2024年8月25日日曜日

CREATIVE (クリエイティブ) Aurvana Ace2を購入しました。MEMSドライバー+10mmダイナミックドライバー搭載のハイブリッド型イヤホンです。簡単に評価レビューします。

 

CREATIVE Aurvana Ace2
【まえがき】

Aurvana Ace2はNoble AudioのFALCON MAXに続くMEMS ドライバー搭載の完全ワイヤレスイヤホンです。仕様はFALCON MAXとよく似ています。FALCON MAXは非常に音が良いので、Aurvana Ace2にも期待が膨らみます。ただ、CREATIVE (クリエイティブ) は、その昔からPCの周辺機器ブランドで、SoundBlasterというオーディオDAC/AMPが有名でした。正直、イヤホンを出しているとは全く知らなかったので、実は少し心配です。

AmazonCreative Aurvana Ace 2 xMEMS ドライバー採用で、aptX™ LosslessやBluetooth LE Audioに対応した完全ワイヤレス イヤホン HS-AVACE2-BK


CREATIVE (クリエイティブ)Aurvana Ace2

Aurvana Ace 2は、最先端のソリッド ステート MEMS ドライバー技術によるxMEMS ドライバーと、10mm ダイナミック ドライバーのハイブリッド構成を採用しており、xMEMS ドライバーによる一貫性のある優れたオーディオと、5Hz~40kHzの広帯域な周波数特性によって、明瞭な高音質オーディオをお届けします。

また、Qualcomm Snapdragon SoundによるaptX Losslessによって、CD品質の16-bit/44.1kHzロスレス オーディオ伝送を実現しています。AptX AdaptiveやAptX、AACやSBCなどの様々なオーディオ コーデック※2もサポートしており、様々なデバイスからのオーディオ ストリーミングに対応しています。

各イヤホンに3つずつ、合計で6つのマイクを備えたAurvana Ace 2は、 Qualcomm® cVc (クリアー ボイス キャプチャー) ノイズキャンセル技術を搭載したこれらの統合マイクによって音声キャプチャーを行い、クリアーな音声通話と優れた通話品質を実現します。

対応デバイスのSiriやGoogleアシスタント※3の呼び出しにも対応しており、音声キャプチャーの向上でボイス コマンドもより的確に行えます。


【購入】

AmazonCreative Aurvana Ace 2 xMEMS ドライバー採用で、aptX LosslessやBluetooth LE Audioに対応した完全ワイヤレス イヤホン HS-AVACE2-BK
仕様
名称:Creative Aurvana Ace 2
型番:HS-AVACE2-BK
カラー:黒
・ドライバー:xMEMS ドライバー、10 mm ダイナミック ドライバー
・周波数特性:5Hz~40kHz
・Bluetoothバージョン:Bluetooth 5.3
・プロファイル:BAP、CAS/CAP、TMAP、A2DP、AVRC、HFP
・コーデック:LC3、AptX Lossless、AptX Adaptive、AptX、AAC、SBC
・通信距離:約10m(見通し距離)
・ノイズ コントロール:アダプティブ ハイブリッドANC、アンビエント モード
・マイク:全指向性MEMSマイク x 3(左右各イヤホン本体)
・トータル再生時間:最大約24時間電源
・タイプ:内蔵型リチウムイオンバッテリー
 (左右各イヤホン 52mAh/充電ケース 470mAh)
・電池持続時間:最大約6時間(イヤホン本体) / 最大約18時間分(充電ケース)
・充電時間:約2時間
・連続再生時間:最大約6時間
・重量:約4.7g(左右各イヤホン本体) / 約37.2g(充電ケース)
・防滴性能:IPX5相当
・充電インターフェイス:Qi互換ワイヤレス、USB Type-C
・付属コンポーネント ‎充電用USBケーブル(Type C-to-A)
  専用充電ケース, シリコン イヤーピース(S/M/Lサイズ)
※詳しくはメーカーホームページをご覧ください

【開封】
非常にコンパクトなケースです。よく見るとスケルトンになっており、中が透けています。正直あまり好みではないです。卵の中で動くエイリアンを思い出しました。


【イヤーチップ交換(AZLA(アズラ) SednaEarfit MAX)
速攻でイヤーチップを交換しました。私の耳には(M)サイズがベストマッチでした。安定して首を振っても落ちません。遮音性も高いです。ケースにも干渉しません。

しかし、散歩のときなど歩く振動でイヤホンが動いている感じがして(ML)サイズに変更してみました。結果振動は収まり、低音も増しく音域も変わりなくよく出ています。遮音性も更に高まりケースにも干渉しません。(ML)サイズに変更です。






ケースからは少し出しにくいです。
本体を摘まんで出そうとすると滑ります。イヤーチップを摘まんで出すと出しやすいです。また、出して装着する時に半回転する必要があります。外す時も耳から外して半回転させて収納する必要があります。いつも落としそうになります。慣れが必要です。
なぜ収納時にイヤーチップが内側に位置するようにしなかったのか疑問です。逆にすると多分ケースが大きくなるからかな?




