2024年2月4日日曜日

AVIOT(アビオット)TE-ZX1-PNK(ピヤホン7)を購入しました。「ダイナミックドライバー+平面磁気駆ドライバー+BAドライバーx3」の音質はいかに!評価レビューします。

 

【はじめに】

今回、TE-ZX1(ピヤホン6)をベースに開発したと思われる「新開発“トライブリッド5ドライバー”システム」を搭載した「TE-ZX1」が発表になり。さらに「TE-ZX1」をピエール中野が監修した「TE-ZX1-PNK(ピヤホン7)」を登場しました。

前回のTE-ZX1(ピヤホン6)は1種類のみで通常モデルはありませんでした。今回は「通常モデル:TE-ZX1」と「PNKモデル:TE-ZX1-PNK(ピヤホン7)」が存在します。また、興味深いのは価格で、同じ金額なのです。私の中では「ピヤホンの方が価格が高い」とあたりまえに思っていたのですが、これはいったい何を意味するのでしょうか?気になります。

現在、TE-ZX1(ピヤホン6)を所有しています。「ダイナミックドライバーでより低音域を」「平面駆動ドライバーでより高音域を」そんなコンセプトで、低音と高音は文句なし!感動の音質です。ただ、個人的には、後ほんの少しだけ「ボーカルの押し出し、中音域の解像度が欲しい」とも正直感じています。

さて、「TE-ZX1-PNK(ピヤホン7)」はどんなコンセプトでしょうか?是非「ダイナミックドライバーに重低音~低音域の帯域を割り振る」「平面駆動ドライバーに中音域の帯域を割り振る」「BA型ドライバーに中音域~超高音域の帯域を割り振る」そんな完全無敵なチューニングを期待をしています!


メーカーキャッチコピー

「TE-Z1PNK(ピヤホン6)」で搭載していた平面磁気駆動型1基とダイナミック型1基に加え、バランスドアーマチュア型3基の計5基ものドライバーを搭載。圧倒的な情報量により、ピエール中野氏が「まるで音のシャワーを浴びているよう」と感じるほどのダイナミックでトランジェント特性に優れたサウンドを実現したベースモデル「TE-ZX1」。ピエール中野氏コラボモデル「TE-ZX1-PNK(ピヤホン7)」では、ピヤホンの特徴である低音の質感にこだわったサウンドチューニングを施しました。ピエール中野氏のこだわりが詰まった「うねるような低音」をお楽しみください。

ポイントとなる特徴

・圧倒的な情報量による高音質と、深く、動きのある低音を実現
・積層造形技術を使用した音響設計と優れた装着感
・カスタムIEMでも使用される金属製ノズル採用
・圧倒的な情報量と最小限のDSP処理により実現した高鮮度でダイナミックなサウンド
・ワイヤレスでハイレゾ音源を楽しめる、LDAC搭載
・圧倒的な高音質に没入できる静寂
・安心の長時間再生


仕様

■トライブリッド5ドライバー
 (10mmダイナミック+平面磁気駆動型+BAx3)
■通話用内蔵マイク:高性能MEMSマイクx2
■バッテリー容量:イヤホン片耳 70mAh、チャージングケース 400mAh
■最大通話時間:約4時間
■最大連続再生時間:イヤホン単体 約8時間
 チャージングケース併用時 約20時間
 ※ 使用環境により変動する可能性があります
■イヤホン本体充電時間:約1.5時間
■チャージングケース充電時間:約1.5時間
 ※ 約10分の充電で最大60分再生可能な急速充電対応
■充電ポート:USB Type-C
■防水性能:IPX4相当※イヤホン本体のみ
■Bluetooth version:5.3
■マルチペアリング:8デバイス
■マルチポイント:2デバイス
■対応コーデック:AAC,SBC,LDAC
■対応プロファイル:A2DP,HFP,HSP,AVRCP
■ノイズキャンセリング:搭載
■高音質ハイレゾ対応:帯域不明
■同梱物
シリコンイヤーピース:S-short/S-tall/M-short/M-tall/L/XL 各サイズ1 、ウレタンイヤーピース:M/L 各サイズ1、USB Type-Cケーブル1本、ユーザーマニュアル、製品保証登録カード、セミハードケース、カラビナ
■専用アプリ「AVIOT SOUND ME(AndroidiPhone)」
※詳しくはメーカーホームページをご確認ください


購入

★AmazonAVIOT TE-ZX1-PNK(ピヤホン7)

