2025年6月7日土曜日

SOUNDPEATS H3(サウンドピーツ エッチスリー) Snapdragon Sound準拠 QCC3091 Bluetooth 5.4、コーデックはaptX Lossless/LDACに対応と現状最新構成です。簡単にレビュー評価してみます。


SOUNDPEATS H3
【初めに

以前SOUNDPEATS のイヤホンを購入したのは2023年7月でした。2年ぶりの購入です。どこまで音が良くなっているのか楽しみです。以前買ったのは「Air4」はインナーイヤー型でした。なので今回のカナル型の「H3」とは単純に音質の比較とは行きません。ただ「Air4」は抜けも良く」低音域・高音域ともに満足できるものでした。今回の「H3」ですが、比較的価格も安く、どこまで良い音が出るのか楽しみです。

■メーカーのキャッチフレーズ

ハイレゾ&Snapdragon Soundに準拠、ハイレゾ・ロスレス音源を自在に楽しめる

日本オーディオ協会のHi-Res認証に加え、Snapdragon Soundにも対応。コーデックにaptX Losslessを選択すれば、ワイヤレスでもCD品質のロスレスサウンドを実現。LDACを選択すると、SBCの約3倍・990kbpsというビットレートで最大24bit/96kHzのハイレゾ音源を再生できます。aptX Adaptiveを選択すれば、接続状況に応じてビットレートを自動調整する技術により、高音質と安定した接続を両立できます(注:それぞれのコーデックに対応した再生機/スマートフォンが必要です)


デュアル高性能BAドライバー+大口径φ12mm複合素材ダイナミックドライバー

2基の高性能バランスド・アーマチュア(BA)ドライバーを搭載し、高域の繊細さと中高域の明瞭さを圧倒的な解像度で再現。ボーカルや楽器の細かなニュアンスまで忠実に描き出します。低域には、φ12mmの特製PU+ウール複合素材振動板を用いたダイナミックドライバーを採用し、弾力ある深みと自然な中低音を実現。3基のドライバーを組み合わせたハイブリッド構造により、各帯域を適切に再生します。さらに綿密なチューニングを施すことで各帯域のつながりと一体感を生み出し、音場の奥行きと臨場感をも再現します。専用アプリを使えば、イコライザー機能でお好みでカスタマイズすることも可能です


ブランド史上最強55dBノイズ低減、ハイブリッドAIノイズキャンセリング

SOUNDPEATS史上最高クラス、最大55dBの騒音を低減できるハイブリッド式アクティブノイズキャンセリングを搭載、4000Hzという高帯域まで対応します。AIがリアルタイムで周囲の環境を分析し、自動で最適な抑制レベルに調整します。電車、カフェ、オフィス、自宅など、どのようなシーンでも静寂を確保し、音楽や作業に集中できる環境を提供します。余計な雑音から解放され、快適に音楽を楽しめます


6基マイクAI通話ノイズキャンセリング+人声強調外音取り込み機能

左右合計6基のマイクとAIアルゴリズムによる通話ノイズキャンセリングにより、周囲の騒音をカットしながら、あなたの声だけをしっかり相手に届けます。L型風切音軽減構造も入れており、風が吹く場所でも安心。さらにcVc 8.0ノイズキャンセリング技術を採用することで相手の声もクリアに聞こえるため、ビジネス通話やオンライン会議もスムーズに。人声強調外音取り込みモードでは、人の声が増強され、アナウンスなど必要な音だけを自然に取り込めるので、イヤホンを外さなくても周囲とのコミュニケーションや安全確認が可能です


最先端QCC3091+Bluetooth 5.4採用、遅延ゼロ感覚、安定のその先へ 

搭載されたQualcomm製の先端チップQCC3091は、Snapdragon Sound S3 Gen1プラットフォームに準拠する、超低遅延と高音質伝送を両立した次世代プロセッサー。省電力化と電波干渉耐性も飛躍的に向上しました。人混みや地下鉄などでも接続が途切れにくく、音楽も通話も途切れない信頼性を備えています。60msの超低遅延でゲーム・動画鑑賞時の違和感を大幅に低減。ストレスフリーな操作感があなたの毎日を快適にアップデートします


音質も、造形も。五感を満たす、Hi-Fiフラッグシップの極みへ

16以上の製造工程と6種類以上の高品位素材を惜しみなく投入。ノズル部分には金属メッシュとアルミ合金を融合し、陽極酸化(アルマイト)処理を施すことで、機能性と美しさを兼ね備えた質感に仕上げました。また、電磁波によるBAドライバーへの干渉を抑制することで、透き通るような高音と奥行きのある音場表現を確保しました。独自設計の筐体は人間工学に基づき、耳に自然と馴染むよう設計。わずかなズレも起こりにくく、長時間のリスニングでも快適な装着感が持続します。さらに、透明感あふれるクリスタルライクなシェルからは、緻密に構成された内部構造が透けて見え、まるで“音の工芸品”のような雰囲気。細部にまで宿るSOUNDPEATSのこだわりを感じていただけます






仕様

・ドライバー

(低域)φ12mmダイナミックドライバーx1
    (特製PU+ウール複合素材振動板)
(中域)高性能BAドライバー x1
(高域)高性能BAドライバー x1

・ノイズキャンセリング

 最大55dBの騒音を低減、ハイブリッドAIノイズキャンセリング

・通話ノイズキャンセリング

 CVC8.0 左右合計6基のマイクとAIアルゴリズム

・Bluetooth仕様

 SoC:「QCC3091」Snapdragon S3 Gen 1 Sound Platformに準拠
 Bluetoothバージョン:5.4
 対応プロファイル:HSP,HFP,A2DP,AVRCP
 対応コーデック:aptX Adaptive,aptX Lossless,LDAC,AAC,SBC
 通信範囲:約10M
 マルチポイント対応(※マルチポイントにするとLDAC不可)
 片耳での使用も可能