【聴いてみる】


■評価に使う楽曲
評価にはいつものようにYouTubeの「お洒落なミュージック」に掲載しているような楽曲を使います。音源データのサンプリングレートは(44.1kHz)(48kHz)(96kHz)(192kHz)のハイレゾがメインです。ファイル形式はFLAC又はAACです。


プレイヤーは「Neutron Music Player」を使用します。

設定等が複雑ですが、機能が多く音質が良いです。WindowosPC版も存在しており、私の手持ちの全ての端末で統一できます。
※ノーマライゼーション(OFF)・イコライザー(OFF)に設定




■プレイヤー(スマートフォン)について
SONY Xperia 1 VIを使用します。SocはSnapdragon 8 Gen 3 Mobile Platformでコーデックもフル対応です。

対応コーデック

コーデック サンプリング  ビットレート
SBC 48kHz/16bit         192kbps
AAC 48kHz/16bit         非公開
aptX 48kHz/16bit         384kbps
aptX HD 48kHz/24bit     576kbps
aptX Adaptive 48kHz/24bit     280kbps~420kbps可変
aptX Adaptive 96kHz/24bit     260kbps~640kbps可変
LDAC         96kHz/24bit     990kbps/660kbps/330kbps
aptX Lossless           44.1kHz/16bit     最大1200kbpsでビットレート可変
LC3 48kHz/32bit     16kbps – 320kbps
LC3(plus) 96kHz/24bit         16kbps – 320kbps


聴いてみる(コーデック:aptX Adaptive/aptX Lossless

エージング0時間での第一印象は
「全体的に柔らかい音質で、若干ほわっとした低中音の中で繊細な高音が鳴っている。音場は普通、音圧はあまりなく迫力がない。ボリュームの取り方が若干難しく感じる」でした。FALCON MAXの場合は初めてだったせいかMEMSのインパクトが凄かったのですが、Aurvana Ace2は良い意味で普通に綺麗な高音が鳴ります。音質の方向性はFALCON MAXよりもSONY WF-1000XM5に近いのかなと感じました。ただ、この感覚はエージングが進むにつれ変化すると思われます。


ここからは、エージング50時間超のレビューです

中音域
見通しの良い中音域です。女性・男性問わずボーカルは美しく存在感があります。シンバルやドラムス、ギターの音も美しです。ただ、金属的なシャリシャリ感は控えめです。中音域のメインはダイナミックドライバーだと思われますが、周波数帯域的にMEMSも中音域に被っていると感じました。また、ダイナミックドライバーとMEMSの音が実に上手くミックスだれており違和感は全くありません。

低音域
エージング0時間の頃は、「周波数特性:5Hz~」と言う特性から、豊かな重低音を期待したのですが、「本当に低音が出ているの?」輪郭も甘くドッシリとした圧もなく残念な低音域でした。しかし、エージング20時間程度から、柔らかくも上品で存在感のある重い低音が出てきました。アコースティックなベースでもEDMなどでの打ち込みのベースでもシッカリ要求に答える低音を出します。大地と心を揺さぶるようなJVC HA-FW1500の様な重低音までとは行きませんが、現在私の持っているイヤホンの中ではNO.1の重低音です。 

高音域
「xMEMS製 Cowell MEMS Driver 」ですが非常に繊細でレスポンスの良い高音域が出ます。耳に刺さることはなく、エージング0時間~50時間程度経った今でも音に変化はありません。MEMSの音は消して金属的ではありません、柔らかく温かみのあるダイナミックドライバーと非常に相性が良く「周波数特性:~40kHz」と言う特性から見てもダイナミックドライバーとの繋がりを十分に意識した絶妙のチューニングだと感じます。

音圧
初めて音を聴いたときは音圧が弱く迫力の無い音に感じました。仕様に書いていないのですが、インピーダンスは少し高めなのではと感じました。ボリュームを少し多めに上げないと迫力が出ません。しかし、エージング後は音圧もしっかりしてきます。ボリュームの位置も安定してきました。また、ボリュームを多めに上げても音全体が柔らかいので耳が疲れません。