ハイブリッドアクティブノイズキャンセリング ワイヤレスイヤホン トライブリッド5ドライバー ピエール中野氏完全監修 ハイレゾ対応 イヤホン BAドライバー 平面磁気駆動型ドライバー 金属製ノズル採用 積層造形技術使用 マルチポイント対応 最大20時間再生 IPX4防水 医療用シリコンを採用

★AmazonAVIOTのストア

★AVIOT ONLINE MALL商品コーナー



【開封】

2024年2月2日に到着しました。いつものサル顔がぁ!(笑
本体トップのデザインは違いますが、ケースも本体もTE-ZX1(ピヤホン6)にそっくりですね。多分ほぼ一緒ですね。後で比べてみます。フィルタ部分がTE-ZX1(ピヤホン6)よりもカッコいいいです。ただ、BA型ドライバーx3を押し込む関係上金属ノズルが極太の様です。普段使っているイヤーチップが入るか心配です。


接点保護のシールの「ペロン」が見えます。
これをはがさないと何かと問題が起きます。

的確なタップが出来そうなTPOです。




TE-ZX1-PNK(ピヤホン7) と TE-ZX1(ピヤホン6)の外観

ノズルの太さを覗くと、充電の接点を含みほぼ同じ筐体です。お互いのケースを入れ替えてもチャンと収まるし充電も出来ました。
TE-ZX1-PNK(ピヤホン7) と TE-ZX1(ピヤホン6)

TE-ZX1-PNK(ピヤホン7) と TE-ZX1(ピヤホン6)

TE-ZX1-PNK(ピヤホン7) と TE-ZX1(ピヤホン6)

TE-ZX1-PNK(ピヤホン7) と TE-ZX1(ピヤホン6)

TE-ZX1-PNK(ピヤホン7) と TE-ZX1(ピヤホン6)

TE-ZX1(ピヤホン6)のケースにTE-ZX1-PNK(ピヤホン7)の本体を入れる

TE-ZX1-PNK(ピヤホン7)のケースにTE-ZX1(ピヤホン6)の本体を入れる




【イヤーチップ交換】

TE-ZX1-PNKはノズルに近い部分にBA型ドライバーが配置されているので少し心配していたのですが、不安が的中しました。やっぱりノズルが太く、お気に入りの「AZLA(アズラ) SednaEarfit MAX」が入りませぇん~!なにか検討しないといけません。
そう言えば、BA型ドライバーが2個ノズル部に配置されたTE-BD21j-ltdpnk(ピアホン5)もノズル部分が太くイヤーチップを入れるのに少し苦労しましただ、TE-ZX1-PNKはさらに太いです。



色々引っ張り出して付けてみましたが、SpinFit スピンフィット CP360の(L)がグイグイ行くと何とか入りました。当分これで様子を見ます。安定感もあるし装着感も良いし密閉度も高いです。耳から出す時に傘が逆さまになる事が無いので丁度いいサイズの様です。低音~高音域まで良く出ます。ピヤホン6もそうですが相変わらず本体は大きいです。しかし、シッカリ安定しており落ちる事はありません。





【サウンドガイダンスの変更】

TE-ZX1(ピヤホン6)の時にインストールしている「SOUND ME」がそのまま使えます。「中野雅之」のサウンドガイダンスに変更します。接続時には「ク~ル」、停止・再生時のタップ音は「びゅン」、ダブルタップ「ぼっ」、トリプルタップ「ぴっ」、ボタン長押しで「はぁ~」「ぶしゅ~ん」「ピッ」みたいな雰囲気で音が出ます。個人的にはTE-ZX1(ピヤホン6)のお姉さんの声の方が良かったです。あと、メニューで少し気になる所もあります。

①メニューの中に「本体アップデート」がない
②音声ガイダンスを日本語に出来ない
③「中野雅之」の音を外せない

2024年2月アップデートで対応になりました



アップデート後

ボイスガイダンスで「日本語」に変更したら
可愛いお姉さんの声がやってきました!
音による操作の内容を覚えなくてよくなり助かりました







【タッチ・タップ】

TE-ZX1-PNK(ピヤホン7)のタッチ・タップの反応はすこぶる良く、TE-ZX1(ピヤホン6)よりもかなり安定していると感じました。




【聴いてみる】

評価に使う楽曲

評価にはいつものようにYouTubeの「お洒落なミュージック」に掲載しているような楽曲を使います。音源データのサンプリングレートは(44.1kHz)(48kHz)(96kHz)(192kHz)のハイレゾがメインです。ファイル形式はFLAC又はAACです。


