2024年4月14日日曜日

Bose Ultra Open Earbuds(ボーズ ウルトラ オープン イヤーバッズ)はカナル型イヤホンとは全く次元の違う世界観だった。簡単にレビュー評価してみました。

 

Bose Ultra Open Earbuds
(ボーズ ウルトラ オープン イヤーバッズ)

【はじめに】

Bose Ultra Open Earbudsは、耳の中に入らないオープンタイプの<カフス型イヤホン>です。以前<カフス型イヤホン>を買いましたが「密閉タイプの<カナル型イヤホン>の様に真剣に音楽を聴くものではない」と言うのが正直な感想でした。なので、正直買う気はなかったのですが、色々Bose Ultra Open Earbudsの資料を調べているうちに、知らない間に購入してしましました(笑

※イヤホンのタイプ
・カナル型(密閉):イヤーチップなどを装着し耳栓のようにノズル部分を耳の中に入れるタイプで外部との遮断率が高い。各ドライバーの性能がはっきりと分かる。
・インナーイヤー型(カナルとオープンの中間):イヤーチップを持たず耳の窪みに引っ掛けるパターン。開放的な音だが音漏れが多く個人的にはBGM的な使い方になると思う。
・オープン型(開放):インナーイヤーよりも更に外に位置するタイプが多い。ただ、近年音質向上と音漏れを防ぐ、ハード的ソフト的制御を搭載しどんどん進化している。カフス型のように耳に挟むタイプと耳の上にかぶせるようなタイプが多い。


【Bose Ultra Open Earbudsnpのポイント

外の世界にも耳を澄ませる: 豊かな空間オーディオを楽しみながら、周囲との繋がりも保つリスニング体験。オープンイヤーデザインのワイヤレスイヤホンは、「周りとの繋がりも大切にしている」というメッセージを発信する一方で、OpenAudioテクノロジーが高品質のプライベートサウンドを実現します。


・オープンオーディオ技術
Ultra Open Earbudsは、ボーズ独自のオープンオーディオ技術により、高品質なオーディオを提供します。このエンジニアリングにより、強力なトランスデューサーをしっかりと制御された音響構造と組み合わせ、クリアなサウンドをほぼ周囲に漏れないように耳に正確に届けることで、あなただけが音楽のビートを聴き取り、感じることができます。

・Boseイマーシブオーディオ
ボーズ独自のデジタル信号処理ソフトウェアとオンボードのIMU(慣性計測装置)によって駆動されるUltra Open Earbudsは、Bose イマーシブオーディオも搭載。これにより、従来よりも音楽の本来の音に近づけ、まるでイヤーバッドの外で生演奏されているかのように、音響のスイートスポットに座っているかのような臨場感を提供します。「静止」または「移動」の2つのモードを備えています。「静止」モードは、移動していないときに最適なモードで、音がその場に留まるため、座っている時など、音が特定の位置に固定されているかのように感じたい時に適しています。「移動」モードは、音があなたと共に移動するように設定されており、移動中に没入感を保ちたいときに最適なモード

・物理的操作ボタン
耳の後ろに置かれるバレルの上部に使いやすい操作ボタンを備えています。このボタンを使って再生、一時停止、曲送り、音量調整などが簡単に行えます。

・Snapdragon Soundテクノロジーに対応
SBC/AACに加え、最新のaptX Adaptiveコーデックにも対応。オーディオストリーミングにおいて、ロスレスと低遅延機能が提供

・ペアリング
Androidデバイスと簡単にペアリングでき、利便性を向上させるGoogle Fast Pairも提供され、Bluetooth 5.3に対応(現在マルチポイントには非対応)

・IPX4環境規格準拠の防滴仕様
IPX4を備え、湿気やゴミはアコースティックメッシュがシャットアウト。快適に極上のリスニング体験を途切れることなくお楽しみいただけます。

・装着感
心地よく、しっかりフィット: Bose Ultra Open Earbudsのジョイント部分は柔軟かつ超軽量設計。この快適なイヤホンを耳にさっとかけるだけで、周りとの繋がりを保ちながら音楽も楽しむことができます。