解像度
エージング0時間では、ダイナミックドライバーの解像度が低くMEMSドライバーの高音域ばかりが目立ちます。低音域~中音域は解像度が低く、中音域~高音域は解像度が高い。そんなアンバランスを感じました。しかし、エージング50時間程度からダイナミックドライバーがこなれてきて低音域~高音域まで見事に見通しが良くなり解像度も上がってきます。エージング100時間~200時間くらいで更に良くると思われます。

音場
エージング0時間では、音場はあまり広くありませんでしたが、エージング時間が経つにつて左右への広さも適度に増え、奥行きも適度に出てきました。ボーカルも比較的目の前で展開され非常に聞きやすいです。





【比較してみる】

やはりこの2機種を比較しなくてはいけないでしょう


「Aurvana Ace2 VS FALCON MAX 」です。面白いのはいずれもダイナミックドライバー+MAMSドライバーなのですが、チューニングが違います。違いがすぐ分かるのは再生周波数帯域です。




Aurvana Ace2:5Hz-40,000Hz 」「FALCON MAX:20Hz-48,000Hz 」これだけ見ても、Aurvana Ace2は重低音~高音、FALCON MAXは低音~超高音を目指していると思われます。これは勝手な考えですが、CREATIVE はMEMSドライバー搭載機を開発するにあたり「先行発売であったFALCON MAXを研究し、ダイナミックドライバーの振動版やネットワーク回路、ダイナミックドライバーとMEMSドライバーのレイアウト等を含め、まったく違うチューニングにした?」のではと思ってしまいます。
多分違うでしょうか・・・(笑



それでは比較してみます
スマホは SONY Xperia 1 VI

性能比較 Aurvana Ace2 Noble FALCON MAX
デザイン スティックタイプ
スティックの部分は長過ぎず、短過ぎない、良いバランスだと思います。
スタンダートタイプ
日本にはあまりない有機的なヌルヌル・ツルツルなデザインで塗装にも高級感があります。
ドライバ 10mm Dynamic driverx1
xMEMS製 Cowell MEMSx1
ダイナミック振動版
不明