プレイヤー

いつもの「Neutron Music Player」を使用します。
設定等が複雑ですが、機能が多く音質が良いです。WindowosPC版も存在しており、私の手持ちの全ての端末で統一できます。

ノーマライゼーション(OFF)
イコライザー(OFF)に設定




プレイヤー(スマートフォン)について

TE-ZX1-PNKの対応コーデックは「LDAC」と言うこともあり
Google Pixel 8 Pro」をメインに音質を確認したいと思います。

「Google Pixel 8 Pro対応コーデック」
コーデック サンプリング  ビットレート
SBC 48kHz/16bit         192kbps
AAC 48kHz/16bit         非公開
aptX 48kHz/16bit         384kbps
aptX HD 48kHz/24bit     576kbps
aptX Adaptive 48kHz/24bit     280kbps~420kbps可変
aptX Adaptive 96kHz/24bit     260kbps~640kbps可変
LDAC         96kHz/24bit     990kbps/660kbps/330kbps
aptX Lossless           44.1kHz/16bit     最大1200kbpsでビットレート可変
LC3 48kHz/32bit         16kbps – 320kbps
LC3(plus) 96kHz/24bit         16kbps – 320kbps
※Pixel 8 ProはLE Audioには対応の様ですが、現在はまだテスト期間の様です。



聴いてみる(LDAC) <エージング0時間>

まずエージング0時間でのファーストインプレッションです。なるほど!想像通りではあります。TE-ZX1(ピヤホン6)の音質の上に、やたら解像度の高い中高音域がドンと乗っかっています。ただ、エージング0時間段階では低音はボケているし高音域は耳に刺さるし、音場も広くありません。

中音域
ハッキリ言って凄いです。ダイナミックドライバー・平面駆動・BAドライバーがミックスして総動員で出している感じです。現在は見通しも悪く解像度も粗いですが、エージングが進めば凄いことになること間違いなしでしょう。

低音域
現状、中音域に埋もれボケた低音です。切れもなくパッとしません。

高音域
中音域と高音域が同一線上で境目なくなっている感じです。高音域が共鳴するように伸びても行きません。TE-BD21j-ltdpnk(ピアホン5)が搭載していたKnowles[ノウルズ]製のBA型ドライバーが出す「キラキラ・シャリシャリの抜けて行くような高音」では無いです。どちらかと言うとTE-J1が搭載していたBA型ドライバーの少し硬めのクリアな音に似ています。今後のエージング変わると思いますが。

音圧
それはもう凄い。

解像度
現在は全体的にエージング0時間の為、ぼやけています。ただ、かなり高いと思います。

音場
現在の所広くないです。


気になるところ
各ドライバーのそれぞれの方式、素材や形状の違いによる、音の違いがよく分かります。
また、ぞれのドライバーのエージング時間が違うため現在は非常にバランスが悪く、BA型ドライバーの音ばかりが強調されています。
現段階では、中音域の強さばかりが目立ちます。どんな楽曲を聴いても物凄い押しの強さで音が鳴ります。ボーカルもグイグイ前に出てきます。高音域は楽曲によっては刺さり気味で、長時間音楽を聴いていると結構疲れます。全体的に団子状態の音で、繊細さは無く、見通しも悪く本領発揮には相当エージングが必要ですね。



聴いてみる(LDAC) <エージング10時間>

・まだフォーカスが甘いですが、楽曲にっては太い低音が出だしました。
・中音域と高音域の後ろに位置する低音域が認識できるようになりました。
・金属的音質のBA型ドライバーが少し馴染んだようで耳への刺さりが減少です。
・前に出て来る押し出しの強い中音域が落ち着き、見通しも良くなりました。
・繊細な音もシッカリと聴きとれ出し、高い解像度を感じる事ができます。
・音場が少し広くなりました。奥行きも少しだけ深くなった感じです。

全体的に押しの強い中高音域が少し下がってくれたので聴きやすくなりました。耳の疲れも緩和されてきました。



聴いてみる(LDAC) <エージング20時間>

・音場が左右に少し広がり奥行が全体的に少し下がった感じになりました。
・全体的な抜け感が良くなり輪郭がシッカリしてきました。
・低音・中音・高音のバランスが少し良くなってきました。
・高音域の耳への刺さりはゼロでは無いですが、更に少なくなってます。



