2024年9月8日日曜日

Redmi Pad SE 8.7 4GとCMF by Nothing Buds Pro 2を購入!合わせて3万円以下!しかし、実用的かどうか心配です。これは「安物買いの銭失い?」なのか簡単に検証してみました。

 

【はじめに】

外出先やスターバックスで「YouTube動画マニュアル」を見ながら「Affinity Photo 2」「Affinity Designer 2」の使い方をマスターする必要性が出てきたので、下記3点

①8インチ程度のタブレット(LTE対応、5Gまでは不要)
②出来ればいい音のイヤホン
③IIJのSIMカード(au回線)

を検討しました。

SIMも利用するので、ハード予算は3万円程度としました。
しかも、「お洒落であること」も重要ポイントです。

アマゾンで物色していると、丁度「Redmi Pad SE 8.7 4G」が発売になるという事で検討しました。まず値段ですが19,980円と非常にお安いです。しかも、LTE対応バンドが(B1/2/3/4/5/7/8/13/18/19/20/26/28/66)となっておりau回線との相性も問題なし。また、BluetoothコーデックはLDACに対応と少しびっくり。ただし、SoCはメディアテックの「Helio G85」と少し心配です。この価格なので仕方ないですが。

イヤホンはもちろんLDAC対応の物を探します。以前から気になっていた、Nothing Budsを見ているとLDAC対応の「CMF by Nothing Buds Pro 2 」が発売となっていました。しかもお値段9,900円!なんと、合計で3万円を切りました。正直、タブレットもイヤホンも見た目はかなり好みで、このセットで3万円を切るとは思えないクオリティーです。しかし、ここで気になるのは実用に耐えるのかどうかです。

今回は、この二つの商品が「安物買いの銭失い?」かどうかを検討してみました。



-------------------- Redmi Pad SE 8.7 4G --------------------

AmazonRedmi Pad SE 8.7 4G セルラーモデル デュアルSIM 8.7インチ 4GB+64GB(最大2TB拡張) 90Hz 低ブルーライト 最大輝度600nit 5:3アスペクト比 MediaTek WidevineL1 Dolby Atmos デュアルスピーカー 6650mAh 18W急速充電 Wi-Fi Bluethooth 読書 会議 オーロラグリーン

仕様

型番:Redmi Pad SE 8.7 4G
カラー:オーロラグリーmw
メーカー:Xiaomi(シャオミ)

・プロセッサ:MediaTek Helio G85 12nmプロセス(オクタコアCPU)
 Arm(Cortex-A75 @ 2.0GHz、Cortex-A55 @ 1.8GHzGPU:Mali-G52 MC2)
・OS:Android14ベースのXiaomi HyperOS
・メモリ:4GB
・ストレージ:64GB
・外部メモリ:最大2TB対応

・ディスプレイ:8.7インチ、アスペクト比5:3、解像度:1340 x 800
 リフレッシュレート:最大90Hz、輝度:500nit(通常)、600nit(屋外モード)
 表示方式:LCDTÜV Rheinland低ブルーライト(ソフトウェアソリューション)
 コントラスト比:1500:1色、
・オーディオ:マイク×1デュアルスピーカー、
 Dolby Atmos®対応、3.5mmイヤホンジャック
・カメラ:リア(800万画素f/2.0)(フロント500万画素f/2.2)
・バッテリー:6650mAh18Wの急速充電対応
・データ転送:USB 2.0

・ネットワーク:2.4G WiFi / 5G WiFi
・Bluetoothバージョン:Bluetooth5.3 SBC/AAC/LDAC
・カードスロット:SIM1+ SIM2+MicroSDG
SM:850/900/1,800/1,900MHz 
WCDMA:B1/2/4/5/6/8/19
LTE FDD:B1/2/3/4/5/7/8/13/18/19/20/26/28/66
LTE TDD:B38/40/41Wi-Fi 5 (802.11a/b/g/n/ac)

・センサー:加速度センサー | Eコンパス | ホールセンサー |
  IRブラスター | 近接センサー | 環境光センサー
・位置情報:GPS/AGPS、Beidou、Glonass、Galelio

・サイズ:縦211.58mm、横125.48mm、厚さ約8.8mm
・重さ:約375g
・同梱品:タブレットコンピューター/AC アダプタ(試供品)/ SD取り出し用ピン(試供品)USB Type-C ケーブル(試供品)/クイックスタートガイド
※詳しくはメーカーホームページをご覧ください