10mm Dual-Layered LCPx1
xMEMS製 Cowell MEMSx1
ダイナミック振動版
ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)ポリウレタン(PU)の複合素材層に、液晶ポリマー(LCP)をコーティング
Bluetooth Bluetooth Ver.5.3
SoC:不明
価格を思うと(多分QCC3071)
Bluetooth Ver.5.3
SoC:QCC5171
コーデック SBC,AAC,AptX,LC3
aptX Adaptive
aptX Lossless
SBC,AAC,AptX,LC3
aptX Adaptive
aptX Lossless
LDAC(96kHz/24bit)
ホワイトノイズ なし
多分インピータンス高め
ノイズは控えめだがボリューム位置を取りにくい
チリチリ音あり
多分インピータンスは低め
ノイズは少し多めだがボリュームの位置は取りやすい
ノイズ
キャンセリング
あり(効き目:自然)
ON/OFF音質変化:低
あり(効き目:自然)
ON/OFF音質変化:低
電波干渉時の挙動 ほぼない
スティック部にアンテナがあるのか非常に優秀
ほぼない
必ず起こる場所がある
ビットレートの変動 ほぼない
FALCONで変化の起こる場所でもビットレートの変化はない
たまに感じる
電波干渉があると必ずビットレートの起こる場所がある
マルチポイント あり あり
タッチスイッチ
の操作性
タップ反応:悪い
自由度の無い操作性
タップ反応:良い
操作性は良い
周波数特性
5Hz-40,000Hz
低音よりのチューニング
20Hz-48,000Hz
高音よりのチューニング
DAC・アンプ 不明(QCC3071かな?) QCC5171
Qiワイヤレス充電 対応
ケースを寝かして充電
ケースの裏表に注意
対応
ケース底で充電
装着センサー 非対応 非対応
フィット感良い 良い
イヤーチップ ★AmazonAZLA SednaEarfit MAX(ML) ★AmazonAZLA SednaEarfit MAX(M)
バッテリー イヤホン単体 約6時間 イヤホン単体 約5.5時間
防滴仕様 IP5相当 IP54
着脱時の落下率
いずれも気を抜くと
落ちる可能性は
あります
ケースからの出し入れが少しやり難い、FALCON MAXほど悪くない。 ケースから出しにくく、本体が滑りやすく落下の可能性も高い
重量
約4.7g 約5.5g
メーカー通販価格
あくまでも参考価格
価格23,800円前後
★AmazonCreative Aurvana Ace 2(HS-AVACE2-BK)
価格39,600円前後
★AmazonNoble Audio FALCON MAX NOB-FALCONMAX-B
音質比較
音場
ワイヤレスイヤホンは
ビットレートの関係か、
たいてい場が頭の周りで
”こじんまり”広がります
それを基本3とします。
音場レベル4.5
左右はシッカリあり各楽器の位置もつかみやすいです。奥への立体感は少ないですが、全体的に目の前から一歩下がったあたりで非常に聞きやすいです。
重低音~高音まで一体感を感じます。なので奥行をあまり感じません。高音域の共鳴は控えめです。
音場レベル5
左右も奥行きも広く本当に3D
的空間を感じます。球体の空間をイメージできます。比較的音場が広いと音圧が拡散してしまいがちですが全くそんなことはありません。共鳴は楽曲に忠実で更に自然です。奥に低音そして手前に中高音がある様に奥行を感じます。
音圧 音圧レベル5
ボリュームの位置が適切であれば十分な音圧があります。迫力満点です。アコースティックな楽曲~EDM、ロック・ポップスまでシッカリとしたパワーを感じます。
音圧レベル5
十分な音圧があります。迫力満点、古い楽曲であろうが、サンプルレートの低い楽曲であろうが、ゲインの低い録音であろうが圧倒的なパワーを感じます。
解像度 解像度レベル5
ダイナミックドライバーに長めのエージ時間が必要ですが、エージング後は非常に高い解像度になります。低中音のエッジはFALCON MAXのように「キリっ」と効いたタイプではなく比較的エッジはマイルドです。高音域はシャキッとします。
解像度レベル5
何と言いますか、今までとは全く感覚の違う解像度の高さです。圧迫感の無い威圧感の無いさらりと高い解像度を出します。ばBA型ドライバーでも歯が立たない繊細で微細な解像度です。ビックリ仰天のMEMS Driverの解像度です。
クリア感
抜け感
柔らかさ
柔らかい重低音~中音域と正確で繊細な高音域がミックスされます。全体的にいはクリアというより暖かい空間です。多分ダイナミックドライバーの振動版の問題か音の抜け感はもう少し欲しい所です。 クリアな空間の中に、非常に抜けがよく、そして緻密な乾いた音を出します。この辺りは好みでしょう。音の見通しは素晴らしく、スーッとクリアに伸びてゆく抜け感は独特な世界観を持っています。
高音 FALCON MAXに比べると高音域のクリア感や煌めきは控えめですが、キッチリと正確に繊細に非常に自然な高音域を出します。 今まで聴いたことの無いようなシンバルの音やギターの弦の響きなどが、いとも簡単に聴こえてきます。しかも自然にビックリです。
中音 若干低音寄りの中音域に感じます。ダイナミックとMEMSドライバーのバランスが非常に良いです。 若干高音寄りの中音域に感じます。全く不満はありません。ドライバーは2つなのにチューニングが見事です。
低音 FALCON MAXに比べると、もう一枚下に低音があります。個人的には大好きな重低音です! 深く、切れがあり、ズシンと来る低音が素晴らしいです。さすがノーブルです。低音が見事!
打楽器 シンバルなどの高い周波数の楽器は若干控えめですが、全く問題なしです 全域において全く文句なし
ボーカル 男女ボーカルもシッカリと美しいです。全体的に柔らかで心地の良いボーカルです。何時までも聴いていた。 男女ボーカルもシッカリと美しいです。全体的に柔らかで心地の良いボーカルです。何時までも聴いていた。
相性の良い
楽曲ジャンル
EDM、ロック、ポップス、フュージョンなどが似合います。オールラウンドですが、アコースティック系の楽曲の表現は見事 EDM、ロック、ポップス、フュージョンなどが似合います。オールラウンドですが、特にEDMなどは相性が良いと思います
一押しポイント 全体的に柔らかい音質、Dynamic Driver と MEMS Driverの融合とバランスの良さを感じる
重低音~高音域まで一貫して柔らかい音を聴かせてくれます。全体的に非常にバランスが良く「いつまも色々な音を探す旅に出たくなります。」また、上品で質の高い低音域は特出ものです。重低音も出て、高音域もキッチリでる。中々出会えないイヤホンだと思いました。FALCON MAXも聞き疲れしにくいですが、Aurvana Ace2はさらに疲れません。
全体的にメリハリのある音質、Dynamic Driver と MEMS Driverのそれぞれの存在感を感じる
低音~超高音域まで一貫してメリハリのある音を聴かせてくれます。何と言いましょうか、淡々と正確に高い周波数帯域まで、全く揺らぐこともなく平然と音を出す新しさがあります。深く切れのある低音、抜けが良くレスポンスの良い中音、繊細で小さな音にも煌めきのある高音域が美しいのです。それぞれのドライバーの存在感を見事に調和させています。
デメリットと感じる所 デメリットは、若干「取り出しにくい」くらいでしょうか。 やはり「取り出しにくい」「価格が高い」でしょうか。
総合評価 ★★★★★5.0 ★★★★★5.0
比較の結論