・バッテリー

 バッテリー容量:400mAh(ケース) 35mAh*2(イヤホン)
 最大再生時間:約7時間 (充電ケース併用で約37時間)
 急速充電対応:10分間の充電で約2時間の再生可能 
 Qiワイヤレス充電:非対応

・基本仕様

 本体寸法(L*W*H):70.88*48.18*31mm(ケース込み)
 約6g(イヤホン/片側) 約53g(充電ケース+イヤホン両側)
 防水規格:IPX5

・パッケージ内容

 SOUNDPEATS H3本体、イヤピース:5(XS/S/M/L/XL)、Type-C充電ケーブル

※詳細はメーカーホームページをご覧ください


 【開封】

箱はシンプル、ケース本体はいたって普通、蓋を開けると一気にキラキラと高級感があります。イヤホン本体はスケルトンでゴールドが輝きます。フェースプレートはベージュ系に近いので、私みたいなオジサンが合わせても派手ではありません。


若干蓋が明けにくいかも
普通に半分くらいまでの蓋で良かったのでは?
なるほど、蓋が大きな理由が分かりました。
どうしてもこのレザータッチの部分と
プレートを見せたかったわけですね!




耳にスッポリと収まり装着感は良好です




【イヤーチップ交換】

アズラ(AZLA) SednaEarfit MAX」の(L)を装着しました。H3のノズルは一般的な太さだったのでサクッと入りました。密閉度は高くノイキャン不要と思えるほど遮音性が高いです。しっかりとした低音も出ると思います。ケースへの干渉も無くスッキリとおさまります。



【ケースからの取り出しやすさ
「ケースからイヤホン本体を取り出す、ケースにしまう」その扱いやすさはピカ一です。「サクッ」と取り出せて「カシャ」っとしまえます。非常に指先で持ちやすいので落とすことも少ないでしょう。ただ、ケースの蓋を開ける時は若干気を使います。


【タッチ操作
センサーの反応や操作性は非常に安定しており、最新のハードウェアの性能の良さに感心しました。これはSoCやセンサー類、ソフトウェアの進化によるものと思いました。センサーの反応や操作性だけを見ると手持ちの完全ワイヤレスイヤホンの中ではNo1だと思います。

スイッチ一つで操作を全て停止させることもできます。
ノイズキャンセリングをノーマルに、タッチセンサーOFF
にするとバッテリーの持ちが少し良くなりました。



【ノイズキャンセリング
モードも色々、設定もしやすいです。効き目は非常にナチュラルでよく効きます。個人的にはイヤーチップ交換が上手くいっているので、日々ノーマルで利用しても十分ノイズはカットできます。ただ、電車内ではノイズキャンセリングをかけます。ただ、ノイズキャンセリングや外音取り込みを頻繁に利用するとバッテリーの減りが早いように感じました。


スターバックスでもテストをしました。ノイズキャンセリングで店内で良く聞こえるコーヒーミルで豆を挽く音なども綺麗に消されました。

行きつけのスタバにて


 



【聴いてみる】


■評価に使う楽曲
評価にはいつものようにYouTubeの「お洒落なミュージック」に掲載しているような楽曲を使います。音源データのサンプリングレートは(44.1kHz)(48kHz)(96kHz)(192kHz)のハイレゾがメインです。ファイル形式はFLAC又はAACです。


今までは、
プレイヤーに「Neutron Music Player」を使用していましたが、最近OSのアップデート毎にデータの読み込みが遅くなり若干疲れておりました。今回スマートフォンをSONY Xperia 1 Ⅶ(セブン)に機種変しましたが、とうとう音楽データが全く読めない事態になりました。やはり、セキュリティーの問題もあるのか、新しいSoCやOSにアプリケーションが着いていけなくなっている気がします。よって、今回からプレイヤーを変更します。

プレイヤーは、SONY Xperia 1 Ⅶ(セブン)に標準搭載の「ミュージック(Xperia専用と思われます。)」と言うアプリを使用します。「Neutron Music Player」に比べるとデータ読込は瞬間です。どうして今まで使わなかったのか!自分を恨みました。

設定等も簡単ですしパソコン用のオーディオ管理ツール「ミュージックBee」で作成したプレイリストも転送後問題なく利用できます。また、非常にデータへのアクセスレスポンスも良く、操作もサクサクで、音質も抜群に良いです。
また、再生音質で「オーディオエフェクト」機能も搭載しています。動画再生時に効果がありそうです。ハイレゾでない音源をハイレゾ相当にアップリンクする機能もあります。流石SONYと言ったところです。Xperiaをご利用の方は是非「ミュージック」をお試しください。




■プレイヤー(スマートフォン)について
SONY Xperia 1 Ⅶ(セブン)を使用します。Socは最新のSnapdragon 8 Elite Mobile Platformです。BluetoothはVer 6でこちらも最新バージョン。コーデックもフル対応です。


対応コーデック

コーデック サンプリング  ビットレート
SBC 48kHz/16bit         192kbps
AAC 48kHz/16bit         非公開
aptX 48kHz/16bit         384kbps
aptX HD 48kHz/24bit     576kbps
aptX Adaptive 48kHz/24bit     280kbps~420kbps可変
aptX Adaptive 96kHz/24bit     260kbps~640kbps可変
LDAC           96kHz/24bit     990kbps/660kbps/330kbps
aptX Lossless            44.1kHz/16bit       最大1200kbpsでビットレート可変
LC3 48kHz/32bit     16kbps – 320kbps
LC3(plus) 96kHz/24bit         16kbps – 320kbps