【デザイン】

色ですが、 オーロラグリーンにしました。個人的に持っていない色だし非常に綺麗です。スタイルは薄くシンプルでスッキリしています。エッジや継ぎ目などを見ましたが、精密で品質には全く問題はなく、高級感もあります。とても2万円を切っているとは思えないクオリティーの高さです。流石、中華Padやスマホの中では比較的歴史の古いXiaomi(シャオミ)です。昔に比べると格段に品質は良くなっており安心です。ただ、個人的には少し重く感じます。ズッシリ来ます。この辺りは比較的大きめ容量の長時間バッテリーとのトレードオフです。







SIMが2枚と、マイクロSDカードが1枚入ります


【通信】

今回は、外で使うことが多く、また、電話番号がもう一つ欲しかったので音声SIMを装着します。現在使っている「SONY Xperia 1 VI」にはDoCoMoのeSIMを入れているので、こちらには auの物理SIMをチョイスします。キャリアを分けた理由は災害時に備えててです。
※ともにIIJです。どうもIIJでは2回線以上使っていると家族割で2024年10月から1回線あたり100円値引きらしい。

さて、auの4Gが利用している対応バンドですが

◆IIJ au_SIM の利用バンド

Band 1
Band 3
Band 11
Band18/26 プラチナ
Band 28 
プラチナ
Band 41
Band 42

◆Redmi Pad SE 8.7 4Gの対応バンド

「LTE FDD:B1/2/3/4/5/7/8/13/18/19/20/26/28/66」となっています。
なんと見事にauのプラチナバンドに対応しています。他の中華パットでは中々無いことです。見事!


【カメラ】

写真も普通に取れる。写真メモとしては十分です。

Redmi Pad SE 8.7 4Gで撮影



【使ってみて良かったところ】

・文字が大きく、文字数も多く見やすい
・Android14ベースのXiaomi HyperOSは比較的使いやすい
・コンパクトなので持ち運びが楽
・バッテリーが良く持ちます
・SIMによるデータ通信の問題なし!


【使ってみてガッカリしたところ】

・全体的に少しレスポンスが悪い
 ※SoC:Helio G85、メモリ4Gなので仕方ないと思います。
・けして、汚いわけではないですが、液晶画面があまり綺麗ではない。
 ※仕方ないのですが、Xperia 1 VIの有機ELが良すぎて余計に悪く感じます。
・Webページのスクロールがなんとなくいや
・若干重い



【のちに周辺を購入】

Amazon【2枚セッ】For Redmi Pad SE 4G 8.7インチ フィルム Mosasa Redmi Pad SE 4G 8.7インチ ラスフィルム 撃吸収 9H硬度 飛散防止 2.5Dラウンドエッジ 自動吸着 気泡ゼロ 高透過率 高感度

AmazonRedmi Pad SE 8.7インチ 専用 ケース クリア TPU素材 耐衝撃 黄変防止 タブレットケース 落下防止 軽量 擦り傷防止 滑り止め redmi pad se 8.7インチ 用 保護カバー

AmazonNextorage ネクストレージ 国内メーカー 256GB microSDXC UHS-I U3 V30 A2 メモリーカード Gシリーズ Switch(スイッチ)動作検証済み SDアダプター付き ファイル復元ソフト付属 読み出し最大100MB/s 書き込み最大90MB/s NM1A256/GHAE


【まとめ】

デザインもシンプルで高級感もあります、一通りの通信機能を持ち合わせ、この価格帯は凄いと思います。全体的に”もっさり”ですが、発狂しないギリギリのラインかと思います。とりあえずyoutubeが利用できればOKなので合格点です。


-------------------- CMF by Nothing Buds Pro 2 --------------------

AmazonCMF by Nothing Buds Pro 2 完全ワイヤレスイヤホン/ハイファイサウンド/50dBまでノイズキャンセリング/6 HDマイク/ChatGPT統合/イヤホンbluetooth5.3//スマートダイヤル/アダプティブANC搭載/サウンドリマスター/LDAC™ テクノロジー/3D空間オーディオ効果/120 ms 低遅延モード/デュアル接続/ゲームモード(ライトグレー)


デュアルドライバーの音響効果で、サウンドのあらゆるディテールを逃さず堪能できます。チタンコーティングを施した 11 mm ドライバーが重低音を支え、超薄型 25μm の平面コーン型 6 mm ツイーターが高音部を明瞭に響かせます。スピーカーには迫力ある出力を支える強力な N52 磁石と銅ボイスコイルを搭載、20 Hz ~ 40 kHz のハイファイサウンドを余すところなく明確、かつ精緻に出力します。