【購入】

Bose Ultra Open Earbudsのカラーには「黒」と「白」があります。
今回はこのライトグレーっぽい「‎ホワイトスモーク」にしました。お洒落です。

AmazonBose Ultra Open Earbuds
Bose Ultra Open Earbuds 完全ワイヤレス オープンイヤー イヤホン 空間オーディオ Bluetooth接続 マイク付 最大7.5時間再生 防滴 ホワイトスモーク


(仕様)

■Bose Ultra Open Earbuds
・商品モデル番号 ‎881046-0020
・カラー ‎ホワイトスモーク

・素材
 イヤホン : ソフトで柔軟なシリコン、プラスチック、
 メタリック仕上げ、ゴールドメッキ、防滴仕様(IPX4)
 ケース : 硬質プラスチック

・バッテリー
 バッテリー持続時間 : 最長7.5時間
 イヤホンの充電時間:最長1時間
 充電ケースの充電時間 : 最長3時間
 クイック充電時間 : 10分の充電で2時間使用可能
 バッテリー充電方法 : USB-C
 バッテリータイプ (イヤホン) : リチウムイオン
 バッテリータイプ (ケース) : リチウムイオン

・マイク内蔵
 4つ(左右に2つずつ)

・Bluetooth:バージョン5.3(最長9.1m)

・対応コーデック:SBC/AAC/aptX Adaptive*
    *Snapdragon Sound認証デバイスを使用している
  Androidユーザーのみご利用いただけます。

・ドライバー構成:情報なし
    (個人的には6㎜程度のダイナミックドライバー、または
  平面駆動ドライバー一基ではないかと憶測。バランスド
  アーマチュアや
MEMSドライバーではないような気がします。
  いつもの事ですが、とにかくBOSEは秘密が多いのです)

・再生周波数帯域:情報なし
    (個人的には20Hz-20,000Hz程度ではないかと憶測)

・同梱物
 2 x Bose Ultra Open Earbuds
 充電ケース
 USB-C® (A → C) ケーブル (30 cm)
 クイックスタートガイド
 セーフティシート
 外形寸法 / 本体質量
 イヤホン:1.9 cm (H) x 1.7 cm (W) x 2.7 cm (D)
 充電ケース:4.2 cm (H) x 6.5 cm (W) x 2.6 cm (D)
※詳しくはメーカーホームページをご覧ください


【開封】

ケースはコンパクトです。高級感はないです。ホワイトスモークは思った通りの落ち着いた白です。これなら汚れも目立たず。耳につけても馴染みがよく浮いたりしないと思います。

10秒程度長押しするとリセットします。(説明書)
2秒ほど押すとペアリングモード、簡単に色々なデバイスに接続できます。

隣にティッシュペーパーを並べました
ホワイトスモークの雰囲気が分かるでしょうか?
おお~!これはカッコいい!


少し浮いてます。カッコいい!

給電の接点、ケースに軽く戻すと磁石でパチッとケースに戻ります。
「スパッ!カチッ!」とケースに戻る時の感覚に少し萌えます。(笑

ケースのブルーの保護シートが中々剝がれなかった。
Boseのロゴは控えめ。装着した時には言えない部分です。
個人的にはこの演出は好きです。

柔らかく程よい弾力と戻る力があります。
これにより優しく耳を挟むようです。
耐久性はどうか少し心配です。何年か後に
切れたり挟む力が弱って耳から落ちたりしないでしょうか?

