2025年8月3日日曜日

CMF by Nothing Watch 3 Pro(シーエムエフ バイ ナッシング ウォッチ 3 プロ)ライトグレーを買い増ししました。

 

CMF by Nothing Watch 3 Pro
【はじめに】

2024年9月にそのデザインに惚れ、CMF by Nothing Watch Pro 2(オレンジとブルー)を購入しました。今回、少し大きなサイズなった3Proが出たので購入しました。気になるのは、私は腕が細いので似合うかどうかです。しかし、それより気になるのは名称です。前回は「Watch Pro 2」今回は「Watch 3 Pro」?

リング部分がラウンドしており明るいタイプが欲しかったのでライトグレーをチョイスしました。また、ベルトはグリーンにしたかったので別途グリーンのベルトを購入しました。

■仕様・詳細についてはCMF by Nothing のホームページをご覧ください

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【開封】

何時もながらシンプルでお洒落です。ただ、Watch Pro 2と見た目一緒なので、見慣れていて感度はさほどありません。分かっていましたが「全く一緒じゃん!」と言う感動はありました(笑【比べてみる】
CMF by Nothing Watch Pro 2 と軽く比べてみました。
ブルーとオレンジがWatch Pro 2、グリーンがWatch 3 Proです。パット見同じに見えます。横から見た時のアルミのフレームの厚みは同じだと思います。しかし、Watch 3 Proの裏蓋に少し厚みがあります。それが証拠にWatch Pro 2の充電ケーブルがではピンが接点に届かずWatch 3 Proでは使えませんでした。腕に装着した時のサイズ感は個人的にはWatch Pro 2の方がしっくりきました。女性の方にはWatch 3 Proは気持ち大きいかもしれません。







【総括】
外観のデザインおよび価格帯が大きくい変っていないのには好感がもてます。ウォッチフェイスの種類はそんなに増えていませんが全体的なソフトウェアの内容はかなりブラッシュアップされていました。まだ、すべての機能を使いのなしていませんが、老眼の私には、若干ですが文字も大きくなり良好です。「時間の確認と簡単な運動管理ができ、お洒落な時計が欲しい」と言う条件の方であれば CMF by Nothing Watch Pro 2 の検討もありだと思います。


※内容はあくまでも個人的な環境下での考えですのでご了承ください。

2025年7月15日火曜日

Edifier NeoBuds Planar(エディファイア・ネオバッズ・プラナー)とうとう満足のゆく「平面磁界駆動型ドライバーx1搭載」の完全ワイヤレスイヤホンが出た?・・簡単にレビュー評価してみます。

 

Edifier NeoBuds Planar
【はじめに】

ここ最近「平面磁界駆動型ドライバーx1搭載」のイヤホンが気になって気になって・・。新しい製品が発表される度に眺めています。私の思う平面磁界駆動型ドライバーの音質は、

(メリット)
・広帯域:一基のドライブで広い帯域をムラなくサポート
・解像度:非常に高く低音域~超高域まで歪み無く一気に立ち上がる。
・音場:音場の広がりも優秀で「スーッ」と伸びてゆく高音域が魅力。

(デメリット)
・低音が弱い:比較的、音圧が弱く低音に迫力が無い。
・価格が高い:技術的にまだ過渡期?部材や性能を上げるのにコストが掛かっている。
・消費電力:平面磁界駆動型ドライバーはコイルが振動版の面に張り付いており、前後の磁石で押したり引いたりする構造の為、振動させるのにパワーが必要となり、消費電力に影響すると思われる。また、振動版(+コイル)は薄ければ薄いほど良いと思われる。

特に「低音が弱いイヤホン」を買ってしまった時には絶望してしまいます。しかし、有線イヤホンにおいて近年かなり進化した「低音もシッカリ出る平面磁界駆動型イヤホン」が登場しています。「LETSHUOER(レットシュオワー) S08(エスゼロエイト)」「HIDIZS(ヒディス)MP145」「FIIO(フィーオ) FP3」などがそうですが特に「FIIO FP3」は秀逸で、不満の無い低音と平面磁界駆動型ドライバーの繰り出す美しい音質が迫力と心地よさを表現してくれます。※組み合わせるプレイヤー(DAC+アンプ)が重要