直感的な操作のためのスマートダイヤル
デュアルドライバーによるHiFiサウンド
50dB スマートアクティブノイズキャンセリング
6つのHDマイクとClear Voiceテクノロジー
最大11時間の連続再生
空間オーディオエフェクト

名称:CMF by Nothing Buds Pro 2
型番:CMF Buds Pro 2
カラー:ライトグレー

■主な仕様
・ドライバー:11mmバスドライバー + 6mmツイーター(平面コーン型)
 11mmバスドライバー:PU (ポリウレタン) + PET (ポリエチレンナフタレート) チタニウムコーティング
 6mm マイクロプラナーツイーター:PET+PET チタニウムコーティング
 N52 磁石と銅ボイスコイルを搭載
・周波数特性:20 Hz ~ 40 kHz
・Bluetoothバージョン:Bluetooth 5.3(接続範囲: 10m)
・コーデック:AAC, SBC, LDAC(最大 990 kbps/24 bits/96 kHz)
・ノイズ コントロール:アクティブノイズキャンセリング型ハイブリッド ANC
・マイク:左右それぞれ *3 基、両耳で *6 基
・バッテリー容量:(イヤホン:60mAh)(ケース:460mAh)
・トータル再生時間:最大約24時間電源

■バッテリー持続時間
・ACC:ANCオフ(ケースの使用時には最長 43 時間、イヤホン充電のみでは 11 時間)
・ACC:ANCオン(ケースの使用時には最長 26 時間、イヤホン充電のみでは6.5 時間)
・LDAC:ANCオフ(ケースの使用時には最長 25 時間、イヤホン充電のみでは 6.5 時間)
・LDAC:ANCオン(ケースの使用時には最長 16.6 時間、イヤホン充電のみでは 4.3 時間)
・通話:ANCオフ(ケース充電時は 25 時間、イヤホン充電のみでは 6 時間)
・通話:ANCオン(ケース充電時は 18.6 時間、イヤホン充電のみでは 4.8 時間)

■充電時間
・Type-C ケーブルによるフル充電 (充電ケース + イヤホン):70 分でフル充電
・充電ケースでイヤホンをフル充電する場合:60 分でフル充電

■その他の機能
・イヤーチップのフィット試験
・インイヤー検出
・LED で充電状況をお知らせ
・低遅延モード
・Nothing スマートフォンをゲームモードに設定した際の遅延は 120 ms 未満
・イヤホンを探す
・重量:約4.9g(左右各イヤホン本体) / 約46g(充電ケース)
・防滴性能:防水・防塵性能:IP55 イヤホン

・梱包リスト:同梱品リスト、イヤホン × 2、充電ケース × 1
 S、M、L サイズのイヤーチップ、安全・保証に関する情報、ユーザーガイド、各 1 部
※詳しくはメーカーホームページをご覧ください

※Nothingとは:ロンドンを拠点とするデジタル製品企業の名前
※CMF by Nothingとは:CMF by NothingはNothingのサブブランドで、「よりよいデザインをより身近に提供すること」、メインブランドのNothingと比べると「より手が届きやすい価格帯の製品ラインナップ」というところを目指しているようです。


【デザイン】

カラーを最初オレンジと悩んだのですが、今回はライトグレーにしました。白色に近いですが、非常にお洒落と感じたし色々な服にも合いそうだったので・・。まず、ケーズのデザインが良いです。銀色の丸ボタンは実際に操作割り当てが出来て、押したり回したりして操作できます。新感覚です。収納した姿もお洒落です。ケースから取り出したり戻したりも非常にスムーズです。イヤホン本体のデザインも素晴らしいです。ケースとイヤホンの両方のデザインがここまで美しいのは初めての体験です。もちろん耳へのおさまりも良いです。

速攻でイヤーチップを交換しました。
(AZLA(アズラ) SednaEarfit MAX)又は AZLA SednaEarfit MAX for TWSの(M)サイズが私の耳にはベストマッチでした。(M)サイズより大きいと多分ケースに収まりません。引き締まった低音と伸びのいい高音が出ます。
どっちかと言うと、AZLA SednaEarfit MAX for TWS(M)のほうがケースへの収まりが良いので常用することにしました。
一貫性のある〇●デザインがお洒落


よく見るとノズルは少し楕円?