■アプリでaptX Adaptive接続設定にする

どうも、スマートフォンとH3を接続した場合デフォルトでLDACになっていました。Xperia だからかな?とりあえずSOUNDPEATSの「PeatsAudio」アプリをインストールしました。LDACをOFFにすると、再接続しマルチポイントがオンになりaptX Adaptiveコーデックに切り替わりました。基本的にLDACとaptX Adaptiveとは排他切替の様です。

イコライザー設定も充実してます。
ワンプッシュで切り替えもできます。
「適応型EQ」等のも試しましたが使い方がいまいちわからず
特定の周波数帯域でBA型ドライバーがビビり音を出す始末!
エージングでビビりが取れなければ返品ですな!

基本メニュー類は画面も薄くて文字は白抜き、
老眼にはキツイです!




 
聴いてみる(コーデック:aptX Adaptive OR aptX Lossless 

エージング0時間 ファーストインプレッション
まず(ダイナミックドライバーx1)ですが、非常に音圧があり、存在感があり、豊かな低音に包まれます。流石12㎜のダイナミックドライバーの威力を感じます。写真を見る限りエッジ部分にウール素材、ドーム部分にポリウレタン素材を利用しているのかなと思いました。ただ、前後に駆動する部分にはPU素材を使っているようにも見えます。いずれにしても、柔らかく温かみのある音質と歪みの無いクリアな音質を表現するチューニングかなと感じました。逆に金属系の素材ではないのでソリッドな低音ではありません。
現状、エージング0時間として「低音の輪郭がはっきりしない」「見通しが悪い」「抜けが悪い」「解像度が低い」「音がぼやけている」「レスポンスが悪い」などが挙げられます。
次に(BAドライバーx1)ですが、中音域・高音域はBAドライバーらしく、金属系のシャリッとスッキリと切れのある音質です。低音域のマイルドで柔らかい音質と切れ味の良い中高音域がミックスされ調和するチューニングに感じました。また、高音域が耳に刺さることがありません。写真を見る限りノズルとは逆方向に音を出す、ダイナミックドライバーの方を向いている気がします。BAドライバーが直接ノズルの方を向いていると比較的耳に刺さることが多いいのですが、H3は耳に刺さりません。
BAドライバーの中高音域をダイナミックドライバー方向にぶつけ、ダイナミックドライバーの中音域とミックスしてノズルから外に音を出すチューニングだと思います。ドライバー構成上はドンシャリ傾向のイヤホンとなると思いますが、エージングでどう変化するのかは不明です。
H3のエージングのポイントはダイナミックドライバーにあると思っています。エージングによりどこまで「輪郭」「見通し」「抜け」「解像度」「ぼやけ」「レスポンス」が改善されるかと感じました。ただ、音質全体としては非常に聴きやすく、色気と言うか、思わず聴き入ってしまう音であります。まずは30時間のエージングを目安にします。



エージング30時間超のレビューです

低音域
更に深く太い低音が出てきました。見通しや抜け感も良くなり、輪郭もしっかりとしてきましたが、金属系やPUやPETの樹脂系の振動版に比べるとソリッドではありません。どちらかと言うと振動版にWoodを使ったVictor HA-FW1000Tに近い気がします。柔らかく優しく濃厚な低音が、中音・高音を包み込むように鳴ります。しかも、中音・高音域を邪魔しません。

中音域
しっかりとした、一歩前に出るボーカルを聴くことができます。12㎜ダイナミックドライバーの柔らかい中音域とBA型の出す中音域が絶妙にミックスバランスされて男性・女性問わず美しい押しのあるボーカルを聴くことができます。もちろんドラムスや数ある楽器も同じで存在感のある中音域を感じます。もちろん音の段付きなどを感じる事はありません。

高音域
BA型ドライバーを2基搭載せれており、ダイナミックと合わせ極度の「ドンシャリイヤホン」となりそうなのですが、エージング後はそうはなりませんでした。基本的に高音域は「よく伸び、よく広がる」美しい高音域を表現します。また、以前として高音域は耳に刺さる事はありません。あくまでの自然に、繊細な高音を表現します。
ただ、ウール系ダイナミックドライバーと金属系BA型ドライバーの素材が全然違うので、よく聞くと低音域と高音域の音質は明らかに違います。

音圧
12㎜の出す音圧は素晴らしいです。イメージ的には力任せの「バーン」と言う音圧ではなく、ゆっくりと深い闇の奥の方から「ドーン」と押し上げてくるような感じです。古い楽曲であっても、ズッシリとした圧を感じ、聴きごたえがあります。
また、最良の音圧を得るには、ボリュームは少し上げ気味になります。表記はありませんがインピータンスが高めだと感じました。

解像度
エージング0時間では、正直解像度は高いとは言えませんでしたが、エージング30時間で解像度がかなり良くなりました。低音域~中音域の抜け感や見通しも良くなってきました。中高音域に関しても解像度は高く、各楽器の位置が左右にキッチリと分かるようになりました。

音場
広すぎず、狭すぎない音場が広がります。ボーカルが真ん中で各楽器の音が左右に広がります。奥行きも少しあります。ただ、高音域が共鳴してスーッと音が伸びてゆく感覚はあまりありません。これは、やはりウールの振動版が高音域の余韻などを吸収しているからでしょうか?