操作するための物理ボタンです。
静電タッチのように誤動作することもなく使いやすいです。

横長のスリット(装着すると上に向きます)
外部の音を収集解析し逆位相の音で音漏れを防ぐようです。
ノイズキャンセリングの逆パターンでしょうか?さすがボーズです

短く少し大きめのスリット(装着すると耳の穴の方向に向きます)
耳の穴の入り口の下部に音を流し込むような形状になっている感じです。

装着してみました。思っていた通り比較的自然に収まります
マスク、眼鏡をかけても全く干渉なし
ただ、マスクをはずす時は要注意です。
雑に外そうとすると引っかかってこんな感じになります。
そのままマスクを取ると「ポーン」と飛んで行って、
溝に落ちたり、道路に転がっていったら一巻の終わりです。
私の場合は、まず、ゴムを上下に広げ、
下側から後ろに引っ張り、Bose Ultra Open Earbudsに
紐が引っかかっていないか意識しながら
マスクを外します。意外と神経すり減ります。




【聴いてみる】

評価に使う楽曲

評価にはいつものようにYouTubeの「お洒落なミュージック」に掲載しているような楽曲を使います。音源データのサンプリングレートは(44.1kHz)(48kHz)(96kHz)(192kHz)のハイレゾがメインです。ファイル形式はFLAC又はAACです。


プレイヤー

いつもの「Neutron Music Player」を使用します。
設定等が複雑ですが、機能が多く音質が良いです。WindowosPC版も存在しており、私の手持ちの全ての端末で統一できます。

ノーマライゼーション(OFF)
イコライザー(OFF)に設定




接続プレイヤー(スマートフォン)について

Bose Ultra Open Earbudsの対応コーデックは「SBC/AAC/aptX Adaptive」となっています。まずはメインスマホの「Google Pixel 8 Pro」に接続してみました。AptX HDで接続すると思いきやAAC接続になりました。これは興味深いです。aptX AdaptiveはAptX HDを含んでいないということでしょうか?「motorola razr 40 ULTRA」に接続すると普通にaptX Adaptiveで接続しました。マルチポイントを持たないので、パソコンやBluetoothトングルなど5機種くらいにペアリングしました。残念なのはAmazon様のFire TV Stick 4K Maxには接続できませんでした。
音は「Google Pixel 8 Pro」と「motorola razr 40 ULTRA」であまり変わらなかったので、音質チェックは「Google Pixel 8 Pro」で行います。


聴いてみる(AAC)

もともと耳を塞がないオープン型(カフス型)は「外の音を聞くことや電話をする事がメインで、音楽を聴くことは二の次、又はオマケ」という発想から生まれているように感じていました。なので私が買った歴代のカフス型は音質は酷いもので大変に残念に思っていました。何個買ってもすぐに使わなくなる、そういう中で今回Bose Ultra Open Earbudsの期待を込めてのファーストインプレッションです。

「なんだ?・・これは?・・普通に音楽として聴くことができるじゃないか!」確かに「ボーズだから凄い低音が出る」と過度の期待を持ってはいけませんが、他のカフス型の低音と比べると雲泥の差です。しっかりと低音と認識できるのです。同じように中音も高音もちゃんとしてます。確かにカナル型とまではいきませんが、まともに音楽を聴けるのには驚きました。しかし、驚くのはここからです。

音場というか音の空間にビックリです。耳の左右から前方にかけて頭を包み込むように音場が存在します。これはソフト的に行っているのでしょうが非常に自然です。
更にすごいのは音は私の前方に位置しています。首を左右に振ると若干のずれを起こしながら前方に音が移動します。空を見上げると空から音がなっています。
更に更に、モードを変更すると目の前に位置した音場が固定されます。たとえは首を右に90度動かすと音の中心は左90度に残ったままです。つまりライブ会場の右端にいる感覚です。次に体ごと180回転すると想像通り音は真後ろから聴こえるのです。もうこれはミステリーです。

中音域
ボーカルのシッカリとした存在感です。全く不満は無いです。驚くのは外の会話を聞き取れるくらいにボリュームを絞っても、しっかりとボーカルが聞き取れる事です。

低音域
重低音こそ出ませんが下手なカナル型イヤホンよりお出ています。チープな感じは無いです。静かな場所でボリュームを上げると、ジャズやEDMもいい感じの低音が出ます。