さて、有線イヤホンの平面磁界駆動型ドライバーイヤホンについては、かなり良い段階に来ています。しかし、完全ワイヤレスイヤホンの「平面磁界駆動型ドライバーx1基」に関しては、未だブレイクしていない気がします。
大抵の場合は、ダイナミックドライバーと平面磁界駆動型ドライバーのハイブリットで、「低音域はダイナミックに、高音域は平面磁界駆動型ドライバーに」どちらかと言うと高音域の補足をするパターンで使われています。「AVIOT(アビオット)TE-Z1PNK(ピヤホン6)」「AVIOT(アビオット)TE-ZX1-PNK(ピヤホン7)」「MF by Nothing Buds Pro 2

しかし、Edifierが「平面磁界駆動型ドライバーx1イヤホン」2024年9月頃に「STAX SPIRIT S10」を発売、2025年4月頃には「Edifier NeoBuds Planar」の販売を開始しました。実は、この2機種は同じ「平面磁界駆動型ドライバー」を利用しているにも関わらず、チューニングで音質のタイプを分けているようです。また、価格も1万円ほど違います。

・STAX SPIRIT S10:高解像度でフラットな音質でモニタライク? 価格39,880円前後
・NeoBuds Planar:低音重視ドンシャリ傾向でリスニング向き? 価格29,980円前後

個人的に「STAX SPIRIT S10」は間違いなく低音がダメだと思いパス、後に発売される「NeoBuds Planar」を検討しました。しかし、いかに「低音重視のドンシャリ傾向」と言え、購入後に「低音がやっぱり不満」となった場合にゴミになってしまう危険性もあります。なので色々な評価が出て来るまで購入を控えました。

完全ワイヤレスイヤホンでの「平面磁界駆動型ドライバーx1搭載」の場合、気になるのはやはりDACとアンプ性能です。サイズや価格からして基本的にはSoCに内蔵されたDACとアンプを使うことになります。果たしてSoCに内蔵されたDACとアンプで「Φ12㎜の平面磁界駆動型ドライバーx1基を鳴らしきることが出来るか?」です。鳴ったとしても「特殊なギミックなしに十分な低音を出すのは難しいのでは?」と感じます。アンプのパワーを上げれば低音も出るかもしれませんが、3時間程度しかバッテリーが持たなければ完全ワイヤレスイヤホンとしては本末転倒「省電力で尚且つ高いアンプ性能で低音を鳴らせるかどうか!」が大きな鍵になると感じています。・・・などとモヤモヤしているうちに・・・2025年7月Amazonのプライムデーで、-20%の¥23,984(税込)となっていたので、根性なしの私はポチってしまいました。

AmazonEdifier NeoBuds Planar ワイヤレスイヤホン bluetooth ノイズキャンセリング 平面磁界駆動型 ワイヤレス充電 ハイレゾ/LDAC/LHDC/Snapdragon Sound™/Qualcomm QCC5181に対応 マイク付き AI通話 装着検出 IP54防水 最大32時間再生 専用アプリ

下記はメーカーの説明の抜粋です

■平面磁界型ドライバーイヤホン

平面磁界型イヤホンは、ダイナミックドライバー型に比べて、ドライバーの表面積が広く、振動による歪みが少なく、過渡遅延が減少し、高域や超高域でのパフォーマンスが優れています。これにより、よりクリアで精細な音をお楽しみいただけます。ただし、製造が難しく、価格が高めになることが一般的です。

■第2世代EqualMass™振動板技術

特許取得済みのEqualMass™振動板技術により、振動板全体の重量を均等に分散し、第2世代では左右対称のサポート配線を採用することで安定性を向上させております。これにより、振動板の動きを精密に制御し、一貫した駆動力を実現いたしました。 さらに、歪みを大幅に抑えることで、かつてない高解像度のサウンドをご体感いただけます。

■マイクロスケール超薄型振動板

わずか2μmの基材厚と総厚10μm未満の超薄型振動板を採用し、慣性を大幅に低減することで、極めて高速なレスポンスを可能にしております。繊細な音のニュアンスを余すことなく再現し、比類なきクリアさと精密さを実現いたしました。また、これまで大型スピーカーやヘッドホンに採用されていた技術を完全ワイヤレスイヤホンに搭載し、快適な装着感と卓越した音質を両立させております。


■最先端の伝送技術が生み出す、原音そのままの純正サウンド。

Qualcomm® Snapdragon Sound™テクノロジーを採用し、最新のオーディオコーデックに対応することで、音楽・通話・ゲームのすべてにおいて、臨場感あふれるクリアなリスニング体験を実現しております。優れた接続安定性と圧倒的なサウンドクオリティにより、これまでにない次世代のオーディオ体験をご提供いたします。