今回の比較では、真正面から比較対象になる、同傾向のイヤホンを所有していないので、残念ながらSOUNDPEATS H3の音質を他と本格的に比べる術がありません。今先、エージングでどこまで音が変わるのか楽しみでなりません。



エージング50時間超のレビューです

・低音の輪郭もクッキリとし、抜けの良さ見通しも飛躍的に良くなりました。
・ダイナミックドライバーの中音とBAドライバーの中音の一体感がアップ!
 中音域が更にしっかりしていたのでボーカルも更に生き生きとします。
・ドライバー全体、低音~高音域までの一体感が更にアップ!
 柔らかい低音とキラキラ硬質高音が融合し程よい音質になりました。
・音場の広さが安定してきました。高音域の伸びもアップ!音の余韻も美しい。
・低音のレスポンスがアップ、輪郭もしっかししてきました。
 しかも、レスポンスがいいのに、深みや柔らかさや優しさは、あい変わらずあります。



エージング100時間超のレビューです

・更に全体の抜けが良くなりました。
・重低音、低音の解像度がよくなりレスポンスも良くなりました。正直、今までの完全ワイヤレスイヤホンの中では一番好みの低音かもしれません。
・BA型ドライバーのエージングが進み中高音域の抜けが良くなったので、音の解像度や余韻もアップし音場も若干広くなりました。ただ楽曲によっては「ギリギリ耳に刺さかも」という感じもしました。


 



 【比較してみる】

■AVIOT TE-W1-PNK(ダイナミックドライバーx2)

SOUNDPEATS H3と価格がほぼ同じラインのデュアルダイナミックドライバー構成のAVIOT TE-W1-PNK(ピヤホン8)と比較してみます。
このイヤホンも音質と価格のバランスが良くコストパフォーマンスは優れものです。

■AVIOT TE-W1-PNK(ピヤホン8)

・コアキシャル3Dシステム
  デュアルダイナミックドライバー
 (10mmダイナミック+6mmダイナミック)
・SoC:不明
・Bluetooth version:5.3
・マルチポイント:2デバイス
・対応コーデック:AAC,SBC,LDAC
・Qiワイヤレス充電:非対応
・電波干渉:比較的少ない
・価格:Amazon 約¥17,820-前後

■SOUNDPEATS H3

・12mmダイナミックドライバーx1、BAドライバーx2
・SoC:「QCC3091」Snapdragon S3 Gen 1 Sound Platformに準拠
・Bluetooth version:5.4
・周波数特性:20Hz-40,000Hz
・マルチポイント:2デバイス
・対応コーデック:aptX Adaptive,aptX Lossless,LDAC,AAC,SBC
・Qiワイヤレス充電:非対応
・電波干渉:ほぼ無し
・価格:Amazon 約¥15,000-前後


<抜け感・解放感

        SOUNDPEATS H3 > TE-W1-PNK(ピヤホン8)

クリア感・透明度

        SOUNDPEATS H3 > TE-W1-PNK(ピヤホン8)

<音圧の高さ>

        SOUNDPEATS H3 < TE-W1-PNK(ピヤホン8)

<音場の広さ>

        SOUNDPEATS H3 < TE-W1-PNK(ピヤホン8)

<解像度の高さ>

        SOUNDPEATS H3 > TE-W1-PNK(ピヤホン8)

<低音の深み>

         SOUNDPEATS H3 >= TE-W1-PNK(ピヤホン8)

<中音の厚み>

        SOUNDPEATS H3 < TE-W1-PNK(ピヤホン8)

<高音の煌めき>

        SOUNDPEATS H3 > TE-W1-PNK(ピヤホン8)

<レスポンス・スピード感>

        SOUNDPEATS H3 > TE-W1-PNK(ピヤホン8)

<中低音の切れの良さ>

         SOUNDPEATS H3 > TE-W1-PNK(ピヤホン8)

<いつまでも聴いていたいと思うか>

        SOUNDPEATS H3 > TE-W1-PNK(ピヤホン8)

<コストパフォーマンス>

        SOUNDPEATS H3 = TE-W1-PNK(ピヤホン8)

<個人的な好み>

        SOUNDPEATS H3 > TE-W1-PNK(ピヤホン8)

<AVIOT TE-W1-PNK(ピヤホン8)について>

適度に広く濃厚で深みのある音場・高い解像度・パワーあふれる深い低音・分厚い中音・スーッと伸びてゆく高音。デュアルダイナミックドライバーらしい、すべてにおいて力強いイヤホンです。ただ、BA型や平面駆動ドライバーの高音域に慣れてしまうと、中高音域の抜け感に欠け、若干見通しが悪く感じます。特に迫力でガンガン攻めるようなハードロックには向いています。聞き流しや元気になりたいときには向いていますが、個人的に長時間聴いていると疲れます。トータルバランスではSOUNDPEATS H3に軍配!

 




AVIOT TE-ZX1-PNK(ダイナミック+平面磁気駆+BAドライバーx3)

現在PNKシリーズの最上位イヤホン「ダイナミックドライバー+平面駆動ドライバー+BAドライバーx3」構成のAVIOT TE-ZX1-PNK(ピヤホン7)と比較してみます。よくもこんな多ドライバーをバランスの良い音に仕上げたものです。重低音・低音・中音・高音・超高音全てにおいて素晴らしいのです。価格3分の1のSOUNDPEATS H3がどこまで迫れるか!