■抜け感・解放感
FALCON MAX >= Aurvana Ace2

■音の柔らかさ
Aurvana Ace2 >> FALCON MAX

■音の乾き
Aurvana Ace2 >= FALCON MAX

■音の繊細さ
FALCON MAX => Aurvana Ace2

■音場:左右への広さ 
FALCON MAX => Aurvana Ace2

■音場奥行 
FALCON MAX => Aurvana Ace2

■音場上下 
FALCON MAX => Aurvana Ace2

■解像度の高さ
FALCON MAX = Aurvana Ace2

■スピード感・レスポンス
FALCON MAX = Aurvana Ace2

■低音の深み 
Aurvana Ace2 >> FALCON MAX

■中音の厚み
Aurvana Ace2 >= FALCON MAX

■中音・高音のキメの細かさ
FALCON MAX => Aurvana Ace2

■高音の煌めき
FALCON MAX => Aurvana Ace2

■高音の余韻・共鳴 
FALCON MAX => Aurvana Ace2

■押しの強さ・迫力 
FALCON MAX = Aurvana Ace2

■音質のナチュラル度 
Aurvana Ace2 >> FALCON MAX

■音質のトータルバランス 
Aurvana Ace2 >= FALCON MAX

■没入感
Aurvana Ace2 >= FALCON MAX

■ダイナミックとMEMSの一体感
Aurvana Ace2 >= FALCON MAX

■古い楽曲のリフレッシュ度
FALCON MAX => Aurvana Ace2

■遮音性
FALCON MAX => Aurvana Ace2

■コストパフォーマンス
Aurvana Ace2 >> FALCON MAX 

■個人的な好み
Aurvana Ace2 >= FALCON MAX


個人的には重低音が好きなので、どちらもいいんですが、正直「重低音も高音もシッカリ美しく表現する」Aurvana Ace2に軍配が上がります。 あと間違いなく安い(笑。



【総括】

Aurvana Ace2の全体を取りまとめるダイナミックドライバーの音ですが、レスポンス・スピード感・音の切れもシッカリあり柔らかくウォーム感のある音です。決して金属的なエッジの尖った音ではありません。仕様に書いてないのではっきりとしたことはわかりませんが、振動板の素材は「金属または金属コーティング」系ではないと思われます。MEMSも金属的な音は出しませんので、重低音~高音域まで本当に一体感のある音を出します。本来、ダイナミックドライバーとMEMSは相反する方向性の音質だと思うのですが、Aurvana Ace2はそこを絶妙にチューニングし、まるで一つのダイナミックドライバーのような感覚を覚えました。

クリアでエッジの切れが良く、特に高音域全般がキラキラする音を希望する方には向かないかもしれません。そういった音を望まれる方はAurvana Ace2よりもFALCON MAXのほうが良いかもしれません。今のところ2機種しか聴いていませんが、ハズレ無しです。ダイナミックドライバーとMEMSドライバーのハイブリットは、間違いなく今後のメインになりうる音質を備えていると感じました。

また、今後のMEMSのハイブリット構成に関して、個人的な意見ではBA型ドライバーとMEMSドライバーとの組み合わせは無いと感じています。この組み合わせだと両社の良いところ(特に高音域)が、両者死んでしまいそうなので・・・。
気になるのは少し大きめの10㎜~12㎜程度の平面駆動ドライバーとMEMSの組み合わせです。平面駆動の周波数帯域を5Hz~30KHz程度でチューニングし、MEMSドライバーを25KHz~40KHz程度でチューニングする。これはどんな音になるのか想像できません。ただ、いずれも的確な周波数帯域をむらなく立ち上げると思うので意外と相性がいいのではと想像しています。もし、平面駆動とMEMSの組み合わせが上手くいくなら10㎜ダイナミック+6㎜平面駆動+MEMSドライバーのハイブリットもあり得ると感じています。将来が楽しみです。