■アダプティブノイズキャンセリング

Qualcomm®の第3世代アダプティブ・アクティブノイズキャンセリング 技術を採用し、周囲の環境をインテリジェントに解析しながら、自動で最適なノイズキャンセリングを実行いたします。これにより、不要な雑音を効果的に遮断し、どのようなシチュエーションにおいても、より深い没入感のあるリスニング体験を提供いたします。

■クリアで快適なハンズフリー通話

各イヤホンには3つのマイクが搭載されており、音声強化アルゴリズムと連携することで、周囲の雑音の中からお客様の声を正確に認識・分離いたします。これにより、どのような環境においても、クリアで信頼性の高い通話を実現いたします。

・新設計の平面磁界型ドライバー構造
・第2世代 EqualMass™ 振動板技術
・マイクロスケール超薄型振動板
・Qualcomm® Snapdragon Sound™
・第3世代アダプティブノイズキャンセリング
・通話用AIアルゴリズム搭載3+3マイク構成
・マルチポイント接続

仕様

・モデル:EDF200185
・ドライバー:φ12mm平面磁界型ドライバーx1
・音圧レベル:92 ± 3dB (A)
・周波数特性:20Hz - 40kHz
・インピーダンス:32Ω
・ノイズキャンセリング:Qualcomm第3世代アクティブノイズキャンセリング
・通話:通話用AIアルゴリズム搭載3+3マイク構成

・Bluetooth仕様

 SoC:「QCC5181」Snapdragon Sound対応
 Bluetoothバージョン:5.4
 対応プロファイル:HSP,HFP,A2DP,AVRCP
 対応コーデック:aptX, aptX adaptive,aptX Lossless,LHDC 5.0, LDAC, AAC, SBC
 通信範囲:約10M
 マルチポイント対応

・バッテリー
 最大再生時間:約5時間 + 15時間 (ANC ON)、約7.5時間 + 22.5時間 (ANC OFF)
 Qiワイヤレス充電:対応

・防水規格:IPX55

※詳細はメーカーホームページをご覧ください


【開封】

シッカリとした清潔感のあるケースです。







うーん。黒か・・・昔ならカッコいいとか思ったかもしれませんが、最近どんどんカラフルで洗練されたお洒落なイヤホンが沢山出ているので、正直これは・・「地味?」「ダサい?」と感じてしまいます。「真っ白とかもあればいいのにと思いました。また、ロゴプレートの部分の色がノイズキャンセリングON/OFFに応じて変わるとかにすると良いのに。と思ってしまいます。








【イヤーチップ交換】

ノズルは一般的な形状の様です。やはりイヤホンで低音をきっちり出すためにはイヤーチップ交換時のサイズ合わせが最も重要です。今回も「アズラ(AZLA) SednaEarfit MAX」の(L)を装着しました。問題なくサクッと入りました。ケースに収まるか少し心配しましたが問題なく収まりました。密閉度は高くノイキャン不要と思えるほど遮音性が高いです。しっかりとした低音も出ると思います。





【ケースからの取り出しやすさ
写真の様に、くぼみの部分に指を入れれがスッと取り出せます。



【操 作
センサーかと思ったらメカニカルスイッチの様です。スイッチは耳に装着した時に、側面の上側に位置します。「プチプチ」っという触覚です。最少は上手く操作できなかったのですが、少し強めに親指と人差し指で挟むようにすると反応します。反応したとに微かに「プチっ」と言う音がします。慣れが必要です。





【ノイズキャンセリング
モードも色々、設定もしやすいです。効き目はまずます。個人的にはイヤーチップ交換が上手くいっているので、外部の騒音はあまり気になりません。平面磁界駆動型ドライバーはバッテリーを消費しやすいのでノイズキャンセリングはOFFで使用します。




【ケースのケース
やはり、大切にしたのでシリコンのケースを買いました。速攻誇りまみれになりますが、衝撃も傷も防いでくれそうです。ケーズのまま充電もできます。充電の時ランプがカッコいいです。ザクみたいです。




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【聴いてみる】


■評価に使う楽曲
評価にはいつものようにYouTubeの「お洒落なミュージック」に掲載しているような楽曲を使います。音源データのサンプリングレートは(44.1kHz)(48kHz)(96kHz)(192kHz)のハイレゾがメインです。ファイル形式はFLACです。