【操作性】

何故ワンタップに機能割り当てが無いのか?誤操作が発生するから?
ただ、タップの反応は素晴らしく心地よい。タップした時の音もお洒落。





【聴いてみる】


■評価に使う楽曲
評価にはいつものようにYouTubeの「お洒落なミュージック」に掲載しているような楽曲を使います。音源データのサンプリングレートは(44.1kHz)(48kHz)(96kHz)(192kHz)のハイレゾがメインです。ファイル形式はFLAC又はAACです。


プレイヤーは「Neutron Music Player」を使用します。

設定等が複雑ですが、機能が多く音質が良いです。WindowosPC版も存在しており、私の手持ちの全ての端末で統一できます。
※ノーマライゼーション(OFF)・イコライザー(OFF)に設定




■プレイヤー(スマートフォン)について
SONY Xperia 1 VIを使用します。SocはSnapdragon 8 Gen 3 Mobile Platformでコーデックもフル対応です。

対応コーデック

コーデック サンプリング  ビットレート
SBC 48kHz/16bit         192kbps
AAC 48kHz/16bit         非公開
aptX 48kHz/16bit         384kbps
aptX HD 48kHz/24bit     576kbps
aptX Adaptive 48kHz/24bit     280kbps~420kbps可変
aptX Adaptive 96kHz/24bit     260kbps~640kbps可変
LDAC         96kHz/24bit     990kbps/660kbps/330kbps
aptX Lossless            44.1kHz/16bit       最大1200kbpsでビットレート可変
LC3 48kHz/32bit     16kbps – 320kbps
LC3(plus) 96kHz/24bit         16kbps – 320kbps


聴いてみる(コーデック:LDAC

エージング0時間での第一印象は
「低音が凄い!音圧も凄い!これは典型的なドンシャリイヤホン!です。かといって爆音で音を誤魔化しているわけでもなく、ちゃとした音質で、1万円のクオリティーではないと感じました。」でした。ただ、ドライバーが(バスドライバー + ツイーター)の組み合わせなので「中音域の解像度が低く、音の見通しが悪くボーカルも弱い。」エージング後に中音域の出方がどうなるかがポイントだと感じます。
また、ソフトウェアで ULTRA BASS というのがあるのですが、普通でも低音が凄いのにこのモードをONにすると大変なことになります。個人的には「これ必要?」と思ってしまいます。個人的にはOFFにしてます。
また、ドライバーですが最初ツイータードライバーの説明を見たときに「超薄型 25μm の平面コーン型 6 mm ツイーター」と書かれていたので「ダイナミックドライバーで振動版が平面コーンのタイプ」だと思っていたのですが、ツイーターのイラストを見たときに「これは平面駆動ドライバー!」とわかりました。説明にも「6㎜マイクロプラナー」とありますので平面駆動ドライバーは間違いないかと、最近はかなりコストが下がっているようです。



ここからは、エージング30時間超のレビューです

中音域
多くの中音域は11㎜ダイナミックドライバーで受け持っているように思います。ただ、11㎜ダイナミックドライバーは低音域寄りのチューニングに思われますので、中音域は若干狭い帯域の中で鳴っている感じがします。ただ、エージングが進むにつれ見通しも良くなってきますので中音域の表現も良くなってきました。ドラムスやボーカルは若干奥のほうに聴こえます。エージングにもっと時間を掛けると変化はあると思います。

低音域
エージング0時間の頃は、爆音の割にはボヤケテおり輪郭もハッキリしませんでした。エージングが進むにつて、輪郭もハッキリし、レスポンスが良く切れの良い深い低音が出ます。抜けの良さと切れの良さは、はやり「PU+ PET チタニウムコーティング」が良い仕事をしている気がしました。さらなるエージングでまだよくなると思います。 

高音域
最初に「ドンシャリイヤホン」と書きましたが、高音域は耳に激しく刺さる様な音の出方ではありません。あくまでの自然に、そして比較的控えめに繊細な高音を表現します。また、低音域~高音域のつながりは非常に自然で段付きもなくバランスが良いと感じました。

音圧
エージング0時間ではビックリするような圧で疲れそうでしたが、エージングが進むにつて音圧はあるけれども疲れないようになりました。古い楽曲であっても、しっかりと圧を感じ聴きやすいです。