高音域
こちらもリスニングイヤホンとして普通に使える高音域が出ます。下手な安物のカナル型よりいいかも。

音圧
開放型なので音圧はあまり感じません。

解像度
オープン型にしてはしっかりと解像度の高さを感じます。aptX Adaptiveに対応しています。しかし、これは解像度を上げハイレゾを出すというよりも音の遅延に考慮したものではないでしょうか?私はテレビにaptX Adaptive対応のBluetoothトングルをつけていますがBose Ultra Open Earbudsを接続したときに声などの遅延をほとんど感じません

音場
これは凄いです。体験していただかないと伝わらないかもです。


気になるところ
やっぱり、マスク派としては、外出時に気を使います。たぶんお家用になるかな!。

あと、ペアリングですが、ペアリング済みのデバイスで一番最後に起動したデバイスにペアリングします。例えばスマホで音楽を聴いていて、ペアリング済みのPCを起動すると、スマホとコネクションが切れ、PCとペアリングしてしまいます。「えッ?」となります。

解決策としては、スマホでもう一度Bose Ultra Open Earbudsを選択してペアリングを取り戻します。実はスマホと接続しているときにアプリケーションが使えるようになるのですが、その中で面白い操作ができました。メニューの中に「ソース」を選択できるページがあります。

接続したいデバイスを選ぶと、そのまま接続できます。これが意外と便利です。






【総括】

個人的な使い方ベスト2

①映画を見るときに使う
夜中でも近所に気兼ねなく、大迫力の音で映画に没頭できます。
実は既にオープンイヤホンの<Cleer ARC II >と<Bluetooth トランスミッター>にて映画鑑賞を楽しんでいます。今回、ここにBose Ultra Open Earbudsが加わります。このトランスミッターは2台同時にBluetooth接続可能なので更に楽しめるのです。

現在、Bose Ultra Open Earbudsの最大のライバルは、このCleer ARC II でしょう。16.2mmという大口径ドライバーを搭載したオープンタイプのイヤホンです。迫力も満点なのです。

Cleer ARC IIは見た目のサイズからして迫力のある音質が想像できると思うのですが、Bose Ultra Open EarbudsはこのサイズでCleer ARC IIと同等か同等以上の迫力のある音が出るのです。更に音の空間表現も抜群なのです。
・16.2mmの超・大口径ドライバー、デュアルサイド・チャンバー構造
・周囲への音漏れを可能な限り抑制するダイレクトサウンド構造
・Qualcomm製最新SoC「QCC3071」搭載。
高音質コーデック「aptX Lossless」「aptX Adaptive」(24bit/96kHz)に対応。Qualcommの定める高い接続性・低遅延・音質の基準をクリアした「Snapdragon sound」認証取得

光デジタル 同軸 coaxial 3.5mm AUX RCA 接続をサポート。
2台同時接続 aptx HD aptx LL 低遅延

4月現在「『ゴジラ-1.0』 豪華版 4K Ultra HD Blu-ray (-Cも同梱)」を注文しています。届いたらBose Ultra Open Earbudsで鑑賞しようと思います。今から興奮してます。
※余談ですが、ゴジラを注文した翌日にAmazon Prime Videoで「5月より、ゴジラ一挙放送(もちろんゴジラ-1.0含む)」が発表されました!さすがAmazon様やることがエグイ!でも私はUDH版はキャンセルしません!(笑泣





②外を散歩するときに使う
自然の中で、鳥のさえずりと好みの音楽が融合。一人でのんびり散歩したり、桜見ながらベンチでボーっとする時にホント最適です。しかも、安全で見た目もお洒落なのです。

Bose Ultra Open Earbudsは高価ですが、用途によっては安い買い物と思いました。多分オープンタイプのイヤホンの中では一位・二位を争う商品だと感じます。

その昔、小さな筐体から10倍大きな筐体のJBL並みの重低音を出すスピーカを出した時には驚きました。その後のノイズキャンセリングの性能しかり、いつもBose の技術力は神がかってます。やっぱり凄いです。