プレイヤーは、SONY Xperia 1 Ⅶ(セブン)に標準搭載の「ミュージック(Xperia専用と思われます。)」と言うアプリを使用します。設定等も簡単ですしパソコン用のオーディオ管理ツール「ミュージックBee」で作成したプレイリストも転送後問題なく利用できます。また、非常にデータへのアクセスレスポンスも良く、操作もサクサクで、音質も抜群に良いです。

また、再生音質で「オーディオエフェクト」機能も搭載しています。動画再生時に効果がありそうです。ハイレゾでない音源をハイレゾ相当にアップリンクする機能もあります。流石SONYと言ったところです。Xperiaをご利用の方は是非「ミュージック」をお試しください。




■プレイヤー(スマートフォン)について
SONY Xperia 1 Ⅶ(セブン)を使用します。Socは最新のSnapdragon 8 Elite Mobile Platformです。BluetoothはVer 6でこちらも最新バージョン。コーデックもフル対応です。

対応コーデック

コーデック サンプリング  ビットレート
SBC 48kHz/16bit         192kbps
AAC 48kHz/16bit         非公開
aptX 48kHz/16bit         384kbps
aptX HD 48kHz/24bit     576kbps
aptX Adaptive 48kHz/24bit     280kbps~420kbps可変
aptX Adaptive 96kHz/24bit     260kbps~640kbps可変
LDAC           96kHz/24bit     990kbps/660kbps/330kbps
aptX Lossless            44.1kHz/16bit       最大1200kbpsでビットレート可変
LC3 48kHz/32bit     16kbps – 320kbps
LC3(plus) 96kHz/24bit         16kbps – 320kbps


■アプリでaptX Adaptive接続設定にする

ペアリング後デフォルトでaptX Adaptiveコーデックになっています。

 
聴いてみる(コーデック:aptX Adaptive OR aptX Lossless 

まず最初に心配していた低音ですが、なんと・・・想像以上に出ています。メーカーのイラストや説明を見ていますが、特に低音を出すために特殊な何かをしているとは記載がありません。なのに、以外にもシッカリとした満足のできる低音が出ています。イヤーチップの相性が良いのもありますが、ここまでとは思いませんでした。これは、やはり平面磁界駆動型ドライバーのサイズと技術力の成果だと感じました。
考えたらバッテリーやSoC、スイッチなどはスティック部分に
集約でき、ヘッドの部分はほぼドライバーで占有できそうです。
そうなると球体ヘッドの部分には、かなりの空間があると想像されます。
空間部分を「バスレフ効果?」を生むように設計されているのでしょうか?
ぶっちゃけ有線イヤホンの「LETSHUOER S08」よりも
低音にインパクトがあります。これはうれしい誤算でしょう。



エージング0時間超のレビューです

低音域
輪郭はぼやけていますが、シッカリとした容量の多い低音が出ます。
楽曲によっては下半身をしっかり安定させるような、意外にも図太い低音がでます。これだけ出れば十分でしょう。しかも、中音・高音域を邪魔しません。

中音域
前に出過ぎず、後ろ過ぎない位置でしっかりとしたボーカルを聴くことができます。男性・女性問わず繊細なボーカルを聴くことができます。まだまだ見通しや切れは甘いですが、中音域の楽器はシッカリと鳴っています。ドラムスや打楽器のスピード感もあります。

高音域
繊細で美しい耳に刺さらない高音域が「平面磁界駆動型ドライバー」の大きな魅力でもあります。更にスーッと広がる超高音域は美しいの一言です。耳に刺さる事もありません。エージングが進むと更に美しくなるはずです。

音圧
12㎜の出す音圧は素晴らしいです。インピータンスが高いので若干ボリュームの取り方が難しいと感じます。でも、そんなにボリュームを上げなくても十分に迫力を感じます。