解像度
エージング0時間では、正直解像度は高いとは言えません。エージング30時間で低音と高音域の解像度はかなり良くなりました。中音域の抜け感や見通しも良くなってきましたが、音場の奥行も広がりもあまりありません。先にも述べましたが中音域が弱いのでエージング50~100時間程度でどのくらい中音域の解像度が変わるかがポイントに感じました。

音場
エージング0時間では、音場は狭いです。高音域の共鳴や伸びはあまりありません。エージング30時間でもあまり左右の広がりはありません。左右から中央に音が集まっている感じで全体的に音場は狭いです。ただ、慣れてくるとこれくらいの音場の広さの方がロックやEDMを聴く場合には聴きやすく感じます。

総じて、この金額でこの音質は立派だと感じます。正直、ズーッと聞いていたくなります。最近聴きながら寝落ちすることもあります。むしろ良い音の分類に属すと感じます。
例えば「SONY WF-1000XM5」と「Nothing Buds Pro 2」を何も言わずに誰かに聴き比べしてもらったとしたら、「Nothing Buds Pro 2の音が好み」と答える人がいるとも感じます。


エージングが100時間を超えています。解像度が安定し中音域がかなりなじんで来ました。音場は少し広がった感じです。全体的に見通しが良くなり抜けもよくなりました。多分この辺りで安定していくと思われます。約1万円でこの音質は流行り秀逸です。



【マルチポイント】

マルチポイント機能はシッカリ網羅しています。Redmi Pad SE 8.7 4GとSONY Xperia 1 VIの両社LDACで接続できました。これで、どちらかの回線にかかってきた電話も逃がしません。LDACで接続したときの音質はやはりXperiaの方が良いです。

 


【比較してみる TE-W1-PNK(ダイナミックドライバーx2)】

まず、価格がほぼ倍のデュアルダイナミックドライバー構成のAVIOT TE-W1-PNK(ピヤホン8)と比較してみます。このイヤホンも音質と価格のバランスが良くコストパフォーマンスは優れものです。スマートフォンにはSONY Xperia 1 VI(ソニー エクスペリア ワン マークシックス)を使用します。


TE-W1-PNK(ピヤホン8)

・コアキシャル3Dシステム
  デュアルダイナミックドライバー
 (10mmダイナミック+6mmダイナミック)
・Bluetooth version:5.3
・マルチポイント:2デバイス
・対応コーデック:AAC,SBC,LDAC
・価格:Amazon 約¥17,820 税込


CMF by Nothing Buds Pro 2

・11mmバスドライバー + 6mm マイクロプラナーツイーター
・Bluetooth version:5.3
・マルチポイント:2デバイス
・対応コーデック:AAC,SBC,LDAC
・価格:Amazon 約¥11,000 税込


CMF by Nothing Buds Pro 2も音質は悪くないのですが、TE-W1-PNKと比べると相手が悪かったです。すべてにおいてNothing Buds Pro 2を超えています。
適度に広く濃厚で深みのある音場・高い解像度・クリア感・上品で深い低音・見通しの良い中音・スーッと伸びてゆく高音・すべてにおいてゴージャスな世界観です。
残念ながらTE-W1-PNKの圧勝となります。
 



【比較してみる Aurvana Ace2(ダイナミックドライバー+MEMS)】

まず、価格はほぼ倍ですが全くドライバー構成違うCREATIVE Aurvana Ace2と比較してみます。Aurvana Ace2はダイナミックドライバーと次世代ドライバーMEMSを搭載しています。スマートフォンにはSONY Xperia 1 VI(ソニー エクスペリア ワン マークシックス)を使用します。



Aurvana Ace2

・10mmダイナミック+MEMS ドライバー)
・Bluetooth version:5.3
・周波数特性:5Hz-40,000Hz
・マルチポイント:2デバイス
・対応コーデック:LC3、AptX Lossless、AptX Adaptive、AptX、AAC、SBC
・価格:Amazon 約¥23,800 税込


CMF by Nothing Buds Pro 2

・11mmバスドライバー + 6mm マイクロプラナーツイーター
・Bluetooth version:5.3
・周波数特性:20Hz-40,000Hz
・マルチポイント:2デバイス
・対応コーデック:AAC,SBC,LDAC
・価格:Amazon 約¥11,000 税込


