JVC HA-FW01 CLASS-S WOODシリーズ |
JVC HA-FW01 CLASS-S 主な仕様
型式 | ダイナミック型 |
---|---|
ハイレゾ対応 | 〇 |
ユニット径 | 口径11mm(ウッドドームユニット) |
出力音圧レベル | 104dB / 1mW |
再生周波数帯域 | 6Hz ~ 50,000Hz |
インピーダンス | 16Ω |
最大許容入力 | 200 mW(IEC ※) |
コード | MMCX端子型着脱式1.2m(Y型)OFC線布巻きケーブル |
入力プラグ | φ3.5mm24金メッキステレオミニプラグ(ストレート) |
質量 | 約14.0g |
付属品 | スパイラルドットイヤーピース(S、MS、M、ML、L各2個)、 低反発イヤーピース(S、M各2個)、ケーブルキーパー、 クリップ、キャリングケース |
※ IEC(国際電気標準会議)規格 ※詳しくはホームページをご覧ください。
JVC HA-FW01 CLASS-S WOODシリーズ
カナル型イヤホン リケーブル/ハイレゾ音源対応
懐かしいJVCの箱デザイン |
高級感の中箱 |
沢山イヤーチップが入ってます。 |
イヤーチップは速攻でコンプライに変更するので使用しません |
しっかりとしたケーブルですが、速攻でリケーブルするので標準ケーブルは使用しません |
以前はこの位置にロゴはありませんでした。自信の表れでしょうか!?私は嫌いじゃない!消しゴムで擦ったら消えるかな? |
COMPLY (コンプライ)Tsx-400
イヤホンチップ耳垢ガード付
イヤホンチップ耳垢ガード付
私は基本、すべてのイヤーチップの条件を同じにしています。コンプライの耳垢ガード付き! |
(L)と書いた部分、黒かと思ったらラメが入ってますね!あと小さな穴が3つほど空いてます。エア調整ですかね? |
ボディーはHA-FX700とHA-FX850との中間くらいのサイズです。FX850は本体が長いので耳から少し出っ張りあまり好きなデザインではありませんでした。HA-FW01はサイズ感が絶妙です。耳へのおさまり、見た目もよいです。 |
HA-FW01のハウジングの素材は何なのでしょうか?真っ黒なのでパット見WOODには見えません。ブラックウォールナットでしょうか?とても硬そうなので、柔らかさと締りの良い音を期待させます! |
こちらはFOSTEX(フォステクス)ヘッドホンTH610です。ハウジングは黒胡桃(ブラックウォールナット)です。色が明るいのでHA-FW01の物とは違いますね。 |
SONY ヘッドホンケーブル MUC-M12SB1
1.2m (5極Φ4.4mm端子)バランス標準プラグ
SONYがKIMBER KABLE(R)社と協力した、新規格の5極Φ4.4mmバランス接続端子対応ヘッドホンケーブルです。この、ねじったケーブルはNW-WM1Zの本内内でも使われているようです。個人的にはNW-WM1Zとのバランス接続必須アイテムです。
※詳しくはこちらをご覧ください。
|
NW-WM1Zに接続
ハウジングが黒いので、WOODだとはわかりにくいです。少し演出がさみしいです。 |
ケーブルタッチノイズ
HA-FX850は耳からはみ出て少し不格好でしたがHA-FW01はスッキリと標準的なサイズです。ただシェア掛けではないのでタッチノイズはあります。キンバ―ケーブルは比較的タッチノイズを出しませんがそれでも多少感じます。 |
ワイヤーまとめを上までスライドさせブラブラを防止します。 |
クリップで衣服にケーブルを固定し更にワイヤーの揺れを防止。これでかなりのタッチノイズが軽減されます。ジッパーとかにゴリゴリ当たらなければタッチノイズは気になりません。 |
レビューしてみます
レビューは「HA-FW01 」+「Tsx-400(コンプライ)」 +「MUC-M12SB1(キンバ―ケーブル)」 + 「NW-WM1Z(ウォークマン)」の組み合わせのみで行います。標準ケーブル、標準イヤーチップでの評価ではありませんのでご了承ください。また、私にとってのデファクトスタンダード・イヤホンである「AKG N40」とも比較しながら評価します。
レビューはエージングが30時間を超えた辺りからの評価です。本当は200時間くらいはエージングにかけたいところです。
比較(仕様)
JVC HA-FW01 | JVC HA-FX850 | AKG N40 | |
---|---|---|---|
型式 | ダイナミック型 | ダイナミック型 | BA型+ダイナミック型 |
ドライバー | ウッドドーム | ウッドドーム | ハイブリッド2ウェイ |
ハイレゾ対応 | 〇 | 〇 | 〇 |
ユニット径 | φ11.0㎜ | φ11.0㎜ | φ8㎜ (ダイナミック部) |
出力音圧レベル | 104dB/1mW | 106dB/1mW | 109dB/mW |
