【はじめに】
外出先やスターバックスで「YouTube動画マニュアル」を見ながら「Affinity Photo 2」「Affinity Designer 2」の使い方をマスターする必要性が出てきたので、下記3点
①8インチ程度のタブレット(LTE対応、5Gまでは不要)
②出来ればいい音のイヤホン
③IIJのSIMカード(au回線)
を検討しました。
SIMも利用するので、ハード予算は3万円程度としました。
しかも、「お洒落であること」も重要ポイントです。
アマゾンで物色していると、丁度「Redmi Pad SE 8.7 4G」が発売になるという事で検討しました。まず値段ですが19,980円と非常にお安いです。しかも、LTE対応バンドが(B1/2/3/4/5/7/8/13/18/19/20/26/28/66)となっておりau回線との相性も問題なし。また、BluetoothコーデックはLDACに対応と少しびっくり。ただし、SoCはメディアテックの「Helio G85」と少し心配です。この価格なので仕方ないですが。
イヤホンはもちろんLDAC対応の物を探します。以前から気になっていた、Nothing Budsを見ているとLDAC対応の「CMF by Nothing Buds Pro 2 」が発売となっていました。しかもお値段9,900円!なんと、合計で3万円を切りました。正直、タブレットもイヤホンも見た目はかなり好みで、このセットで3万円を切るとは思えないクオリティーです。しかし、ここで気になるのは実用に耐えるのかどうかです。
今回は、この二つの商品が「安物買いの銭失い?」かどうかを検討してみました。
-------------------- Redmi Pad SE 8.7 4G --------------------
仕様
型番:Redmi Pad SE 8.7 4G
カラー:オーロラグリーmw
メーカー:Xiaomi(シャオミ)
・プロセッサ:MediaTek Helio G85 12nmプロセス(オクタコアCPU)
Arm(Cortex-A75 @ 2.0GHz、Cortex-A55 @ 1.8GHzGPU:Mali-G52 MC2)
・OS:Android14ベースのXiaomi HyperOS
・メモリ:4GB
・ストレージ:64GB
・外部メモリ:最大2TB対応
・ディスプレイ:8.7インチ、アスペクト比5:3、解像度:1340 x 800
リフレッシュレート:最大90Hz、輝度:500nit(通常)、600nit(屋外モード)
表示方式:LCDTÜV Rheinland低ブルーライト(ソフトウェアソリューション)
コントラスト比:1500:1色、
・オーディオ:マイク×1デュアルスピーカー、
Dolby Atmos®対応、3.5mmイヤホンジャック
・カメラ:リア(800万画素f/2.0)(フロント500万画素f/2.2)
・バッテリー:6650mAh18Wの急速充電対応
・データ転送:USB 2.0
・ネットワーク:2.4G WiFi / 5G WiFi
・Bluetoothバージョン:Bluetooth5.3 SBC/AAC/LDAC
・カードスロット:SIM1+ SIM2+MicroSDG
SM:850/900/1,800/1,900MHz
WCDMA:B1/2/4/5/6/8/19
LTE FDD:B1/2/3/4/5/7/8/13/18/19/20/26/28/66
LTE TDD:B38/40/41Wi-Fi 5 (802.11a/b/g/n/ac)
・センサー:加速度センサー | Eコンパス | ホールセンサー |
IRブラスター | 近接センサー | 環境光センサー
・位置情報:GPS/AGPS、Beidou、Glonass、Galelio