Aurvana Ace2はCMF by Nothing Buds Pro 2と比べると明らかに世界観が違います。5Hzという下の周波数特性から見てもダイナミックドライバーは重低音向けにチューニングされています。かといって中音域の解像度も高く、別世界のように精密な高音域がでます。
上品で深い重低音、抜けの良い存在感のある中音、繊細で全部聞こえそうな高音、十分な音圧、適度に広い音場。柔らかく疲れない音質です。若干金属系の音を出すNothing Buds Pro 2とは方向性が違います。また、2万円前後でこの音質を出すAurvana Ace2は凄いと感じます。
こちらも、残念ながらAurvana Ace2の圧勝となります。





【比較してみる TE-Z1PNK(ダイナミックドライバー+平面駆動ドライバー)】

まず、価格がほぼ3倍のダイナミックドライバー+平面駆動ドライバー構成のAVIOT TE-Z1PNK(ピヤホン6)と比較してみます。世代的には少し前になりますが、基本的に同じようなドライバー構成ですから最も音質の比較対象に相応しいと思われます。スマートフォンにはSONY Xperia 1 VI(ソニー エクスペリア ワン マークシックス)を使用します。


TE-Z1PNK(ピヤホン6)

・ドライバー:コアキシャル2wayドライバー構成
 (10mmダイナミック型ウーファー+平面磁気駆動型ツイーター)
・Bluetooth version:5.2
・マルチポイント:2デバイス
・対応コーデック:AAC,SBC,LDAC
・価格:Amazon 約¥36,000 税込


CMF by Nothing Buds Pro 2

・11mmバスドライバー + 6mm マイクロプラナーツイーター
・Bluetooth version:5.3
・マルチポイント:2デバイス
・対応コーデック:AAC,SBC,LDAC
・価格:Amazon 約¥11,000 税込


TE-Z1PNKが最も特徴的なのは、広い音場の中で一気に立ち上がるような中高音、どこまでも伸びてゆく透き通る高音域、そこに湧き上がるような深い低音が。明らかに平面駆動ドライバーとわかる個性的な音なのです。なので、いたって普通の高音を出すCMF by Nothing Buds Pro 2の平面駆動ドライバーとは感覚が随分と違います。TE-Z1PNKの個性的な音質はすべてにおいてNothing Buds Pro 2を超えています。
広くどこまでも伸びてゆきそうな音場・高い解像度・空気感も感じる高音域・豊かで上品に唸る深い低音・一気に立ち上がるムラのない見通しの良い中音、その独特な世界にどっぷりはまります。TE-Z1PNKでないと味わえない美しい世界観です。
残念ながらTE-Z1PNKの圧勝となります。(ここは好みになります)
 



ただ、CMF by Nothing Buds Pro 2の音質は1万円前後の価格としては非常に優秀です。全体的に乾いた音質で心に響く低音と十分な高音なのです。不思議とズーっと聴いているとこれはこれで良い音なのです。

エージングには十分な時間を掛けたほうが良いと感じます。低音用ダイナミックドライバーと高音用ダイナミックドライバーで構成され、この二つのドライバで中音域をカバーするチューニングだと思われます。よって、中音域はあまり主張しない、ドンシャリタイプのイヤホンです。二つのダイナミックドライバーのチタニウムコーティングがエージング後に馴染んでくると良い仕事をします。非常に乾いた切れの良い見通しの良い音質になります。音場は比較的狭いですがスタジオライブ感覚で十分に楽しめるイヤホンだと思いました。
また、もう少し解像度を上げ、もう少し音場を広げ、もう少し中音域を広く出せば、軽く上位機を食えるイヤホンだと思います。

【まとめ】
最後に、何よりデザインが秀逸で、この部分は歴代NO1のお洒落度です!
個人的に、一万円前後のイヤホンとしては一押しです。低音が大好きで大迫力のドンシャリ傾向の良い音を求めている方にお勧めです。
(゜-゜)う~ん、最初買うときに白とオレンジで迷ったんだけど・・
安いんでオレンジ色・・・もう一個買おうかなぁ~(笑

※ウレタン系とシリコン系のイヤーピースの違いだけでも音質はガラリと変わってしまいます。内容はあくまでも個人的な環境下での考えですのでご了承ください。

 



【総括】
3万円を切るこの2商品の組み合わせが「安物買いの銭失いだったかどうか」ですが、正直言って若干の不満もありますが、おおむね必要最低限の実用性は兼ね備えており、更に「楽しむ」という面においてもクリアできていると感じました。
こんな商品が3万円以内で買えるなんて「安物買いの銭失い」ではないです。本当に技術の進歩は凄いです。良い時代になったものです。

※内容はあくまでも個人的な考えですのでご了承ください。
参考程度にお読みいただければ幸いです。