proも聴いて見ても音質が酷く劣化したとは感じません。少し音が近い分、音圧なんかはAP80Proの方が上に感じます。AP80ProはESSのDACチップを知るのには丁度いいマシンかもしれません。ただ、最近は持ち出す時も邪魔にならないM6 Ver.21ばかりで、AP80Pro の出番が全くありません。
AKMのDACチップ(Fiio M15:AK4499EQ HiBy R8SS:AK4497)+オペアンプは、深く澄んでクリアに、そして高音域はどこまでも伸びて行き、一音一音が透明感のある感動的に美しい音をだします。音楽を聴くというより感じると言った方が良いかもしれません。ESSのDACは勿論どんな音楽も行けますが、クラシックやジャズなどのアコースティックサウンド系に関してはAKMのDACの方がより美しく感じました。
最近は、同じ曲をESS系とAKM系を交互に聴いたりして堪能しています。
SHANLING(シャンリン) M6 Ver.21は非常にお買い得なデジタルオーディオプレーヤーと感じます。
※内容はあくまでも個人的な考えですのでご了承ください。
参考程度にお読みいただければ幸いです。


























