再生周波数帯域 | 6Hz~50,000Hz | 6Hz~45,000Hz | 10Hz-40,000Hz |
インピータンス | 16Ω | 16Ω | 20Ω |
※HA-FW01とHA-FX850のスペックは、ほぼ同じですが、音は”似て非なるもの”でした。見た目のスペックだけは音の良さは測れないと感じました。また、AKG N40は周波数帯域幅が他のどれよりも狭いのですが、表現力や音の美しさは抜群です。周波数帯域の広さだけでは音の良さは測れないと感じました。
★エージング:約30時間
「音の立ち上がりも早くレスポンス良い、HA-FX850の様に低音が主張し過ぎない、今までのWOODにはないシットリトした澄んだ高音域、モニタ用としてもリスニング用としても使えるイヤホンだと感じました。」これが最初の印象です。
(解像度)
■HA-FW01
低音~高音域まで解像度の高さを感じます
(音源の良し悪しに素直に反応、楽曲により鳴り方も変わる)
■HA-FX850
高音域の解像度は高くない気がする
(音源の良し悪しにあまり左右されず、イヤホン自体の個性が強い)
■AKG N40
高い
(音源の良し悪しに素直に反応、楽曲により鳴り方も変わる)
HA-FW01の解像度の高さはバランスケーブルの「MUC-M12SB1」による所もあると思いますが、NW-WM1Zの送り出す音を素直に表現できていると思いました。エージングが進むたびに見通しもよくなってます。
(音場)
■HA-FW01
適度な広さで重心は下半分にある感じ
(シッカリとした低音域で重心は下半分に感じます。また、音場はそんなに広くないのですが、楽曲によっては音の余韻の最後がスッと伸びて音場が広がる感じに聴こえます。これはイヤホンでは初めての体験です。同じウッドハウジングを持つヘッドホンのTH610に近いものがあります。)
■HA-FX850
適度な広さで重心は下にある
(低音が基本なので重心は下にあります。また、FW01の様な澄んだ音の伸びや音場の広がりは感じません)
■AKG N40
適度な広さで重心は中央に位置する
(FW01の様な音の伸び方はありませんが、高音域はキラキラスーッと伸びて美しい。開放型までとは言わないが適度な音の抜け感がある)
(高音)
■HA-FW01
きちんと出ている
(周波数帯域分は本当に高音が出ていると思います。比較的マイルドで疲れません。ただ、WOODらしいしっとりとした繊細な高音なので、金属的な「シャリン」とした音を好む方には物足りないかもです。)
■HA-FX850
頑張って出してる感
■AKG N40
キラキラ感のある高音域が美しい
(N40の特徴の一つである高音域、とても美しいのです。何度聞いても飽きません。)
実はFX850を手放した理由は単純に「NW-WM1Zとの組み合わせでは高音がよくなく、使わなくなった」からです。HA-FW01は高い周波数域まで対応しており、余裕で鳴ります。
(中音)
■HA-FW01
シッカリと出ているが思ったより大人しい
(ドラムや中音域の楽器の音にもう少し切れと音圧が欲しいと思いました。アコースティックギターの弦を弾く音や、アコースティックピアノの音は少し奥に引っ込んでいる感じです。全般的に低音寄りの中音です。)
■HA-FX850
切れの良い中音域が出ます
(FX850は基本ドンシャリです。中音域は低音域に引っ張られる感じですが切れは良い。)
■AKG N40
高音寄りのスッキリとした音
(N40の中音はBAで受け持っており、高音寄りの抜けの良いスッキリとした中音です。アコースティックギターの弦を弾く音や、アコースティックピアノの音は涙が出るほど美しいのです。)
FX850はドンシャリ・イヤホンでエージングも良く出来ていたので、中音域は非常に切れよく聴こえます。逆に、HA-FW01は楽曲によって中音は少し大人しくなり低音域に隠れている気がします。
(低音)
■HA-FW01
想像と違い激しい低音ではない
(FX850の様に迫力があり「何が何でもドンと出す!」と言った感じの低音ではありません。上品で締りのあるドーンです。)
■HA-FX850
とにかくドンと出ます
(個人的にドンとくる低音は好きです。でも、人によっては強すぎると感じるかもしれません。HA-FW01はHA-FX850に比べると低音が上品ですが、他のイヤホンに比べると十分すぎるほど出ています。)
■AKG N40
切れのいい上品な低音
(FW01に比べると大人しいですが、気持ちの良い、切れの良い低音が出ています。中高音域を殺さず、シッカリと主張もする低音を出します。)
(ボーカル)
■HA-FW01
各楽器とほぼ同じ位置、気持ち前です
(低音が強いので少しボーカルに被りますが、全体的に音に埋もれることも無く、耳に刺さることもなく非常に聴きとりやすいです。しかし、女性ボーカルのはシットリし過ぎでキラキラとした煌めきが少ない。もう少しの音圧と、あと一歩前に出て欲しいかな?)