解像度
まだ、見通しが悪く音質にバラツキを感じます。でも、エージング0時間でも解像度の高さを感じるので、エージングを重ねると間違いなく良くなると思います。

音場
流石「平面磁界駆動型ドライバー」です。横にも音が良く伸びます。8Dオーディオを聴くとダイナミック型ドライバーのイヤホンより、広くグルグル回ります。

特に「平面磁界駆動型ドライバー」はエージングが必要です。最低でも100時間は必要でしょう。どんな音になるのか楽しみでなりません。





エージング約30時間超のレビューです

低音域
輪郭が出てきました。乾いた抜けの良い低音になってきました。
ベースの切れやバスドラのレスポンスも良くなってきました。

中音域
見通しも良くなり今まで聴こえなかった音が聞こえ始めました。ボーカルは若干前に出た感じもします。楽器に埋もれることも無く不満は全くないです。女性ボーカルが美しいです。

高音域
見通しが良くなってきました。解像度が上がってきたのでより高音域の伸びがよくなってきました。平面磁界駆動型ドライバーらしい、横にスーッと抜ける感覚は他のドライバーでは味わえません。

音圧
振動版が良く動いている感覚があります。音圧も安定してきた感じです。時々「ポコッ」という音の感覚があります。これは他の平面磁界駆動型ドライバーでも経験したことがあります。大抵の場合エージングが進むと無くなります。

解像度
かなり高くなりましたが、まだ良くなる余力を感じます。

音場
解像度が上がるにつれ更に広くなった感じがします。

30時間あたりから、全体の音質の傾向が見えてきました。意外とエージングの変化が速い気がします。全体的な音質は硬質ではなく比較的柔らかい音質の部類に入ります。乾いた低音とクールなのにシャリッとした感覚が心地よいです。




エージング約50時間超のレビューです

解像度が上がってきました。低音域の輪郭が更にわかりやすくなり、ベースやバスドラで乾いた弾けるような音も出てきました。高音域が良く伸びるので若干中音域が目立たなく感じますが、ボーカルもシッカリしており問題はありません。音場は横への広がりはありますが、あまり”深さ”を感じません。この辺りは「筐体の形状・素材・ドライバーの構造・サイズ・アンプ性能」も関係していると思われます。ただ、完全ワイヤレスイヤホンとしては、非常に良い音質の部類に入ると思います。



エージング約100時間超のレビューです

楽曲によっては乾いた切れの良い低音が唸ります。シットリとした楽曲では深くドッシリとした低音が上品に鳴ります。ベースやバスドラの音圧もシッカリと感じます。全く不満は在りません。楽曲によっては「本当にこれは平面磁界駆動型ドライバーx1基の低音なの?」と感心してしまいます。
更に100時間を超えたあたりからクリア感も出てきました。「平面磁界駆動型ドライバー」特有の横に良く広がる音場。高い解像度で中音~超高音域まで「段付きなく」「抜け良く」「力強く」「美しく」なります。更にファーっと伸びてゆく共鳴・余韻が更に美しいのです。音楽にドップリ浸かれる幸せを感じます。音質は「硬すぎず・柔らかくすぎない」非常にバランスが良いです。現段階、正直他の完全ワイヤレスイヤホンの追従を許しません。(※私の手持ちのイヤホンの中においてです)

聴こえ方のイメージとしては、映画館の大きなワイドスクリーンから重低音~超高音が埋もれることなく立ち上がります。これは「平面磁界駆動型ドライバー」ならではの感覚でダイナミックドライバーとBA型ドライバーのハイブリットなどでは味わえない感覚です。






 【比べてみる】

Edifier NeoBuds Planarを他のイヤホンと比べてみます。


【完全ワイヤレスイヤホン(ハイブリット)と比較してみる】

■完全ワイヤレスイヤホン SOUNDPEATS H3(サウンドピーツ エッチスリー) 

Φ12㎜ウール素材とPU素材混合ダイナミックドライバーは「重低音・低音+中音(低い位置)」を受け持ちます。そこにBA型の美しく抜けの良い中高音域がミックスされH3の音が完成します。ミックスされた音質は「スピード感・抜け・輪郭・見通し・解像度」が一体感のある美しい音を出します。

Edifier NeoBuds Planar

・ドライバー:φ12mm平面磁界型ドライバーx1
・SoC:「QCC5181」Snapdragon Sound対応
・Bluetooth version:5.4
・周波数特性:20Hz-40kHz
・インピーダンス: 36Ω(@1kHz)
・感度:92 ± 3dB (A)
・マルチポイント:2デバイス
・対応コーデック:aptX, aptX adaptive,aptX Lossless,LHDC 5.0, LDAC, AAC, SBC
・Qiワイヤレス充電:非対応
・電波干渉:少しある
・イヤーチップ:AZLA SednaEarfit MAX(L)
・価格:Amazon 30,000円前後