AVIOT TE-ZX1-PNK(ピヤホン7)

・ドライバー:トライブリッド5ドライバー
 (10mmダイナミック+平面磁気駆動型+BAx3)
・SoC:不明
・Bluetooth version:5.3
・マルチポイント:2デバイス
・対応コーデック:AAC,SBC,LDAC
・Qiワイヤレス充電:非対応
・電波干渉:比較的少ない
・価格:Amazon 約¥49,500-前後

■SOUNDPEATS H3

・12mmダイナミックドライバーx1、BAドライバーx2
・SoC:「QCC3091」Snapdragon S3 Gen 1 Sound Platformに準拠
・Bluetooth version:5.4
・周波数特性:20Hz-40,000Hz
・マルチポイント:2デバイス
・対応コーデック:aptX Adaptive,aptX Lossless,LDAC,AAC,SBC
・Qiワイヤレス充電:非対応
・電波干渉:ほぼ無し
・価格:Amazon 約¥15,000-前後


<抜け感・解放感

        SOUNDPEATS H3 > TE-ZX1-PNK(ピヤホン7)

クリア感・透明度

        SOUNDPEATS H3 > TE-ZX1-PNK(ピヤホン7)

<音圧の高さ>

        SOUNDPEATS H3 < TE-ZX1-PNK(ピヤホン7)

<音場の広さ>

        SOUNDPEATS H3 < TE-ZX1-PNK(ピヤホン7)

<解像度の高さ>

        SOUNDPEATS H3 > TE-ZX1-PNK(ピヤホン7)

<低音の深み>

         SOUNDPEATS H3 >= TE-ZX1-PNK(ピヤホン7)

<中音の厚み>

        SOUNDPEATS H3 < TE-ZX1-PNK(ピヤホン7)

<高音の煌めき>

        SOUNDPEATS H3 > TE-ZX1-PNK(ピヤホン7)

<レスポンス・スピード感>

        SOUNDPEATS H3 < TE-ZX1-PNK(ピヤホン7)

<中低音の切れの良さ>

         SOUNDPEATS H3 < TE-ZX1-PNK(ピヤホン7)

<いつまでも聴いていたいと思うか>

        SOUNDPEATS H3 > TE-ZX1-PNK(ピヤホン7)

<コストパフォーマンス>

        SOUNDPEATS H3 = TE-ZX1-PNK(ピヤホン7)

<個人的な好み>

        SOUNDPEATS H3 = TE-ZX1-PNK(ピヤホン7)

<AVIOT TE-ZX1-PNK(ピヤホン7)について>

素材も構造も違う5ドライバーをよくもここまでまとめたなと感心してます。キレキレで全ての音がゴージャスです。高い解像度、一体感、迫力、そして美しい音質は素晴らしいです。ただ、最初は色々な音が常に全力で出て来るので、若干音疲れする事もあります。ただ、全体的に硬質な音質で、疲れない、心地よいという意味ではSOUNDPEATS H3は抜きに出ています。

 



AVIOT TE-Z1PNK(ダイナミックドライバー+平面駆動ドライバー

SOUNDPEATS H3価格がほぼ倍の「ダイナミックドライバー+平面駆動ドライバー」構成のAVIOT TE-Z1PNK(ピヤホン6)と比較してみます。世代的には少し前になりますが、ピアホン6は、まだまだ現役で使っています。

AVIOT TE-Z1PNK(ピヤホン6)

・ドライバー:コアキシャル2wayドライバー構成
 (10mmダイナミック型ウーファー+平面磁気駆動型ツイーター)
・SoC:不明
・Bluetooth version:5.2
・マルチポイント:2デバイス
・対応コーデック:AAC,SBC,LDAC
・Qiワイヤレス充電:非対応
・電波干渉:多い
・価格:Amazon 約¥36,000-前後

■SOUNDPEATS H3

・12mmダイナミックドライバーx1、BAドライバーx2
・SoC:「QCC3091」Snapdragon S3 Gen 1 Sound Platformに準拠
・Bluetooth version:5.4
・周波数特性:20Hz-40,000Hz
・マルチポイント:2デバイス
・対応コーデック:aptX Adaptive,aptX Lossless,LDAC,AAC,SBC
・Qiワイヤレス充電:非対応
・電波干渉:ほぼ無し
・価格:Amazon 約¥15,000-前後


<抜け感・解放感

        SOUNDPEATS H3 > TE-Z1PNK(ピヤホン6)

クリア感・透明度

        SOUNDPEATS H3 > TE-Z1PNK(ピヤホン6)

<音圧の高さ>

        SOUNDPEATS H3 > TE-Z1PNK(ピヤホン6)

<音場の広さ>

        SOUNDPEATS H3 < TE-Z1PNK(ピヤホン6)

<解像度の高さ>

        SOUNDPEATS H3 = TE-Z1PNK(ピヤホン6)

<低音の深み>

         SOUNDPEATS H3 TE-Z1PNK(ピヤホン6)

<中音の厚み>

        SOUNDPEATS H3 > TE-Z1PNK(ピヤホン6)

<高音の煌めき>

        SOUNDPEATS H3 > TE-Z1PNK(ピヤホン6)

<レスポンス・スピード感>

        SOUNDPEATS H3 < TE-Z1PNK(ピヤホン6)

<中低音の切れの良さ>

         SOUNDPEATS H3 < TE-Z1PNK(ピヤホン6)

<いつまでも聴いていたいと思うか>

        SOUNDPEATS H3 > TE-Z1PNK(ピヤホン6)

<コストパフォーマンス>

        SOUNDPEATS H3 > TE-Z1PNK(ピヤホン6)

<個人的な好み>

        SOUNDPEATS H3 = TE-Z1PNK(ピヤホン6)

<AVIOT TE-Z1PNK(ピヤホン6)について>

広くどこまでも伸びてゆきそうな音場・高い解像度・空気感も感じる高音域・豊かで上品に唸る深い低音・一気に立ち上がるムラのない見通しの良い中音、その独特な世界にどっぷりはまります。全体的に優しくシンプルな音質は少しSOUNDPEATS H3と似ています。ただ、もう少し中音域と抜け感があっても良いかな?と感じます。トータルバランスと音楽への没頭感、抜けの良さはSOUNDPEATS H3に軍配!