最後に
もし、今、Aurvana Ace2が壊れたとしたら、もちろん再度買うと思います。それくらい気に入っています。仮に「入門機でよい音で長く使える完全ワイヤレスイヤホンが欲しい」と誰かに聞かれたら、迷わずAurvana Ace2をお勧めすると思います。
正直、音を聞くまでは「CREATIVE はPC周辺機器メーカーだから大した音質じゃあないだろう! 失敗してもしょうがないかな!」と思っていたのですが、どうして素晴らしい音質でした。

エージングが100時間を超えています。解像度は安定して高く、見通しの良い音場、きつくない繊細な輪郭と切れの良さ、楽曲の要求する重低音・中音・高音を軽々と表現します。また、やっぱり長時間聴いても疲れません。個人的には2024年コストパフォーマンス大賞で優勝をあげたいです。


※ウレタン系とシリコン系のイヤーピースの違いだけでも音質はガラリと変わってしまいます。内容はあくまでも個人的な環境下での考えですのでご了承ください。参考程度にお読みいただければ幸いです。

2024年8月12日月曜日

ASUS (エイスース)Zenbook S 16 (UM5606) 16インチ超薄型 AI機能搭載ノートパソコン!美しさも備え所有する喜びは格別です。簡単にレビューします。

 

ASUS Zenbook S 16

【はじめに】

下記は「私の理想のノートパソコン条件」です。

①液晶が16インチであること
②薄くて軽くて持ち運びが楽なこと
③JIS配列キーボードのみ、ど真ん中!テンキー不要!
④発色が良く色域がAdobeRGBにもきちんと対応していること
⑤ハイスペックで生成AIもスイスイ動くこと
⑥かっこいいデザインであること

しかし、未だ出会いはありません。たったこれだけの条件なのに。
「ThinkPad T16 Gen 2 AMD」やマウスコンピュータの「「DAIV Z6(i9+RTX 4070)」も良い所まで行っているのですが、キーボードが致命傷なのです。
でも、とうとう出たのです。凄いのがぁ~!(´;ω;`)ウゥゥ


【購入】

Amazon:ASUS Zenbook S 16

ASUS ノートパソコン Zenbook S 16 UM5606WA 16型 AMD Ryzen AI 9 HX 370 メモリ32GB SSD 1TB Windows 11 重量 1.5kg Wi-Fi 7 Type-C給電対応 有機ELパネル搭載 カードリーダー Copilotキー搭載 AI PC UM5606WA-AI9321GR/A


ASUSメーカーのキャッチ

ASUS Zenbook S 16

パフォーマンスと洗練さを組み合わせた、16インチ超薄型 AI機能搭載ノートパソコンです。筐体には、自然からインスピレーションを得たカラーを採用したハイテクセラミックである、新しい セラルミナム™ 素材を使用。超スリムなデザインながら高い硬度を誇り、長い間きれいに安心して使用いただけます。

静音性の高い冷却性能によって強化された最新の AMD Ryzen™ AI プロセッサーを搭載。さらに、外出先での使用も可能な薄さ1.1 cm1 の筐体に、16 インチ3K ASUS Lumina OLED2ディスプレイと臨場感あふれる 6 つのスピーカー オーディオが搭載されています。

AMD Ryzen™ AI

AMD Ryzen™ AI は、AMD の高度な Zen 5 CPU コアのパワーと XDNA 2 AMD Radeon™ 890M グラフィックス テクノロジーを組み合わせ、まったく新しいコンピューティング リソースである NPU を導入しています。NPU は、コラボレーション、ローカル AI アシスタントによる生産性の向上、優れたビデオ編集品質など、充実した AI 体験をシームレスに提供できるように設計されています。

さらに、NPU は非常に効率的であるため、バッテリーを大量に消費することなく、外出先でも AI 拡張機能を楽しむことができます。スムーズなマルチタスクが可能になり、CPU と GPU を解放してそれぞれの強みに集中させることができます。

新しい AI 体験とアプリケーションの実行も容易になり、消費電力はすべて最適化されます。AMD Ryzen™ AI は、背景のぼかし、視線追跡、ノイズキャンセリングなどの Windows Studio 効果を強力にサポートし、日常のデジタル エクスペリエンスを強化します。