■SOUNDPEATS H3

・12mmダイナミックドライバーx1、BAドライバーx2
・SoC:「QCC3091」Snapdragon S3 Gen 1 Sound Platformに準拠
・Bluetooth version:5.4
・周波数特性:20Hz-40,000Hz
・マルチポイント:2デバイス
・対応コーデック:aptX Adaptive,aptX Lossless,LDAC,AAC,SBC
・Qiワイヤレス充電:非対応
・電波干渉:ほぼ無し
・イヤーチップ:AZLA SednaEarfit MAX(L)
・価格:Amazon 約¥15,000-前後


「Edifier NeoBuds Planar」 Vs 「SOUNDPEATS H3」結論

・SOUNDPEATS H3の音圧、低音量は圧倒的です。他のイヤホンの追従を全く許しません。押し寄せるバスドラの空気感、それでいて抜けが良い、そして何より優しい。恐れずに言うなら、「低音に自信あり!」のヘッドホンの音を聴いているようです。ただ、Edifier NeoBuds Planarの音を聴いていると、あまりにも高い解像度で抜けが良くクリアなので、SOUNDPEATS H3の音質が全体的に曇って聴こえます。

・SOUNDPEATS H3の中高音域のも素晴らししいです、柔らかいダイナミックドライバーの中音域とBA型らしい繊細でソリッドな中音域がミックスします。そこにキラキラ・シャリシャリの美しい高音域が存在します。また、BA型なのに耳に刺さらないのもポイントです。「良い音で迫力もあるのに耳に優しく疲れない」素晴らしいです。

・Edifier NeoBuds Planarは必要十分な切れの良い低音と、見通しが良く抜けの良い中高音域が魅力です。超高音域は空気感さえ感じ、スーッと伸びてゆく美しさがあります。低音から高音域まで段付きが無く高い解像度で繊細で柔らかな歪みのない音の世界を表現します。

兎に角、包み込むような低音が好きな方には、柔らかく圧倒的な音圧と低音で迫ってくるSOUNDPEATS H3がおすすめです。乾いた切れの良い体を震わせるような低音と抜けるような中音域・高音域・広い音場、トータルバランスでの美しさではEdifier NeoBuds Planarに軍配が上がります。また、見た目の、高級感・ゴージャス感・コストパフォーマンスではSOUNDPEATS H3に軍配!が上がります。

結論として、この2機種はハード的にも、音作りの方向性も全く違います。個人的には両方大好きです。しかし、Edifier NeoBuds Planarの音質は飛び抜けて良く、勝負になりません。確かに価格も倍ほど違いますが、音質は倍以上の良さがあります。この満足感を考えると、けしてコストパフォーマンスが悪いとも感じません。

 
 




AVIOT TE-Z1PNK(ダイナミックドライバー+平面駆動ドライバー

SOUNDPEATS H3価格がほぼ倍の「ダイナミックドライバー+平面駆動ドライバー」構成のAVIOT TE-Z1PNK(ピヤホン6)と比較してみます。世代的には少し前になりますが、ピアホン6は、まだまだ現役で使っています。


Edifier NeoBuds Planar

・ドライバー:φ12mm平面磁界型ドライバーx1
・SoC:「QCC5181」Snapdragon Sound対応
・Bluetooth version:5.4
・周波数特性:20Hz-40kHz
・インピーダンス: 36Ω(@1kHz)
・感度:92 ± 3dB (A)
・マルチポイント:2デバイス
・対応コーデック:aptX, aptX adaptive,aptX Lossless,LHDC 5.0, LDAC, AAC, SBC
・Qiワイヤレス充電:非対応
・電波干渉:少しある
・イヤーチップ:AZLA SednaEarfit MAX(L)
・価格:Amazon 30,000円前後


AVIOT TE-Z1PNK(ピヤホン6)

・ドライバー:コアキシャル2wayドライバー構成
 (10mmダイナミック型ウーファー+平面磁気駆動型ツイーター)
・SoC:不明
・Bluetooth version:5.2
・マルチポイント:2デバイス
・対応コーデック:AAC,SBC,LDAC
・Qiワイヤレス充電:非対応
・電波干渉:多い
・イヤーチップ:AZLA SednaEarfit MAX(L)
・価格:Amazon 約¥36,000-前後