 




Aurvana Ace2(ダイナミックドライバー+MEMS)

価格は約1.5倍で、全くドライバー構成違うCREATIVE Aurvana Ace2と比較してみます。Aurvana Ace2はダイナミックドライバーと次世代ドライバーMEMSを搭載しています。また、この比較対象のなかでは唯一「AptX Lossless、AptX Adaptive対応」となっており音の違いが楽しみです。

■Aurvana Ace2

・10mmダイナミック+MEMS ドライバー)
・SoC:不明ですがSnapdragon Sound準拠
・Bluetooth version:5.3
・周波数特性:5Hz-40,000Hz
・マルチポイント:2デバイス
・対応コーデック:LC3、AptX Lossless、AptX Adaptive、AptX、AAC、SBC
・Qiワイヤレス充電:非対応
・電波干渉:少ない
・価格:Amazon 約¥23,800-前後

■SOUNDPEATS H3

・12mmダイナミックドライバーx1、BAドライバーx2
・SoC:「QCC3091」Snapdragon S3 Gen 1 Sound Platformに準拠
・Bluetooth version:5.4
・周波数特性:20Hz-40,000Hz
・マルチポイント:2デバイス
・対応コーデック:aptX Adaptive,aptX Lossless,LDAC,AAC,SBC
・Qiワイヤレス充電:非対応
・電波干渉:ほぼ無し
・価格:Amazon 約¥15,000-前後


<抜け感・解放感

        SOUNDPEATS H3 > Aurvana Ace2

クリア感・透明度

        SOUNDPEATS H3 > Aurvana Ace2

<音圧の高さ>

        SOUNDPEATS H3 > Aurvana Ace2

<音場の広さ>

        SOUNDPEATS H3 > Aurvana Ace2

<解像度の高さ>

        SOUNDPEATS H3 > Aurvana Ace2

<低音の深み>

         SOUNDPEATS H3 >= Aurvana Ace2

<中音の厚み>

        SOUNDPEATS H3 > Aurvana Ace2

<高音の煌めき>

        SOUNDPEATS H3 > Aurvana Ace2

<レスポンス・スピード感>

        SOUNDPEATS H3 < Aurvana Ace2

<中低音の切れの良さ>

         SOUNDPEATS H3 > Aurvana Ace2

<いつまでも聴いていたいと思うか>

        SOUNDPEATS H3 > Aurvana Ace2

<コストパフォーマンス>

        SOUNDPEATS H3 > Aurvana Ace2

<個人的な好み>

        SOUNDPEATS H3 > Aurvana Ace2

<Aurvana Ace2について>

淡々と正確に高い周波数帯域まで、全く揺らぐこともなく平然と音を出す新しさがあります。ヘタをすると無機質な音になりそうですが、そこはダイナミックドライバーで見事に補っています。とにかく色々な音がガッツリ出ているのですが、耳に刺さることもなく全く疲れません。特に中音域~高音域の高い解像度と抜け感は心地よいです。音楽を聴くことにおいての「色気や余韻とか味わい」に関してはSOUNDPEATS H3が上をゆきます。

 




SONY WF-1000XM5(ダイナミックドライバーのみ)

価格は約1.5倍で、ダイナミックドライバーが一基のSONY WF-1000XM5と比較してみます。

SONY WF-1000XM5

・8.4 mmダイナミックドライバー
・SoC:V2プロセッサ(MediaTek MT2833)
・Bluetooth version:5.3
・周波数特性:20Hz-40,000Hz
・マルチポイント:2デバイス
・対応コーデック:SBC, AAC, LDAC, LC3
・Qiワイヤレス充電:非対応
・電波干渉:比較的少ない
・価格:Amazon 約¥31,500-前後

■SOUNDPEATS H3

・12mmダイナミックドライバーx1、BAドライバーx2
・SoC:「QCC3091」Snapdragon S3 Gen 1 Sound Platformに準拠
・Bluetooth version:5.4
・周波数特性:20Hz-40,000Hz
・マルチポイント:2デバイス
・対応コーデック:aptX Adaptive,aptX Lossless,LDAC,AAC,SBC
・Qiワイヤレス充電:非対応
・電波干渉:ほぼ無し
・価格:Amazon 約¥15,000-前後