・サイズ:縦211.58mm、横125.48mm、厚さ約8.8mm
・重さ:約375g
・同梱品:タブレットコンピューター/AC アダプタ(試供品)/ SD取り出し用ピン(試供品)USB Type-C ケーブル(試供品)/クイックスタートガイド
※詳しくはメーカーホームページをご覧ください
【デザイン】
色ですが、 オーロラグリーンにしました。個人的に持っていない色だし非常に綺麗です。スタイルは薄くシンプルでスッキリしています。エッジや継ぎ目などを見ましたが、精密で品質には全く問題はなく、高級感もあります。とても2万円を切っているとは思えないクオリティーの高さです。流石、中華Padやスマホの中では比較的歴史の古いXiaomi(シャオミ)です。昔に比べると格段に品質は良くなっており安心です。ただ、個人的には少し重く感じます。ズッシリ来ます。この辺りは比較的大きめ容量の長時間バッテリーとのトレードオフです。
SIMが2枚と、マイクロSDカードが1枚入ります |
【通信】
今回は、外で使うことが多く、また、電話番号がもう一つ欲しかったので音声SIMを装着します。現在使っている「SONY Xperia 1 VI」にはDoCoMoのeSIMを入れているので、こちらには auの物理SIMをチョイスします。キャリアを分けた理由は災害時に備えててです。
※ともにIIJです。どうもIIJでは2回線以上使っていると家族割で2024年10月から1回線あたり100円値引きらしい。
さて、auの4Gが利用している対応バンドですが
◆IIJ au_SIM の利用バンド
Band 1
Band 3
Band 11
Band18/26 プラチナ
Band 28 プラチナ
Band 41
Band 42
「LTE FDD:B1/2/3/4/5/7/8/13/18/19/20/26/28/66」となっています。
なんと見事にauのプラチナバンドに対応しています。他の中華パットでは中々無いことです。見事!
【カメラ】
写真も普通に取れる。写真メモとしては十分です。
Redmi Pad SE 8.7 4Gで撮影 |
【使ってみて良かったところ】
・文字が大きく、文字数も多く見やすい
・Android14ベースのXiaomi HyperOSは比較的使いやすい
・コンパクトなので持ち運びが楽
・バッテリーが良く持ちます
・SIMによるデータ通信の問題なし!
【使ってみてガッカリしたところ】
・全体的に少しレスポンスが悪い
※SoC:Helio G85、メモリ4Gなので仕方ないと思います。
・けして、汚いわけではないですが、液晶画面があまり綺麗ではない。
※仕方ないのですが、Xperia 1 VIの有機ELが良すぎて余計に悪く感じます。
・Webページのスクロールがなんとなくいや
・若干重い
【のちに周辺を購入】
【まとめ】
デザインもシンプルで高級感もあります、一通りの通信機能を持ち合わせ、この価格帯は凄いと思います。全体的に”もっさり”ですが、発狂しないギリギリのラインかと思います。とりあえずyoutubeが利用できればOKなので合格点です。
-------------------- CMF by Nothing Buds Pro 2 --------------------
(AZLA(アズラ) SednaEarfit MAX)又は AZLA SednaEarfit MAX for TWSの(M)サイズが私の耳にはベストマッチでした。(M)サイズより大きいと多分ケースに収まりません。引き締まった低音と伸びのいい高音が出ます。
どっちかと言うと、AZLA SednaEarfit MAX for TWS(M)のほうがケースへの収まりが良いので常用することにしました。
何故ワンタップに機能割り当てが無いのか?誤操作が発生するから?