■HA-FX850
適度な位置に
(ドンシャリでボーカルよりも多少楽器が主張しています。高音域のボーカルが刺さる時も。)
■AKG N40
グイグイと前に出ています
(各楽器の音に埋もれることも無く、楽器を邪魔することもなく、非常に聴きとりやすいです。音圧もあり女性ボーカルの煌めく声の美しさは何時までも聴いていたくなります。)
FW01とMUC-M12SB1(キンバーケーブル)との組み合わせが良かった!
もっと膨らんだ強い低音になるのかと思ったのですが、非常に引き締まった切れの良い低音となりました。別のクリアフォースのバランスケーブルで聴いたところ、低音が膨らんでドンシャリ傾向になりました。やはりキンバーケーブルは良いですね!
ORB Clear force MMCX-4.4φ5極 Ver.2 (1.2m) キンバーケーブルとはガラッと雰囲気が変わり、クールでソリッドな音になる。そして、予想以上に低音域が迫力良く膨らみます。 |
★エージング:50時間
今まで、モヤ~っと邪魔だった一皮が取れ全体的に見通しの良い、WOODとは思えない切れとアタック感のある音になりました。
音場は少し引き締まった感じがしました。音の余韻と言うか反響というか、以前は少し強めにエコーっぽくも感じたのですが、今は自然に控え目に美しく響いています。低音・中音・高音のつながりも良く、特にアコースティックギター・アコースティックピアノ・ドラムスなどの音の切れ良くシッカリと出るようになりました。低音も他の音を邪魔せずシッカリと出ます。
「あれも、これも聴いていたい!色々聴きたい!」と思えるイヤホンになりました。特に古いアコースティックな楽曲は見違えるような迫力の良い音で聴くことが出来ます。
★エージング:100時間
高音域が更に綺麗に出だしました。中音域は低音域に多少引っ張られ気味ですが、これはFW01の個性ですね!抑え気味だった低音も締り良く、音圧が少し増えた気がします。音場は少し引き締まり、音の余韻もより自然になりました。音の輪郭はWOODらしく角のない優しいマイルド、ですが決してフォーカスがボケているわけではありません。音質はかなり安定した着た気がします。後はもう少し軽く乾いた抜け感が加わると良いなぁ~と思いました。
まだまだエージングが必要でしょうねぇ~!
しかし、久々に低音中毒になってます!