聴いてみる(LDAC) <エージング30時間>

・中音域の見通しが更に良くなり抜けも良くなってきました。
・高音域の耳への刺さりは楽曲によっては出る事があります。
・いままで中音域の陰で聴こえなかった低音がシッカリと聴こえだしました。
・高音域に少しキラキラ感が出てきました。アコースティックギターが綺麗!
・音場は更に左右に広がります。楽器の位置もしっかりと分かります。
・ボーカルが非常にシッカリと安定しています。



聴いてみる(LDAC) <エージング50時間>

・BA型ドライバーの位置が更に溶け込み自然な感じになりました。
・高音域の耳への刺さりは、ほぼ無くなってきたように感じます。
・若干ボアついてますが、重低音も出だしてます。
・中音域も更に見通しがよくなり、更に繊細細かな音まで出ています。





【イヤーチップ交換】 AZLA(アズラ)再び

最初「AZLA(アズラ) SednaEarfit MAX」がどうしても入らず断念しました。でもどうしても諦めきれません。何故なら私の耳には相性が良いようで、スピンフィットよりも低音と高音がより出るからです。で、手持ちのAZLA(アズラ) を眺めていてある事に気が付きました。実は「SednaEarfit MAX」には2種類存在します。傘の高さが長めの通常タイプ「SednaEarfit MAX」と、充電ケース内が狭く通常イヤホン用の軸の長さではケースが閉まらない完全ワイヤレスイヤホン用に軸部と傘部を短くした「SednaEarfit MAX for TWS」とです。そしてよく見るとそれぞれ内径が違いました。
「SednaEarfit MAX」がφ3.6㎜、「SednaEarfit MAX for TWS」φ3.8㎜なのです。コンマ2㎜の差ですがひょっとしてノズルの太いピアホン7に入るかもしれません。

SednaEarfit MAX for TWS
まずはMLサイズで試します
少し苦労しましたが入りました!

ハチの巣フィルターが、かなり広がってます(笑
ケースにも全く問題なく収まります
音を聴いてみました。
低音も高音も良く出ます。ただ、あくびをすると音が変化するので少し密閉度が低そうです。試しに、Lサイズに交換してみました。低音アップ、高音も綺麗!あくびをしても音の変動は少ないです。これが私に合うサイズの様です。

  [イヤーピース M/ML/Lサイズ各1ペア]

 [イヤーピース Lサイズ2ペア]

 [イヤーピース MLサイズ2ペア]

 [イヤーピース Mサイズ2ペア]



聴いてみる(LDAC) <エージング80時間>

イヤーチップ交換で音質がさらに良くなりました。
・よりBA型ドライバーの中音域が馴染み見通しが良くなりました。
・中音域がシッカリ主張していますが、低音域も高音域も存在感が半端ないです。
・高音域においてBA型ドライバーの特性である「キラキラ」感が出ています。
・繊細で柔らかい中高音になって来ました。聴き疲れも全くなくなりました。
・音場が横に広がり平面駆動の特徴的なスーッと伸びて行く余韻が出ています。
・低音域が持ち上がりました。重低音の切れも出ています。
・低・中・音の認識が更にシッカリ出来るようになりますた。
エージングの時間経過による音の変化もありますが、AZLA(アズラ)の威力もプラスされています。やはり「イヤーチップ選び、サイズが耳に合う合わない」は重要です。



聴いてみる(LDAC) <エージング100時間>

・高音域の煌めき・共鳴・外への伸びなどがより分かりやすく繊細に聴こえます。
・中音域はより全体と一体感が出ており、出しゃばることなく存在感があります。
・低音域が更に出ます。バスドラは最高です。楽曲によっては重低音も出てます。
・音場も少し広がりました。高音域の伸びやよくなったので共鳴も綺麗です。
・奥行きも少し出てきました。全体的に半歩ほど下がった位置で非常に聴きやすいです。

基本的な「聴いてみる」はここで一旦終了します。
ただ、劇的に何かが変わったらまた報告します。




【TE-ZX1-PNK(ピヤホン7) Vs TE-ZX1(ピヤホン6)】

①TE-ZX1-PNK(ピヤホン7)はTE-ZX1(ピヤホン6)は正常進化化なのか?
②TE-ZX1-PNK(ピヤホン7)があればTE-ZX1(ピヤホン6)は不要なのか?