ただ、タップの反応は素晴らしく心地よい。タップした時の音もお洒落。
プレイヤーは「Neutron Music Player」を使用します。
※ノーマライゼーション(OFF)・イコライザー(OFF)に設定
■プレイヤー(スマートフォン)について
中音域
多くの中音域は11㎜ダイナミックドライバーで受け持っているように思います。ただ、11㎜ダイナミックドライバーは低音域寄りのチューニングに思われますので、中音域は若干狭い帯域の中で鳴っている感じがします。ただ、エージングが進むにつれ見通しも良くなってきますので中音域の表現も良くなってきました。ドラムスやボーカルは若干奥のほうに聴こえます。エージングにもっと時間を掛けると変化はあると思います。
低音域
高音域
最初に「ドンシャリイヤホン」と書きましたが、高音域は耳に激しく刺さる様な音の出方ではありません。あくまでの自然に、そして比較的控えめに繊細な高音を表現します。また、低音域~高音域のつながりは非常に自然で段付きもなくバランスが良いと感じました。
エージング0時間では、正直解像度は高いとは言えません。エージング30時間で低音と高音域の解像度はかなり良くなりました。中音域の抜け感や見通しも良くなってきましたが、音場の奥行も広がりもあまりありません。先にも述べましたが中音域が弱いのでエージング50~100時間程度でどのくらい中音域の解像度が変わるかがポイントに感じました。
音場
エージング0時間では、音場は狭いです。高音域の共鳴や伸びはあまりありません。エージング30時間でもあまり左右の広がりはありません。左右から中央に音が集まっている感じで全体的に音場は狭いです。ただ、慣れてくるとこれくらいの音場の広さの方がロックやEDMを聴く場合には聴きやすく感じます。
例えば「SONY WF-1000XM5」と「Nothing Buds Pro 2」を何も言わずに誰かに聴き比べしてもらったとしたら、「Nothing Buds Pro 2の音が好み」と答える人がいるとも感じます。
【マルチポイント】
【比較してみる TE-W1-PNK(ダイナミックドライバーx2)】
・コアキシャル3Dシステム
デュアルダイナミックドライバー
(10mmダイナミック+6mmダイナミック)
・Bluetooth version:5.3
・マルチポイント:2デバイス
・対応コーデック:AAC,SBC,LDAC
・価格:Amazon 約¥17,820 税込
・11mmバスドライバー + 6mm マイクロプラナーツイーター
・Bluetooth version:5.3
・マルチポイント:2デバイス
・対応コーデック:AAC,SBC,LDAC
・価格:Amazon 約¥11,000 税込
適度に広く濃厚で深みのある音場・高い解像度・クリア感・上品で深い低音・見通しの良い中音・スーッと伸びてゆく高音・すべてにおいてゴージャスな世界観です。
残念ながらTE-W1-PNKの圧勝となります。
【比較してみる Aurvana Ace2(ダイナミックドライバー+MEMS)】
・10mmダイナミック+MEMS ドライバー)
・Bluetooth version:5.3
・周波数特性:5Hz-40,000Hz
・マルチポイント:2デバイス
・対応コーデック:LC3、AptX Lossless、AptX Adaptive、AptX、AAC、SBC
・価格:Amazon 約¥23,800 税込
・11mmバスドライバー + 6mm マイクロプラナーツイーター
・Bluetooth version:5.3
・周波数特性:20Hz-40,000Hz
・マルチポイント:2デバイス
・対応コーデック:AAC,SBC,LDAC
・価格:Amazon 約¥11,000 税込
上品で深い重低音、抜けの良い存在感のある中音、繊細で全部聞こえそうな高音、十分な音圧、適度に広い音場。柔らかく疲れない音質です。若干金属系の音を出すNothing Buds Pro 2とは方向性が違います。また、2万円前後でこの音質を出すAurvana Ace2は凄いと感じます。
こちらも、残念ながらAurvana Ace2の圧勝となります。
【比較してみる TE-Z1PNK(ダイナミックドライバー+平面駆動ドライバー)】
・ドライバー:コアキシャル2wayドライバー構成
(10mmダイナミック型ウーファー+平面磁気駆動型ツイーター)
・Bluetooth version:5.2
・マルチポイント:2デバイス
・対応コーデック:AAC,SBC,LDAC
・価格:Amazon 約¥36,000 税込
・11mmバスドライバー + 6mm マイクロプラナーツイーター
・Bluetooth version:5.3
・マルチポイント:2デバイス
・対応コーデック:AAC,SBC,LDAC
・価格:Amazon 約¥11,000 税込
広くどこまでも伸びてゆきそうな音場・高い解像度・空気感も感じる高音域・豊かで上品に唸る深い低音・一気に立ち上がるムラのない見通しの良い中音、その独特な世界にどっぷりはまります。TE-Z1PNKでないと味わえない美しい世界観です。
残念ながらTE-Z1PNKの圧勝となります。(ここは好みになります)
こんな商品が3万円以内で買えるなんて「安物買いの銭失い」ではないです。本当に技術の進歩は凄いです。良い時代になったものです。
参考程度にお読みいただければ幸いです。