:)
バランス休憩
今更ですが、アンバランス(3.5㎜)接続で聴いてみた
少しバランス環境以外で鳴らしてあげて、エージングを偏ったものにしないようにしました。 |
ケーブルについてはお気に入りの「オヤイデHPC-MXs(ブラック)」をチョイスしました。簡単な説明をこのページの下の方に書いています。もし、よろしければご覧ください。 |
アンバランス接続の音について
音場は少し狭くなりました。低音も少し控えめになりましたが、よく引き締まっており軽快感がかなりアップしました。全体的に低音域圧が減ったためか、逆に中高音域の出方がかなり良くなった気がしました。乾いて抜けの良い音に感じました。濃厚なバランス接続の音に対して、よりエッジの効いたWOODとは思えない爽やかな音です。これはしばらく「アンバランス接続で鍛えてあげると、中高音域のエージングが良い感じにできるのでは?」と感じました。HA-FW01 はアンバランスでもいい音だと感心しました。50時間ほどテレビやパソコンの音など色々聴かせてあげることにしました。
★エージング:150時間
「久々にバランス接続で聴いたからなのか?アンバランス接続によるエージングが成功したのか?」わかりませんが、以前のように中高音域が少しコモッタ感じがなくなりました。中音域はシッカリ認識できるし”埋もれた感”は無くなってきました。高音域も綺麗なだけではなく柔らかな音の粒がキラッと見えそうです。これはNW-WM1Zの”個性を表現できているのでは?”と感じました。また、以前よりも抜けの良い音になりました。ウッドドーム振動板が”微細な音に対してシッカリ振動している”そんな感じでしょうか?個人的には取りあえずエージングは終了かなと感じています。後はエージングを気にせずドンドン色々聴いていこうと思います。
:)
:)
【総括】
個性が強くドンシャリ傾向の強いFX850とは違い、どちらかというと音を脚色しないモニタ的に各パートの音をジックリ聴く事もできるイヤホンに仕上がっていると感じました。モニタ的と言っても、立ち上がりもレスポンスもよく締りのある低音から高音域までアッサリと出してくれ、リスニング用としてもすぐれていると感じました。
また、比較的音を素直に表現するイヤホンなので、音源がチープだと音もチープに聴こえます。特にHA-FW01は低音を出そうとします、音源が悪いと締りのない輪郭のないボワッとした低音で聴くに堪えません。CDからの音源ならFLAC(無圧縮)をお勧めします。
HA-FW01ならNW-WM1Zと一緒に使って「心地よい」と思わせる音です。また、「WOODイヤホンなのでロックやEDMは無理?」などと言う不安は必要ありません、比較手どんなジャンルでも鳴らせますし、低音~高音域までバランスが良く締りがあり、楽曲に応じた対応をしてくれます。
また、バランス接続・アンバランス接続では音の表現が、かなり変わりますが、どちらでもプレイヤーがシッカリしていれば良い音を聴かせてくれます。
また、比較的音を素直に表現するイヤホンなので、音源がチープだと音もチープに聴こえます。特にHA-FW01は低音を出そうとします、音源が悪いと締りのない輪郭のないボワッとした低音で聴くに堪えません。CDからの音源ならFLAC(無圧縮)をお勧めします。
HA-FW01ならNW-WM1Zと一緒に使って「心地よい」と思わせる音です。また、「WOODイヤホンなのでロックやEDMは無理?」などと言う不安は必要ありません、比較手どんなジャンルでも鳴らせますし、低音~高音域までバランスが良く締りがあり、楽曲に応じた対応をしてくれます。
また、バランス接続・アンバランス接続では音の表現が、かなり変わりますが、どちらでもプレイヤーがシッカリしていれば良い音を聴かせてくれます。
今後は、心地よい高音の美しさが欲しい時はN40で、心を震わせる美しい低音が欲しいときはHA-FW01で、そんな使い分けになりそうです。しかし、JVCの国産ウッドドーム振動板は世界に誇れると思いました。この先も進化と良い音を追求してもらいたいと思います。
4万円~6万円のダイナミック型イヤホンをお探しの方は選択肢として”有り”だと思います。発売当時は6万円近かったので今はお買い得?だと思います。また、NW-WM1Zをお持ちの方はMUC-M12SB1(キンバ―ケーブル)は必須です。
評価には主に下記の楽曲を聴いて行いました
ジャッキー・エバンコのAve Maria
HA-FW01 で聴くJackie Evanchoのアベマリアにはゾクゾクっとします。
正統派の音楽も感動的に、高い声までシッカリ出ます。
正統派の音楽も感動的に、高い声までシッカリ出ます。
チャーリー・プースのWe Don't Talk Anymore
最近の若い人のポップス系もシッカリ聴かせます!
男女の心の掛け違い、おじさんも心がキュンとしました。(笑
メロディーも美しく、チャーリーとセリーナの歌声も良いです。
メロディーも美しく、チャーリーとセリーナの歌声も良いです。
最近、FourPlay(フォープレイ)にはまっている
今、1000円シリーズで24ビット・デジタル・リマスタリングが出まくっているので買いあさってます。かなり古いジャズ・フュージョンですが、NW-WM1Zと HA-FW01 で聴くと、「こんなに良い音だったんだ」と感動です。アコースティックな楽曲にはNW-WM1Zと HA-FW01 の組み合わせが最高です!
その他、YouTubeの「お洒落なエレクトロニック・ミュージック」もご覧ください。
★その他のAmazon フォープレイ コーナー
★その他のAmazon ジャッキー・エバンコ コーナー