「Edifier NeoBuds Planar」 Vs 「AVIOT TE-Z1PNK(ピヤホン6)」結論

「AVIOT TE-Z1PNK(ピヤホン6)」は2023年4月頃購入した商品です。それを思うと、最新のEdifier NeoBuds Planarと比べるのは少し酷かもしれません。低音に関しては流石(ピヤホン)です。ダイナミックドライバーにより深く豊かな低音が出ます。高音域は平面磁界ドライバーにより良く広がる音を出します。ただ、やはり残念ながらSoCのDACやアンプ、ドライバーの性能が音に表れています。よく頑張っていますが、やはりEdifier NeoBuds Planarと比べると

・若干低音域が弱い
・中音域の解像度が足りない
・高音域の抜けが今一歩
・全体的に音の抜けが悪い

などを感じます。やはり2年の月日の差を感じました。ただ、「AVIOT TE-Z1PNK(ピヤホン6)」の音は好きなのでもう少し使ってから手放すか考えます。




【有線イヤホン(平面磁界駆動型ドライバーx1搭載)と比較してみる】

Edifier NeoBuds Planarが有線イヤホンの音質と比べて、どこまで進化しているか比較してみたいと思います。とは言っても有線イヤホンはケーブルとスピーカーしかありませんのでアンプが必要になります。しかし、スマホやPCに直接接続したヘッドホンアンプを利用してはあまりにも不公平になります。そこで今回の比較には「FiiO BTR17:Bluetooth ヘッドホンアンプ レシーバー」を利用します。

「FiiO BTR17」とEdifier NeoBuds Planarは偶然にも同じクアルコムのBluetoothチップ(QCC5181)を使用しています。しかし、同じなのは通信とコーデック部分位のみで、BTR17は専用のDACとアンプ回路を利用します。NeoBuds Planarは(QCC5181)内蔵のDACとアンプ回路を利用します。同じ「aptX Adaptive/aptX Lossless」で音質の評価をすれば内蔵と外部DACとアンプの違いも分かって来るかもしれません。


FiiO(フィーオ)BTR17 + FIIO(フィーオ) FP3 Rosewood(ローズウッド)

FIIO(フィーオ) FP3 Rosewood(ローズウッド)」:見通しが良く、比較的乾いた音質。それでいて艶やかで濃厚。解像度は高く低音域のレスポンス・切れ味、音圧も素晴らしいです。安定した中音域、美しい高音域、特に女性ボーカルが良いです。まるでダイナミックドライバーのような深い低音が出ます。重低音と中音域と超高音が見事にマッチしています。なんで1基のドライバーしかないのに、こんなに広帯域が力強く出るのでしょうか!「Fiio BTR17」のDAC及びアンプの性能を余すと来なく表現しています。
※BTR17とは4.4㎜バランス接続

FIIO(フィーオ)  BTR17

・QCC5181搭載による最新鋭のワイヤレス性能でロスレスオーディオにも対応
・詳細な音質調整を可能にする10バンドの高精細ロスレスPEQを搭載
・デュアル「ES9069Q」DACによる高品位な音質再現
・「THX AAA 78+」アンプによる強力な出力と優れた音質
・4.4mmバランス出力:650mW (32Ω、THD+N<1%)
・周波数特性:20Hz~80kHz(<3dB)
・高音質かつクリーンにこだわった精密な電源設計
・業界最新のBluetooth5.4に対応
・マルチポイント:対応
・主要な高音質コーデックを網羅
 aptX Lossless:1200 kbps
 LDAC:990 kbps
 aptX HD:576 kbps
 aptX Adaptive:420 kbps
 AAC:328 kbps
・電波干渉:ほぼ無し


FIIO(フィーオ) FP3 Rosewood(ローズウッド)

・ドライバー:14.5mm平面磁界型ドライバー×1
・周波数特性:10Hz-40kHz
・インピーダンス: 36Ω(@1kHz)
・感度:105dB/mW(@1kHz)
・イヤーチップ:AZLA SednaEarfit MAX(L)
・価格:Amazon 16,570円前後