この2点を独断と偏見で考えてみたいと思います。

(ピヤホン7)
5ドライバー(10mmダイナミック+平面磁気駆動型+バランスドアーマチュアx3)

(ピヤホン6)
2ドライバー(10mmダイナミック型ウーファー+平面磁気駆動型ツイーター)

それぞれのケースに間違えて入れても「シラーっと鎮座」する面白さ(笑

ケースはTE-Z1PNK(ピヤホン6)のもの

ケースはTE-ZX1-PNK(ピヤホン7)のもの

①TE-ZX1-PNK(ピヤホン7)はTE-ZX1(ピヤホン6)は正常進化化なのか?

・ハードウェア的に考えるとピアホン7は「ピアホン6の(10mmダイナミック型ウーファー+平面磁気駆動型ツイーター)に(バランスドアーマチュア型3基)をプラスしている」これは正常進化だと思います。

・音質的に考えるとピアホン6は「深い重低音と透き通る超高音が魅力!ただ、中音域に若干の迫力不足を感じる事もある」と言うのが個人的な感想です。ピアホン7は単純ではありますが「ピアホン6に中音域をプラスし解像度を更にアップさせる」とうコンセプトではないでしょうか?そう考えると、やはり音質的にも「正常進化」だと思います。

・ピアホン7は搭載されている、3基それぞれのBA型ドライバーの帯域を公表していません。しかし、レイアウト図を見る限り、「中音域x2、高音域x1」ではないかと感じています。また興味深いのはBA型ドライバーの音を出す(ノズル)がダイナミック型+平面磁気駆動ドライバーの方を向いてます。これは多分「BA型ドライバーの金属音や中高音域ばかりが強調されるのを防ぎ、音の帯域の分離感や段付きを無くすため」だと思います。逆に向ける事によりBA型ドライバーの中高音域が程よくミックスされ段付きの無い自然な音が出る様にチューニングしているのではないでしょうか?また、全ての音がシッカリと中心から均一に聴こえる事にも貢献していると思います。



②TE-ZX1-PNK(ピヤホン7)があればTE-ZX1(ピヤホン6)は不要なのか?

小一時間、同じ楽曲をピヤホン7とピヤホン6で交互に聴いています。結論から先に述べると、あくまでも個人的な意見ですが「ピヤホン7を購入しても、ピヤホン6は不要にはならない!」です。

ピアホン6:穏やかで美しく広い音場で、深く迫力のある切れの良い重低音~低音に没頭し、伸びの良い高音域に癒されます。「静寂の中で音楽に没頭できる」そんな独特な世界観があります。
ピアホン7:解像度は非常に高く、特に女性ボーカルは美しくドラムスがはじけます。重低音・低音・中音・高音・超高音域の全てをバランスよく堪能できる数少ないイヤホンでしょう。

結論

「圧倒的な音圧と全ての帯域を表現できる」パーフェクトなのがピアホン7です。解像度が非常に高く、優れた中音域と低音域・高音域が同時に存在しています。

ピアホン6は例えば「低音と高音域を主役に置き、静寂の中で唸る重低音にニヤニヤ出来る」そんな音造りだと感じました。個人的には「ピヤホン7はピヤホン6からの正常進化ですが、音質や感じ方は別物」と考えます。ピヤホン7をシッカリ聴いた後にピヤホン6を聴いた時に一瞬「音数が少ない?」と感じますが、すぐピアホン6の静寂でありながら迫力のある世界に引き込まれます。

また、全くの個人的妄想ですが・・・もともとBA型ドライバーを積む予定でピアホン6開発をしていたが、BA型ドライバーを搭載する前に『おぃおぃ!BA型ドライバーが無くても凄い良い音だな!”ぶっちゃけ”これでも出しちゃう?!』とかいう話になったのではないでしょうか。そうするとピアホン6に通常版が無いことや、本体もケースもピアホン7とほぼ同じと言う事にも何となく納得できるのです。本当はピアホン6は世の中に出る予定が無かったのかもしれません。そうなると希少価値ですか?(笑

私はAVIOTさんの回し者では無いですが、「ピヤホン7とピヤホン6」の2台持ちが”しあわせ”になれるかもしれません。私は幸せです(笑




【Noble FALCON MAX Vs TE-ZX1-PNK(ピヤホン7)】

この、2点は2024年を代表する商品で、私は「愛を込めて」こう呼びます!
「完全変態ワイヤレスイヤホン達!」FALCON MAXはNEW変態、ピヤホン7は正統派変態となります。冗談はさておき、この2つは構造も音質も見た目のデザインも全く違います。しかし、結論から言うとどちらも最高なのです。