<抜け感・解放感

        SOUNDPEATS H3 > SONY WF-1000XM5

クリア感・透明度

        SOUNDPEATS H3 = SONY WF-1000XM5

<音圧の高さ>

        SOUNDPEATS H3 > SONY WF-1000XM5

<音場の広さ>

        SOUNDPEATS H3 > SONY WF-1000XM5

<解像度の高さ>

        SOUNDPEATS H3 SONY WF-1000XM5

<低音の深み>

         SOUNDPEATS H3 >> SONY WF-1000XM5

<中音の厚み>

        SOUNDPEATS H3 >> SONY WF-1000XM5

<高音の煌めき>

        SOUNDPEATS H3 >> SONY WF-1000XM5

<レスポンス・スピード感>

        SOUNDPEATS H3 < SONY WF-1000XM5

<中低音の切れの良さ>

         SOUNDPEATS H3 = SONY WF-1000XM5

<いつまでも聴いていたいと思うか>

        SOUNDPEATS H3> SONY WF-1000XM5

<コストパフォーマンス>

        SOUNDPEATS H3 > SONY WF-1000XM5

<個人的な好み>

        SOUNDPEATS H3> SONY WF-1000XM5

<SONY WF-1000XM5について>

ドライバーは一つなのですが、ドーム部分とエッジ部分の素材が違います。そして、低音~高音まで段付きなく鳴ります。約2年前の商品ですが、今でもその音質の存在感はずば抜けています。その構造はSOUNDPEATS H3のダイナミックドライバーとよく似ており、非常に興味深いです。ただ、素材やサイズが違うのであまり比較にはならないかもしれません。
WF-1000XM5の柔らかく、抜けも良く、暖かい、疲れない音質はどことなくSOUNDPEATS H3と似ています。ただ、低音の濃厚さ深さ、中高音の煌めき、音圧やパワー感に関してはSOUNDPEATS H3に軍配が上がります。





CMF by Nothing Buds Pro 2(ダイナミック+マイクロプラナー)
なんと価格はH3よりも安いのです。ダイナミックドライバーとマイクロプラナー(平面コーン)のハイブリット型CMF by Nothing Buds Pro 2と比較してみます。
ケースもお洒落!●スイッチで色々操作もできます。

CMF by Nothing Buds Pro 2

・チタンコーティング11 mm ダイナミックドライバーx1
 超薄型 25μm の平面コーン型 6 mm ツイーターx1
・SoC:不明
・Bluetooth version:5.3
・周波数特性:20Hz-40,000Hz
・マルチポイント:ー
・対応コーデック:AAC, SBC, LDAC
・Qiワイヤレス充電:非対応
・電波干渉:多い
・価格:Amazon 約¥10,000-前後

■SOUNDPEATS H3

・12mmダイナミックドライバーx1、BAドライバーx2
・SoC:「QCC3091」Snapdragon S3 Gen 1 Sound Platformに準拠
・Bluetooth version:5.4
・周波数特性:20Hz-40,000Hz
・マルチポイント:2デバイス
・対応コーデック:aptX Adaptive,aptX Lossless,LDAC,AAC,SBC
・Qiワイヤレス充電:非対応
・電波干渉:ほぼ無し
・価格:Amazon 約¥15,000-前後


<抜け感・解放感

        SOUNDPEATS H3 > CMF by Nothing Buds Pro 2

クリア感・透明度

        SOUNDPEATS H3 > CMF by Nothing Buds Pro 2

<音圧の高さ>

        SOUNDPEATS H3 = CMF by Nothing Buds Pro 2

<音場の広さ>

        SOUNDPEATS H3 > CMF by Nothing Buds Pro 2

<解像度の高さ>

        SOUNDPEATS H3 > CMF by Nothing Buds Pro 2

<低音の深み>

         SOUNDPEATS H3 > CMF by Nothing Buds Pro 2

<中音の厚み>

        SOUNDPEATS H3 > CMF by Nothing Buds Pro 2

<高音の煌めき>

        SOUNDPEATS H3 < CMF by Nothing Buds Pro 2

<レスポンス・スピード感>

        SOUNDPEATS H3 < CMF by Nothing Buds Pro 2

<中低音の切れの良さ>

         SOUNDPEATS H3 < CMF by Nothing Buds Pro 2

<いつまでも聴いていたいと思うか>

        SOUNDPEATS H3> CMF by Nothing Buds Pro 2

<コストパフォーマンス>

        SOUNDPEATS H3 = CMF by Nothing Buds Pro 2

<個人的な好み>

        SOUNDPEATS H3> CMF by Nothing Buds Pro 2

<CMF by Nothing Buds Pro 2について>

個のイヤホンの音を初めて聴いたときに「安かろう悪かろうとう言葉が、もうあてはまらない時代になった」と感じました。安くてデザインが良かったので買ったので音質は期待していませんでした。しかし、なめてました!1万円の音ではないです。価格良し!デザイン良し!音質良し!と3拍子揃っています。Amazonで安かった時に買ったので2個買っても軽く2万円以下でした。

音の傾向は硬質でソリッド、スピード感もあり、迫力の低音と美しく高音域の伸びる音質は一万円では中々出せないと感じます。「低価格でもデザインが良く音質も良い」今後の完全ワイヤレスイヤホンの方向性の一つを感じる逸品です。ただ、SOUNDPEATS H3の音質に比べると全体的に粗削りな音と言えます。「長時間音楽に没頭できるか?」に対してはNOとなります。音は良いのですが、あまり没頭できません。どちらかと言うと「良い音を聴き流す」使い方にしています。

 


【比較してみる】のまとめ

・現在所有しているイヤホンは全て好きな音なので甲乙つけるのは難しいのです。最近思うのは、『イヤホンの音にはそれぞれ個性があり、その中で何時までも聴いていたいと思うイヤホンが自分にとって良い音のイヤホンである』と言う境地にたどり着きました。我ながら名言です(笑

・SOUNDPEATS H3は十分な迫力があり、柔らかく耳に優しい低音が魅力、体が包み込まれそうです。中高音域はBA型ドライバーらしくキラキラとした音質です。また、BA型なのに耳に刺さらないのもポイントです。「良い音で迫力もあるのに耳に優しく疲れない」寝落ちイヤホンとしても優秀なのです。