「FiiO  BTR17+FP3」 Vs 「Edifier NeoBuds Planar」結論

Edifier NeoBuds Planar

・ドライバー:φ12mm平面磁界型ドライバーx1
・SoC:「QCC5181」Snapdragon Sound対応
・Bluetooth version:5.4
・周波数特性:20Hz-40kHz
・インピーダンス: 36Ω(@1kHz)
・感度:92 ± 3dB (A)
・マルチポイント:2デバイス
・対応コーデック:aptX, aptX adaptive,aptX Lossless,LHDC 5.0, LDAC, AAC, SBC
・Qiワイヤレス充電:非対応
・電波干渉:少しある
・イヤーチップ:AZLA SednaEarfit MAX(L)
・価格:Amazon 30,000円前後


「Edifier NeoBuds Planar」は高い解像度で、深い低音・音の抜けの良さ・音の切れの良さ・レスポンスの良さ・埋もれない中音・繊細に煌めく高音・必要十分の音場・ボーカルの美しさ。「完全ワイヤレスイヤホン」の中では、かなり上位の音質だと思います。もちろん「平面磁界駆動型ドライバー搭載のイヤホン」のカテゴリーの中では間違いなくNo1です。
※手持ちの「完全ワイヤレスイヤホン」の中ではNo1

「FiiO  BTR17+FP3」には「音の深み、音の艶感、濃厚な音、広がる余韻の美しさ」があります。確かに「FiiO  BTR17+FP3」にしか出せない表現がありますが、それでも「Edifier NeoBuds Planar」の音質は「これで良い」もしくは「こっちの方が良い」と思わせる何かがあります。ちなみに「FiiO  BTR17」の下位モデルで「FiiO  BTR15」と言うのがありますが、こちらに関しては「Edifier NeoBuds Planar」の方が間違いなく音が良いです。

個人的には、ドライバーなどのハードウェア技術は既にブレークポイントを超えているので、次のクアルコムの「SoCのDACとアンプとソフトウェアによる音空間処理」の性能次第で、「Edifier NeoBuds Planar2(仮名)」は「FiiO  BTR17+FP3」に並ぶか、完ぺきに超えると感じます。






【まとめ】

まず、昔の「平面磁界駆動型ドライバー」は比較的違和感のある癖のあるなり方をしていましたが、Edifier NeoBuds Planarも含め最近の「平面磁界駆動型ドライバー」はそう言った事を全く感じません。ただ、ただ、迫力もあり、心地よく良い音なのです。

例えば、下記の3曲は女性ボーカルのR&B・ダンスのジャンルでスローバラード系です。特にこの手は低音が重要だと考えています。低音が効かないイヤホンやPCスピーカーなどで聴くと特に何も感じじ聞き流してしまいます。しかし、Edifier NeoBuds Planarで聴くと高い解像度と美しい音と、特に深い低音により、楽曲に心地よい味わいと感動があったことに気が付くのです。やっぱり低音は必要です。改めて実感しました。他にも低音が良いと味わいが全然変わってくる楽曲が沢山あると思います。そして、そんな低音の上に、切れの良い中音域、更に微細に美しく、そして煌めく高音が広がるのです。もう、個人的には100点満点を上げたいです。

Someone (feat. Denitia)
Jorja Smith - 'Stay Another Day' (Official Video)
Thunder, baby

平面磁界駆動型ドライバーx1搭載の完全ワイヤレスイヤホンで、低音域がこんなにまともに出るとは正直ビックリしました。繊細で、低音も出て、中音も、高音も、超高音も出て、音圧もあって、音場も広くて、帯域に段付きは無く、全ての音が美しい。本当に、何なのでしょうこのイヤホンの音は凄すぎます・・・「デザインが地味」って言ってごめんなさい(笑

今後の課題は「平面磁界駆動型ドライバーの技術進歩」と「DAC&アンプの進歩、すなわちSnapdragon Sound対応のSoCの進化」に他ならないでしょう。近い将来「Fiio BTR17のDACとアンプが、完全ワイヤレスイヤホンのSoCのワンチップサイズに入ったとしたら・・」もう想像すると興奮が止まりません。あと、1年もすると行けるんじゃぁないかな?
少しお高いですが、低音がシッカリして、音場が広く、全域で美しい音質の「平面磁界駆動型ドライバー搭載の完全ワイヤレスイヤホン」をお探しの方は、検討の一つに入れてはいかがでしょうか?今までの「完全ワイヤレスイヤホン」へのイメージがガラリと変わるかもしれまん、価格以上の音質です。

※ウレタン系とシリコン系のイヤーピースの違いや、イヤーチップのサイズによっても音質はガラリと変わってしまいます。内容はあくまでも個人的な環境下での考えですのでご了承ください。