特にFALCON MAXは「MEMSドライバー」と言う今までとは全く違う仕組みで音を出す仕組みを搭載しています。詳しくはFALCON MAXのブログをお読みください。


Noble Audio(ノーブル オーディオ) FALCON MAX
■ドライバー詳細: xMEMS製 Cowell MEMS Driver 1基
          10mm径 Dual-Layered LCP Driver 1基
■再生周波数帯域: 20Hz – 48kHz



AVIOT(アビオット) TE-ZX1-PNK(ピヤホン7)
■ドライバー詳細: 10mm径 ダイナミック型ドライバー 1基
          平面磁気駆動型ドライバー 1
          バランスドアーマチュア型ドライバー 3基
■再生周波数帯域: 不明(多分15Hz – 40kHz程度)

それでは比較してみます
スマホはGooglePixel8Pro (コーデックはLDAC)

性能比較 Noble FALCON MAX AVIOT TE-ZX1-PNK
デザイン 日本にはあまりない有機的なヌルヌル・ツルツルなデザイン
イメージ:「エイリアンの頭」「カナブンの背中」
メカニカルで重厚、ガシェット感に溢れ日本的的なデザイン
イメージ:「ガンダム的」「モビルスーツ」
ドライバ 10mm Dual-Layered LCPx1
xMEMS製 Cowell MEMSx1
10mmダイナミックx1
平面磁気駆動型x1
バランスドアーマチュアx3
Bluetooth Bluetooth Ver.5.3 Bluetooth Ver.5.3
コーデック SBC,AAC,AptX,LC3
aptX Adaptive
Low Latency
aptX Lossless
LDAC(96kHz/24bit)
SBC,AAC
LDAC(96kHz/24bit)
ホワイトノイズ ほぼなし ほぼなし
ノイズ
キャンセリング
あり(効き目:自然)
ON/OFF音質変化:低
あり(効き目:自然)
ON/OFF音質変化:低
電波干渉時の挙動 ほぼない ほぼない
マルチポイント
2つの端末に同時接続
あり あり
タッチスイッチ
の操作性
良い
タップ音なし
良い
タップ音あり
周波数特性 20Hz-48,000Hz
※噂では
SoC:QCC5171の再生帯域の最大値が48kHzらしい。もっと対応の広いSoCならもっと高いところまで出るのでしょうか?
不明ですが多分最低でも
20Hz-40,000Hzでしょう。ひょっとしたら
10Hz-45,000Hzくらいかもしれません
DAC・アンプ SoC:QCC5171 不明(多分中国)
Qiワイヤレス充電 対応 非対応
装着センサー 非対応 非対応
フィット感 見た目と違いかなり良い 良好
イヤーチップ ★AmazonAZLA SednaEarfit MAX(M) ★AmazonAZLA SednaEarfit MAX for TWS(L)
バッテリー イヤホン単体 約5.5時間 イヤホン単体 約8時間
防滴仕様 IP54 IPX4
着脱時の落下率
いずれも気を抜くと
落ちる可能性は
あります
ケースから出しにくく、本体が滑りやすく落下の可能性も高い ケースから出しやすいが、ケース自体が滑りやすい
重量
約5.5g 不明
メーカー通販価格
あくまでも参考価格
価格39,600円前後
★AmazonNoble Audio FALCON MAX NOB-FALCONMAX-B
価格49,500円前後
★AmazonAVIOT TE-ZX1-PNK ピヤホン7
音質比較
音場
ワイヤレスイヤホンは
ビットレートの関係か、
たいてい場が頭の周りで
”こじんまり”広がります
それを基本3とします。
音場レベル5
左右も奥行きも広く本当に3D
的空間を感じます。球体の空間をイメージできます。比較的音場が広いと音圧が拡散してしまいがちですが全くそんなことはありません。共鳴は楽曲に忠実で更に自然です。