仕様

品名:ASUS Zenbook S 16
型番:‎UM5606WA-AI9321GR/A

・OS:Windows 11 Home 64ビット
・カラー:スマイアグレー
・ディスプレイ:16.0型 OLED (有機EL)、グレア、2,880×1,800ドット (120Hz)
・色域:sRGBカバー率100%、DCI-P3カバー率100%、Adobe RGBカバー率94.3%
・本体サイズ:幅353.6mm×奥行き243.0mm×高さ11.9~12.9mm 約1.5kg
・バッテリー駆動:約13.8時間
・消費電力:最大約65W
・CPU:AMD Ryzen AI 9 HX 370 12コア/24スレッド プロセッサ
・NPU:AMD Ryzen AI (NPU パフォーマンス 最大 50 TOPS)
・メモリ:32GB LPDDR5X-7500
・スロット:オンボードメモリのみ
・ストレージ:1TB (PCI Express 4.0 x4接続 NVMe/M.2)
・グラフィックス:AMD Radeon グラフィックス (CPU内蔵)
・Office:なし
・キーボード:84キー日本語キーボード(キーピッチ:幅約19mm、縦約18mm)
       、イルミネートキーボード、JIS配列
・ポインティングデバイス:マルチタッチ・タッチパッド
・webカメラ:207万画素赤外線 (IR) カメラ内蔵
・オーディオ:ステレオスピーカー内蔵 (1W×4、0.8W×2)、
       アレイマイク内蔵、マイクロホン/ヘッドホン・コンボジャック×1
・USBポート:USB4 (Type-C/Power Delivery対応) ×2、※データ転送と映像出力/本機への給電をサポート、USB3.2 (Type-A/Gen2) ×1・外部ディスプレイ出力:HDMI×1、Type-C×2
・通信機能:無線LAN:IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax/be (Wi-Fi 7)、Bluetooth 5.4
・カードリーダー:microSDXC/SDHC/microSDメモリーカード
・その他:顔認証対応、Xbox Game Pass Ultimate (3ヶ月利用権)
・本体:購入日より12ヵ月間のインターナショナル保証+購入日より12ヵ月間のASUSのあんしん保証(日本国内保証・要登録)※製品購入後30日以内にMyASUSで製品登録が必要
・バッテリーおよびACアダプター:購入日より12ヵ月間の日本国内保証
・主な付属品:ASUS 65W USB Type-C アダプター、USB Type-C to Type-C ケーブル、製品マニュアル、製品保証書
詳しくはメーカーページをご覧ください


【開封】

色は迷わずグレー(スマイアグレー)を選択。底部と背面は少し高級感はありませんが、それ以外は完璧です。高級感に溢れています。最初ビックリしたのが天板の質感です。触った感じか何とも言えないサラサラっとした触り心地なのです。しいて言うなら「和紙」でしょうか、写真では表現しにくいのですが、ため息の出る美しさです。内箱も綺麗です。

購入前はもう少し黒に近いのかなと思ったのですが、光の加減や角度によっても濃淡も変わってきます。天板とキーボードは割合50%程度のグレー、それ以外の筐体はもう少し明るいグレーです。非常に上品なグレーです。












しばらく使いました。
細かい部分で少し疑問もあります。タッチパットが大きすぎます。ブラインドタッチで文字入力をしていると指や手の平が当たってカーソルが何処かへ移動したりします。設定でタッチパットを利用不可に出来るのですが、これが一度設定すると外部マウスを付けないと解除できません。たいていは「Bluetoothマウスを付けると自動的にタッチパット利用禁止、マウスを外すとタッチパットが復活」という設定が多いのですが、見当たりません。ちょっと不便です。

キーボードですが「キーピッチ:幅約19mm、縦約18mm」ブラインドタッチは問題ありません。ただ、リターンキー周りのキーが少し小さいのと、カーソルキーが小さいです。タッチパットを小さくしてその分キーピッチを19㎜の完全スクエアにして右端とカーソルにゆとりがあれば100点満点!完璧でしょう。この辺りは依然としてThinkPadが完璧です。
ThinkPad T16 Gen 2 AMD
同じ16インチノートPCテンキー付きなのに使いやすい。
Thinkpad初期の頃からするとコストカット感は否めませんが
それでも流石Thinkpad、キーボードは変わらず素晴らしいです。




【保護フィルム】
いつもなら液晶の保護フィルムを張るのですが今回は辞めました。
薄型のため液晶とキーボート間のクリアランスがあまりないように感じたためです。
若干の気休めですが、今回は液体タイプにしました。