・Bluetoothの電波干渉に関しては、SOUNDPEATS H3の「QCC3091」Bluetooth5.4及びaptX Adaptive強力で電波干渉をほとんど感じません。次にAurvana Ace2が強いです。はやりSnapdragon Sound準拠でaptX Adaptive対応のイヤホンとSnapdragon Sound準拠のスマトフォンとの組み合わせが最良の結果を出しています。「音途切れ」「音質変動」ほぼ無しです。

記憶が正しければ、現在「Snapdragon Sound準拠、aptX Adaptive対応」のSoCを生産出来るのは、本家クアルコムのみで、それ以外のSoCチップメーカーはライセンスを受けていないと思います。なので、今の所クアルコムのSnapdragon Sound準拠SoCを積んでいないスマートフォンはaptX Adaptive対応以上のコーデックの利用はできません。

AVIOTのSoCですが不明です。良くてMediaTek 製、もしくは韓国や中華製でしょう。LDACはオープンソースのソフトウェアコーデックなので現在のほとんどのSoCで使えます。ただ、やはりLDACしか利用できないSoCのBluetoothの接続については不安定だと感じます。
最近、安定して良い音で音楽を聴くならやはり、 Snapdragon Sound準拠SoCを搭載した商品がマストかなぁ~と思っています。

・SOUNDPEATS H3で気になるのは耐久性でしょうか?ウールの複合素材と言うことで、だんだん伸びて行ったり、湿気で縮んだりしないか、気になります。そんなことは無いと思うのですが・・・良い音が長く続けばいいと思います。









【まとめ】

最後に、SOUNDPEATS H3のデザインは可もなく不可もなく普通ですが、音質に関しては素晴らしいイヤホンだと感じました。ウール素材とPU素材混合の振動版の音は初めてです。シッカリとした音圧があり、いい意味で耳にまとわりつくような、柔らかく、そして優しく深い振動の低音は、他には無い素晴らしい魅力だと感じました。
12㎜ウール素材とPU素材混合ダイナミックドライバーは「重低音・低音+中音(低い位置)」を受け持ちます。そこにBA型の美しく抜けの良い中高音域がミックスされH3の音が完成します。エージングを進めていくと、ミックスされた音質は一体感を増し、「スピード感・抜け・輪郭・見通し・解像度」がアップし更に迫力のある美しい音を出すようになります。
※個人的には最低50時間~100時間のエージングで音質が安定してくると思いました。

SOUNDPEATS H3の特徴イメージは「下半身がドップリと柔らかく濃厚な低音量に包まれ、その中で美しい中音域~高音域が広がる感覚」にあると思います。逆に「低音量は膝くらいまででよく、全体的に金属系のソリッドなスピード感のある音質が好きだ!」と言う方には向かないと思います。SOUNDPEATS H3は「ハマる人にはハマる」少し個性的なイヤホンだと思います。ちなみに、私にはどちらも刺さります。

15,000円クラスの音質では素晴らしく価値があると感じました。一昔前の5万円クラスの音は超えているかもしれません。また、最新SoCとSnapdragon Sound(aptX Adaptive)の組合せは素晴らしく、電波干渉をほとんど感じません。思いっきり音楽に没頭できるのも大きな魅力です。

今まで、金属系・プラスチック系・樹脂系・カーボン系などの振動版の音に慣れている方には「音の輪郭が弱い、切れがない」「音が緩い」「音がもたつく」とか感じるかもしれません。正直、私も最初はそう感じました。しかし、エージングが進み、聴きこんでいくうちに、そんな感覚は消し飛んでしまい、音楽に引き込まれていく自分を感じました。そして、疲れない。

しかし、正直完全ワイヤレスイヤホンの音はどこまで良くなるのでしょうか?
この、SOUNDPEATS H3(aptX Adaptive,aptX Lossless使用時)の音に、もう少し広い音場と深い奥行きがあれば、スマートフォンに3.5㎜シングルエンドでの有線イヤホンを接続したのと区別のつかない音質になると思いました。ただ、現状DACやアンプの性能、イヤホン筐体の空間の共鳴技術などもあるので、4.4㎜バランス接続の有線イヤホンにはまだ届きません。でも・・・いつか追いつくと思います。

「柔らかく、優しく、深い低音域、ボーカルも美しく聴かせる中音域、抜けも良く繊細な透き通るような伸びのある高音域」迫力があるのに優しく美しい音質が気になる方にSOUNDPEATS H3は刺さるかもしれません。SOUNDPEATS H3の楽曲ジャンルはオールラウンドですが、クラシックやジャズなどのアコースティックな楽曲との相性も素晴らしいと感じました。
古い楽曲も色々聞いてみました。古い録音は見通しも悪く音圧も低い場合がよくあります。そして、低音フェチの私は何時も物足りなさを感じていました。特に山下達郎などはベースが命と思っているので「もう少し低音が欲しいなぁ~」と思っていました。しかし、SOUNDPEATS H3で聴くと全くの別物になります。「ここでベース来るよぉ~」と言うところで「ドーン」と来ます。欲しい所で、欲しい低音が来ます。もちろん、抜けも良く、中高音もシッカリ鳴ります。他の古い楽曲もまるで解像度がアップしたように新鮮に蘇り、音楽に没頭してしまいます。完全ワイヤレスイヤホンとしては貴重な存在だと思いました。

そういったイヤホンをお探しの方は検討の一つにしては如何でしょうか。
個人的にはおすすめです。


※ウレタン系とシリコン系のイヤーピースの違いや、イヤーチップのサイズによっても音質はガラリと変わってしまいます。内容はあくまでも個人的な環境下での考えですのでご了承ください。