音場レベル5
端っこの方で鳴る微かな高音も認識できます。自然な共鳴も素晴らしいです。奥行きはあまり感じませんが、左右上下に程よくあります。
音圧 音圧レベル5
十分な音圧があります。迫力満点、古い楽曲であろうが、サンプルレートの低い楽曲であろうが、ゲインの低い録音であろうが圧倒的なパワーを感じます。
音圧レベル5
こちらも十分な音圧があります。迫力満点、古い楽曲であろうが、サンプルレートの低い楽曲であろうが、モヤモヤした楽曲も蘇ります。
解像度 解像度レベル5
何と言いますか、今までとは全く感覚の違う解像度の高さです。圧迫感の無い威圧感の無いさらりと高い解像度を出します。ばBA型ドライバーでも歯が立たない繊細で微細な解像度です。ビックリ仰天のMEMS Driverの解像度です。
解像度レベル4.8
ダイナミックと平面磁気駆動のドライバーにバランスドアーマチュアドライバーが合わさる事により飛躍的に高い解像度が出ています。完全ワイヤレスイヤホンでここまででえるのは希少でしょう。ただ、高音域の解像度はMAXのMEMSに負けてる。
クリア感
抜け感
柔らかさ
クリアな空間の中に、非常に抜けがよく、そして非常に柔らかく乾いた良い音を出します。この辺りは好みでしょう。 クリアで抜けも良いです。全体的に若干硬めの音質です。キンキンする訳ではありません。この辺りは好みになります。
高音 今まで聴いたことの無いようなシンバルの音やギターの弦の響きなどが、いとも簡単に聴こえてきます。しかも自然にビックリです。 平面磁気駆動型ドライバーの「スーッ」と伸びる高音や、BA型ドライバーの「キラキラ」の高音が非常にバランスよく心地よく聴こえます。
中音 若干高音寄りの中音域に感じます。全く不満はありません。ドライバーは2つなのにチューニングが見事です。 非常に解像度が高く全ての中音域が美しく濃厚です。特に女性ボーカルの美しさは見事。
低音 深く、切れがあり、ズシンと来る低音が素晴らしいです。さすがノーブルです。低音が見事! 過剰ともいえる非常に好みの重低音が出ます。さすがピアホンです。文句なし!
打楽器 全域において全く文句なし 全域において全く文句なし
ボーカル 男女ボーカルもシッカリと美しいです。全体的に柔らかで心地の良いボーカルです。何時までも聴いていた。 男女ボーカルもシッカリと美しいです。中音域にパワーがあるので。どんなボーカルも生き生きします。
相性の良い
楽曲ジャンル
EDM、ロック、ポップス、フュージョンなどが似合います。オールラウンドですが、特にEDMなどは相性が良いと思います EDM、ロック、ポップス、フュージョンなどが似合います。オールラウンドです。
一押しポイント 何と言っても MEMS Driverの新しい音でしょう
何と言いましょうか、淡々と正確に高い周波数帯域まで、全く揺らぐこともなく平然と音を出す新しさがあります。ヘタをすると無機質な音になりそうですが、そこはダイナミックドライバーで見事に補っています。
正直MEMSは今後のスタンダードドライバーの一員にのし上がってくると思います。あと、とにかく色々な音がガッツリ出ているのですが、全く疲れません。不思議です。
よくもここまで多ドライバーをまとめたなと思います!
エージング前、初めて音を聴いた時、正直グチャグチャな音で「大丈夫なの?」と心配しました。しかし、今は素材も構造も違う5ドライバーをよくもここまでまとめたなと感心してます。高い解像度、一体感、迫力、そして美しい音質は素晴らしいです。ただ、最初は色々な音が常に全力で出て来るので、若干音疲れする事もあります。しかし、更なるエージングで改善されます。
デメリットと感じる所 やはり「取り出しにくい」「おとしそう」「バッテリ持続時間」でしょうか。価格が高い。 ノズルが太くイヤーチップ交換が大変。ケースが滑って落とそう。価格が高い。
総合評価 ★★★★★5.0 ★★★★★5.0
比較の結論