【パソコンを開く

さて、ノートパソコンの場合「開け閉め」が多く発生します。
それがゆえに「気持ちよく片手で開けるか?」が大きなポイントになると考えています。そうしないとストレスが溜まるのです。私が過去に持っていたノートパソコン「片手で開けないワースト3」を発表します。

①本体が軽く「向こうへ向こうへ」動く。結果左手で本体を支え、右手で開いた。
②液晶側に引っ掛かりが無く、結果両手で貝を開くように開いた。
②ヒンジが固く本体も一緒に持ち上がる。結果両手で貝を開くように開いた。

さて、Zenbook S 16はどうでしょうか?
右手親指をフロント中央にかけます
片手で静かに上に持ち上げます。
本体はピクリとも浮くこともなく適度な重さでスッと開きます。
高級感さえ感じます。これは「片手開き個人ベスト1」の心地良さです。
また、ふたを閉めるときの気持ちよさもお伝えしておきます。

本体側、タッチパットの中央に凹みがあります。
本体側の凹みは、裏から見ると指を引っ掛けやすい構造となります。
デザインの美しさ、機能性、気遣いを感じます。





【スタバにて

若干、画面の映り込みが気になりますが、問題ありません。
やはりお洒落パソコンはスタバによく合います。惚れ惚れします。

実験:PhotoshopCCで生成AIを利用して猫を追加
こちらはオリジナル写真です
PhotoshopCCで生成AIを利用して猫を追加-1
キーボードの歪みなどがあるがパット見凄い
大体20秒くらいで描写完了。レスポンスもよい

PhotoshopCCで生成AIを利用して猫を追加-2
こういう事を行うのに特殊技術はいらないのです
「今後は技術より発想力が必要」と思ったのですが、
AIですから、多分もうそれさえも要らなくなるでしょう。






【BitLockerに怒られる】
多分ですが、サインインオプションのPINの変更を何度もやっていたら、どうもハッキングと勘違いされたらしく、ある日パソコンの電源を入れたらBitLocker様に怒られました。

■症状
設定➡アカウント➡サインインする方法➡PIN(WindowsHello) 設定変更
途中でPINを間違えたり、顔認証を消したり、これを何度かやっていたら「回復キーの入力」を求められる様になりました。もちろんバックアップも取っていないので焦りました。とりあえず再起動したら、出なくなったので今のうちに対応します。
※PCの電源を一度落とすと「回復キーの入力」が出るような気がします

■対策
①焦らず一度BitLockerによる暗号化を停止させます
 スタートメニュー画面➡検索で「回復キー」と押し「データ暗号化」を選択

 デバイスセキュリティー➡データ暗号化➡デバイスの暗号化を管理する

 ➡デバイスの暗号化(オン)になっている➡オフにする
 ※暗号化が解除されるのに時間がかかる

②「暗号化の解除が終了」したことを確認し、一度電源を落とし再度電源ON。「回復キーの入力」が出ないことを確認しました。ホッとしました。

③もう一度①を実行し今度はデバイスの暗号化を(オン)にする
 ※暗号化には時間がかかる

④暗号化が終了したら「回復キーのバックアップ」を作成
 スタートメニュー画面➡設定➡設定の検索に「回復キー」と入力

 ➡「回復キーのバックアップ」を選択

⑤「ファイルに保存する」と回復キーを印刷する(PDF出力)して保管しました。
また、Microsoftアカウントでログインをしている場合は「アカウントの管理」の「デバイス」にて回復キーが保管されているように思います。何かあったら別のパソコンでアカウントの確認をすれば「回復キー」がわかるのだと思いました。


BitLockerに怒られた時の対応は色々あると思います。今回は、あくまでも個人的な対応ですので、ご参考までに。
BitLockerとは、Microsoftが開発したディスク暗号化機能の一つで、Windows Vista以降のOSに搭載されています。 この機能は、コンピューターのデータを保護するために、ハードディスクやUSBメモリなどのストレージデバイスに保存されている情報を暗号化することができます。




【総括】
高価ですが、私の理想通りのノートパソコンでした。この満足度を考えるとコストパフォーマンスは高いのです。長く付き合える相棒です。大切に使ってゆこうと思います。

余談ですが、このカッコいい天板のデザインですが、どこかで見たことがあるような気がしていました。思い出しました。同じASUSのZenfone 11 Ultraです。デザインの一貫性は見事です。



※内容はあくまでも個人的な考えですのでご了承ください。
 参考程度にお読みいただければ幸いです。