■抜け感・解放感
FALCON MAX >> TE-ZX1-PNK(ピヤホン7)

■音の柔らかさ
FALCON MAX >> TE-ZX1-PNK(ピヤホン7)

■音の乾き
FALCON MAX > TE-ZX1-PNK(ピヤホン7)

■音の繊細さ
FALCON MAX => TE-ZX1-PNK(ピヤホン7)

■音場:左右への広さ 
FALCON MAX =< TE-ZX1-PNK(ピヤホン7)

■音場奥行 
FALCON MAX >  TE-ZX1-PNK(ピヤホン7)

■音場上下 
FALCON MAX > TE-ZX1-PNK(ピヤホン7)

■解像度の高さ
FALCON MAX = TE-ZX1-PNK(ピヤホン7) 

■スピード感
FALCON MAX = TE-ZX1-PNK(ピヤホン7) 

■低音の深み 
FALCON MAX < TE-ZX1-PNK(ピヤホン7) 

■中音の厚み
FALCON MAX << TE-ZX1-PNK(ピヤホン7) 
※これはもう圧倒的にPNK

■中音・高音のキメの細かさ
FALCON MAX => TE-ZX1-PNK(ピヤホン7) 
※どちらも十分にきめ細かいのですが、MAXは別次元の細かさ。

■高音の煌めき
FALCON MAX < TE-ZX1-PNK(ピヤホン7) 
※PNKのBA型ドライバーが良い仕事をしています。

■高音の余韻・共鳴 
FALCON MAX < TE-ZX1-PNK(ピヤホン7) 
※PNKの平面磁気駆動型ドライバーが良い仕事をしています。

■押しの強さ・迫力 
FALCON MAX < TE-ZX1-PNK(ピヤホン7) 
※MAXよりもPNKの方が中音域の押しが強い分迫力がある。

■音質のナチュラル度 
FALCON MAX > TE-ZX1-PNK(ピヤホン7) 
※楽曲によっても雰囲気が変わります。MEMSドライバーの音については意見が分かれる所でしょう

■音質のトータルバランス 
FALCON MAX = TE-ZX1-PNK(ピヤホン7) 
※いづれもエージング100時間を超えた辺りからバランスが安定してきます。

■没入感
FALCON MAX = TE-ZX1-PNK(ピヤホン7) 
※どちらもエージング中は長時間音を聴くことに対して、疲れる事が多くありました。しかし、エージングが進むにつれ、疲れる事はなくなってきます。

■各ドライバーの一体感
FALCON MAX = TE-ZX1-PNK(ピヤホン7) 

■古い楽曲のリフレッシュ度
FALCON MAX = TE-ZX1-PNK(ピヤホン7) 

■コストパフォーマンス
FALCON MAX = TE-ZX1-PNK(ピヤホン7)  

■個人的な好み
FALCON MAX = TE-ZX1-PNK(ピヤホン7)  


FALCON MAX と TE-ZX1-PNK(ピヤホン7) に関しては、多ドライバーの方式、各メーカーの考えるチューニングが違うので、音質は全く違います。「どちらの音が良いのか?」ではなく「どちらの音が好きか?」と言う事になります。

 正直「どちらも大好き最高!」と言う結論です。



【総括】

音を出す仕組みも、素材も全然違う「ダイナミックドライバー・平面駆動ドライバー・BA型ドライバー」最初はちょっとBA型ドライバーの音がキツ過ぎたり、全体の音がゴチャゴチャしてて不安もあったのですが、エージングが進むと、全てがバランスし、違和感もなく、あたかも一つのドライバーの様に音が鳴りだします。

TE-ZX1-PNK(ピヤホン7)を購入する前は『(ダイナミックドライバーに重低音~低音域の帯域を割り振る)(平面駆動ドライバーに中音域の帯域を割り振る)(BA型ドライバーに中音域~超高音域の帯域を割り振る)』みたいに想像していたのですが、実際に音を聴いていくうちに違うように感じてきました。多分、基本は『ピアホン6の(10mmダイナミック型ウーファー+平面磁気駆動型ツイーター)』はそのままに(中音域BA型ドライバーx2、高音域BA型ドライバーx1)をプラスしているように感じています。これにより単純に中音域の解像度が飛躍的に上がり、高音域にもキラキラ感がプラスされます。また、共鳴などの空気感は平面磁気駆動型ドライバーのツイーターをそのまま生かしており、あとは、ピエール中野さんが「中音域の状況を確認し全体のバランスを見ながら、重低音を更にチューニングした」そんな感じではないでしょうか?

TE-ZX1-PNK(ピヤホン7)は各ドライバーの物理的なレイアウトとして、一番下に「ダイナミック型ドライバー」真ん中に「平面磁気駆動型ドライバー」そして一番上に「バランスドアーマチュア型ドライバー」と言うレイアウトです。そして、音全体の出方は平面磁気駆動型ドライバーの特徴である「全ての音が横一線上に並び一気に立ち上がる感覚」がベースになっていると感じます。その感覚を中心に、重低音・低音・中音・高音・超高音の全てがバランスよく迫力もあり心地よく美しい音を出します。AVIOTに拍手です!しかし、本当に完全ワイヤレスイヤホンの進化はどこまで行くのでしょうか?

非常に高価ですが、買って損のないイヤホンでした。ご検討中の方は、迷わず購入しても良いと感じます。ぜひともハイレゾ音源をLDACで聴いて欲しいと思います。全然違いますので。



※内容はあくまでも個人的な考えですのでご了承ください。
 参考程度にお読みいただければ幸いです。